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第二章 新たな出会い
#28 猫好きの母娘
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「そういえば、泊まるのは問題ないが、生憎と1人部屋がほぼ埋まっててな。 2人部屋がいくつか空いてるって状況なんだ。 どうする? 分かれて部屋取るとそれなりに金がかかってしまうが……」
「……一緒の部屋でいい」
「え!? 良くなくない!?」
「……獣人国に行くためにもお金は節約したい」
「いや、宿代くらいなら僕が出すけど……」
「……それはダメ。 気持ちはありがたいけど、今はノアルもお金持ってるから、自分の分は払う」
んー、言わんとしてる事は分かるな。
あんまり、人に自分のためにお金を使わせるっていうのは申し訳ないか。
「……武器と服のお金も返す」
「いや、それはいいよ。 武器はタダで譲ってもらったものから作ったし、服は、そうだね…… 元気になったお祝いって事でプレゼントするよ」
「……でも」
「いいって、今日の依頼ではノアルに沢山助けてもらったから、服代じゃ割りに合わないくらいだよ」
「……分かった、ありがたくもらう」
なんとか納得してくれたみたいだ。
実際、今日の依頼はノアルがいなかったら厳しかったと思う。
倒せたかもしれないが確証はないし、あんなに苦労なく終わったのはノアルがいてくれたからだ。
「仲良いんだな。 それで、部屋の事なんだが2人部屋が2種類あってな。 ベッドが2つある部屋と大きめのベッドが1つある部屋のどっちがいい?」
「……それは、もちろんひと「2つある部屋でお願いします」……むぅ」
ノアルの言葉を遮って、ベッドが2つある部屋にしてもらう。
「あいよ、2つある部屋だな。 代金は2人2泊で銀貨6枚だ」
「じゃあ、これで」
そう言って僕は、金貨1枚を取り出し、ミルドさんに渡した。
おつりと鍵を受け取り、部屋の位置を教えてもらう。
今度は一階で、場所はまたまた奥の一部屋だ。
「この後は飯にするか?」
「はい、いただきます。 ノアルは?」
「……ん、ノアルも」
「分かった、座って待っててくれ。 ゲイルもいると思うぞ」
ゲイルさん、もう帰ってきてるのか。
マイヤさんも教会にいたし、早めに解散したのかな?
食堂に入ると、言われた通りゲイルさんがいて、一足早くご飯を食べていた。
「お疲れ様です、ゲイルさん」
「お、ショーマか、お疲れさん。 そいつは今朝の獣人か? 女だったんだな」
「そうです。 これも何かの縁だと思って冒険者パーティーも組む事にしたんです」
「そうなのか、信用してるんだな」
僕とノアルはゲイルさんと同じテーブルに座って、今日あった事をざっくりと話す。
ゴブリンとの戦闘の話ではノアルも混ざって、今日感じた違和感などをゲイルさんに話していた。
話を聞くと、ゲイルさんは何か思う事があったのか、首を傾げながらうんうんと唸っている。
「んー、確かに色々と引っかかるな。 最近、森の方での魔物の動きがおかしいが、なんなんだろうなー、今日のところは調査に行ってもなんもなかったんだが」
「結構早めにその調査は終わったんですか?」
「早めというか、森の道にある魔物除けの魔道具の点検と、道付近に異変がないか調べるだけだったからすぐ終わったぜ。 俺達はギルド職員を守るための護衛みたいなもんだな。 ま、なんも異常は無かったんだが」
「そうなんですか……」
何も異常無かったのか、ますます不可解だな。
「ま、詳しく考えても分からんし、ギルドに任せようぜ。 今日一緒に調査に行ったリムも任せてくださいって言ってたし」
「リムさんと一緒に行ったんですね」
「あいつは優秀だからな。 戦闘はあんまりだが、持ってるスキルは中々なものだと思うぜ」
リムさんは確かに仕事ができるんだろうなー。
ユレーナさんにも割と遠慮なく発言してたし、それなりの立場なのかもしれない。
そのリムさんのスキルについて聞こうとしたが、ララさんとミラルちゃんによって料理が運ばれてきた。
「お待たせしました、今日の晩ご飯です」
「ありがとうございます、ララさん」
「あ、あの、ショーマお兄ちゃん?」
「ん? どうしたの? ミラルちゃん?」
「隣に座っている獣人さんは?」
「あ……」
そういえばミラルちゃんに何も言ってなかったな。
「えっと、この子は昨日助けた黒猫で名前はノアル。 朝、黒猫の姿だったのは、ミラルちゃんやミルドさんが獣人はダメって言うかもしれないと思ったから黙ってたんだ、ごめんね?」
「獣人がダメって?」
「この街にはあんまりそういう人いないけど、世の中には獣人が嫌っていう人もいるらしくてさ、ミラルちゃんは平気?」
「平気! お母さんも平気でしょ?」
「ええ、全然平気ですから気にしないでください」
「そう言ってもらえるとありがたいです」
「……ありがと。 あと、昨日も見ていてくれてありがと」
「いいんです! ミラルも見てて楽しかったですから!」
「そうですよ。 それにしても、猫さんの姿でも可愛かったですが、人の姿も可愛らしいですね」
「……ん、そう?」
ノアルはララさんに褒められて嬉しかったのか猫耳はピクピク、尻尾はゆらゆらしていた。
「むむむ……」
「ん? どうしたのミラルちゃん?」
ミラルちゃんはゆらゆら揺れるノアルの尻尾をじっと見てる。
気になるんだね。
その視線に気付いたのか、ノアルはミラルちゃんの方を見てクスッと笑うと、尻尾を動かしてミラルちゃんの頬を優しく撫でた。
「わ、すごい! こんなに自由に動かせるんだね!」
「……触る?」
「い、いいの!?」
「……優しくなら、いい」
その言葉を聞いたミラルちゃんは目を輝かせて、ゆっくりと手を伸ばしてノアルの尻尾を撫でた。
「わぁ…… こんな感触なんだぁ……」
しばらくの間、ノアルとミラルちゃんはじゃれ合っていて、ノアルも尻尾を手に巻き付けたりしていた。
仲良くなれて良かったね。
「ミラル? そろそろ離れなさい? ショーマさんもノアルさんも、ご飯食べる所なんだから」
「あ、そうだった…… ごめんなさい」
「……気にしてない。 ミラルならまた触らせてあげる」
「ほ、ほんと!?」
「……ん」
「ノアルさん、すいません……」
「……ララも触る?」
「え?」
「……羨ましそうにしてた」
え、そうなのか?
ミラルちゃんの方ばかりに目がいってララさんの方見てなかった。
「き、気付いてたんですか?」
「ララ、バレバレだったぞ」
「ゲ、ゲイルくんまで!?」
慌てるララさんを見て、周りは皆楽しそうに笑った。
結局、ご飯が終わったらララさんも触らせてもらう事にしたようだ。
ちょっと時間は経ったが、運ばれてきたご飯をノアルと一緒に食べる。
今日も中々にボリュームがあったが、とても美味しくて、しっかりと完食した。
意外だったのは、ノアルが僕達と全く同じ量の料理を平らげた事だ。
猫の姿の時も思ったが、一体その細い体のどこに入っているんだろうというくらい食べていた。
「……お腹いっぱい」
「すごい食べたね。 満足した?」
「……ん、美味しかった」
ノアルもこの宿の食事がお気に召したみたいだ。
食器をトーイさんやミラルちゃんに下げてもらって一休みする。
美味しいのは間違いないんだけど、毎回毎回しっかりと満腹になるからちょっと苦しいんだよね。
そんな事を思いながら雑談していると、厨房からララさんとミラルちゃんが出てきてこちらに来た。
さっき話してた事をやりに来たんだろうな。
来たのはいいんだけど、ミラルちゃんがなにやらモジモジしている。
何か言いたい事があるような感じだな、誰に対してだろう?
「え、えっと、ノアルさん?」
「……ん? ……どうしたの?」
「あの…… お姉ちゃんって呼んでいいですか!?」
「……え?」
「ショーマお兄ちゃんにはそう呼んでいい?って聞いたから、ノアルさんにも聞いておいた方がいいかなって思ったの」
「……なんでお姉ちゃん?」
「なんていうかその、なんとなーくショーマお兄ちゃんに雰囲気が似てて、お姉ちゃんって呼びたくなったの! だめですか……?」
「……ん、お姉ちゃんでいいから、そんな瞳で見ないで……」
お、珍しくノアルが困ってる。
まぁ、確かにミラルちゃんみたいな子供に、キラキラした目でお願いというかおねだりされたら、ちょっと困るよね。
「ほんと!?」
「……ん、いいよ」
「ありがとう! ノアルお姉ちゃん!」
なにはともあれ仲良くなったみたいで良かった。
ララさんも微笑ましそうに2人を見ている。
「じゃあ、お母さんも一緒に触らせてもらっていい?」
「……ん」
「え、えーっと、失礼します?」
ノアルは尻尾をゆらゆらさせながらララさんとミラルちゃんに差し出している。
「じゃあ、僕は先に部屋に戻ってようかな? 女の人同士の方が色々話せるだろうし」
「……分かった」
「部屋の位置は大丈夫?」
「……大丈夫」
じゃあ、僕は先に戻って今日の依頼で得たものとかの確認をしようかな。
「……一緒の部屋でいい」
「え!? 良くなくない!?」
「……獣人国に行くためにもお金は節約したい」
「いや、宿代くらいなら僕が出すけど……」
「……それはダメ。 気持ちはありがたいけど、今はノアルもお金持ってるから、自分の分は払う」
んー、言わんとしてる事は分かるな。
あんまり、人に自分のためにお金を使わせるっていうのは申し訳ないか。
「……武器と服のお金も返す」
「いや、それはいいよ。 武器はタダで譲ってもらったものから作ったし、服は、そうだね…… 元気になったお祝いって事でプレゼントするよ」
「……でも」
「いいって、今日の依頼ではノアルに沢山助けてもらったから、服代じゃ割りに合わないくらいだよ」
「……分かった、ありがたくもらう」
なんとか納得してくれたみたいだ。
実際、今日の依頼はノアルがいなかったら厳しかったと思う。
倒せたかもしれないが確証はないし、あんなに苦労なく終わったのはノアルがいてくれたからだ。
「仲良いんだな。 それで、部屋の事なんだが2人部屋が2種類あってな。 ベッドが2つある部屋と大きめのベッドが1つある部屋のどっちがいい?」
「……それは、もちろんひと「2つある部屋でお願いします」……むぅ」
ノアルの言葉を遮って、ベッドが2つある部屋にしてもらう。
「あいよ、2つある部屋だな。 代金は2人2泊で銀貨6枚だ」
「じゃあ、これで」
そう言って僕は、金貨1枚を取り出し、ミルドさんに渡した。
おつりと鍵を受け取り、部屋の位置を教えてもらう。
今度は一階で、場所はまたまた奥の一部屋だ。
「この後は飯にするか?」
「はい、いただきます。 ノアルは?」
「……ん、ノアルも」
「分かった、座って待っててくれ。 ゲイルもいると思うぞ」
ゲイルさん、もう帰ってきてるのか。
マイヤさんも教会にいたし、早めに解散したのかな?
食堂に入ると、言われた通りゲイルさんがいて、一足早くご飯を食べていた。
「お疲れ様です、ゲイルさん」
「お、ショーマか、お疲れさん。 そいつは今朝の獣人か? 女だったんだな」
「そうです。 これも何かの縁だと思って冒険者パーティーも組む事にしたんです」
「そうなのか、信用してるんだな」
僕とノアルはゲイルさんと同じテーブルに座って、今日あった事をざっくりと話す。
ゴブリンとの戦闘の話ではノアルも混ざって、今日感じた違和感などをゲイルさんに話していた。
話を聞くと、ゲイルさんは何か思う事があったのか、首を傾げながらうんうんと唸っている。
「んー、確かに色々と引っかかるな。 最近、森の方での魔物の動きがおかしいが、なんなんだろうなー、今日のところは調査に行ってもなんもなかったんだが」
「結構早めにその調査は終わったんですか?」
「早めというか、森の道にある魔物除けの魔道具の点検と、道付近に異変がないか調べるだけだったからすぐ終わったぜ。 俺達はギルド職員を守るための護衛みたいなもんだな。 ま、なんも異常は無かったんだが」
「そうなんですか……」
何も異常無かったのか、ますます不可解だな。
「ま、詳しく考えても分からんし、ギルドに任せようぜ。 今日一緒に調査に行ったリムも任せてくださいって言ってたし」
「リムさんと一緒に行ったんですね」
「あいつは優秀だからな。 戦闘はあんまりだが、持ってるスキルは中々なものだと思うぜ」
リムさんは確かに仕事ができるんだろうなー。
ユレーナさんにも割と遠慮なく発言してたし、それなりの立場なのかもしれない。
そのリムさんのスキルについて聞こうとしたが、ララさんとミラルちゃんによって料理が運ばれてきた。
「お待たせしました、今日の晩ご飯です」
「ありがとうございます、ララさん」
「あ、あの、ショーマお兄ちゃん?」
「ん? どうしたの? ミラルちゃん?」
「隣に座っている獣人さんは?」
「あ……」
そういえばミラルちゃんに何も言ってなかったな。
「えっと、この子は昨日助けた黒猫で名前はノアル。 朝、黒猫の姿だったのは、ミラルちゃんやミルドさんが獣人はダメって言うかもしれないと思ったから黙ってたんだ、ごめんね?」
「獣人がダメって?」
「この街にはあんまりそういう人いないけど、世の中には獣人が嫌っていう人もいるらしくてさ、ミラルちゃんは平気?」
「平気! お母さんも平気でしょ?」
「ええ、全然平気ですから気にしないでください」
「そう言ってもらえるとありがたいです」
「……ありがと。 あと、昨日も見ていてくれてありがと」
「いいんです! ミラルも見てて楽しかったですから!」
「そうですよ。 それにしても、猫さんの姿でも可愛かったですが、人の姿も可愛らしいですね」
「……ん、そう?」
ノアルはララさんに褒められて嬉しかったのか猫耳はピクピク、尻尾はゆらゆらしていた。
「むむむ……」
「ん? どうしたのミラルちゃん?」
ミラルちゃんはゆらゆら揺れるノアルの尻尾をじっと見てる。
気になるんだね。
その視線に気付いたのか、ノアルはミラルちゃんの方を見てクスッと笑うと、尻尾を動かしてミラルちゃんの頬を優しく撫でた。
「わ、すごい! こんなに自由に動かせるんだね!」
「……触る?」
「い、いいの!?」
「……優しくなら、いい」
その言葉を聞いたミラルちゃんは目を輝かせて、ゆっくりと手を伸ばしてノアルの尻尾を撫でた。
「わぁ…… こんな感触なんだぁ……」
しばらくの間、ノアルとミラルちゃんはじゃれ合っていて、ノアルも尻尾を手に巻き付けたりしていた。
仲良くなれて良かったね。
「ミラル? そろそろ離れなさい? ショーマさんもノアルさんも、ご飯食べる所なんだから」
「あ、そうだった…… ごめんなさい」
「……気にしてない。 ミラルならまた触らせてあげる」
「ほ、ほんと!?」
「……ん」
「ノアルさん、すいません……」
「……ララも触る?」
「え?」
「……羨ましそうにしてた」
え、そうなのか?
ミラルちゃんの方ばかりに目がいってララさんの方見てなかった。
「き、気付いてたんですか?」
「ララ、バレバレだったぞ」
「ゲ、ゲイルくんまで!?」
慌てるララさんを見て、周りは皆楽しそうに笑った。
結局、ご飯が終わったらララさんも触らせてもらう事にしたようだ。
ちょっと時間は経ったが、運ばれてきたご飯をノアルと一緒に食べる。
今日も中々にボリュームがあったが、とても美味しくて、しっかりと完食した。
意外だったのは、ノアルが僕達と全く同じ量の料理を平らげた事だ。
猫の姿の時も思ったが、一体その細い体のどこに入っているんだろうというくらい食べていた。
「……お腹いっぱい」
「すごい食べたね。 満足した?」
「……ん、美味しかった」
ノアルもこの宿の食事がお気に召したみたいだ。
食器をトーイさんやミラルちゃんに下げてもらって一休みする。
美味しいのは間違いないんだけど、毎回毎回しっかりと満腹になるからちょっと苦しいんだよね。
そんな事を思いながら雑談していると、厨房からララさんとミラルちゃんが出てきてこちらに来た。
さっき話してた事をやりに来たんだろうな。
来たのはいいんだけど、ミラルちゃんがなにやらモジモジしている。
何か言いたい事があるような感じだな、誰に対してだろう?
「え、えっと、ノアルさん?」
「……ん? ……どうしたの?」
「あの…… お姉ちゃんって呼んでいいですか!?」
「……え?」
「ショーマお兄ちゃんにはそう呼んでいい?って聞いたから、ノアルさんにも聞いておいた方がいいかなって思ったの」
「……なんでお姉ちゃん?」
「なんていうかその、なんとなーくショーマお兄ちゃんに雰囲気が似てて、お姉ちゃんって呼びたくなったの! だめですか……?」
「……ん、お姉ちゃんでいいから、そんな瞳で見ないで……」
お、珍しくノアルが困ってる。
まぁ、確かにミラルちゃんみたいな子供に、キラキラした目でお願いというかおねだりされたら、ちょっと困るよね。
「ほんと!?」
「……ん、いいよ」
「ありがとう! ノアルお姉ちゃん!」
なにはともあれ仲良くなったみたいで良かった。
ララさんも微笑ましそうに2人を見ている。
「じゃあ、お母さんも一緒に触らせてもらっていい?」
「……ん」
「え、えーっと、失礼します?」
ノアルは尻尾をゆらゆらさせながらララさんとミラルちゃんに差し出している。
「じゃあ、僕は先に部屋に戻ってようかな? 女の人同士の方が色々話せるだろうし」
「……分かった」
「部屋の位置は大丈夫?」
「……大丈夫」
じゃあ、僕は先に戻って今日の依頼で得たものとかの確認をしようかな。
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