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第二章 新たな出会い
閑話 リムの気持ち
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※すみません、ここに閑話が入る予定でしたが、忘れてました。
良ければ読んでくださると嬉しいです。
(リムside)
その日のギルドでの仕事を終え、私はギルドマスターの所へ向かう。
今日1日にあった問題事や依頼解決の書類を渡すために。
コンコンコンッ
執務室の前まで来で扉をノックしたが、返事がない。
まぁ、頻繁にある事なので、気にせず扉を開ける。
「失礼します」
扉を閉め、執務机の方を向くと、そこには机に突っ伏しているギルドマスターのユレーナがいた。
「うぅ、疲れた…… もう、判子もペンも持ちたくない…… 剣が振りたい……」
女性としてどうかと思うことを呟いているギルドマスターの側に、今日の報告書を置く。
「ギルドマスター、これ今日の報告書です。 目を通しておいてください」
「へ!? もうそんな時間か!? ああ、また新しい仕事が……」
バッと顔を上げた後、今度はヘナヘナと机に崩れ落ちるギルドマスターを見て思わずクスっと笑みが溢れる。
「今日はそこまで問題があった訳じゃないので目を通すだけでいいですよ?」
「本当か!? もう今日は仕事が多すぎて死にそうだったんだよ……」
「仕事が多いのはギルドマスターがちょいちょい理由をつけてサボって仕事を溜めるからですよ。 毎日ある程度やればそんなに苦じゃないはずです」
「うっ…… で、でもほら、訓練も大事だろ?」
「ギルドマスター程の実力があればしない日があっても問題ないです。 というか、毎日したいんだったらちゃんと仕事もしてください。 毎日やれば普通に訓練も出来るでしょう? サボるから訓練出来ない日が出来るんですよ」
リムの正論にユレーナは何も言い返せない。
まさにその通りだからだ。
「まぁ、何はともあれお疲れ様でした。 はい、これ紅茶です。 そんな所で寝てないで部屋に戻ったらどうですか?」
「いや、目を通すだけならこの書類を見てしまおう。 ……早く仕事を終わらせて、今度はショーマと必ず模擬戦するぞ」
本当にこの人は……
現役の時から何も変わっていない。
私がギルドで働き始めたのはもう8年程前で、その時はまだギルドマスターは現役の冒険者をやっており、毎日討伐依頼を受けては解決し、バリバリに活躍をしていた。
ギルドマスターになったのは、冒険者ギルドのグランドマスターに直接頼まれたらしいが、詳しいことは知らない。
なにやら恩があるみたいで断れなかったと言ってはいたが。
「もう…… ショーマさんは強いと言ってもまだまだ新人さんなんですから、無理に迫ってはダメですよ?」
「分かってるよ。 というか私はお願いはするが無理強いはしたことないぞ? というか、リムあんた、やけにショーマに肩入れしてるねぇ?」
「へっ!? そ、そんな事ないですよ! わ、私はギルド職員としてショーマさんを助けたいだけで……」
「ん~? 本当にそれだけか~? なにやら昼間、ショーマに助けられたらしいじゃないか? その時、惚れたとか?」
「そ、そんなんじゃないです!! た、確かに守ってくれた時はとてもカッコよくて、その時見せた荒々しい口調もいつもと違う男らしさがあって素敵でしたけど…… って違いますよ!?」
「なにが違うんだよー? 別にいいじゃないか惚れたなら惚れたで。 冒険者とギルド職員が恋仲になることは別に珍しい訳じゃないしな」
「こ、こ、恋仲なんてそんな…… 第一、ショーマさんと私じゃ釣り合いませんよ…… ショーマさんは将来有望な冒険者なのに対して、私は単なるギルド職員です。 しかも、私とショーマさんは年も大分離れていますし…… 相手にされないですよぉ……」
そう、私は今年で24歳になるのに対して、ショーマさんはギルドカードを作る時に教えてもらったが、まだ18歳だ。
6つも離れている。
「大事なのは身分じゃなくて気持ちだと思うがなぁ? ま、あいつは中々見た目もいいし、性格も良さそうだから、ちょっとランクが上がって目立つようになってきたらさぞやモテるんじゃないか?」
「それは…… そうですね……」
そう、ショーマさんは普通にモテるだろう。
身長もあって体型はスラっとしているし、顔はとてまカッコよくて、雰囲気も優しそうで…… 間違いなく魅力的な男性のカテゴリーに入るだろう。
「いいのかー? ショーマが他の女に取られても」
「いや、ショーマさんは私のものではないので取られるもなにも……」
「じゃあ、私が貰っちまおうかなぁ~? ショーマは強いし、一緒になれたら退屈しないだろうし?」
「だ、だめです!!」
「ハハっ、冗談だよ。 そんなに必死に拒んじゃって、やっぱり好きなんじゃないか」
「はっ! わ、私ったら……」
「素直になれよ、リム。 いいじゃないか、職員と冒険者だろうが歳の差があろうが、好きなもんは好きで。 まぁ、私も大した恋愛経験なんてないから分からんがな」
「……そういうものなのでしょうか?」
「さぁな。 まぁ、今日はお疲れさん。 明日も仕事だろう? ここはもういいから早く休みな」
「は、はい。 失礼します」
そう言ってリムは執務室を後にし、3階の職員食堂に行って夕飯を食べた。
もう他の住み込みで働いている職員はほとんど食事を済ませ、自室に戻っているみたいだ。
手早く食事を済ませ、ギルドのシャワー室でシャワーを浴びた。
それから自室に戻って、職員の制服から寝る時と服装に着替え、ベッドに入った。
そして、今日あった事を思い出す。
ショーマに守られた時のこと、その後、ギルドマスターと一緒にショーマの相談に乗って、最後にショーマのギルドカードを更新して別れた。
(って、なんで思い出すことがショーマさんの事ばかりなのよ!?)
心の中で自分にツッコミを入れるリム。
しかし、今日あった事を思い出そうとすると、ショーマの事ばかり思い浮かんでしまう。
それに、先程のギルドマスターとの会話……
(ち、違うから!? 確かにカッコ良かったけど、感謝してるだけだから!! 別に好きとかじゃないから!!)
どうしても、自分の気持ちに素直になれず、ベッドをゴロゴロ転がりながら自分自身に言い聞かせる。
(うぅ、なんか意識しちゃって全然眠くならない…… 明日も仕事だから早く寝ないといけないのに…… それに、目元に隈とか作ったらショーマさんに見られてしまう…… って、なんでそこでショーマさんが出てくるのよ!!)
そんな事を考え、悶々とした気持ちでベッドを転がり続けたリムが疲れて寝たのは、日付が変わった後になったとか。
良ければ読んでくださると嬉しいです。
(リムside)
その日のギルドでの仕事を終え、私はギルドマスターの所へ向かう。
今日1日にあった問題事や依頼解決の書類を渡すために。
コンコンコンッ
執務室の前まで来で扉をノックしたが、返事がない。
まぁ、頻繁にある事なので、気にせず扉を開ける。
「失礼します」
扉を閉め、執務机の方を向くと、そこには机に突っ伏しているギルドマスターのユレーナがいた。
「うぅ、疲れた…… もう、判子もペンも持ちたくない…… 剣が振りたい……」
女性としてどうかと思うことを呟いているギルドマスターの側に、今日の報告書を置く。
「ギルドマスター、これ今日の報告書です。 目を通しておいてください」
「へ!? もうそんな時間か!? ああ、また新しい仕事が……」
バッと顔を上げた後、今度はヘナヘナと机に崩れ落ちるギルドマスターを見て思わずクスっと笑みが溢れる。
「今日はそこまで問題があった訳じゃないので目を通すだけでいいですよ?」
「本当か!? もう今日は仕事が多すぎて死にそうだったんだよ……」
「仕事が多いのはギルドマスターがちょいちょい理由をつけてサボって仕事を溜めるからですよ。 毎日ある程度やればそんなに苦じゃないはずです」
「うっ…… で、でもほら、訓練も大事だろ?」
「ギルドマスター程の実力があればしない日があっても問題ないです。 というか、毎日したいんだったらちゃんと仕事もしてください。 毎日やれば普通に訓練も出来るでしょう? サボるから訓練出来ない日が出来るんですよ」
リムの正論にユレーナは何も言い返せない。
まさにその通りだからだ。
「まぁ、何はともあれお疲れ様でした。 はい、これ紅茶です。 そんな所で寝てないで部屋に戻ったらどうですか?」
「いや、目を通すだけならこの書類を見てしまおう。 ……早く仕事を終わらせて、今度はショーマと必ず模擬戦するぞ」
本当にこの人は……
現役の時から何も変わっていない。
私がギルドで働き始めたのはもう8年程前で、その時はまだギルドマスターは現役の冒険者をやっており、毎日討伐依頼を受けては解決し、バリバリに活躍をしていた。
ギルドマスターになったのは、冒険者ギルドのグランドマスターに直接頼まれたらしいが、詳しいことは知らない。
なにやら恩があるみたいで断れなかったと言ってはいたが。
「もう…… ショーマさんは強いと言ってもまだまだ新人さんなんですから、無理に迫ってはダメですよ?」
「分かってるよ。 というか私はお願いはするが無理強いはしたことないぞ? というか、リムあんた、やけにショーマに肩入れしてるねぇ?」
「へっ!? そ、そんな事ないですよ! わ、私はギルド職員としてショーマさんを助けたいだけで……」
「ん~? 本当にそれだけか~? なにやら昼間、ショーマに助けられたらしいじゃないか? その時、惚れたとか?」
「そ、そんなんじゃないです!! た、確かに守ってくれた時はとてもカッコよくて、その時見せた荒々しい口調もいつもと違う男らしさがあって素敵でしたけど…… って違いますよ!?」
「なにが違うんだよー? 別にいいじゃないか惚れたなら惚れたで。 冒険者とギルド職員が恋仲になることは別に珍しい訳じゃないしな」
「こ、こ、恋仲なんてそんな…… 第一、ショーマさんと私じゃ釣り合いませんよ…… ショーマさんは将来有望な冒険者なのに対して、私は単なるギルド職員です。 しかも、私とショーマさんは年も大分離れていますし…… 相手にされないですよぉ……」
そう、私は今年で24歳になるのに対して、ショーマさんはギルドカードを作る時に教えてもらったが、まだ18歳だ。
6つも離れている。
「大事なのは身分じゃなくて気持ちだと思うがなぁ? ま、あいつは中々見た目もいいし、性格も良さそうだから、ちょっとランクが上がって目立つようになってきたらさぞやモテるんじゃないか?」
「それは…… そうですね……」
そう、ショーマさんは普通にモテるだろう。
身長もあって体型はスラっとしているし、顔はとてまカッコよくて、雰囲気も優しそうで…… 間違いなく魅力的な男性のカテゴリーに入るだろう。
「いいのかー? ショーマが他の女に取られても」
「いや、ショーマさんは私のものではないので取られるもなにも……」
「じゃあ、私が貰っちまおうかなぁ~? ショーマは強いし、一緒になれたら退屈しないだろうし?」
「だ、だめです!!」
「ハハっ、冗談だよ。 そんなに必死に拒んじゃって、やっぱり好きなんじゃないか」
「はっ! わ、私ったら……」
「素直になれよ、リム。 いいじゃないか、職員と冒険者だろうが歳の差があろうが、好きなもんは好きで。 まぁ、私も大した恋愛経験なんてないから分からんがな」
「……そういうものなのでしょうか?」
「さぁな。 まぁ、今日はお疲れさん。 明日も仕事だろう? ここはもういいから早く休みな」
「は、はい。 失礼します」
そう言ってリムは執務室を後にし、3階の職員食堂に行って夕飯を食べた。
もう他の住み込みで働いている職員はほとんど食事を済ませ、自室に戻っているみたいだ。
手早く食事を済ませ、ギルドのシャワー室でシャワーを浴びた。
それから自室に戻って、職員の制服から寝る時と服装に着替え、ベッドに入った。
そして、今日あった事を思い出す。
ショーマに守られた時のこと、その後、ギルドマスターと一緒にショーマの相談に乗って、最後にショーマのギルドカードを更新して別れた。
(って、なんで思い出すことがショーマさんの事ばかりなのよ!?)
心の中で自分にツッコミを入れるリム。
しかし、今日あった事を思い出そうとすると、ショーマの事ばかり思い浮かんでしまう。
それに、先程のギルドマスターとの会話……
(ち、違うから!? 確かにカッコ良かったけど、感謝してるだけだから!! 別に好きとかじゃないから!!)
どうしても、自分の気持ちに素直になれず、ベッドをゴロゴロ転がりながら自分自身に言い聞かせる。
(うぅ、なんか意識しちゃって全然眠くならない…… 明日も仕事だから早く寝ないといけないのに…… それに、目元に隈とか作ったらショーマさんに見られてしまう…… って、なんでそこでショーマさんが出てくるのよ!!)
そんな事を考え、悶々とした気持ちでベッドを転がり続けたリムが疲れて寝たのは、日付が変わった後になったとか。
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