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第二章 新たな出会い

#16 初戦闘終了、からのトラブル

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 狼2匹を10秒とかからず倒し、一息ついたのも束の間、壁から狼たちが飛び出してきた。 

 すごいジャンプ力だな。

 地球の狼もかなりの高さを跳べるらしいが、魔物の狼もその跳躍力は健在らしい。

 その2匹は、既に倒された2匹を認識したのか、警戒してあまり近づいてこない。 

 ただ、逃げようとしている訳ではなく、こちらの隙を窺っているみたいだ。

 ただ、近づいて来ないなら、こちらにもやりようはある。
 

「『ロックアロー』」
 

 さっきのロックウォールと同じ土属性の魔法で、細長く尖った岩の槍のようなものを複数飛ばす魔法を唱えた。

 かなりのスピードで狼目掛けて真っ直ぐ飛んでいったその魔法は、そのまま2匹のうちの1匹に何本も突き刺さって体中に穴を空けた。

 もう1匹は辛うじてかわしたみたいだが、少し掠めたみたいだな。
 

「『ウィンドカッター』」
 

 ラスト1匹がかわした先に、ロックアローよりも高速で飛んでいく風の刃を飛ばす。 

 その刃は狼の体を真っ二つに切断し、その先の木に切り込みを入れ消滅した。

 
「……終わったかな」
 

 気配察知にももう危険な反応は無い。 

 どうやら終わったみたいだ。

 こわばっていた体から力を抜き、息を吐く。 

 そうすると、自分がやった事の実感が急に湧いてきた。

 僕がやった事とは言え、めちゃくちゃ戦闘の手際が良かった。 

 当たり前だが、僕は今まで本格的な戦闘の経験なんて一切ない。 

 道場で武道を習ったり、街中でチンピラに絡まれてケンカした事ならあるけども。

 ちなみにチンピラは武道をやっていたこともあり、あっさり返り討ちにした。 

 その後聞いたところ、僕では無い人を待ち伏せていて、その人と間違えて襲ってきたそうだ。 

 今思うとあれも不幸体質の成せる技だったんだろう。

 そんな僕が初戦闘だと言うのにこんなに体が動いたのは、間違いなく職業かスキルの影響だろう。

 だが、何にせよ反撃しないと怪我じゃ済まなかっただろうし、今はこの力に感謝することにした。
 

「問題は、この子だな……」


 この戦闘のきっかけとなった黒猫は、未だにすやすやと眠りについていた。

 そう、そもそもこの黒猫が狼に襲われているのを助けるために僕は戦ったんだ。 

 なんとか守り通す事ができて良かった。

 しかし、この子をこの後どうするかを考えていなかった。 

 このままこの場に置いていけばそのうち勝手に起きて、仲間がいたらそこに帰るのかもしれない。

 だが、そのままにしてまた魔物が現れたら、今度は助かるかどうか分からないだろう。
 

(なら、連れて帰るしかないよね……)
 

 うん、連れて帰ろう。 

 少なくともこの子が起きるまでは街で介抱して、起きたら森に帰すなりなんなりしよう。

 起こさないように抱え上げ、僕が着ていたジャケットで包む。 

 あんまり体を冷やすのもダメだと思うので。

 そして、狼の魔物達はどうしようか悩んだが、一応収納魔法を使って持ち帰る事にした。 

 森の道の近くには魔物が出ないと聞いていたのに出たという事をギルドに報告するためだ。 

 実物があった方が信憑性も深まるだろう。

 そうこうしているうちに、気付けばかなりの時間が経っていた。 

 今から街に戻ったら昼の少し前くらいになるかな。

 この子をどうするかだが、とりあえず宿に行ってみて預かってもらえるか聞いてみよう。 

 ダメだったらその時はこの子もギルドに連れて行くしかないな。

 そう考えて、ショーマは森を後にした。

 

     *

 

「んで? こいつを預かっとけばいいのか?」
 
「はい。 とりあえず、僕の部屋のベッドに寝かせておいてもいいですか? 僕はこの後、ギルドに行かなくてはいけないので」
 
「ああ、構わないぞ。 宿屋の名前から分かる通り、うちの宿は猫に縁があるみたいだからな。 うちの家族も猫がダメなやつはいないし、なんなら暇があったら様子見といてやるよ」
 
「ありがとうございます。 ただ、恐らく警戒すると思うので、見に行く時は気をつけてください」
 
「ああ、分かった。 驚かせないよう気を付けるよ」
 
「助かります。 それでは僕はギルドに行ってきます。 晩ご飯までには帰ってくるつもりなので、その子を頼みます」
 
「ああ、行ってこい」
 
「はい、行ってきます」
 

 良かった、ミルドさんに預かってもらえて。 

 それじゃあ時間もちょうどいいし、ギルドに向かおう。

 

  *

 

 ギルドに着くと、そこは昨日と同じように賑やかだった。 

 その中をカウンター目指して、突っ切ろうとすると、目の前にガタイのいい男が2人立ち塞がった。
 

「えーっと、なんの御用でしょうか?」
 
「おう、兄ちゃん。 お前昨日、回復魔法使ってたよな? うちのパーティーに入らないか?」
 
「うちのパーティー、魔法使いがいなくてなぁ。 兄ちゃんが入ると助かるんだ。 どうだ? 入るだろ?」
 

 うーん、どうもキナ臭いな……

 この後約束もあるし、断った方がいいだろう。
 

「嬉しい申し出なんですけど、すいません。 この後約束があるので失礼させてもらいます」
 
「約束ぅ? それは俺らのパーティーに入ることよりも大事なのか?」
 
「そうですね。 僕はこの街に来て日が浅くて、色々と教えてもらう約束をしているので、パーティーの話はまた今度でお願いします」
 

 そう、先約はギルドの方だ。 

 なるべく約束は破りたくない。
 

「常識なら俺達が教えてやるよ。 だから、俺たちのパーティーに……」
 
「申し訳ないんですけど、約束は向こうが先なので、結構です」
 
「……おい、新人まずは一つ常識を教えてやる」
 

 そう言って、片方の男が指を鳴らしながら近寄ってきて、
 

「新人は黙って俺たちの言うことを聞いとけばいいんだよ!!」
 

 突然殴りかかってきた。

 が、正直かなり遅く感じる。 

 さっきの森の狼達の方が普通に速かった。

 なので普通に避ける。
 

「ちっ! 生意気に避けてんじゃねぇよ!!」
 

 いや、誰でも急に殴りかかられたら避けるだろう。

 そのまま、男は何度も何度も殴りかかってくる。 

 当然、僕はヒョイヒョイ避け続ける。
 

「ゼェ…… ゼェ…… な、何で当たらねぇ」
 

 1分ほど避け続けていたら、男は疲れたのか殴るのをやめ、膝に手をついて息を切らし始めた。

 それを確認した僕は、気配を感じて横に跳んだ。

 すると、元々僕がいた場所を新たな拳が通る。
 

「なっ!? 今のは死角だろ!?」

 
 どうやらもう片方の男が背中側に回り込み、僕に殴りかかってきていたみたいだ。

 なぜ分かったのかというと、先ほど習得した気配察知のスキルのおかげだ。 

 最初の男が殴りかかって来た時に他にも仲間がいるかもしれないと思い、発動しておいた。 
 
 ただそれは、もう片方の男が頑張って忍ぼうとしながら回り込む気配を察知するだけに終わった。

 そしてそのまま、もう1人の方も殴りかかってくる。

 うーん、これどうしよう……? 

 反撃するのは簡単だけど、したらしたで問題になりそうだし、この2人が諦めるまで避け続けるしかないかな?
 

「なにしてるんですか!!」
 

 そう思っていた僕の耳に女性の怒声が聞こえてきた。 

 って、リムさんじゃないか。
 

「冒険者同士の訓練以外での戦闘は規則で禁じられているはずです! それも2人がかりで1人をなんて!」
 
「うるせぇんだよ! それにこれは戦闘じゃねぇ! 調子に乗ってる新人に冒険者の常識を教えてんだ!」
 
「どう見ても一方的に攻撃してるじゃないですか! この事はギルドマスターに報告して、厳正な処罰を受けてもらいますから!」
 
「っ! なんだとこのアマ!」
 

 そう叫んで今、僕を殴っていた男がリムさんに殴りかかった。
 

 パァン
 

 僕は男とリムさんの間に腕を入れ、その拳を受け止めた。 

 危なかった、間一髪じゃないか。
 

「あっ、ショ、ショーマさん……」
 
「大丈夫ですか? リムさん」
 
「は、はい! 大丈夫です!」
 

 僕は努めて明るい顔と声でリムさんの無事を確かめる。

 無事だと分かり、安心した僕は殴ってきた男に顔を向ける。
 

「おい」
 
「な、なんだよ!?」
 
「別に僕に殴りかかってくるのは、僕が対処すればいいが、関係ない人を巻き込むなよ。 もう、あんたらの相手もウンザリだから、しばらく寝てろ」
 

 そう言って僕は男の腕を取り、思いっきり背負い投げをかました。
 

 ダァァン!!
 

「ガハァ!!」
 

 急な事でまともに受け身も取れずに床に叩きつけられた男は、肺の空気をほとんど吐き出し、気を失った。
 

「おい、アンタ」
 
「ひぃ!?」
 
「さっさとこいつ持ってどっか行け。 あともう、パーティーの勧誘とかは来なくていい」
 
「く、くそっ、覚えてやがれ!」
 

 そう言って男は倒れている仲間を担いでギルドを後にした。

 ふぅ、やっと終わった。 

 まさか、リムさんに手を出すとは思わなかったな。 

 思わず反撃してしまっ……あ。
 

「リムさん?」
 
「……………………」
 
「あ、あれ?リムさーん?」
 
「はっ! はい!? な、なんですかショーマさん!?」
 

 リムさんはどこかぽやーっとした顔で僕の方を見ていたが、何回か問いかけたら復活した。
 

「あの…… さっきのってまずかったですかね?」
 
「ふぇ?」
 
「いや、リムさんが戦闘してはいけないと言っていたのに僕、思い切りあの男達に攻撃しちゃったんですけど……」
 

 リムさんは僕の言葉に一瞬、ポカンとした顔を浮かべていたが、やがてクスっと笑って、
 

「ショーマさんの攻撃は状況が状況ですから流石に不問ですよ。 私達職員に報告してくれた冒険者の方が、若い男の人がガタイのいい男2人に襲われてると言っていたので。 それに、その場面を多くの人が見ていたので、ショーマさんに処罰は絶対無いです」
 

 と言ってくれた。 

 それに付随して周りの冒険者達も、
 

「おう! そーだぜー! 兄ちゃんは悪くねぇ!」
 
「むしろ、早く反撃すれば良かったのに」
 
「いや、でも最後のはスカッとしたぜ! あいつら前から態度悪くて困ってたんだ!」
 
「お兄さん強いのねぇ~。 まじめに私達のパーティーに入らな~い? 歓迎するわ~」
 

 そんなことを口々に言ってくれた。

 なんだか、心があったかくなるな。 

 ああいう、素行の悪いのは一部で、基本的にこの人達は気の良い人達なんだな。
 

「皆さん! お騒がせして申し訳ありませんでした! この後は元々、ギルドと約束があったのでこれで失礼します!」
 
「おーう! 気にすんな!」
 
「今度一緒に飲もうぜー!」
 
「あら~、残念ね~」
 

 僕の言葉に冒険者達は思い思いの言葉をかけてくれた。 

 そして、僕はリムさんに向き直り、
 

「リムさんも、巻き込んでしまってすいませんでした」
 
「い、いえいえ! そんな! 頭なんか下げないで下さい! むしろ、最後に守ってくれて感謝したいですよ!」
 
「そう言ってもらえると助かります」
 
「じゃ、じゃあギルドマスターの所に案内します! 付いて来てください!」
 
「ありがとうございます、リムさん」
 

 リムさんはそう言って、僕と向かい合っていた顔を階段の方に向け、僕の前を歩いて行く。

 背を向けられていたこともあり、その顔が微妙に赤くなっていたことにショーマは気付かなかった。
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