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エピローグ

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「あぁ、緊張する……間違いなく生きてきた中で一番緊張している……」
「はっはっは! 今日のタマコは小さく見えるな!」
「(^・ω・^)」
(訳:新鮮ですね~)

「うるさい! 緊張するに決まっているだろう……結婚の挨拶なんだから!」
「んな心配することないって、うちの親なら泣いて喜ぶぞ?」
「そういうものか?」
「大丈夫だよ。ムサシとかも『おめでとう!』って言ってたじゃん
 ……アリスは大変だったけど」
「そ、そうじゃったのぉ……」
「(^・ω・^;)」
(訳:7日間暴れて、10日間泣き叫んでましたからね)

「まさか本当に、俺とムサシとユウシが手を組むとは思わなかったな~」
「(^・ω・^;)」
(訳:あのときは本当に世界が終わるかと思いましたよ)

「まぁでも、おさまってよかったじゃん」
「え、私いまでも殺意向けられてるんだけど? 気が気でいられないんだけど?」
「大丈夫だよ…………たぶん」
「たぶんが一番いやなんじゃが」
「アリスが殺すことはないって。殺そうとして来ても俺が止めるよ」
「頼むぞ、マジで」
「(`・ω・´)」
(訳:おまかせあれ!)

「おう――と、そうこうしてたら着いたぞ、俺の実家」
「うむ……いよいよか」
「(^・ω・^;)」
(訳:こっちまで緊張してきました!)

「よし――いくぞ!」

 ――ここは、地球とはまた別の世界。
 そんな世界でタローは、冒険者をしている。

「ただいま~、嫁連れてきたぞ~」

「お嫁さん!?」
「タロー! お前どうやってその人をだましたんだ!?」

「え、息子にひどくね?」

 彼の物語は、これからも続いていく。――
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