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魔剣争奪戦編
第40話 喧嘩上等!
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スキル:喧嘩上等
素手での戦闘において、攻撃力と防御力を上昇させるスキル。
スキル使用時は防御力においてSランク冒険者の中ではトップクラス。
攻撃面においては赤いオーラを纏うことで拳のダメージを守る。
オーラを一定量チャージすることで、一時的に攻撃力をさらに上昇させる。
ただし、武器を使用した際は攻撃力と防御力の数値が減少する。
***
タローの頬を赤い拳が叩く。
スキルを使用していない攻撃ですら大岩を砕く威力である。
使用した今、その破壊力たるや恐ろしいものだ。
拳が頬に触れた瞬間、タローはいとも簡単に後ろへ吹っ飛ばされる。
岩にぶつかってもその勢いは衰えることはなく、ようやく動きを止めたのは数十メートル離れた岩壁に身体がめり込んだ時だった。
轟音を鳴らし壁に大きく亀裂が入る。
間違いなく相手をノックアウトさせる一撃だった。
しかし、アキラは自分の拳を見ながら眉間にしわを寄せていた。
(殴った感触はある……が、逃がされたな)
アキラは先ほどから違和感を感じていた。
手に伝わる確かな衝撃。
人を殴ったときの確かな感触。
だが、明らかにいつもの感覚ではなかった。
それを証明するように、岸壁から男が姿を現した。
「…………」
タローは何も言わずに歩く。
その頬には殴られた跡があるが、少々赤くなる程度の痣しかなかった。
それを確認すると、アキラは違和感の正体を確信した。
タローにガンを飛ばしながら口を切る。
「――その様子だとそこまで効いてねぇみたいだな」
「うん。ギリギリだったけどね」
「……インパクトの瞬間、後ろに少し飛び退いてダメージを半減させたな?」
アキラの言葉にタローは頷いた。
拳が当たる瞬間に身体を後方へ跳ばすことで、攻撃の威力をいなしたのだ。
簡単な話ではない。
普通の冒険者なら反応できない豪速の拳だった。
だが、アキラにとって他にもっと用心すべきことがあった。
アキラはタローの頬の痣を注視する。
「確かに本来の威力より明らかにダメージを負わせられてない。
……だが、それでも大岩を砕く威力なはずだ。
それをもらって赤くなる程度って……お前どんだけ防御力あるんだよ」
「……けっこうあるよ?」
「あー、そうかよ……」
アキラは少し呆れていた。
けっこうあるよ? だと。とんでもない。
けっこうあるくらいで防げるほどの威力じゃなんだよ。
(スキルを使った時の攻撃力を考えれば、コイツの防御力はおそらく9500程度か……それ以上かもな)
実際の所、アキラがスキルを使用したときの攻撃力は9700だ。
威力を逃がされたことを加味しても、それくらいはあって当然だと考える。
しかし、冒険者としての勘が危険を知らせる。
少なく見積もり下手に動けば、自身がやられると本能が叫んでいた。
自身が逆境に立たされていることは認識している。
しかし、アキラの顔は狂気に歪んでいた。
「――久しぶりに、本気を出してやるよッッ!」
猛獣の雄叫びのような声で叫ぶと、アキラの全身に赤いオーラが発生した。
鎧のように纏わりつき、アキラの白目が赤く染まった。
「スキル最大解放――喧嘩特攻!!」
全身が赤く染まるアキラ。
見た目の威圧感もさることながら、凶悪なまでの殺気がタローを叩いた。
何もされていないにもかかわらず、全身をチクチクする感覚が襲う。
狂気的な笑みから覗く赤い眼光は見ただけで心臓の鼓動を止めそうだ。
「っ!」
タローは魔剣を両手で構えた。
アキラは明らかに自分を殺す気で挑んできている。
そうでなければ殺られるのはアキラだからだ。
だからタローも相手の全力を真っ向から受けることにした。
それを見たアキラは喜んだ。
「んじゃ――行くぞッッ!」
刹那――タローを襲ったのは悪寒だった。
いや、正確には自身の背後にだ。
タローは一瞬たりともアキラから目を離していない。
まだアキラは目の前にいる。
しかし、すぐさま自身の背中を守るように魔剣を後ろに回した。
その瞬間だった――
腕に伝わったのは、極大の衝撃。
後ろを確認すると、先ほどまで目の前にいたアキラが拳を突き出していた。
「――よくこのスピードについてこられたな!」
魔剣と拳の激しい鍔迫り合い。
タローは横に体を回転させ、アキラの頭部に強烈なバックブローを浴びせた。
しかし、
「効かねぇな!」
裏拳をものともせず、アキラはタローの腕を掴み、乱暴に岩壁に投げつけた。
タローの体が岩壁にぶつかる。
先ほどのスキルより力が増していることで、その威力も跳ね上がっている。
ぶつかった岩壁は、衝撃でいとも簡単に崩れ落ちた。
「ぐっ!」
崩れ落ちる岩壁の岩がタローに降りかかる。
それを避けようと移動しようとするが、それはアキラが許さない。
「まだまだまだまだまだぁぁああああッッ!!!!」
一瞬でタローに詰め寄ると、そこから高速のパンチの連打が打ち込まれた。
一発一発が岩を簡単に破壊する威力。
いや、一発一発がモンスターを殺す威力だ。
そんな必殺の拳で、ただひたすらに殴り続ける。
これがアキラの本気だ。
Sランクの中でも一際喧嘩っ早かった凶暴性。
モンスターとの戦いの中でそれは磨かれていき、いつしか殺気だけで相手が逃げていくほどになった。
アキラは喧嘩が好きだ。
自分が強いと証明できる。
戦いに勝つと他では感じられない高揚感が得られた。
「俺が――最強だぁああああ!!!」
アキラは勝利の雄叫びを上げた。
「うるせーよ」
アキラにその声が聞こえたのかはわからない。
だが、それはどうでもよかった。
大事なのは――
「~~~~~~~~ッッッッ!!」
アキラが岩壁を5枚砕いてブッ飛ばされたことだ。
素手での戦闘において、攻撃力と防御力を上昇させるスキル。
スキル使用時は防御力においてSランク冒険者の中ではトップクラス。
攻撃面においては赤いオーラを纏うことで拳のダメージを守る。
オーラを一定量チャージすることで、一時的に攻撃力をさらに上昇させる。
ただし、武器を使用した際は攻撃力と防御力の数値が減少する。
***
タローの頬を赤い拳が叩く。
スキルを使用していない攻撃ですら大岩を砕く威力である。
使用した今、その破壊力たるや恐ろしいものだ。
拳が頬に触れた瞬間、タローはいとも簡単に後ろへ吹っ飛ばされる。
岩にぶつかってもその勢いは衰えることはなく、ようやく動きを止めたのは数十メートル離れた岩壁に身体がめり込んだ時だった。
轟音を鳴らし壁に大きく亀裂が入る。
間違いなく相手をノックアウトさせる一撃だった。
しかし、アキラは自分の拳を見ながら眉間にしわを寄せていた。
(殴った感触はある……が、逃がされたな)
アキラは先ほどから違和感を感じていた。
手に伝わる確かな衝撃。
人を殴ったときの確かな感触。
だが、明らかにいつもの感覚ではなかった。
それを証明するように、岸壁から男が姿を現した。
「…………」
タローは何も言わずに歩く。
その頬には殴られた跡があるが、少々赤くなる程度の痣しかなかった。
それを確認すると、アキラは違和感の正体を確信した。
タローにガンを飛ばしながら口を切る。
「――その様子だとそこまで効いてねぇみたいだな」
「うん。ギリギリだったけどね」
「……インパクトの瞬間、後ろに少し飛び退いてダメージを半減させたな?」
アキラの言葉にタローは頷いた。
拳が当たる瞬間に身体を後方へ跳ばすことで、攻撃の威力をいなしたのだ。
簡単な話ではない。
普通の冒険者なら反応できない豪速の拳だった。
だが、アキラにとって他にもっと用心すべきことがあった。
アキラはタローの頬の痣を注視する。
「確かに本来の威力より明らかにダメージを負わせられてない。
……だが、それでも大岩を砕く威力なはずだ。
それをもらって赤くなる程度って……お前どんだけ防御力あるんだよ」
「……けっこうあるよ?」
「あー、そうかよ……」
アキラは少し呆れていた。
けっこうあるよ? だと。とんでもない。
けっこうあるくらいで防げるほどの威力じゃなんだよ。
(スキルを使った時の攻撃力を考えれば、コイツの防御力はおそらく9500程度か……それ以上かもな)
実際の所、アキラがスキルを使用したときの攻撃力は9700だ。
威力を逃がされたことを加味しても、それくらいはあって当然だと考える。
しかし、冒険者としての勘が危険を知らせる。
少なく見積もり下手に動けば、自身がやられると本能が叫んでいた。
自身が逆境に立たされていることは認識している。
しかし、アキラの顔は狂気に歪んでいた。
「――久しぶりに、本気を出してやるよッッ!」
猛獣の雄叫びのような声で叫ぶと、アキラの全身に赤いオーラが発生した。
鎧のように纏わりつき、アキラの白目が赤く染まった。
「スキル最大解放――喧嘩特攻!!」
全身が赤く染まるアキラ。
見た目の威圧感もさることながら、凶悪なまでの殺気がタローを叩いた。
何もされていないにもかかわらず、全身をチクチクする感覚が襲う。
狂気的な笑みから覗く赤い眼光は見ただけで心臓の鼓動を止めそうだ。
「っ!」
タローは魔剣を両手で構えた。
アキラは明らかに自分を殺す気で挑んできている。
そうでなければ殺られるのはアキラだからだ。
だからタローも相手の全力を真っ向から受けることにした。
それを見たアキラは喜んだ。
「んじゃ――行くぞッッ!」
刹那――タローを襲ったのは悪寒だった。
いや、正確には自身の背後にだ。
タローは一瞬たりともアキラから目を離していない。
まだアキラは目の前にいる。
しかし、すぐさま自身の背中を守るように魔剣を後ろに回した。
その瞬間だった――
腕に伝わったのは、極大の衝撃。
後ろを確認すると、先ほどまで目の前にいたアキラが拳を突き出していた。
「――よくこのスピードについてこられたな!」
魔剣と拳の激しい鍔迫り合い。
タローは横に体を回転させ、アキラの頭部に強烈なバックブローを浴びせた。
しかし、
「効かねぇな!」
裏拳をものともせず、アキラはタローの腕を掴み、乱暴に岩壁に投げつけた。
タローの体が岩壁にぶつかる。
先ほどのスキルより力が増していることで、その威力も跳ね上がっている。
ぶつかった岩壁は、衝撃でいとも簡単に崩れ落ちた。
「ぐっ!」
崩れ落ちる岩壁の岩がタローに降りかかる。
それを避けようと移動しようとするが、それはアキラが許さない。
「まだまだまだまだまだぁぁああああッッ!!!!」
一瞬でタローに詰め寄ると、そこから高速のパンチの連打が打ち込まれた。
一発一発が岩を簡単に破壊する威力。
いや、一発一発がモンスターを殺す威力だ。
そんな必殺の拳で、ただひたすらに殴り続ける。
これがアキラの本気だ。
Sランクの中でも一際喧嘩っ早かった凶暴性。
モンスターとの戦いの中でそれは磨かれていき、いつしか殺気だけで相手が逃げていくほどになった。
アキラは喧嘩が好きだ。
自分が強いと証明できる。
戦いに勝つと他では感じられない高揚感が得られた。
「俺が――最強だぁああああ!!!」
アキラは勝利の雄叫びを上げた。
「うるせーよ」
アキラにその声が聞こえたのかはわからない。
だが、それはどうでもよかった。
大事なのは――
「~~~~~~~~ッッッッ!!」
アキラが岩壁を5枚砕いてブッ飛ばされたことだ。
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