41 / 198
魔剣争奪戦編
第39話 アキラ・アマミヤ
しおりを挟む
敵が現れたら即戦闘。
危険が及べば即戦闘。
戦いを挑まれたら即戦闘。
そんなファンタジー小説界やバトル漫画界の常識などこの男にとっては知らぬ存ぜぬ守る意味あらぬであった。
「……」
そしてこういう時、一番恥ずかしいのは断られた方である。
「おいっ! 拒否は受付けねぇぞ! 冒険者タロー、俺と勝負しろ!」
もう一度言ってみた。
「だから、嫌だって……」
もう一度断られた。
何とも言えない時間が流れる。
アキラは顔を赤くしていた。
断られた怒りで赤くなっているのか、はたまた恥ずかしくて赤くなっているのかはわからない。
まぁ、たぶん両方だと思うけど。
「……っざっけんな! 何のためにテメェの居所探し回ったと思ってんだ! こっちの手間を考えろ!」
タローは(あ、コイツめんどくさい)と思った。
戦闘とは危険なことである。
自分も相手も傷つき、勝った方しか得をしない無駄なことである。
そして、そういうのはタローはあまり好きではなかった。
「手間考えろって……だったらアンタも俺の手間考えろよ」
「あん?」
「クエストの最中に攻撃されて、いきなり勝負挑んできて、迷惑だろ」
「クエストの最中って、お前寝てただろぉが!」
「仕事中に休憩を挟むことの何に問題あるんだよ」
「いや……んー……」
まさかの知力100が論破するという謎現象が起こった。
頭が悪い奴もやる時はやれるもんである。
「いや、待て! 戦う理由ならあるぞ」
と、ここでアキラが反論した。
「なに?」
「ここでお前が戦わなければ……」
「なければ何だよ?」
「この後の展開をどうするつもりだ!」
「なんか起きても、どうもならんって」まったく心に響かないタロー。
「いや何かはあるだろ」
「いや無いって。読者も少ないしこの作品」
「最近は順調にお気に入りもPV数も増えている! 意味はあるだろ」
「増えてるったって全体から見れば俺たちなんて微々たるもんだろーが」
「そうやって人気小説になっていくんだろぉがッッ!」
「人気になったら俺の働く回数も増えんだろーがッッ!」
「そこまで行くと一蹴周って清々しいわッッ!」
皆さま。
これは主人公であるタローの言葉であって、作者の言葉ではございません。
どうかこれからも、この物語を応援してください。
本当に読んでくれてありがとうございます!!
***
で、結局――
「しょうがない、受けてやるよその勝負」
「へっ、待ちくたびれたぜ!」
まさか作者のスキル・ご都合主義を使うことになるとは夢にも思わなかった。
え、結構前から使ってる? 細かいことは気にするな!
とにかく二人は戦うことになったのである。
「余計な話はもうこりごりだ! 行かせてもらうぞ!」
アキラはいきなりトップスピードでタローに迫る。
右手の高速で放った突きが一瞬でタローの顔面を捉えようとしていた。
タローは首を曲げて回避する。
だがそれを読んでいたのか、左手でタローの髪の毛を乱暴に掴み、そのまま自身の膝で顔面蹴りをした。
それは見事にクリーンヒットし、アキラも確かな手ごたえを感じた。
「なんだ、この程度か……」
膝が顔面にめり込んだまま動かぬタローを見て少々ガッカリする。
所詮はBランク。魔王を手なずけたとはいえ、自分よりは弱かった。それだけだ。
だが、もちろんここで終わるタローではない。
「……おい」
「っ!」
先ほどまで動かなかったタローが口を開く。
アキラは手加減をしていない。
この顔面蹴りも相当な威力。先ほどの岩を砕いた攻撃と同レベルのはずだ。
しかし、タローは自身の頭を押さえている手首をつかむと、そのまま強く握りしめた。
「――っぐぉぉおおおああぁぁああッッ!!!」
アキラを襲ったのは腕への強烈な圧迫感。
まるで10トントラックに踏みつけられているような苦しみ。
腕が潰されるような痛み。
「ぅぅうおおおああああッッッ!!!」
掴んでいる手を放そうと、空いている右手でもう一度殴り掛かる。
タローは掴んでいた手を自身の方に引っ張った。
バランスを崩したアキラはそのまま倒れそうになるが、その前にタローはアキラの髪の毛を掴んだ。
「――お返しだ」
アキラと同じように顔面に膝蹴りを放った。
タローはお返しと言ったが、威力はまるで違う。
顔面にタローの膝が当たった瞬間、その場を破壊音が侵略した。
木々を揺らし、川に波が起こる。それほどまでの深い衝撃であった。
「~~~~~~~~ッッ!」
顔面を通じて全身に痛みが駆け抜けた。
すぐさまタローと距離を取るが、我慢できずその場に転げ回る。
まず間違いなく顔面の骨は折れているだろう。
というか普通なら死んでいてもおかしくない一撃であった。
それでもアキラは――
「……~~~ッッぁぁぁあ゛あ゛ははははははっ!! 」
笑った。
顔を抑えながら
苦しみながら
痛がりながら
楽しそうに笑い転げた――
「ンゥー、フュー、はー、はーガッハッハッハハハ!!!
最高だぜテメェェエエエエはよぉおお゛お゛ッッ!!!」
抑えていた手を離すと、瞬く間に鼻血が滝のように流れ落ちる。
だがその目は闘志を失ってはおらず、目を血走らせながら獲物を視界にとらえた。
その姿をタローは少しだけ不気味に思った。
「まったく……転移者でもないお前が、これほどの実力とわな!」
「……転移者って確か――」
タローは以前、転移者について聞いたことがあった。
それは一緒に採取の依頼を受けたロッゾから聞いた話。
曰く、転移者は魔法を使えないがスキルというものを使うと。
スキル次第では戦闘素人でも十二分に戦えるらしいが……。
「そういえばSランクは全員転移者だったか?」
タローが尋ねると、アキラはそれに答える。
「その通りだ。お前らとは別の世界から来た異世界人。
お前らには無いスキルで、俺たちは冒険者最強の座であるSランクになった。
……そして、俺は――」
刹那――アキラの拳に赤いオーラが纏われる。
「まだ、スキルを使ってねぇ」
アキラはタローのもとまで歩き出す。
1メートルもないほどの距離まで詰めると、アキラは人差し指をクイッと2回軽く曲げた。
「――来いよ」
明らかな挑発だった。
だが、タローにとってはチャンスでしかない。
「んじゃ遠慮なく」
怠惰の魔剣を構えると、そのまま横薙ぎに強烈な打撃をくらわせた。
「――こんなもんか?」
「ッ!?」
怠惰の魔剣は確かにアキラの腹部に命中している。
本気の一撃ではないにしろ、それほど弱めた一撃でもなかった。
だが、アキラは平然とその場に立っていた。
「次は、こっちの番だ!」
凶悪な笑みを浮かべたアキラの拳が、タローの顔面を捉える。
アキラ・アマミヤ
Sランク冒険者。転移者
スキル:喧嘩上等
・攻撃力と防御力の数値が上昇
・武器を使い戦うと攻撃力と防御力の数値が減少
ステータス(スキル未使用時)
攻撃力:8587
防御力:8997
速度:7508
魔力:0
知力:589
危険が及べば即戦闘。
戦いを挑まれたら即戦闘。
そんなファンタジー小説界やバトル漫画界の常識などこの男にとっては知らぬ存ぜぬ守る意味あらぬであった。
「……」
そしてこういう時、一番恥ずかしいのは断られた方である。
「おいっ! 拒否は受付けねぇぞ! 冒険者タロー、俺と勝負しろ!」
もう一度言ってみた。
「だから、嫌だって……」
もう一度断られた。
何とも言えない時間が流れる。
アキラは顔を赤くしていた。
断られた怒りで赤くなっているのか、はたまた恥ずかしくて赤くなっているのかはわからない。
まぁ、たぶん両方だと思うけど。
「……っざっけんな! 何のためにテメェの居所探し回ったと思ってんだ! こっちの手間を考えろ!」
タローは(あ、コイツめんどくさい)と思った。
戦闘とは危険なことである。
自分も相手も傷つき、勝った方しか得をしない無駄なことである。
そして、そういうのはタローはあまり好きではなかった。
「手間考えろって……だったらアンタも俺の手間考えろよ」
「あん?」
「クエストの最中に攻撃されて、いきなり勝負挑んできて、迷惑だろ」
「クエストの最中って、お前寝てただろぉが!」
「仕事中に休憩を挟むことの何に問題あるんだよ」
「いや……んー……」
まさかの知力100が論破するという謎現象が起こった。
頭が悪い奴もやる時はやれるもんである。
「いや、待て! 戦う理由ならあるぞ」
と、ここでアキラが反論した。
「なに?」
「ここでお前が戦わなければ……」
「なければ何だよ?」
「この後の展開をどうするつもりだ!」
「なんか起きても、どうもならんって」まったく心に響かないタロー。
「いや何かはあるだろ」
「いや無いって。読者も少ないしこの作品」
「最近は順調にお気に入りもPV数も増えている! 意味はあるだろ」
「増えてるったって全体から見れば俺たちなんて微々たるもんだろーが」
「そうやって人気小説になっていくんだろぉがッッ!」
「人気になったら俺の働く回数も増えんだろーがッッ!」
「そこまで行くと一蹴周って清々しいわッッ!」
皆さま。
これは主人公であるタローの言葉であって、作者の言葉ではございません。
どうかこれからも、この物語を応援してください。
本当に読んでくれてありがとうございます!!
***
で、結局――
「しょうがない、受けてやるよその勝負」
「へっ、待ちくたびれたぜ!」
まさか作者のスキル・ご都合主義を使うことになるとは夢にも思わなかった。
え、結構前から使ってる? 細かいことは気にするな!
とにかく二人は戦うことになったのである。
「余計な話はもうこりごりだ! 行かせてもらうぞ!」
アキラはいきなりトップスピードでタローに迫る。
右手の高速で放った突きが一瞬でタローの顔面を捉えようとしていた。
タローは首を曲げて回避する。
だがそれを読んでいたのか、左手でタローの髪の毛を乱暴に掴み、そのまま自身の膝で顔面蹴りをした。
それは見事にクリーンヒットし、アキラも確かな手ごたえを感じた。
「なんだ、この程度か……」
膝が顔面にめり込んだまま動かぬタローを見て少々ガッカリする。
所詮はBランク。魔王を手なずけたとはいえ、自分よりは弱かった。それだけだ。
だが、もちろんここで終わるタローではない。
「……おい」
「っ!」
先ほどまで動かなかったタローが口を開く。
アキラは手加減をしていない。
この顔面蹴りも相当な威力。先ほどの岩を砕いた攻撃と同レベルのはずだ。
しかし、タローは自身の頭を押さえている手首をつかむと、そのまま強く握りしめた。
「――っぐぉぉおおおああぁぁああッッ!!!」
アキラを襲ったのは腕への強烈な圧迫感。
まるで10トントラックに踏みつけられているような苦しみ。
腕が潰されるような痛み。
「ぅぅうおおおああああッッッ!!!」
掴んでいる手を放そうと、空いている右手でもう一度殴り掛かる。
タローは掴んでいた手を自身の方に引っ張った。
バランスを崩したアキラはそのまま倒れそうになるが、その前にタローはアキラの髪の毛を掴んだ。
「――お返しだ」
アキラと同じように顔面に膝蹴りを放った。
タローはお返しと言ったが、威力はまるで違う。
顔面にタローの膝が当たった瞬間、その場を破壊音が侵略した。
木々を揺らし、川に波が起こる。それほどまでの深い衝撃であった。
「~~~~~~~~ッッ!」
顔面を通じて全身に痛みが駆け抜けた。
すぐさまタローと距離を取るが、我慢できずその場に転げ回る。
まず間違いなく顔面の骨は折れているだろう。
というか普通なら死んでいてもおかしくない一撃であった。
それでもアキラは――
「……~~~ッッぁぁぁあ゛あ゛ははははははっ!! 」
笑った。
顔を抑えながら
苦しみながら
痛がりながら
楽しそうに笑い転げた――
「ンゥー、フュー、はー、はーガッハッハッハハハ!!!
最高だぜテメェェエエエエはよぉおお゛お゛ッッ!!!」
抑えていた手を離すと、瞬く間に鼻血が滝のように流れ落ちる。
だがその目は闘志を失ってはおらず、目を血走らせながら獲物を視界にとらえた。
その姿をタローは少しだけ不気味に思った。
「まったく……転移者でもないお前が、これほどの実力とわな!」
「……転移者って確か――」
タローは以前、転移者について聞いたことがあった。
それは一緒に採取の依頼を受けたロッゾから聞いた話。
曰く、転移者は魔法を使えないがスキルというものを使うと。
スキル次第では戦闘素人でも十二分に戦えるらしいが……。
「そういえばSランクは全員転移者だったか?」
タローが尋ねると、アキラはそれに答える。
「その通りだ。お前らとは別の世界から来た異世界人。
お前らには無いスキルで、俺たちは冒険者最強の座であるSランクになった。
……そして、俺は――」
刹那――アキラの拳に赤いオーラが纏われる。
「まだ、スキルを使ってねぇ」
アキラはタローのもとまで歩き出す。
1メートルもないほどの距離まで詰めると、アキラは人差し指をクイッと2回軽く曲げた。
「――来いよ」
明らかな挑発だった。
だが、タローにとってはチャンスでしかない。
「んじゃ遠慮なく」
怠惰の魔剣を構えると、そのまま横薙ぎに強烈な打撃をくらわせた。
「――こんなもんか?」
「ッ!?」
怠惰の魔剣は確かにアキラの腹部に命中している。
本気の一撃ではないにしろ、それほど弱めた一撃でもなかった。
だが、アキラは平然とその場に立っていた。
「次は、こっちの番だ!」
凶悪な笑みを浮かべたアキラの拳が、タローの顔面を捉える。
アキラ・アマミヤ
Sランク冒険者。転移者
スキル:喧嘩上等
・攻撃力と防御力の数値が上昇
・武器を使い戦うと攻撃力と防御力の数値が減少
ステータス(スキル未使用時)
攻撃力:8587
防御力:8997
速度:7508
魔力:0
知力:589
0
お気に入りに追加
130
あなたにおすすめの小説
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
ユニークスキルの名前が禍々しいという理由で国外追放になった侯爵家の嫡男は世界を破壊して創り直します
かにくくり
ファンタジー
エバートン侯爵家の嫡男として生まれたルシフェルトは王国の守護神から【破壊の後の創造】という禍々しい名前のスキルを授かったという理由で王国から危険視され国外追放を言い渡されてしまう。
追放された先は王国と魔界との境にある魔獣の谷。
恐ろしい魔獣が闊歩するこの地に足を踏み入れて無事に帰った者はおらず、事実上の危険分子の排除であった。
それでもルシフェルトはスキル【破壊の後の創造】を駆使して生き延び、その過程で救った魔族の親子に誘われて小さな集落で暮らす事になる。
やがて彼の持つ力に気付いた魔王やエルフ、そして王国の思惑が複雑に絡み大戦乱へと発展していく。
鬱陶しいのでみんなぶっ壊して創り直してやります。
※小説家になろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる