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空を求めて
三
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三人は、案内係の老吏の後を追って歩く。やはり、回廊に至るまで、王宮は徹底して豪奢であった。五歩の間隔で、煌びやかな宝物が飾られている。
突き当り。古今の神々が扉一面に鋳出された、荘厳な鉄扉が立ち塞がる。
鉄扉の威容を飾るように、両側には九旈の垂れがある、北斗七星の旗が立てられている。懼れ多くも、天子の象徴として遣われる旌旗である。
「中へ」
老吏がにこやかに促す。
緊張で口が乾いていた。生唾を呑み、鉄扉へ手をかける。しかし、触れるより前に、扉は耳障りの良い音を立てて、内側へと開いた。
「何だ、これは」
王宮の中とは思えなかった。陽光が射し込み、辺り一面には緑が茂っている。 見たことのない、木々が林立し、恐らく南部のものであろう、色鮮やかな花々が力強く咲いている。
秋口だというのに、巨大な人工庭は、脇に汗が滲むほど、温かく湿っていた。甲高い鳴き声を上げて、木々の狭間で野鳥が鳴いている。眼の前を、緑の体毛に包まれた、掌大の小鳥が横切り、上へと舞った。
見上げると、高い天井は網目上になっており、鳥が外へ逃げられないように、工夫をこらしている。
「おい。あれ」
庭の中央に池があり、朱色の橋がかかっている。橋の上を駆ける、一人の男と数人の女。一様に身なりは瀟洒であり、高貴な人であることが窺える。
「あれが魏王か」
笑い声が轟く。
「待て。待つのじゃ」
小太りの魏王が、優雅に駆ける女達を追う。
「ぞっとするよ」
魏竜が零す。
「ああ。俺もさ」
冷めた想いで、魏王が戯れる様子を眺める。すると、魏王の欲情に染まった眼が、楽毅達を認めた。
「おう。其方達。さぁ。此方へ」
魏王の手招きに応じて、楽毅達は緑を踏みしめ、橋へと辿り着く。
綺縠(綾絹・ちぢみ絹)纏った女達は、魏王の胸に顔を埋め、楽毅達を横目で見遣る。
その内の一人が、美男子の楽毅に見惚れ、秋波を送る。
熱い視線を逸らし、楽毅達は膝を付いた。
「大王様。このような粗末な恰好で、拝眉致す無礼をお許し下さいませ」
楽毅達は、蒼の具足を纏っている、本来、儀礼的な朝服を纏うべきであるが、仕える国を持たない楽毅達は、在野の武人なのである。あえて具足を纏っているのは、軍人として奉仕したいとの、彼等の覚悟の現れである。
「良い。良い」
魏王は目尻を下げ、豊かな頬を揺らした。
「趙の平原君から書簡を預かっておる」
「平原君から書簡が?」
「左様。おぬし達には、事を円滑に運ぶ為、使者としての節を奉持させたが、実際の所、お主達を我が国で、面倒看てやって欲しいとのことであった」
「そのような」
何という気遣いか。国を去った、己達のことをここまで想ってくれているとは。熱いものが込み上げてくる。
「訊けば、楽毅。お主は文候に仕えた、楽羊の末裔なのだとか」
「仰せの通りで御座います」
「中山と趙との戦でも、戦功があり、故あって趙に降ったが、武霊王も唸らせる軍略を有しているようだな」
「懼れ多い御言葉で御座います」
「良く戻ってきれた、楽毅。孤は嬉しく思うぞ」
肉厚の手が、楽毅の肩に添えられる。見上げれば、満腔の笑みを浮かべた、魏王の顔がある。
内心、安堵した。市井の者達の陰鬱とした表情。そして、やたらに豪奢な王宮。強欲の限りを尽くした、中山王シシと御代と重なったのだ。だが、福福とした魏王からは、邪気のようなものは感じられない。
「して、どうだ?楽毅」
「どうとは?」
「この鳥獣宛じゃ」
問われれば、見事としか言い様がなかった。
「華胥国の如くで御座います」
言の通り、王宮の中庭に建造された、鳥獣宛は楽園のようであった。
「そうじゃろ。そうじゃろ」
魏王は莞爾として笑う。
「以前、王宮の外に造らせた鳥獣宛は、周の公子が望んだ故くれてやったのじゃ」
「これほど、見事な鳥獣宛を二つも御造りになったのですか?」
莫大な銭を捻出しているのは、一目瞭然である。
戦続きに加えて、敗北を重ね、秦から悉く領土を奪われている、魏の国庫には、到底余力があるとは思えない。
「うむ。離宮に造らせたものより、之は出来が良く、気に入っておる」
格子状の天井から、降り注ぐ燦燦とした陽光を浴びて、魏王は恍惚とした表情を浮かべる。
「大変見事なものと存じますが、今、貴国は危急の時なのでは?」
魏王から穏やかな気配が消え去った。細い眼を更に、細めて楽毅を見遣る。その眼は、異様なまでに冷たい。
「危急とは?」
まるで別人のように、声の調子が低い。
魏王の変貌ぶりに、戸惑いながらも、慇懃に告げる。
「秦との戦が近いのではと」
魏王は不機嫌に鼻を鳴らした。
「何だ。おぬしも孤に、秦との戦のことを考えよと申すのか」
「それはどのような意味でしょうか」
舌を打つ音。見れば、魏王の肥った躰に、抱き着く女達の顔は硬直している。
「よいか。この国で不自由なく、暮らして行きたいのならば、孤の前で戦の話はせぬことだ。孤は戦に疲れた。草花を愛で、鳥獣を愛で、女を愛で、胤を撒くことで、孤は擦り減った心は満たしておるのだ。もう戦の話などしとうない!」癇癪を起し、地団駄を繰り返す。
「誰か。誰か孤を慰めておくれ」
魏王はひとしきり暴れ狂うと、女の胸に顔を埋めた。
「ああ。なんと。可哀想な大王様」
女達は淫靡な声を上げて、しゃくり泣く魏王の頭を撫ぜる。
楽毅は絶句するしかなかった。そして、己の運命を呪った。
父祖伝来の地で待つ、主君の元でなら、羽搏けるのだと思った。
思い描いていた魏王は、窮地に立たされながらも、懸命に運命に抗おうとする、名君であった。
だが、何だー。今、俺の眼の前にいる男の醜態は。
(この男が王なのか)
総身は失望で、打ち震えている。
「楽毅よ」
女達に愛撫され、口吸いを終えた後の、魏王は福福とした表情を取り戻していた。
「おぬしは、なかなかに器量が良いな。出自も申し分ない。おぬしは孤の近習として、明日より仕えよ。いいか。もう一度、念を押す。孤の前で戦の話を、二度とするではないぞ。戦など土埃臭い軍人共にやらせておけ。いいな?」
魏王の声は、もう耳に入ってこなかった。失意の中、囚われた鳥獣達の啼き声だけが、やけに鮮明に聞こえた。
突き当り。古今の神々が扉一面に鋳出された、荘厳な鉄扉が立ち塞がる。
鉄扉の威容を飾るように、両側には九旈の垂れがある、北斗七星の旗が立てられている。懼れ多くも、天子の象徴として遣われる旌旗である。
「中へ」
老吏がにこやかに促す。
緊張で口が乾いていた。生唾を呑み、鉄扉へ手をかける。しかし、触れるより前に、扉は耳障りの良い音を立てて、内側へと開いた。
「何だ、これは」
王宮の中とは思えなかった。陽光が射し込み、辺り一面には緑が茂っている。 見たことのない、木々が林立し、恐らく南部のものであろう、色鮮やかな花々が力強く咲いている。
秋口だというのに、巨大な人工庭は、脇に汗が滲むほど、温かく湿っていた。甲高い鳴き声を上げて、木々の狭間で野鳥が鳴いている。眼の前を、緑の体毛に包まれた、掌大の小鳥が横切り、上へと舞った。
見上げると、高い天井は網目上になっており、鳥が外へ逃げられないように、工夫をこらしている。
「おい。あれ」
庭の中央に池があり、朱色の橋がかかっている。橋の上を駆ける、一人の男と数人の女。一様に身なりは瀟洒であり、高貴な人であることが窺える。
「あれが魏王か」
笑い声が轟く。
「待て。待つのじゃ」
小太りの魏王が、優雅に駆ける女達を追う。
「ぞっとするよ」
魏竜が零す。
「ああ。俺もさ」
冷めた想いで、魏王が戯れる様子を眺める。すると、魏王の欲情に染まった眼が、楽毅達を認めた。
「おう。其方達。さぁ。此方へ」
魏王の手招きに応じて、楽毅達は緑を踏みしめ、橋へと辿り着く。
綺縠(綾絹・ちぢみ絹)纏った女達は、魏王の胸に顔を埋め、楽毅達を横目で見遣る。
その内の一人が、美男子の楽毅に見惚れ、秋波を送る。
熱い視線を逸らし、楽毅達は膝を付いた。
「大王様。このような粗末な恰好で、拝眉致す無礼をお許し下さいませ」
楽毅達は、蒼の具足を纏っている、本来、儀礼的な朝服を纏うべきであるが、仕える国を持たない楽毅達は、在野の武人なのである。あえて具足を纏っているのは、軍人として奉仕したいとの、彼等の覚悟の現れである。
「良い。良い」
魏王は目尻を下げ、豊かな頬を揺らした。
「趙の平原君から書簡を預かっておる」
「平原君から書簡が?」
「左様。おぬし達には、事を円滑に運ぶ為、使者としての節を奉持させたが、実際の所、お主達を我が国で、面倒看てやって欲しいとのことであった」
「そのような」
何という気遣いか。国を去った、己達のことをここまで想ってくれているとは。熱いものが込み上げてくる。
「訊けば、楽毅。お主は文候に仕えた、楽羊の末裔なのだとか」
「仰せの通りで御座います」
「中山と趙との戦でも、戦功があり、故あって趙に降ったが、武霊王も唸らせる軍略を有しているようだな」
「懼れ多い御言葉で御座います」
「良く戻ってきれた、楽毅。孤は嬉しく思うぞ」
肉厚の手が、楽毅の肩に添えられる。見上げれば、満腔の笑みを浮かべた、魏王の顔がある。
内心、安堵した。市井の者達の陰鬱とした表情。そして、やたらに豪奢な王宮。強欲の限りを尽くした、中山王シシと御代と重なったのだ。だが、福福とした魏王からは、邪気のようなものは感じられない。
「して、どうだ?楽毅」
「どうとは?」
「この鳥獣宛じゃ」
問われれば、見事としか言い様がなかった。
「華胥国の如くで御座います」
言の通り、王宮の中庭に建造された、鳥獣宛は楽園のようであった。
「そうじゃろ。そうじゃろ」
魏王は莞爾として笑う。
「以前、王宮の外に造らせた鳥獣宛は、周の公子が望んだ故くれてやったのじゃ」
「これほど、見事な鳥獣宛を二つも御造りになったのですか?」
莫大な銭を捻出しているのは、一目瞭然である。
戦続きに加えて、敗北を重ね、秦から悉く領土を奪われている、魏の国庫には、到底余力があるとは思えない。
「うむ。離宮に造らせたものより、之は出来が良く、気に入っておる」
格子状の天井から、降り注ぐ燦燦とした陽光を浴びて、魏王は恍惚とした表情を浮かべる。
「大変見事なものと存じますが、今、貴国は危急の時なのでは?」
魏王から穏やかな気配が消え去った。細い眼を更に、細めて楽毅を見遣る。その眼は、異様なまでに冷たい。
「危急とは?」
まるで別人のように、声の調子が低い。
魏王の変貌ぶりに、戸惑いながらも、慇懃に告げる。
「秦との戦が近いのではと」
魏王は不機嫌に鼻を鳴らした。
「何だ。おぬしも孤に、秦との戦のことを考えよと申すのか」
「それはどのような意味でしょうか」
舌を打つ音。見れば、魏王の肥った躰に、抱き着く女達の顔は硬直している。
「よいか。この国で不自由なく、暮らして行きたいのならば、孤の前で戦の話はせぬことだ。孤は戦に疲れた。草花を愛で、鳥獣を愛で、女を愛で、胤を撒くことで、孤は擦り減った心は満たしておるのだ。もう戦の話などしとうない!」癇癪を起し、地団駄を繰り返す。
「誰か。誰か孤を慰めておくれ」
魏王はひとしきり暴れ狂うと、女の胸に顔を埋めた。
「ああ。なんと。可哀想な大王様」
女達は淫靡な声を上げて、しゃくり泣く魏王の頭を撫ぜる。
楽毅は絶句するしかなかった。そして、己の運命を呪った。
父祖伝来の地で待つ、主君の元でなら、羽搏けるのだと思った。
思い描いていた魏王は、窮地に立たされながらも、懸命に運命に抗おうとする、名君であった。
だが、何だー。今、俺の眼の前にいる男の醜態は。
(この男が王なのか)
総身は失望で、打ち震えている。
「楽毅よ」
女達に愛撫され、口吸いを終えた後の、魏王は福福とした表情を取り戻していた。
「おぬしは、なかなかに器量が良いな。出自も申し分ない。おぬしは孤の近習として、明日より仕えよ。いいか。もう一度、念を押す。孤の前で戦の話を、二度とするではないぞ。戦など土埃臭い軍人共にやらせておけ。いいな?」
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