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庶子平
六
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祖父である王の御寝所に通されると、既に牀の傍では、弟の姫職の姿があった。姫平は弟の姿を認めると、両耳の充耳を揺らし、「おう」軽く手を挙げた。
「兄上」
白皙の弟が揖の礼をする。
「お前も呼ばれていたのだな」
「あの…兄上。申し訳ございませんでした。私が黄元先生にー」
今にも泣き出しそうに瞳を潤ませる、職の肩に乗せる。
「はは。お前が気に病む必要はない。元々は、俺があの頑固じじいの講義を抜け出したのが悪いのだ」
破顔を交え、慰めてやると、姫職は愁眉を開いた。異母兄弟であるが、二人の絆は強い。姫平は病弱ながら優しい心を持つ弟を、数多くいる血縁者の中で誰よりも信頼している。一方、姫職は不羈奔放で勁健な兄に憧憬の念を抱いている。
「爺様は?」
姫平が問うと、「平か」と乾いた声がした。
「二人とも近こう」
四顧する。御付きの者達の姿がない。つまり、孫の二人以外に聞かれたくはない話があるということだ。
「御爺様」
夜着姿の祖父が、上半身だけを起こす。慌てて姫職が駆け寄り支える。
「すまんのう。職」
乾いた咳をする。抑えた手には喀血の痕があった。姫平は絹の布を懐から出し、血に染まった、祖父の唇を拭いてやる。
「見ての通り、孤にはもう時がない」
微苦笑を浮かべた、祖父の姿は何とも痛ましい。覚えている限り、祖父は頑健な躰をしていた。燕の君主として、初めて王号を唱えた祖父には威風堂堂とした貫禄があった。
だが、病床の祖父の躰はまるで幽鬼の如く、痩せ細り、病み衰えていた。姫職は祖父に最も可愛がられていた。故に、祖父の愛情を一心にうけた姫職の哀しみは測れないほど大きい。
「其方達、二人を此処へ呼んだのは他でもない。孤の亡き後について話しておかなければならないことがあるからじゃ」
「父上の嫡子である職が遺言を託されるなら分かります。ですが、何故、俺を?」
姫職は色魔である父の正室の子であった。順序で云えば、太子である父が王となれば、次の太子は姫職となる。庶子である己が出張る場面ではない。
「平よ。護国の剣は」
「此処に」
佩帯から護国の剣を抜く。
「よいか。護国の剣を其方に託したのには理由がある」
「理由ですか?」
姫平は眉を顰めた。
「護国の剣は、其方を燕の君主として、相応しいと選んだ」
祖父の翳が走っていた眼に、生気が宿る。
「どういうことでしょう?」
「覚えておらぬか。其方が幼き頃、孤が目を話した隙に、其方は遊び半分で、護国の剣を抜いてみせた」
姫平は回顧し、唸る。記憶の端に残っているような気もする。確か相当な剣幕で祖父が駆け寄ってきたようなー。
「蒼き玉は聖水玉と呼び、君主の慈愛の心を看破し、黒き玉は神鉄玉と呼び、君主としての素養に必要な彊力を看破する。そして、英雄王と護国の剣が巡り合った時、二玉は輝き、刃は真の姿をみせる」
まるで何か得体の知れないものに、憑依されたかの如く、祖父は朗々とした声で告げる。
刹那、忘却の淵に残っていた、記憶が奔流の如く脳裡を駆け巡った。強烈な光を放つ二つの玉。刀身の錆が剥がれ、淡い白き光を放った。祖父は驚愕し、瞠目したまま、剣を取り上げる。
「平よ。其方なのかー。剣に選ばれし、英雄王は」
意識は過去から現在に戻る。
手の中にある、護国の剣は剣格から二つの光が溢れ、鞘から白い輝きが漏れ出している。
「おおー。やはり、其方が」
光にのまれる兄を、姫職は絶句し、眼を丸くして見つめている。
「爺様。之は一体―」
言を放つと、光は徐々に鎮まり、いつも通りの鈍らに戻った。
「先に申した通りだ。この剣は幾星霜という時を超え、其方を待っておった」
「お待ちください。この剣は王となるものに受け継がれるものでは」
「確かに。だが、所詮は護り手として受け継がれているだけのことよ。孤の知る限り、護国の剣が認めた君主はいない。勿論、孤も其方の父も同様じゃ」
「では、兄上は」
「そうじゃ。やがて畢生の大事業を成し遂げる、乱世に於いて、唯一無二の王となる」
「まさか」
もう嗤うことしかできなかった。
「懼れながら、庶子に過ぎぬ、俺には王位継承権はありません。其れに、爺様亡き後、王となるのは父上であり、太子となるのは職が至当かと。順序を違えば、我が国に天譴が降るやもしれません」
父はともかく、姫職には王としての素養がある。
他の公子や庶子は権を嵩に着て、奢侈淫楽に耽溺する日々を送っている。だが、姫職だけは儒と向き合い、孔子の教えを通して、君主としてどうあるべきなのかを模索している。生来、病弱な体質にあるが、それを除けば、彼ほど真摯に君主という立場に向き合おうとしている者はいない。きっと彼が王座につけば、燕は蒼生に優しき穏やかな国になるはずだ。
そして、己は優秀な弟を影で支え続ける覚悟がある。姫職は明晰であるが、穢れを知らない。弟に讎なす者を排除する。どんな手を遣っても。その穢れは、姫職が生涯、知らなくて良いものだ。故に兄であり、丙種の烙印をおされた己がいる。
「爺様も俺の宮中の評価はご存知なはず。皆、俺を救いようのないうつけものと評しております」
祖父は姫平の反駁に対して、穏やかな笑みを浮かべた。
「ああ。存じておる。身分を貶め、名を騙り、負郭に入り浸り、卑賎な者達と賭博をし、娼婦共と褥を共にしていることもな」
祖父の口調に棘は感じない。むしろ、何処か楽しんでいる風もある。
「ええ。事実です。ならばー」
「だが、孤はこうも聞いておる。平は貧しき者達の暮らしを理解し、寄り添ってやる為に、あえて偽名を騙り、負郭に降っておると。そして、其方が母方の姓を名乗り、負郭を差配するようになってからは、餓え死ぬ子供達が多いに減ったこともな」
「誰がそのようなことをー」
咄嗟に姫職を見遣った。弟は細い笑みで返した。
「平よ。其方は蒼生に寄り添うことのできる、恤民の心を有している。其れは、君主として必然なものだ。しかし、悲しき哉、今の世に恤民の心を有している為政者は数少ない。そして、其方には清濁併せ吞む覚悟も備わっている。国を治めるというのは綺麗事だけでは無理なのだ。時には非情な決断を下さねばならない。職は其方が云うように、聡明で優しい心を持った子だ」
皺だらけの手が、姫職の頭を撫ぜる。
「兄上、私は文弱の身です。私が王になれば、佞臣共に傀儡とされるのが関の山でしょう」
「何を。そうはさせない為に、俺がいる」
姫職が頭を振る。
「兄上。御覚悟を。宝剣は貴方を選んだのです」
勁い眼だった。こればかりは一歩も引かぬと、不退転の覚悟が横溢している。
「噌には孤が言い含めておく。十年後、奴が存命であるならば、譲位し、平に王座を明け渡すようにと」
話が瞬く間に進んでいく。己が王―。まるで白昼夢を視ているような気分に陥る。
「孤が薨じれば、噌が王となり、其方を太子に冊立するだろう。その時が来るまで、其方は陶治せよ」
「しかし、御爺様。父上は御遺言通りに、来たる時、兄上に譲位するでしょうか?」
「噌は英邁ではないが、唯一、奴の良き所があるとすれば、王座に対して恬淡である所だ」
それでも憂慮は晴れないらしく、姫職は険しい表情を浮かべている。
「平よ」
呆然とする姫平に、祖父が向き直る。乾いた声に潤いが蘇り、王としての貫禄が満ちる。
「これだけは、努々忘れるな。本来、護国の剣は英雄王の物。恐らく現世の物ではなく、幽世の物であろう。姫姓の者が佩けば、国を守護する要となろうが、そうでない者には魔が囁く。決して、後胤の者以外に、この剣を与えてはならぬ。他者の手に渡れば、護国の剣の妖力は、呪いとなり、この国に厄災を齎す。故に護国の剣は、来たるべき英雄王の顕現の時まで、父祖達が護り続けてきたのだ」
剣を抱く両の腕が悲鳴を上げるほどに重く感じた。祖父―。そして、歴代の君主達は、己に護国の剣を託す為に、この剣を自ら佩き護り続けた。庶子に過ぎぬ己に、何れ国の未来と護国の剣が託される。その重圧で、肺腑が拉げそうになる。
「平、この国の未来を託したぞ」
祖父の声―。いや、違う。幾重もの声が重なっている。それは冥界におわす、父祖の声に違いない。
その十日後、祖父の燕王が薨去した。易の諡が贈られ、国が喪に服した。次いで、太子噲が燕王となる。太子噲が燕王となったことで、燕国は未曾有の災禍に見舞われることになる。
「兄上」
白皙の弟が揖の礼をする。
「お前も呼ばれていたのだな」
「あの…兄上。申し訳ございませんでした。私が黄元先生にー」
今にも泣き出しそうに瞳を潤ませる、職の肩に乗せる。
「はは。お前が気に病む必要はない。元々は、俺があの頑固じじいの講義を抜け出したのが悪いのだ」
破顔を交え、慰めてやると、姫職は愁眉を開いた。異母兄弟であるが、二人の絆は強い。姫平は病弱ながら優しい心を持つ弟を、数多くいる血縁者の中で誰よりも信頼している。一方、姫職は不羈奔放で勁健な兄に憧憬の念を抱いている。
「爺様は?」
姫平が問うと、「平か」と乾いた声がした。
「二人とも近こう」
四顧する。御付きの者達の姿がない。つまり、孫の二人以外に聞かれたくはない話があるということだ。
「御爺様」
夜着姿の祖父が、上半身だけを起こす。慌てて姫職が駆け寄り支える。
「すまんのう。職」
乾いた咳をする。抑えた手には喀血の痕があった。姫平は絹の布を懐から出し、血に染まった、祖父の唇を拭いてやる。
「見ての通り、孤にはもう時がない」
微苦笑を浮かべた、祖父の姿は何とも痛ましい。覚えている限り、祖父は頑健な躰をしていた。燕の君主として、初めて王号を唱えた祖父には威風堂堂とした貫禄があった。
だが、病床の祖父の躰はまるで幽鬼の如く、痩せ細り、病み衰えていた。姫職は祖父に最も可愛がられていた。故に、祖父の愛情を一心にうけた姫職の哀しみは測れないほど大きい。
「其方達、二人を此処へ呼んだのは他でもない。孤の亡き後について話しておかなければならないことがあるからじゃ」
「父上の嫡子である職が遺言を託されるなら分かります。ですが、何故、俺を?」
姫職は色魔である父の正室の子であった。順序で云えば、太子である父が王となれば、次の太子は姫職となる。庶子である己が出張る場面ではない。
「平よ。護国の剣は」
「此処に」
佩帯から護国の剣を抜く。
「よいか。護国の剣を其方に託したのには理由がある」
「理由ですか?」
姫平は眉を顰めた。
「護国の剣は、其方を燕の君主として、相応しいと選んだ」
祖父の翳が走っていた眼に、生気が宿る。
「どういうことでしょう?」
「覚えておらぬか。其方が幼き頃、孤が目を話した隙に、其方は遊び半分で、護国の剣を抜いてみせた」
姫平は回顧し、唸る。記憶の端に残っているような気もする。確か相当な剣幕で祖父が駆け寄ってきたようなー。
「蒼き玉は聖水玉と呼び、君主の慈愛の心を看破し、黒き玉は神鉄玉と呼び、君主としての素養に必要な彊力を看破する。そして、英雄王と護国の剣が巡り合った時、二玉は輝き、刃は真の姿をみせる」
まるで何か得体の知れないものに、憑依されたかの如く、祖父は朗々とした声で告げる。
刹那、忘却の淵に残っていた、記憶が奔流の如く脳裡を駆け巡った。強烈な光を放つ二つの玉。刀身の錆が剥がれ、淡い白き光を放った。祖父は驚愕し、瞠目したまま、剣を取り上げる。
「平よ。其方なのかー。剣に選ばれし、英雄王は」
意識は過去から現在に戻る。
手の中にある、護国の剣は剣格から二つの光が溢れ、鞘から白い輝きが漏れ出している。
「おおー。やはり、其方が」
光にのまれる兄を、姫職は絶句し、眼を丸くして見つめている。
「爺様。之は一体―」
言を放つと、光は徐々に鎮まり、いつも通りの鈍らに戻った。
「先に申した通りだ。この剣は幾星霜という時を超え、其方を待っておった」
「お待ちください。この剣は王となるものに受け継がれるものでは」
「確かに。だが、所詮は護り手として受け継がれているだけのことよ。孤の知る限り、護国の剣が認めた君主はいない。勿論、孤も其方の父も同様じゃ」
「では、兄上は」
「そうじゃ。やがて畢生の大事業を成し遂げる、乱世に於いて、唯一無二の王となる」
「まさか」
もう嗤うことしかできなかった。
「懼れながら、庶子に過ぎぬ、俺には王位継承権はありません。其れに、爺様亡き後、王となるのは父上であり、太子となるのは職が至当かと。順序を違えば、我が国に天譴が降るやもしれません」
父はともかく、姫職には王としての素養がある。
他の公子や庶子は権を嵩に着て、奢侈淫楽に耽溺する日々を送っている。だが、姫職だけは儒と向き合い、孔子の教えを通して、君主としてどうあるべきなのかを模索している。生来、病弱な体質にあるが、それを除けば、彼ほど真摯に君主という立場に向き合おうとしている者はいない。きっと彼が王座につけば、燕は蒼生に優しき穏やかな国になるはずだ。
そして、己は優秀な弟を影で支え続ける覚悟がある。姫職は明晰であるが、穢れを知らない。弟に讎なす者を排除する。どんな手を遣っても。その穢れは、姫職が生涯、知らなくて良いものだ。故に兄であり、丙種の烙印をおされた己がいる。
「爺様も俺の宮中の評価はご存知なはず。皆、俺を救いようのないうつけものと評しております」
祖父は姫平の反駁に対して、穏やかな笑みを浮かべた。
「ああ。存じておる。身分を貶め、名を騙り、負郭に入り浸り、卑賎な者達と賭博をし、娼婦共と褥を共にしていることもな」
祖父の口調に棘は感じない。むしろ、何処か楽しんでいる風もある。
「ええ。事実です。ならばー」
「だが、孤はこうも聞いておる。平は貧しき者達の暮らしを理解し、寄り添ってやる為に、あえて偽名を騙り、負郭に降っておると。そして、其方が母方の姓を名乗り、負郭を差配するようになってからは、餓え死ぬ子供達が多いに減ったこともな」
「誰がそのようなことをー」
咄嗟に姫職を見遣った。弟は細い笑みで返した。
「平よ。其方は蒼生に寄り添うことのできる、恤民の心を有している。其れは、君主として必然なものだ。しかし、悲しき哉、今の世に恤民の心を有している為政者は数少ない。そして、其方には清濁併せ吞む覚悟も備わっている。国を治めるというのは綺麗事だけでは無理なのだ。時には非情な決断を下さねばならない。職は其方が云うように、聡明で優しい心を持った子だ」
皺だらけの手が、姫職の頭を撫ぜる。
「兄上、私は文弱の身です。私が王になれば、佞臣共に傀儡とされるのが関の山でしょう」
「何を。そうはさせない為に、俺がいる」
姫職が頭を振る。
「兄上。御覚悟を。宝剣は貴方を選んだのです」
勁い眼だった。こればかりは一歩も引かぬと、不退転の覚悟が横溢している。
「噌には孤が言い含めておく。十年後、奴が存命であるならば、譲位し、平に王座を明け渡すようにと」
話が瞬く間に進んでいく。己が王―。まるで白昼夢を視ているような気分に陥る。
「孤が薨じれば、噌が王となり、其方を太子に冊立するだろう。その時が来るまで、其方は陶治せよ」
「しかし、御爺様。父上は御遺言通りに、来たる時、兄上に譲位するでしょうか?」
「噌は英邁ではないが、唯一、奴の良き所があるとすれば、王座に対して恬淡である所だ」
それでも憂慮は晴れないらしく、姫職は険しい表情を浮かべている。
「平よ」
呆然とする姫平に、祖父が向き直る。乾いた声に潤いが蘇り、王としての貫禄が満ちる。
「これだけは、努々忘れるな。本来、護国の剣は英雄王の物。恐らく現世の物ではなく、幽世の物であろう。姫姓の者が佩けば、国を守護する要となろうが、そうでない者には魔が囁く。決して、後胤の者以外に、この剣を与えてはならぬ。他者の手に渡れば、護国の剣の妖力は、呪いとなり、この国に厄災を齎す。故に護国の剣は、来たるべき英雄王の顕現の時まで、父祖達が護り続けてきたのだ」
剣を抱く両の腕が悲鳴を上げるほどに重く感じた。祖父―。そして、歴代の君主達は、己に護国の剣を託す為に、この剣を自ら佩き護り続けた。庶子に過ぎぬ己に、何れ国の未来と護国の剣が託される。その重圧で、肺腑が拉げそうになる。
「平、この国の未来を託したぞ」
祖父の声―。いや、違う。幾重もの声が重なっている。それは冥界におわす、父祖の声に違いない。
その十日後、祖父の燕王が薨去した。易の諡が贈られ、国が喪に服した。次いで、太子噲が燕王となる。太子噲が燕王となったことで、燕国は未曾有の災禍に見舞われることになる。
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