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始まりの章
出会い
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優志。いつまで寝てんの!ねぇちゃん先に学校行っちゃうからね!
待ってよねぇちゃん。あとちょっとでランドセル詰めれるから。
もーほんとに優志はダメな子なんだから。ほら、ねえちゃんが詰めてあげるからこっち持っといで。
ありがとう。ねぇちゃん。
あれ…これって走馬灯ってやつ?ねぇちゃんが目の前にいる。手伸ばせば届きそうだな…。ねぇちゃん…ねぇちゃん…。
「…なさい。…き…さい。」
うるせぇな…いま俺はねぇちゃんと遊んでんだよ。ほっといてくれよ。
「お…なさい。おきなさい!」
あぁ?誰だよ邪魔すんなよ
「おきなさい!神奈優志!!」
「はぁぃぃいいい!!」
耳元で大声で自分の名前を呼ばれるから咄嗟に人生で1番いい返事をしてしまったではないか。
「って…あれ?君は…誰??」
目の前には見たことも無い女の子がベットの脇の椅子に座っている。いや、どこかで見たたことがあるような…。
「まったく。これだからヒトという生物は。どう?体はいたくないかしら?」
「えーっと…まぁ、それなりには痛いですけんど…。」
「ふーん。まぁいいわ。何故か私が加害者みたいな扱いを受けたから、しょうがないからお見舞いだけきてあげたわ。感謝しなさい。」
「はぁ…。ありがとうございます?」
「それじゃぁ、私は忙しいので。失礼致しますわ。」
「ちょっ…待てって。」
「何かしら。私は忙しいってお伝えしたわよね。」
いやいやいや、ここまでの情報量多すぎて俺の脳はパンク寸前なんですけど?!
「と、とりあえずなんで俺がこんなに重傷になってるのか教えて貰ってもいいかな?」
「なんでって私にバイクで突っ込んで来たじゃない。」
ん?私に?バイクで突っ込んできた?あー、なるほど!この子は俺が原付で引いちゃった子なんだ!そうかそうか…
「いや、そうかそうかってならねーよ?!え?!君、俺に引かれたんだよね?!なんで俺が重傷な訳?!」
「うるさいわね。病院で大きな声出しちゃダメってことも分からないのかしら。」
「お、おぅ…」
年下(恐らく)に怒られてる気がする…。
「はぁ…。私は絶対防御っていう能力者なの。だから、あんたがバイクで突っ込んできたときも、能力により私が守られあんたが吹っ飛ばされたのよ。」
「へぇー。君能力者か。それなら納得だ。」
「これでいいかしら?では失礼するわ。」
そういって女の子は部屋を出ていった。
「絶対防御か…。俺もそれぐらいの能力があればな…。」
そんなありもしない希望を考えながら、俺はまた深い眠りに落ちた。
待ってよねぇちゃん。あとちょっとでランドセル詰めれるから。
もーほんとに優志はダメな子なんだから。ほら、ねえちゃんが詰めてあげるからこっち持っといで。
ありがとう。ねぇちゃん。
あれ…これって走馬灯ってやつ?ねぇちゃんが目の前にいる。手伸ばせば届きそうだな…。ねぇちゃん…ねぇちゃん…。
「…なさい。…き…さい。」
うるせぇな…いま俺はねぇちゃんと遊んでんだよ。ほっといてくれよ。
「お…なさい。おきなさい!」
あぁ?誰だよ邪魔すんなよ
「おきなさい!神奈優志!!」
「はぁぃぃいいい!!」
耳元で大声で自分の名前を呼ばれるから咄嗟に人生で1番いい返事をしてしまったではないか。
「って…あれ?君は…誰??」
目の前には見たことも無い女の子がベットの脇の椅子に座っている。いや、どこかで見たたことがあるような…。
「まったく。これだからヒトという生物は。どう?体はいたくないかしら?」
「えーっと…まぁ、それなりには痛いですけんど…。」
「ふーん。まぁいいわ。何故か私が加害者みたいな扱いを受けたから、しょうがないからお見舞いだけきてあげたわ。感謝しなさい。」
「はぁ…。ありがとうございます?」
「それじゃぁ、私は忙しいので。失礼致しますわ。」
「ちょっ…待てって。」
「何かしら。私は忙しいってお伝えしたわよね。」
いやいやいや、ここまでの情報量多すぎて俺の脳はパンク寸前なんですけど?!
「と、とりあえずなんで俺がこんなに重傷になってるのか教えて貰ってもいいかな?」
「なんでって私にバイクで突っ込んで来たじゃない。」
ん?私に?バイクで突っ込んできた?あー、なるほど!この子は俺が原付で引いちゃった子なんだ!そうかそうか…
「いや、そうかそうかってならねーよ?!え?!君、俺に引かれたんだよね?!なんで俺が重傷な訳?!」
「うるさいわね。病院で大きな声出しちゃダメってことも分からないのかしら。」
「お、おぅ…」
年下(恐らく)に怒られてる気がする…。
「はぁ…。私は絶対防御っていう能力者なの。だから、あんたがバイクで突っ込んできたときも、能力により私が守られあんたが吹っ飛ばされたのよ。」
「へぇー。君能力者か。それなら納得だ。」
「これでいいかしら?では失礼するわ。」
そういって女の子は部屋を出ていった。
「絶対防御か…。俺もそれぐらいの能力があればな…。」
そんなありもしない希望を考えながら、俺はまた深い眠りに落ちた。
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