生まれ変わったら何になりたいですか？

先生が伝えたかった事、

「しーん」と静まり返ってみんなの視線も関心も耳も五感も先生に興味津々、


先生はそっと自分のタイミングを見計らってバイオリンを奏でるのでした。

演奏を長くしては飽きさせてしまうので

少しだけにとどめて、先生のバイオリンの演奏が終わりました。


先生はバイオリンを持ってみんなに伝えるのでした。


はい、フー昨日練習したけど緊張したー！
先生のため息が混じった安堵の声、


みんなの心には何か届いたかな？

先生、バイオリンすごく上手！
さっきも聞いた拍手がまたこどまするのでした。

ありがとうございます。

先生、実はみんなに伝えたい事があります！

それは生まれ変わったら何になりたいですか？の質問を投げかけた時に
みんなが心に思った大切な事と、

それとバイオリンの音を聞いて心に響いた大切な事です。


先生もうまく伝えられないけれど、この事はみんなが大人になっても

先生、ずっと持ち続けてくれたらいいなぁって思います。


みんなの年齢にはまだ早いかも知れない感情、
共感する気持ちがクラス全体に注がられるのでした。





先生の伝えたかった事は

「大切なものだけれど、それは目に見えなくて」

「手でも触れる事は出来ないけれど、そこに在って」



そして何も疑う事なく、
純粋な眼差しでみる事、耳をすませること




「心にそっとある感情という言葉にできないなにか」を



先生の伝えたかった事は、

ありふれた授業よりも大切な時間かも知れない。