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濫觴の四月[April of Beginning]
Mission30 第2部隊隊長
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麻季は冷酷な眼を男──志熊司に向けたままそう言った。
「それは答えられ──」
「──ないなんて言わないよね」
鞘に収めた刀を抜くと志熊の喉元に突きつけ、言った。
彼の喉元に切っ先が触れる。
志熊司、彼には大人しく質問に答えるという選択肢しか残されていなかった。
「……判った。答えよう」
彼は膝を突いたまま一度息を整える。
そして彼女の質問について答える。
「──全てを終結させるためさ」
「……終結させるため?それはどういう──」
どういうことだ、と問う前に辺りが閃光に包まれる。
閃光手榴弾だ。志熊は隠し持っていたそれのピンを引き抜いたのだ。
麻季と七菜は突然の閃光に目を閉じてその閃光から目を守ることしかできなかった。
「っ……!」
「質問には答えた。それじゃあ」
目を開けると倒した男はそこで膝を突いておらず2人の背後に立っていた。
彼はそのまま走ってその場から去る。
「逃がすわけ──」
「麻季さん、今は2人を……」
追跡しようとする隊長にそう言う七菜。
彼女の視線は倒れた仲間2人へと向けられていた。
「……そうだね、気絶してるだけみたいだけど……」
2人を放って彼を追跡するという選択肢は麻季にはなかった。
切り裂き魔の異名を持つ彼女が冷酷になるのは敵だけだ。
「……はい。このままにしておくわけにはいきませんしね」
「とりあえず2人が目覚めるまで動くわけにはいかないね……」
麻季は耳につけている無線機に指を当てる。
「……もしもし、聞こえる?」
〈あれ?この声は藍川先輩ですか?〉
無線の向こう側で大和はそう尋ねる。
「無事だったみたいだね。こっちは隊長を1人倒したところなんだけど……君たちは?」
〈ああ。こっちも隊長2人倒したので最後のポイントに向かうところです〉
大和は現況報告のために通信してしたのだと理解する。
麻季は視界の端に表示されている地図を見る。
既に確認するべきポイントは1つだけとなっている。
「判った。アタシたちもしばらくしたら途中で合流するよ」
〈判りました〉
そう言って無線機を切る。
「……聞き間違いじゃないよね?」
「……はい」
無線の最中は冷静さを保っていたが彼女たちは驚きを隠すので必死だった。
「隊長を2人も……?」
「今の男が第2部隊の隊長だとすると……第1と第3部隊の隊長を?」
「ヴァイオレント・ノクターン……ひょっとすると学園最強の部隊になるかも……」
イージス学園内で1年生のみで構成されている部隊で編成してすぐに功績をあげる部隊は少ない。
しかし彼らは隊長2人、しかも戦力的に一番力を持っているであろう第1部隊隊長を倒した。
そんな彼らが学園最強、紙越奪還を実現させるのを2人は心の奥で心待ちにし始める。
◇
俺たちは最後の1つであるポイントの手前に辿り着いた。
「あれ?誰もいない」
レイがそう言った。
他の部隊の人たちはおらず、俺たちが一番の様だ。
サイレント・カプリチオの人たちは途中で合流すると言っていたが遅れている。
「お待たせ」
「ごめん、遅れたね」
2人の隊長が俺たちの後ろからそれぞれの隊員たちを連れてやって来る。
藍川先輩の率いるサイレント・カプリチオのメンバーは皆制服がところどころ汚れていたり、擦り傷ができていたりする。
けれどルーチェさんの率いるセイクリッドワルツのメンバーはさほど汚れてもいないし、怪我をしているわけでもない。
恐らく藍川先輩たちの戦った隊長とやらはとてつもなく強かったのだろう。
それにしても2つの部隊は数十人を相手にまさか本当に戦えるとは……。俺たちはせいぜい数人程度を倒して進むのがやっとだったというのに。
「ここから先に今回の破壊対象が?」
「ええ。そうみたいですね。ねぇ、七菜ちゃん?」
「……なんで私に聞くの」
人付き合いの好きそうではない湖城先輩は狙撃銃を小さく構え、そう言った。
見る者を警戒させない微笑を浮かべているルーチェさんを湖城先輩は苦手に思っている様だ。
「あらあら、つっけんどんね。可愛いのに」
「ちょっ……ちょっとっ!?い、いきなり抱きつかないで……!」
ルーチェさんが自身を警戒する湖城先輩に抱きつく。
その様子はまるで自身を威嚇している小動物を可愛がっている様だ。
「しかも意外と温かいのよね、七菜ちゃん」
「ぅひゃぁっ!?どこ触って……!」
「まぁまぁ、それじゃあ行こうか」
藍川先輩は苦笑いを浮かべ、これから向かう進路を軽く指差す。
そうだった。ここは戦場だ。
すっかり抜けきっていた気を再び引き締めると俺たちは歩き始める。
「……今回の兵器って確か起動していないんだっけ?」
〈ああ。その通りだ。起動した神機を破壊するのは困難だろうが起動前ならば容易に破壊できるだろう〉
「……破壊する手前までの道程が長い様に感じたけれどね」
渚がそう言った。確かにその通りだ。
俺たちは結局交戦を避けるべき隊長クラスの戦闘員3人(そのうちの1人はサイレント・カプリチオが倒した)を撃破した。
本来ならば一般のGR戦闘員たちを適度に蹴散らしてここまで来られたはずだ。
けれど隊長という存在に時間を大きく割いてしまった。
「まぁ、あとは起動してない神機を破壊するだけだから楽でしょ」
「……楽観的ね。神機を守るのは隊長3人だけじゃないと思うけれど」
楽観的に考えているレイに対し、そう簡単にいかないだろうと考えている渚。
2人はやはり対照的だ。
「まぁ、ここには戦いの得意な人間が何人かいるし、敵の戦闘員がいるならアタシたちが蹴散らすよ」
「ええ。これでも先輩だからね。活路を開いてあげる」
先ほど数十人の敵戦闘員とやり合い、勝利した彼女たちが言うとその言葉が虚勢ではないだろうと思える。
「……さて、ここだね」
「シッ、慎重に行くわよ……」
俺たちは最後のポイントである広場の前へと行く。
「……おかしいわね、敵の気配がない」
「……確かに。なんだかおかしい……」
先ほどまで楽だろうと発言していたレイだがその手は鞘に収めた刀の柄に乗せられている。
確かにあれだけの戦闘員を配置して俺たちを殺そうとしてきたというのに自分たちの守るべき兵器の周りには人を配置していないだなんておかしい。
「行くよ」
藍川先輩の合図と同時に俺たちは広場へと一斉に出る。
けれど広場にはコンテナがいくつも積まれ、置かれている。
「……ホントに誰もいない?」
「おかしい……どこにも神機がない?」
それでも俺たちは武器を構えたまま慎重に辺りを歩く。
もしかしたらどこかに敵が隠れているかもしれない。
そんな時に素早く敵を倒せる様に、武器をいつでも使える様にしておかなければならない。
「……そこのコンテナは?」
「GRの持っている物資かしら。町の占領にも食糧品や弾薬は必要だものね」
ルーチェさんがそう推測する。
俺たちの住んでいた町を占領して物資まで持ち込むとは……怒りを覚える。
できることならその物資の入ったコンテナ全てをこの場で破壊してしまいたいくらいだ。
「────!」
突然全身に電流が駆け巡ったかの様な感覚を覚える。
そして次の瞬間無機質な存在感に気付き、その場にいる全員が上を向いた。
「上よっ!」
ルーチェさんがそう叫ぶと同時に俺たちはその場から飛び退く様にして離れた。
瞬間俺たちの立っていた場所に巨大な鉄塊が降る。
鉄塊はタイルの地面を砕き、土埃を舞い上げる。
「あれが……」
巨大な人型。そのシルエットは武神の様だ。
土埃のせいでその姿はほとんど見えないがこちらを睨む紫色の双眸だけが輝いて見える。
「っ!」
土埃が晴れ、俺たちを見下ろすその巨大な人型が姿を現す。
左腕には盾が、両肩には機銃が、背部には紫に輝く輪光が取り付けられている。
巨大なロボット兵器だ。光背が存在するため、その姿は神の様にも見える。
「タケミカヅチ……!」
「それは答えられ──」
「──ないなんて言わないよね」
鞘に収めた刀を抜くと志熊の喉元に突きつけ、言った。
彼の喉元に切っ先が触れる。
志熊司、彼には大人しく質問に答えるという選択肢しか残されていなかった。
「……判った。答えよう」
彼は膝を突いたまま一度息を整える。
そして彼女の質問について答える。
「──全てを終結させるためさ」
「……終結させるため?それはどういう──」
どういうことだ、と問う前に辺りが閃光に包まれる。
閃光手榴弾だ。志熊は隠し持っていたそれのピンを引き抜いたのだ。
麻季と七菜は突然の閃光に目を閉じてその閃光から目を守ることしかできなかった。
「っ……!」
「質問には答えた。それじゃあ」
目を開けると倒した男はそこで膝を突いておらず2人の背後に立っていた。
彼はそのまま走ってその場から去る。
「逃がすわけ──」
「麻季さん、今は2人を……」
追跡しようとする隊長にそう言う七菜。
彼女の視線は倒れた仲間2人へと向けられていた。
「……そうだね、気絶してるだけみたいだけど……」
2人を放って彼を追跡するという選択肢は麻季にはなかった。
切り裂き魔の異名を持つ彼女が冷酷になるのは敵だけだ。
「……はい。このままにしておくわけにはいきませんしね」
「とりあえず2人が目覚めるまで動くわけにはいかないね……」
麻季は耳につけている無線機に指を当てる。
「……もしもし、聞こえる?」
〈あれ?この声は藍川先輩ですか?〉
無線の向こう側で大和はそう尋ねる。
「無事だったみたいだね。こっちは隊長を1人倒したところなんだけど……君たちは?」
〈ああ。こっちも隊長2人倒したので最後のポイントに向かうところです〉
大和は現況報告のために通信してしたのだと理解する。
麻季は視界の端に表示されている地図を見る。
既に確認するべきポイントは1つだけとなっている。
「判った。アタシたちもしばらくしたら途中で合流するよ」
〈判りました〉
そう言って無線機を切る。
「……聞き間違いじゃないよね?」
「……はい」
無線の最中は冷静さを保っていたが彼女たちは驚きを隠すので必死だった。
「隊長を2人も……?」
「今の男が第2部隊の隊長だとすると……第1と第3部隊の隊長を?」
「ヴァイオレント・ノクターン……ひょっとすると学園最強の部隊になるかも……」
イージス学園内で1年生のみで構成されている部隊で編成してすぐに功績をあげる部隊は少ない。
しかし彼らは隊長2人、しかも戦力的に一番力を持っているであろう第1部隊隊長を倒した。
そんな彼らが学園最強、紙越奪還を実現させるのを2人は心の奥で心待ちにし始める。
◇
俺たちは最後の1つであるポイントの手前に辿り着いた。
「あれ?誰もいない」
レイがそう言った。
他の部隊の人たちはおらず、俺たちが一番の様だ。
サイレント・カプリチオの人たちは途中で合流すると言っていたが遅れている。
「お待たせ」
「ごめん、遅れたね」
2人の隊長が俺たちの後ろからそれぞれの隊員たちを連れてやって来る。
藍川先輩の率いるサイレント・カプリチオのメンバーは皆制服がところどころ汚れていたり、擦り傷ができていたりする。
けれどルーチェさんの率いるセイクリッドワルツのメンバーはさほど汚れてもいないし、怪我をしているわけでもない。
恐らく藍川先輩たちの戦った隊長とやらはとてつもなく強かったのだろう。
それにしても2つの部隊は数十人を相手にまさか本当に戦えるとは……。俺たちはせいぜい数人程度を倒して進むのがやっとだったというのに。
「ここから先に今回の破壊対象が?」
「ええ。そうみたいですね。ねぇ、七菜ちゃん?」
「……なんで私に聞くの」
人付き合いの好きそうではない湖城先輩は狙撃銃を小さく構え、そう言った。
見る者を警戒させない微笑を浮かべているルーチェさんを湖城先輩は苦手に思っている様だ。
「あらあら、つっけんどんね。可愛いのに」
「ちょっ……ちょっとっ!?い、いきなり抱きつかないで……!」
ルーチェさんが自身を警戒する湖城先輩に抱きつく。
その様子はまるで自身を威嚇している小動物を可愛がっている様だ。
「しかも意外と温かいのよね、七菜ちゃん」
「ぅひゃぁっ!?どこ触って……!」
「まぁまぁ、それじゃあ行こうか」
藍川先輩は苦笑いを浮かべ、これから向かう進路を軽く指差す。
そうだった。ここは戦場だ。
すっかり抜けきっていた気を再び引き締めると俺たちは歩き始める。
「……今回の兵器って確か起動していないんだっけ?」
〈ああ。その通りだ。起動した神機を破壊するのは困難だろうが起動前ならば容易に破壊できるだろう〉
「……破壊する手前までの道程が長い様に感じたけれどね」
渚がそう言った。確かにその通りだ。
俺たちは結局交戦を避けるべき隊長クラスの戦闘員3人(そのうちの1人はサイレント・カプリチオが倒した)を撃破した。
本来ならば一般のGR戦闘員たちを適度に蹴散らしてここまで来られたはずだ。
けれど隊長という存在に時間を大きく割いてしまった。
「まぁ、あとは起動してない神機を破壊するだけだから楽でしょ」
「……楽観的ね。神機を守るのは隊長3人だけじゃないと思うけれど」
楽観的に考えているレイに対し、そう簡単にいかないだろうと考えている渚。
2人はやはり対照的だ。
「まぁ、ここには戦いの得意な人間が何人かいるし、敵の戦闘員がいるならアタシたちが蹴散らすよ」
「ええ。これでも先輩だからね。活路を開いてあげる」
先ほど数十人の敵戦闘員とやり合い、勝利した彼女たちが言うとその言葉が虚勢ではないだろうと思える。
「……さて、ここだね」
「シッ、慎重に行くわよ……」
俺たちは最後のポイントである広場の前へと行く。
「……おかしいわね、敵の気配がない」
「……確かに。なんだかおかしい……」
先ほどまで楽だろうと発言していたレイだがその手は鞘に収めた刀の柄に乗せられている。
確かにあれだけの戦闘員を配置して俺たちを殺そうとしてきたというのに自分たちの守るべき兵器の周りには人を配置していないだなんておかしい。
「行くよ」
藍川先輩の合図と同時に俺たちは広場へと一斉に出る。
けれど広場にはコンテナがいくつも積まれ、置かれている。
「……ホントに誰もいない?」
「おかしい……どこにも神機がない?」
それでも俺たちは武器を構えたまま慎重に辺りを歩く。
もしかしたらどこかに敵が隠れているかもしれない。
そんな時に素早く敵を倒せる様に、武器をいつでも使える様にしておかなければならない。
「……そこのコンテナは?」
「GRの持っている物資かしら。町の占領にも食糧品や弾薬は必要だものね」
ルーチェさんがそう推測する。
俺たちの住んでいた町を占領して物資まで持ち込むとは……怒りを覚える。
できることならその物資の入ったコンテナ全てをこの場で破壊してしまいたいくらいだ。
「────!」
突然全身に電流が駆け巡ったかの様な感覚を覚える。
そして次の瞬間無機質な存在感に気付き、その場にいる全員が上を向いた。
「上よっ!」
ルーチェさんがそう叫ぶと同時に俺たちはその場から飛び退く様にして離れた。
瞬間俺たちの立っていた場所に巨大な鉄塊が降る。
鉄塊はタイルの地面を砕き、土埃を舞い上げる。
「あれが……」
巨大な人型。そのシルエットは武神の様だ。
土埃のせいでその姿はほとんど見えないがこちらを睨む紫色の双眸だけが輝いて見える。
「っ!」
土埃が晴れ、俺たちを見下ろすその巨大な人型が姿を現す。
左腕には盾が、両肩には機銃が、背部には紫に輝く輪光が取り付けられている。
巨大なロボット兵器だ。光背が存在するため、その姿は神の様にも見える。
「タケミカヅチ……!」
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