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濫觴の四月[April of Beginning]
Mission25 第1部隊隊長
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神機の隠し場所と思われた場所にレイと渚の2人を残し、俺たちは先に進んでいた。
俺は隣を走る森さんの様子を見た。
「……森さん、さっきから走りっぱなしだけど大丈夫?」
「だい……じょうぶ」
彼女はぜえぜえという乱れた呼吸とその白肌から汗を滲み出たままそう言った。
……どう見ても大丈夫そうではない。
どうやら普通に戦う能力はある様だが持久力はそれほどないらしい。
「撃て撃てっ!」
そんな俺たちを構えている機銃を撃ちながら追いかける戦闘員たち。
制服が銃弾はほとんど受け止めてくれるので銃弾で創傷を与えられたりはしなかった。
しかしそれは制服によって守られている箇所のみだ。
頭部や首、手はなににも守られておらずに銃弾やナイフによる一撃を喰らえば普通に傷を負うだろう。
森さんは息を切らしながら走っている。今の彼女は銃弾やナイフの絶好の的となってしまいそうだ。
俺は彼女のペースに合わせた。流石に俺1人で先に逃げるわけにもいかない。
店の前に放置されている自転車を彼らの進路に投げ付けて妨害をしてもあまり意味はなかった。
「しつこい連中だな……流石に休みたいね……」
「……任せて!」
森さんはぴたりと走る脚を止め、くるりと後ろを向く。
そして持っている銃で照準を合わせると引き金を2、3回引いた。
「ぐ……ッ!」
するとそれまで俺たちを追いかけるために走っていた戦闘員たちが転んだ。
よく見るとその脚からは血を流している。
森さんは脚を撃ち抜いたのだ。
「……よしっ!今のうちに行こう!」
「うん!」
追跡が不可能となった戦闘員たちを置いて、俺たちは先へと進む。
敵が追跡してこないところまで来ると俺たちは走りから歩きに移行し、息を整えた。
「……ここまで来れば敵もいないかな」
「東条くん……ありがとう。足止めしてくれて……」
彼女はそう言ってから額や首を濡らす汗を黒いグレンチェックのハンカチで拭う。
その仕草は妙に色っぽさを漂わせていた。
「ああ。隊長として隊員は守らなきゃね」
「……本当に、昔と変わってなくて安心したよ」
森さんはそう俺に聞こえない声量で言った。
「……?なにか言った?」
「や、なんでもないよ」
「……そう?」
彼女は汗を拭い終えるとそのまま折り畳んでスカートのポケットに入れる。
俺も敵に追われて彼女と共に随分と走ったので額に汗が浮かんでいる。
流石にブレザーの袖で拭うのは不潔だと思い、そのままにしておく。
〈……敵は撒いたみたいだな〉
「……直巳、神崎さんは?」
彼女の代わりに無線機から聴こえてきた声が直巳だったのでそう聞いた。
〈ああ。レイチャンと渚チャンの方を見てる。だから俺が代わりに出た〉
「そうか。2人は?」
〈苦戦してるみたいだ。隊長クラスは伊達じゃねえってことだな……〉
2人のためにも俺たちは早く兵器を破壊する必要がある。
破壊したら皆で逃げればこちらの勝ちだ。
〈ところでもうすぐ2つ目のポイントに着くのか?〉
「ああ。地図を見た感じ……結構広い。もしかしたらあるかも」
〈そうか。気を付けて進めよ〉
視界の端に表示されている地図を見る限り、先ほどの広場より面積の広い場所だ。
巨大な兵器を置いておくには絶好の場所だろう。
彼の言う通り警戒し、武器を構えたまま慎重に商店街を進んでいく。
「……さっきみたいに誰か来ないかな?」
「そうだといいけどね」
GR戦闘員が出て来られると俺たちはその度に撒く必要がある。
やって息が整っていた頃なのだから今遭遇するのは避けたい。
そう思いながら進み、目的地に辿り着く。
「ここは……駐車場?」
アスファルトの上にペンキで引かれた白線、白線で分けられた区画、その区画に置かれている車止め……
俺たちの目の前に広がっているのは駐車場だ。
〈神機はありそうか?〉
「……いや、車が何台が停めてあるだけでそれ以外はなにもない」
〈……このポイントもダメか。じゃあ最後の1つが怪しいな〉
直巳は無線機の向こう側で装着したパイロットゴーグルを直した。
そのゴーグルには俺たちの生体データや現在位置等が表示されている。
「それじゃあ最後のポイントに向かう」
〈ああ。判った。敵の姿が見えないとはいえ、気を付けろよ〉
勿論だ。俺は気を抜かずに警戒している。
初のミッションということもあり、緊張して警戒しっぱなしだ。
「──その必要はねえよ」
そう辺りに粗暴そうな口調の声が響く。
それと同時に鋭い殺気を感じ、俺は本能的に体を引いた。
その動作は正解だった。
チッと制服の袖をなにかが掠ったからだ。
「袖が……」
これは特殊な素材でできていてここに来るまで銃弾やナイフで傷1つつかなかった制服だ。
けれど俺の制服の袖口が切れていた。
……まるで鋭利な刃物で切り裂いた様に。
しかし辺りを見回してみても誰もいない。
「東条くん」
「……ああ」
森さんは俺の名を呼んだ。
いくらなんでも特殊素材の制服に勝手に切れた跡ができるのはおかしい。
──誰かいる。
それも俺たちの敵で、ただの敵ではない。
俺と森さんは武器を構えて、いつでも攻撃できる様に辺りを注意深く見回す。
姿の見えない敵……どこから迫ってくるかが判らない。
気を抜いてしまえば──待つものは死だ。
「!」
視界の端でなにか黒い塊が動くのが見えた。
それは俺の懐に潜り込んで来る様に迫ってきた。
俺は咄嗟に脇差をその影に向かって振るった。
「……へぇ、やるじゃねえか。オレの姿を捉えるなんて」
しかしその脇差は影の正体を仕留める前に受け止められてしまった。
黒い刃を持つ鉈の様な刃物で。
確か──マチェットと呼ばれる中南米で伐採や武器といった用途に使われる鉈だ。
「あんたは?」
互いの刃を押し合った状態のまま俺はそう問うた。
目の前の人物は先ほどの少女と同様に黒いパーカーについているフードで顔を半分隠している。
見た目から性別は判らなかったが声から女性であると判る。
俺は両手でそれなりの力を込めて脇差を押しているはずなのに彼女は片手でそれを受け止めている。
「オレか?オレはな──」
彼女は片手に持つマチェットで脇差を受け止めながらフードに手をかける。
エアリーピンクの長い髪がフードを取る際にさらりと舞った。
奥に凛然さを秘めた紅の瞳、冴えた桃色をした唇、細く白い首……幼さの抜け切っていない顔立ちをした少女だ。
「──速水沙々、って言えば判るだろ?」
「…………!?」
なにかの冗談だろうと思った。
直巳は無線の向こう側で「え」と洩らした。
「速水沙々……!?」
〈冗談だろッ!?あの沙々チャン……ッ!?〉
「……?えっ?知り合い?」
森さんがそう言った。
森さんだけが状況を飲み込めていない様だった。
「いや、知り合いじゃないよ……」
〈速水沙々。国民的アイドルだよ……〉
そう直巳は森さんに言った。
どうやら森さんは彼女のことを知らないらしい。
〈人気アイドルグループ“Luminox”のリーダーを務めている。年齢15歳、誕生日9月7日、血液型B型、身長158センチ──〉
「……直巳、ファンだったの?」
〈ファンだって?そんな言葉じゃ言い表せねえよ!何回かコンサートと握手会に行ったけど歌声は綺麗だし、可愛いし、俺にとっての女神様だよ!〉
……ファンなんてレベルじゃなかった。
速水沙々がユニットを組んで活動を始めたのは14歳、つまり2年前なので俺が紙越にいない間だ。
中学生の時に彼を熱狂的な愛好者にさせるなんて……一体なにがあったんだ?
「……それ、聞こえてンだけど」
〈えっ、マジですか〉
「うん、マジ」
〈え、今、俺の声に返してくれた……?マズい、今日が地球最後の日でもいい……!〉
彼の声色は幸せそうだ。
……しかしこの無線機の音が聞こえるとは。
恐ろしいくらいの地獄耳だ。
「最新のプロフまで把握するファンがいたなんてな。……身長と血液型は非公開にしてるはずなんだけど……」
「……直巳、どこでその情報を?」
〈?ファンなら全て知ってて当然だろ〉
直巳は当然だろうという様にそう言った。
非公開にしているプロフィールを何故知っているのだろうか……?
「……それでなんでそんなアイドルがここに?」
「決まってンだろ……オレもGRの戦闘員だからだよ!」
彼女はマチェットで俺を完全に押し切った。
俺と年は同じはずで、相手は女子だ。
しかしその力は女子……というか人間離れしていた。
押し切られ、後ろに体勢を崩した俺に彼女はマチェットを滑らせる。
「危ないっ!」
「っ、と……」
森さんが彼女に向けて発砲した。
その瞬間俺を捉えていた彼女の刃は銃弾を捉える。
刃と銃弾がぶつかり、火花を散らす。
「……!銃弾を……」
「レイちゃんと同じことをできるんだね……」
「ああ。オレはただのアイドルじゃねえからな」
彼女は俺たちから離れるとマチェットの先を俺たちに向けた。
「オレは黒の部隊第1部隊隊長、速水沙々。せいぜい楽しませてくれよ?」
俺は隣を走る森さんの様子を見た。
「……森さん、さっきから走りっぱなしだけど大丈夫?」
「だい……じょうぶ」
彼女はぜえぜえという乱れた呼吸とその白肌から汗を滲み出たままそう言った。
……どう見ても大丈夫そうではない。
どうやら普通に戦う能力はある様だが持久力はそれほどないらしい。
「撃て撃てっ!」
そんな俺たちを構えている機銃を撃ちながら追いかける戦闘員たち。
制服が銃弾はほとんど受け止めてくれるので銃弾で創傷を与えられたりはしなかった。
しかしそれは制服によって守られている箇所のみだ。
頭部や首、手はなににも守られておらずに銃弾やナイフによる一撃を喰らえば普通に傷を負うだろう。
森さんは息を切らしながら走っている。今の彼女は銃弾やナイフの絶好の的となってしまいそうだ。
俺は彼女のペースに合わせた。流石に俺1人で先に逃げるわけにもいかない。
店の前に放置されている自転車を彼らの進路に投げ付けて妨害をしてもあまり意味はなかった。
「しつこい連中だな……流石に休みたいね……」
「……任せて!」
森さんはぴたりと走る脚を止め、くるりと後ろを向く。
そして持っている銃で照準を合わせると引き金を2、3回引いた。
「ぐ……ッ!」
するとそれまで俺たちを追いかけるために走っていた戦闘員たちが転んだ。
よく見るとその脚からは血を流している。
森さんは脚を撃ち抜いたのだ。
「……よしっ!今のうちに行こう!」
「うん!」
追跡が不可能となった戦闘員たちを置いて、俺たちは先へと進む。
敵が追跡してこないところまで来ると俺たちは走りから歩きに移行し、息を整えた。
「……ここまで来れば敵もいないかな」
「東条くん……ありがとう。足止めしてくれて……」
彼女はそう言ってから額や首を濡らす汗を黒いグレンチェックのハンカチで拭う。
その仕草は妙に色っぽさを漂わせていた。
「ああ。隊長として隊員は守らなきゃね」
「……本当に、昔と変わってなくて安心したよ」
森さんはそう俺に聞こえない声量で言った。
「……?なにか言った?」
「や、なんでもないよ」
「……そう?」
彼女は汗を拭い終えるとそのまま折り畳んでスカートのポケットに入れる。
俺も敵に追われて彼女と共に随分と走ったので額に汗が浮かんでいる。
流石にブレザーの袖で拭うのは不潔だと思い、そのままにしておく。
〈……敵は撒いたみたいだな〉
「……直巳、神崎さんは?」
彼女の代わりに無線機から聴こえてきた声が直巳だったのでそう聞いた。
〈ああ。レイチャンと渚チャンの方を見てる。だから俺が代わりに出た〉
「そうか。2人は?」
〈苦戦してるみたいだ。隊長クラスは伊達じゃねえってことだな……〉
2人のためにも俺たちは早く兵器を破壊する必要がある。
破壊したら皆で逃げればこちらの勝ちだ。
〈ところでもうすぐ2つ目のポイントに着くのか?〉
「ああ。地図を見た感じ……結構広い。もしかしたらあるかも」
〈そうか。気を付けて進めよ〉
視界の端に表示されている地図を見る限り、先ほどの広場より面積の広い場所だ。
巨大な兵器を置いておくには絶好の場所だろう。
彼の言う通り警戒し、武器を構えたまま慎重に商店街を進んでいく。
「……さっきみたいに誰か来ないかな?」
「そうだといいけどね」
GR戦闘員が出て来られると俺たちはその度に撒く必要がある。
やって息が整っていた頃なのだから今遭遇するのは避けたい。
そう思いながら進み、目的地に辿り着く。
「ここは……駐車場?」
アスファルトの上にペンキで引かれた白線、白線で分けられた区画、その区画に置かれている車止め……
俺たちの目の前に広がっているのは駐車場だ。
〈神機はありそうか?〉
「……いや、車が何台が停めてあるだけでそれ以外はなにもない」
〈……このポイントもダメか。じゃあ最後の1つが怪しいな〉
直巳は無線機の向こう側で装着したパイロットゴーグルを直した。
そのゴーグルには俺たちの生体データや現在位置等が表示されている。
「それじゃあ最後のポイントに向かう」
〈ああ。判った。敵の姿が見えないとはいえ、気を付けろよ〉
勿論だ。俺は気を抜かずに警戒している。
初のミッションということもあり、緊張して警戒しっぱなしだ。
「──その必要はねえよ」
そう辺りに粗暴そうな口調の声が響く。
それと同時に鋭い殺気を感じ、俺は本能的に体を引いた。
その動作は正解だった。
チッと制服の袖をなにかが掠ったからだ。
「袖が……」
これは特殊な素材でできていてここに来るまで銃弾やナイフで傷1つつかなかった制服だ。
けれど俺の制服の袖口が切れていた。
……まるで鋭利な刃物で切り裂いた様に。
しかし辺りを見回してみても誰もいない。
「東条くん」
「……ああ」
森さんは俺の名を呼んだ。
いくらなんでも特殊素材の制服に勝手に切れた跡ができるのはおかしい。
──誰かいる。
それも俺たちの敵で、ただの敵ではない。
俺と森さんは武器を構えて、いつでも攻撃できる様に辺りを注意深く見回す。
姿の見えない敵……どこから迫ってくるかが判らない。
気を抜いてしまえば──待つものは死だ。
「!」
視界の端でなにか黒い塊が動くのが見えた。
それは俺の懐に潜り込んで来る様に迫ってきた。
俺は咄嗟に脇差をその影に向かって振るった。
「……へぇ、やるじゃねえか。オレの姿を捉えるなんて」
しかしその脇差は影の正体を仕留める前に受け止められてしまった。
黒い刃を持つ鉈の様な刃物で。
確か──マチェットと呼ばれる中南米で伐採や武器といった用途に使われる鉈だ。
「あんたは?」
互いの刃を押し合った状態のまま俺はそう問うた。
目の前の人物は先ほどの少女と同様に黒いパーカーについているフードで顔を半分隠している。
見た目から性別は判らなかったが声から女性であると判る。
俺は両手でそれなりの力を込めて脇差を押しているはずなのに彼女は片手でそれを受け止めている。
「オレか?オレはな──」
彼女は片手に持つマチェットで脇差を受け止めながらフードに手をかける。
エアリーピンクの長い髪がフードを取る際にさらりと舞った。
奥に凛然さを秘めた紅の瞳、冴えた桃色をした唇、細く白い首……幼さの抜け切っていない顔立ちをした少女だ。
「──速水沙々、って言えば判るだろ?」
「…………!?」
なにかの冗談だろうと思った。
直巳は無線の向こう側で「え」と洩らした。
「速水沙々……!?」
〈冗談だろッ!?あの沙々チャン……ッ!?〉
「……?えっ?知り合い?」
森さんがそう言った。
森さんだけが状況を飲み込めていない様だった。
「いや、知り合いじゃないよ……」
〈速水沙々。国民的アイドルだよ……〉
そう直巳は森さんに言った。
どうやら森さんは彼女のことを知らないらしい。
〈人気アイドルグループ“Luminox”のリーダーを務めている。年齢15歳、誕生日9月7日、血液型B型、身長158センチ──〉
「……直巳、ファンだったの?」
〈ファンだって?そんな言葉じゃ言い表せねえよ!何回かコンサートと握手会に行ったけど歌声は綺麗だし、可愛いし、俺にとっての女神様だよ!〉
……ファンなんてレベルじゃなかった。
速水沙々がユニットを組んで活動を始めたのは14歳、つまり2年前なので俺が紙越にいない間だ。
中学生の時に彼を熱狂的な愛好者にさせるなんて……一体なにがあったんだ?
「……それ、聞こえてンだけど」
〈えっ、マジですか〉
「うん、マジ」
〈え、今、俺の声に返してくれた……?マズい、今日が地球最後の日でもいい……!〉
彼の声色は幸せそうだ。
……しかしこの無線機の音が聞こえるとは。
恐ろしいくらいの地獄耳だ。
「最新のプロフまで把握するファンがいたなんてな。……身長と血液型は非公開にしてるはずなんだけど……」
「……直巳、どこでその情報を?」
〈?ファンなら全て知ってて当然だろ〉
直巳は当然だろうという様にそう言った。
非公開にしているプロフィールを何故知っているのだろうか……?
「……それでなんでそんなアイドルがここに?」
「決まってンだろ……オレもGRの戦闘員だからだよ!」
彼女はマチェットで俺を完全に押し切った。
俺と年は同じはずで、相手は女子だ。
しかしその力は女子……というか人間離れしていた。
押し切られ、後ろに体勢を崩した俺に彼女はマチェットを滑らせる。
「危ないっ!」
「っ、と……」
森さんが彼女に向けて発砲した。
その瞬間俺を捉えていた彼女の刃は銃弾を捉える。
刃と銃弾がぶつかり、火花を散らす。
「……!銃弾を……」
「レイちゃんと同じことをできるんだね……」
「ああ。オレはただのアイドルじゃねえからな」
彼女は俺たちから離れるとマチェットの先を俺たちに向けた。
「オレは黒の部隊第1部隊隊長、速水沙々。せいぜい楽しませてくれよ?」
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