90 / 147
第一部 街角パン屋の訳あり娘
お酒の日 5
しおりを挟む
「ウォレス様、ただの占いですから……」
占い師の露店を出ても、ウォレスはずっと眉間にしわを寄せていた。
サーラの手は、ウォレスによって痛いほどに握り締められていた。
休憩のためにあちこちに設置されているベンチの一つにウォレスを座らせて、サーラは近くの露店からウイスキーを湯で割ったものを二つ買って持って戻って来る。
「お酒ですよ。飲んだら気分がよくなると思いますから」
そういうサーラも、少し顔色が悪かった。
未来でどちらかが死ぬかもしれないと言われたら、いくら占いでも気分がいいものではない。
「ああ……」
ウォレスはサーラからコップを受け取ると、息を吹きかけて少し冷ました後で、ぐいっと一気に中身を煽った。
湯で割っていてもそれなりのアルコール度数で、ちびちびと舐めるように飲んでいたサーラはぎょっとする。
「なんなんだ、あの占い師」
「そんなにイライラしないでください。もしあの占いが当たったとしても、死ぬのはたぶんわたしでしょうから」
「なお悪い!」
慰めたつもりなのに、余計に怒らせてしまった。
怒鳴られてびくりと首をすくめると、ウォレスがハッとして「悪い……」と息をつく。
「……それもくれ」
「あ、はい」
飲みかけのウイスキーの湯割りを差し出すと、ウォレスがまた一気に煽る。
ウォレスは酒に強いようだが、無茶な飲み方をすれば酔うだろう。心配になったが、酒がまだ足りないらしいウォレスが、「買いに行くぞ」と言って立ち上がった。
「ウォレス様、この後宝さがしゲームをするんじゃなかったんですか?」
「あと二時間ある」
懐中時計を確認して、ウォレスがサーラの手を引く。
「酒を買って、どこか静かなところに行こう」
そう言いながらウォレスは適当な露店へ向かい、その中で一番度数の強い蒸留酒を購入した。
サーラはさすがに強いお酒は飲めないので、ホットワインをもらう。
ウォレスはサーラの手を引いたままわき道に入り、またずんずんと進んでいった。
大通りから離れるとさすがに人が少なくなる。
しばらく歩くと、ウォレスは路地裏に積んであった木箱を見つけて足を止めた。
「ここで休もう」
ウォレスは木箱に腰かけると、隣の木箱に座るようにサーラに告げる。
ホットワインをちびちび飲んでいると、ウォレスが買った蒸留酒を豪快に飲みながら不貞腐れたような顔で言った。
「占いなんだから、もっと気楽なことを言われると思っていた」
「そう、ですね。わたしもそう思っていました」
「そうだろう? 普通はそうであるはずなんだ。それを……くそっ! あの占い師、もっと問い詰めてやればよかった。占い師なんだから、悪い未来にならないようにするにはどうすべきかも知っているはずだろう?」
さすがにそれは無茶なのではと思ったが、サーラは口には出さなかった。
「でも、いい未来になるかもしれないですよ」
「二分の一の確率でな。つまり半分の確率で悪い未来だ」
「そうですけど、半分の確率でいい未来です。それに所詮、占いですから」
占いで未来はわからない。
少なくともサーラはそう思っている。
悪い結果を言われれば確かに気分は落ち込むが、結局のところ、先ほどの占い師の老婆が占った答えは、未来がいいのか悪いのかわからないというものだ。
人はいつか死ぬし、老婆はいつ死ぬとは言わなかった。
つまりこの先何も起こらず、予定通りウォレスとサーラが別れて、そして年老いてどちらかが先に死んでも、それはそれで占いが当たったということになるだろう。
そう考えると、老婆は当たり前の未来を口にしただけということになる。
何も恐れることはないのだ。
サーラはそう言ったが、ウォレスは何故かぶすっとした顔で睨んできた。
「年老いて死ぬのだとしても、結局どちらかが置いて行かれるのは同じじゃないか。私は置いて行かれるのは嫌だ」
「そのときはもう、わたしとウォレス様には接点がなくなっているでしょう?」
「それも嫌だ」
我儘な。
(もしかして、酔ってるのかしら?)
拗ねた横顔が、少し赤い。
酔っ払いに理屈をこねても仕方がない気がして、サーラはわざと明るい声を出した。
「いい未来って、どんな未来ですかね?」
「うん?」
「ほら、もう一つはいい未来だったじゃないですか。わたしたちが望む結果になるって言っていましたけど、どんな結果なんでしょう」
「そんなの決まっているだろう。一生一緒にいて同じ日の同じ時間に一緒に死ぬんだ。もちろん、事故とか病気ではなく寿命でな」
また無茶苦茶なことを言い出した。
サーラはあきれたが、ウォレスはちょっと気分が浮上したらしい。
「なるほど、それならば少しは悪くないかもしれない。つまり二分の一の確率で、一生を共にして同じ日の同じ時間に死ねるということだ」
勝手にそういう占い結果にしてしまっている。
「ついでに同じ棺桶に入れてもらおう。そうすれば墓の中でも一緒だ」
同じ棺桶に入るなんて聞いたことがない。
酔っ払いはあり得ないことを実に楽しそうに話すものらしい。
気分が乗って来たらしいウォレスは蒸留酒を勢いよく飲み干して続けた。
「結婚して、そうだな、子供は三人はほしい。もちろん男女両方だ。娘は一生そばに置いて嫁には出さない」
娘を嫁に出さないなんてウォレスの立場から言えば絶対に無理である。
「余暇にはあちこち旅行をして、旅行先でそうだな、捨て犬とか捨て猫を見つけて拾って帰るんだ。庭には動物が溢れて子供たちが笑っている。年を取ったら田舎に引っ越して、野原で昼寝とかして、死ぬまでのんびり過ごすんだ」
(うん、いろいろ無理があるわね)
だが、楽しそうなウォレスに水を差したくない。
それに――もしそんな未来が訪れるなら、それはきっととても幸せだろうとサーラも思った。
あり得ない未来だが、語るだけなら自由だ。
くすくすと笑っていると、ウォレスが顔を近づけてサーラのこめかみにちゅっと口づけた。
そのままの姿勢でそっと囁く。
「……そんな未来が、私はほしい」
それは願望で、「する」という名言を避けているあたり、酔っ払いにはまだ理性が残っているようだ。
「願いは、叶うと思うか?」
だから、サーラは明確な答えを避けて、顔を上げてウォレスを見つめる。
そのあとに続く否定の言葉を封じるように、ウォレスの唇が重ねられた。
占い師の露店を出ても、ウォレスはずっと眉間にしわを寄せていた。
サーラの手は、ウォレスによって痛いほどに握り締められていた。
休憩のためにあちこちに設置されているベンチの一つにウォレスを座らせて、サーラは近くの露店からウイスキーを湯で割ったものを二つ買って持って戻って来る。
「お酒ですよ。飲んだら気分がよくなると思いますから」
そういうサーラも、少し顔色が悪かった。
未来でどちらかが死ぬかもしれないと言われたら、いくら占いでも気分がいいものではない。
「ああ……」
ウォレスはサーラからコップを受け取ると、息を吹きかけて少し冷ました後で、ぐいっと一気に中身を煽った。
湯で割っていてもそれなりのアルコール度数で、ちびちびと舐めるように飲んでいたサーラはぎょっとする。
「なんなんだ、あの占い師」
「そんなにイライラしないでください。もしあの占いが当たったとしても、死ぬのはたぶんわたしでしょうから」
「なお悪い!」
慰めたつもりなのに、余計に怒らせてしまった。
怒鳴られてびくりと首をすくめると、ウォレスがハッとして「悪い……」と息をつく。
「……それもくれ」
「あ、はい」
飲みかけのウイスキーの湯割りを差し出すと、ウォレスがまた一気に煽る。
ウォレスは酒に強いようだが、無茶な飲み方をすれば酔うだろう。心配になったが、酒がまだ足りないらしいウォレスが、「買いに行くぞ」と言って立ち上がった。
「ウォレス様、この後宝さがしゲームをするんじゃなかったんですか?」
「あと二時間ある」
懐中時計を確認して、ウォレスがサーラの手を引く。
「酒を買って、どこか静かなところに行こう」
そう言いながらウォレスは適当な露店へ向かい、その中で一番度数の強い蒸留酒を購入した。
サーラはさすがに強いお酒は飲めないので、ホットワインをもらう。
ウォレスはサーラの手を引いたままわき道に入り、またずんずんと進んでいった。
大通りから離れるとさすがに人が少なくなる。
しばらく歩くと、ウォレスは路地裏に積んであった木箱を見つけて足を止めた。
「ここで休もう」
ウォレスは木箱に腰かけると、隣の木箱に座るようにサーラに告げる。
ホットワインをちびちび飲んでいると、ウォレスが買った蒸留酒を豪快に飲みながら不貞腐れたような顔で言った。
「占いなんだから、もっと気楽なことを言われると思っていた」
「そう、ですね。わたしもそう思っていました」
「そうだろう? 普通はそうであるはずなんだ。それを……くそっ! あの占い師、もっと問い詰めてやればよかった。占い師なんだから、悪い未来にならないようにするにはどうすべきかも知っているはずだろう?」
さすがにそれは無茶なのではと思ったが、サーラは口には出さなかった。
「でも、いい未来になるかもしれないですよ」
「二分の一の確率でな。つまり半分の確率で悪い未来だ」
「そうですけど、半分の確率でいい未来です。それに所詮、占いですから」
占いで未来はわからない。
少なくともサーラはそう思っている。
悪い結果を言われれば確かに気分は落ち込むが、結局のところ、先ほどの占い師の老婆が占った答えは、未来がいいのか悪いのかわからないというものだ。
人はいつか死ぬし、老婆はいつ死ぬとは言わなかった。
つまりこの先何も起こらず、予定通りウォレスとサーラが別れて、そして年老いてどちらかが先に死んでも、それはそれで占いが当たったということになるだろう。
そう考えると、老婆は当たり前の未来を口にしただけということになる。
何も恐れることはないのだ。
サーラはそう言ったが、ウォレスは何故かぶすっとした顔で睨んできた。
「年老いて死ぬのだとしても、結局どちらかが置いて行かれるのは同じじゃないか。私は置いて行かれるのは嫌だ」
「そのときはもう、わたしとウォレス様には接点がなくなっているでしょう?」
「それも嫌だ」
我儘な。
(もしかして、酔ってるのかしら?)
拗ねた横顔が、少し赤い。
酔っ払いに理屈をこねても仕方がない気がして、サーラはわざと明るい声を出した。
「いい未来って、どんな未来ですかね?」
「うん?」
「ほら、もう一つはいい未来だったじゃないですか。わたしたちが望む結果になるって言っていましたけど、どんな結果なんでしょう」
「そんなの決まっているだろう。一生一緒にいて同じ日の同じ時間に一緒に死ぬんだ。もちろん、事故とか病気ではなく寿命でな」
また無茶苦茶なことを言い出した。
サーラはあきれたが、ウォレスはちょっと気分が浮上したらしい。
「なるほど、それならば少しは悪くないかもしれない。つまり二分の一の確率で、一生を共にして同じ日の同じ時間に死ねるということだ」
勝手にそういう占い結果にしてしまっている。
「ついでに同じ棺桶に入れてもらおう。そうすれば墓の中でも一緒だ」
同じ棺桶に入るなんて聞いたことがない。
酔っ払いはあり得ないことを実に楽しそうに話すものらしい。
気分が乗って来たらしいウォレスは蒸留酒を勢いよく飲み干して続けた。
「結婚して、そうだな、子供は三人はほしい。もちろん男女両方だ。娘は一生そばに置いて嫁には出さない」
娘を嫁に出さないなんてウォレスの立場から言えば絶対に無理である。
「余暇にはあちこち旅行をして、旅行先でそうだな、捨て犬とか捨て猫を見つけて拾って帰るんだ。庭には動物が溢れて子供たちが笑っている。年を取ったら田舎に引っ越して、野原で昼寝とかして、死ぬまでのんびり過ごすんだ」
(うん、いろいろ無理があるわね)
だが、楽しそうなウォレスに水を差したくない。
それに――もしそんな未来が訪れるなら、それはきっととても幸せだろうとサーラも思った。
あり得ない未来だが、語るだけなら自由だ。
くすくすと笑っていると、ウォレスが顔を近づけてサーラのこめかみにちゅっと口づけた。
そのままの姿勢でそっと囁く。
「……そんな未来が、私はほしい」
それは願望で、「する」という名言を避けているあたり、酔っ払いにはまだ理性が残っているようだ。
「願いは、叶うと思うか?」
だから、サーラは明確な答えを避けて、顔を上げてウォレスを見つめる。
そのあとに続く否定の言葉を封じるように、ウォレスの唇が重ねられた。
96
お気に入りに追加
715
あなたにおすすめの小説
困った時だけ泣き付いてくるのは、やめていただけますか?
柚木ゆず
恋愛
「アン! お前の礼儀がなっていないから夜会で恥をかいたじゃないか! そんな女となんて一緒に居られない! この婚約は破棄する!!」
「アン君、婚約の際にわが家が借りた金は全て返す。速やかにこの屋敷から出ていってくれ」
新興貴族である我がフェリルーザ男爵家は『地位』を求め、多額の借金を抱えるハーニエル伯爵家は『財』を目当てとして、各当主の命により長女であるわたしアンと嫡男であるイブライム様は婚約を交わす。そうしてわたしは両家当主の打算により、婚約後すぐハーニエル邸で暮らすようになりました。
わたしの待遇を良くしていれば、フェリルーザ家は喜んでより好条件で支援をしてくれるかもしれない。
こんな理由でわたしは手厚く迎えられましたが、そんな日常はハーニエル家が投資の成功により大金を手にしたことで一変してしまいます。
イブライム様は男爵令嬢如きと婚約したくはなく、当主様は格下貴族と深い関係を築きたくはなかった。それらの理由で様々な暴言や冷遇を受けることとなり、最終的には根も葉もない非を理由として婚約を破棄されることになってしまったのでした。
ですが――。
やがて不意に、とても不思議なことが起きるのでした。
「アンっ、今まで酷いことをしてごめんっ。心から反省しています! これからは仲良く一緒に暮らしていこうねっ!」
わたしをゴミのように扱っていたイブライム様が、涙ながらに謝罪をしてきたのです。
…………あのような真似を平然する人が、突然反省をするはずはありません。
なにか、裏がありますね。
【完結】返してください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
ずっと我慢をしてきた。
私が愛されていない事は感じていた。
だけど、信じたくなかった。
いつかは私を見てくれると思っていた。
妹は私から全てを奪って行った。
なにもかも、、、、信じていたあの人まで、、、
母から信じられない事実を告げられ、遂に私は家から追い出された。
もういい。
もう諦めた。
貴方達は私の家族じゃない。
私が相応しくないとしても、大事な物を取り返したい。
だから、、、、
私に全てを、、、
返してください。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、第一王子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
初耳なのですが…、本当ですか?
あおくん
恋愛
侯爵令嬢の次女として、父親の仕事を手伝ったり、邸の管理をしたりと忙しくしているアニーに公爵家から婚約の申し込みが来た!
でも実際に公爵家に訪れると、異世界から来たという少女が婚約者の隣に立っていて…。
悪意には悪意で
12時のトキノカネ
恋愛
私の不幸はあの女の所為?今まで穏やかだった日常。それを壊す自称ヒロイン女。そしてそのいかれた女に悪役令嬢に指定されたミリ。ありがちな悪役令嬢ものです。
私を悪意を持って貶めようとするならば、私もあなたに同じ悪意を向けましょう。
ぶち切れ気味の公爵令嬢の一幕です。
【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる