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第一部 街角パン屋の訳あり娘
沼底の秘密 1
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夜の森は夜闇よりも暗くて不気味だったが、沼池は逆に幻想的で美しかった。
空から差し込む月明かりと、それを反射して淡く輝く水面が、一枚の絵画のような光景を生み出している。
風はなく、フクロウの鳴く声が遠くのあたりからこだまして聞こえる。
ちゃぷんちゃぷんと水音が響き、沼池の上には、船と、それから人の陰が、黒く濃く映し出されていた。
船の上には二人。
一人が舟をこぐ竹竿を、舟をこぐのではなく、沼底を確かめるようにしきりに動かしていた。
もう一人は、木箱にガラスの板を張り付けた水中眼鏡で沼底を確かめている。
月の灯りがあるとはいえ、夜の沼底が見えるはずもないだろう。
水深がそれほど深くなくとも、沼底にはびっしりと水草が生えているし、月明かり程度の灯りでは、そこまで光は届くまい。
けれども二人は必死だった。
少なくとも、そんな雰囲気が漂っていた。
サーラの隣にいたウォレスが、すっと合図を送る。
その瞬間、マルセルとシャルが木の陰から飛び出した。
「そこで何をしている‼」
マルセルが声を上げて、シャルが素早く消していたランタンに火を灯して掲げる。
――沼池に浮かんだ船の上にいたのは、ギョーム夫妻だった。
☆
時間は少しさかのぼる。
「本当に来るのか?」
森の中を慎重に進みながら、ウォレスが訊ねた。
マルセルとシャル、それからウォレスの手にランタンがあり、昼間とは比較にならないほどに暗い足元を照らしている。
サーラの手を引くのはウォレスである。
森の入り口でウォレスがサーラに手を差し出したとき、シャルが嫌な顔をしたが、シャルやマルセルはランタンのほかに持っているものがある。
縄や、万が一の時のための武器などだ。
ゆえにサーラとつなぐ手はあいておらず、嫌な顔はしたが文句は言わなかった。
(お兄ちゃんはウォレス様を警戒しすぎだと思うんだけど)
ウォレスは悪い人間ではない。むしろサーラが安全に進めるように手を貸してくれたのだから、それほど警戒しなくてもいいと思うのだが。
森まで馬車を出してくれた御者は、いったんティル伯爵邸に戻ってもらっている。
森の入り口に馬車が停めてあったら警戒されるからだ。
「来ますよ。だって、今日の夜しか、沼池をこっそり調べられるときはありませんから」
「沼池に何があるんだ?」
「何かまではわかりません。でも、人に見つかってほしくない何かなのは間違いないと思います」
精霊の祟りなんてものをこしらえて、伯爵にこの地の開発を諦めさせようとしてまで、守りたかった何か。
そして、祟りなんてものまで持ち出して人から隠したがっている秘密なんて、ろくなものではないのは間違いない。
鬼が出るか蛇が出るか――
暴いた秘密が、ろくでもない結果を生まなければいいと、サーラは思う。
沼池の近くに到着すると、マルセルとシャルが離れたところに移動していく。
こちらに気づかれて逃亡を図られた際にすぐに動けるように、三方向に分かれるのだ。
ちなみにサーラはウォレスと一緒である。サーラ一人で相手を捕縛することはできないので――まあ、なんというか、何の役にも立たないからとりあえずウォレスとセットにされているのだ。
ウォレスがランタンの灯りを消すと、マルセルとシャルが向かった方角でも明かりが消えた。
森の中はかなり暗かったが、沼池の周りは比較的明るいので、ランタンがなくてもそれほど困りはしない。
(……あとはここで待機だから、手を離してくれてもいいんだけど)
姿を隠すため木の陰に座り込んだが、何故かウォレスは手を離さない。
それどころか引き寄せられてしまい、サーラは困惑した。
いつ待ち人が来るかわからないので、ここでは声は上げられない。
けれど黙って抱きしめられているのは、それはそれで違う気がする。
抗議の意思を込めて睨んでみたが、ウォレスには通じなかったようだ。逆に肩口に顔をうずめられて、完全に身動きが取れなくなってしまった。
ウォレスの、少し熱い吐息が首筋にかかる。
……この王子様は、いったい何がしたいのだろう。
「なあ……」
小さな小さなかすれた声で、ウォレスが耳元でしゃべった。くすぐったいからやめてほしいが、抗議の声は上げられない。
「あの時のキスをなかったことにしたのは、どうしてだ……?」
(今それを言うの⁉)
というか、今更だ。
夏の夜のパーティーの日。
ウォレスは何を思ったのか、サーラの唇を奪った。
その後サーラはその事実をなかったことのようにふるまい、ウォレスも何も言わなかった。
だからウォレスも、それいいと判断したと思っていたのに。
(今頃蒸し返さないでほしいわ……)
思い出したからだろうか。
それともウォレスに抱きしめられているからだろうか。
サーラの唇に、あの時の熱が蘇った気がした。
顔が熱くなって、鼓動が少しだけ早くなる。
サーラが何も言わないままでいると、ウォレスが焦れたように顔を上げた。
そして、じっとこちらを見下ろした後で、顔をわずかに傾けながら近づけてくる。
サーラが咄嗟にウォレスの唇を手で押さえると、何故かその手が取られた。
唇のかわりと言わんばかりに、手のひらに唇が押し当てられ、そのまま綺麗で神秘的な青銀色の瞳が見つめてくる。
まるで今日の月のような色だと思った。
(何をして……)
サーラの鼓動がどんどん早くなる。
呼吸が浅くなって、今、自分がどんな顔をしているのかもわからなかった。
ウォレスがじっとこちらを見たまま、手のひらに唇を滑らせる。
指先、関節、爪の先……、手のひらを、あますところなく唇が滑って――、サーラの背筋に、ぞくりとした何かが伝った。
甘いのに、どこか責めているようにも感じるのは何故だろう。
満足するまで手のひらを唇で愛撫した男は、今度はサーラの指先をあまがみしてくる。
「……ウォレス様」
たまらずサーラが声を出すと、形のいい唇が弧を描いた。
サーラが、何も言わないから怒っていたのだろうか。
(……子供か)
サーラはあきれて、そっと熱い息を吐き出した。
ウォレスの戯れのせいで、顔の熱も早い鼓動も、ちっとももとに戻りやしない。
「なかったことにしなければならないのは、むしろウォレス様でしょう?」
王子と平民の戯れの関係など、ゴシップもいいところだ。
物語では許されても、現実ではそうはいかない。
たかが口づけ一つであろうと、誰かの耳に入れば瞬く間に広がるだろう。
その噂は、ウォレスにプラスになるものでは決してない。
おそらく、サーラに同情して心が揺れて正常判断ができなくなっていただろうウォレスの、口づけ一つ。たかだか一回。
それを騒ぎ立て、責任を取れなどと言うようなサーラではない。
ウォレスとしても、それを望んでいただろうに、何故。
(そんなに不満そうなのかしら……)
むすっとした顔で、黙り込んだのは今度はウォレスの方だった。
「………………嫌だったのか?」
長い沈黙の後で、小声で訊ねてくる。
その聞き方はずるいなと、サーラは思った。
嫌とは、言えない。
けれども、嫌でないとも、言えない。
(嫌かと言われたら、嫌ではなかったと思うけど……でも)
言えば、サーラとウォレスの関係は変わるだろう。
それがわからないウォレスではないはずなのに。
「思い出せないなら、もう一度試せばいい」
ウォレスがサーラの腰を引き寄せる。
口を塞ごうと伸ばした手は、今度は彼の唇に届くことなく掴まれた。
唇に、熱い吐息がかかる。
あともう少しで唇が触れるだろう距離で、サーラもウォレスも、目を閉じることなくまっすぐに互いを見つめていた。
――そのとき。
がさりと物音がして、ウォレスがハッと顔を上げる。
サーラも心臓の上を手で押さえて、呼吸を落ち着けると、木の陰からそっと沼池を伺った。
沼池には二つの陰が近づいていた。
二人は岸に停められていた小舟に乗ると、迷わず沼池の中央のあたりに向かう。
そして、一人が船を漕いでいた竹竿で沼底を漁り出し、もう一人は水中眼鏡で沼底を確認しはじめた。
ウォレスが、ぴゅっと短く口笛を吹く。
船の上の二人が顔を上げたのと、マルセルとシャルが木の陰から飛び出したのはほぼ同時。
シャルがつけたランタンの灯りに照らされたギョーム夫妻は、泣きそうな顔をしていた。
空から差し込む月明かりと、それを反射して淡く輝く水面が、一枚の絵画のような光景を生み出している。
風はなく、フクロウの鳴く声が遠くのあたりからこだまして聞こえる。
ちゃぷんちゃぷんと水音が響き、沼池の上には、船と、それから人の陰が、黒く濃く映し出されていた。
船の上には二人。
一人が舟をこぐ竹竿を、舟をこぐのではなく、沼底を確かめるようにしきりに動かしていた。
もう一人は、木箱にガラスの板を張り付けた水中眼鏡で沼底を確かめている。
月の灯りがあるとはいえ、夜の沼底が見えるはずもないだろう。
水深がそれほど深くなくとも、沼底にはびっしりと水草が生えているし、月明かり程度の灯りでは、そこまで光は届くまい。
けれども二人は必死だった。
少なくとも、そんな雰囲気が漂っていた。
サーラの隣にいたウォレスが、すっと合図を送る。
その瞬間、マルセルとシャルが木の陰から飛び出した。
「そこで何をしている‼」
マルセルが声を上げて、シャルが素早く消していたランタンに火を灯して掲げる。
――沼池に浮かんだ船の上にいたのは、ギョーム夫妻だった。
☆
時間は少しさかのぼる。
「本当に来るのか?」
森の中を慎重に進みながら、ウォレスが訊ねた。
マルセルとシャル、それからウォレスの手にランタンがあり、昼間とは比較にならないほどに暗い足元を照らしている。
サーラの手を引くのはウォレスである。
森の入り口でウォレスがサーラに手を差し出したとき、シャルが嫌な顔をしたが、シャルやマルセルはランタンのほかに持っているものがある。
縄や、万が一の時のための武器などだ。
ゆえにサーラとつなぐ手はあいておらず、嫌な顔はしたが文句は言わなかった。
(お兄ちゃんはウォレス様を警戒しすぎだと思うんだけど)
ウォレスは悪い人間ではない。むしろサーラが安全に進めるように手を貸してくれたのだから、それほど警戒しなくてもいいと思うのだが。
森まで馬車を出してくれた御者は、いったんティル伯爵邸に戻ってもらっている。
森の入り口に馬車が停めてあったら警戒されるからだ。
「来ますよ。だって、今日の夜しか、沼池をこっそり調べられるときはありませんから」
「沼池に何があるんだ?」
「何かまではわかりません。でも、人に見つかってほしくない何かなのは間違いないと思います」
精霊の祟りなんてものをこしらえて、伯爵にこの地の開発を諦めさせようとしてまで、守りたかった何か。
そして、祟りなんてものまで持ち出して人から隠したがっている秘密なんて、ろくなものではないのは間違いない。
鬼が出るか蛇が出るか――
暴いた秘密が、ろくでもない結果を生まなければいいと、サーラは思う。
沼池の近くに到着すると、マルセルとシャルが離れたところに移動していく。
こちらに気づかれて逃亡を図られた際にすぐに動けるように、三方向に分かれるのだ。
ちなみにサーラはウォレスと一緒である。サーラ一人で相手を捕縛することはできないので――まあ、なんというか、何の役にも立たないからとりあえずウォレスとセットにされているのだ。
ウォレスがランタンの灯りを消すと、マルセルとシャルが向かった方角でも明かりが消えた。
森の中はかなり暗かったが、沼池の周りは比較的明るいので、ランタンがなくてもそれほど困りはしない。
(……あとはここで待機だから、手を離してくれてもいいんだけど)
姿を隠すため木の陰に座り込んだが、何故かウォレスは手を離さない。
それどころか引き寄せられてしまい、サーラは困惑した。
いつ待ち人が来るかわからないので、ここでは声は上げられない。
けれど黙って抱きしめられているのは、それはそれで違う気がする。
抗議の意思を込めて睨んでみたが、ウォレスには通じなかったようだ。逆に肩口に顔をうずめられて、完全に身動きが取れなくなってしまった。
ウォレスの、少し熱い吐息が首筋にかかる。
……この王子様は、いったい何がしたいのだろう。
「なあ……」
小さな小さなかすれた声で、ウォレスが耳元でしゃべった。くすぐったいからやめてほしいが、抗議の声は上げられない。
「あの時のキスをなかったことにしたのは、どうしてだ……?」
(今それを言うの⁉)
というか、今更だ。
夏の夜のパーティーの日。
ウォレスは何を思ったのか、サーラの唇を奪った。
その後サーラはその事実をなかったことのようにふるまい、ウォレスも何も言わなかった。
だからウォレスも、それいいと判断したと思っていたのに。
(今頃蒸し返さないでほしいわ……)
思い出したからだろうか。
それともウォレスに抱きしめられているからだろうか。
サーラの唇に、あの時の熱が蘇った気がした。
顔が熱くなって、鼓動が少しだけ早くなる。
サーラが何も言わないままでいると、ウォレスが焦れたように顔を上げた。
そして、じっとこちらを見下ろした後で、顔をわずかに傾けながら近づけてくる。
サーラが咄嗟にウォレスの唇を手で押さえると、何故かその手が取られた。
唇のかわりと言わんばかりに、手のひらに唇が押し当てられ、そのまま綺麗で神秘的な青銀色の瞳が見つめてくる。
まるで今日の月のような色だと思った。
(何をして……)
サーラの鼓動がどんどん早くなる。
呼吸が浅くなって、今、自分がどんな顔をしているのかもわからなかった。
ウォレスがじっとこちらを見たまま、手のひらに唇を滑らせる。
指先、関節、爪の先……、手のひらを、あますところなく唇が滑って――、サーラの背筋に、ぞくりとした何かが伝った。
甘いのに、どこか責めているようにも感じるのは何故だろう。
満足するまで手のひらを唇で愛撫した男は、今度はサーラの指先をあまがみしてくる。
「……ウォレス様」
たまらずサーラが声を出すと、形のいい唇が弧を描いた。
サーラが、何も言わないから怒っていたのだろうか。
(……子供か)
サーラはあきれて、そっと熱い息を吐き出した。
ウォレスの戯れのせいで、顔の熱も早い鼓動も、ちっとももとに戻りやしない。
「なかったことにしなければならないのは、むしろウォレス様でしょう?」
王子と平民の戯れの関係など、ゴシップもいいところだ。
物語では許されても、現実ではそうはいかない。
たかが口づけ一つであろうと、誰かの耳に入れば瞬く間に広がるだろう。
その噂は、ウォレスにプラスになるものでは決してない。
おそらく、サーラに同情して心が揺れて正常判断ができなくなっていただろうウォレスの、口づけ一つ。たかだか一回。
それを騒ぎ立て、責任を取れなどと言うようなサーラではない。
ウォレスとしても、それを望んでいただろうに、何故。
(そんなに不満そうなのかしら……)
むすっとした顔で、黙り込んだのは今度はウォレスの方だった。
「………………嫌だったのか?」
長い沈黙の後で、小声で訊ねてくる。
その聞き方はずるいなと、サーラは思った。
嫌とは、言えない。
けれども、嫌でないとも、言えない。
(嫌かと言われたら、嫌ではなかったと思うけど……でも)
言えば、サーラとウォレスの関係は変わるだろう。
それがわからないウォレスではないはずなのに。
「思い出せないなら、もう一度試せばいい」
ウォレスがサーラの腰を引き寄せる。
口を塞ごうと伸ばした手は、今度は彼の唇に届くことなく掴まれた。
唇に、熱い吐息がかかる。
あともう少しで唇が触れるだろう距離で、サーラもウォレスも、目を閉じることなくまっすぐに互いを見つめていた。
――そのとき。
がさりと物音がして、ウォレスがハッと顔を上げる。
サーラも心臓の上を手で押さえて、呼吸を落ち着けると、木の陰からそっと沼池を伺った。
沼池には二つの陰が近づいていた。
二人は岸に停められていた小舟に乗ると、迷わず沼池の中央のあたりに向かう。
そして、一人が船を漕いでいた竹竿で沼底を漁り出し、もう一人は水中眼鏡で沼底を確認しはじめた。
ウォレスが、ぴゅっと短く口笛を吹く。
船の上の二人が顔を上げたのと、マルセルとシャルが木の陰から飛び出したのはほぼ同時。
シャルがつけたランタンの灯りに照らされたギョーム夫妻は、泣きそうな顔をしていた。
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