43 / 158
第一部 街角パン屋の訳あり娘
奇妙な襲撃者 1
しおりを挟む
「何かあったんでしょうか?」
ブノアが椅子から腰を浮かせた。
外からは悲鳴に交じって、怒号や慌ただしい足音も聞こえてくる。
サーラも腰を浮かせたが、ブノアに、「そこにいてください」と言われて座りなおした。
ブノアがパン屋の扉まで向かって、そのガラス窓から外を見やる。
「ここからではよくわかりませんが、バタバタと走り回っている人が見えますね。様子を見に行こうにもこの人だかりの中では無理でしょう」
そう言うブノアの表情にはかすかな焦りが見える。
当然だ。
ディエリア国からレナエル・シャミナード公爵令嬢が嫁いで来て、そのパレードの最中である。
もしもレナエルに何かがあって、例えば結婚に反対した誰かが馬車を襲おうとしたなどということがあったら、大問題である。
ディアリア国の王妃であるヴォワトール国の王妹も立場が悪くなるだろう。
「本日は騎士も護衛についております。ここから見る雰囲気的に市民の暴動と言うわけではないようですし……大丈夫だとは思うのですが」
シャルをはじめとする市民警察も総動員で警護に当たっている。
何かあったとしてもすぐに対処できるし、騎士に囲まれている第一王子夫妻に危害が加えられることはないと思いたい。
「何があったのかは、あとで調べればわかるでしょう」
ブノアが飲食スペースのテーブルに戻ってきて、座りなおした。
なんとなく落ち着かない気分で時間が過ぎるのをただ待っていると、しばらくして、チリンとパン屋の扉が開いて、リジーが飛びこんできた。
「大変、大変よサーラ! 大変なことが起こったの‼」
リジーの顔は紅潮している。
けれども同時に緊張もしているのか、瞳孔が開きぎみだ。
人の間を縫って走って来たのか、息も乱れていたので、サーラは作り置きの冷ました紅茶を渡してあげた。
「ありがとう~! 喉からから‼」
リジーは勢いよく紅茶を飲み干すと、再び拳を握り締めて言う。
「大変なのよサーラ‼」
「何が大変なの? 外の騒ぎと関係ある?」
「もちろん大ありよ‼」
「何があったんですか?」
ブノアに訊ねられて、リジーははじめてブノアの存在に気がついたように軽く目を見張った。
そして、「こんにちは、ブノアさん!」と挨拶をして、飲食スペースの椅子に腰を下ろす。
さっきリジーがパンを買いに来たときもブノアはいたのだが、興奮状態にあるからなのか、頭から抜け落ちている気がする。
リジーのために残っているクロワッサンを一つ用意して、紅茶のお代わりを注いでやると、サーラも椅子に腰を下ろした。
「それが、パレードに、ナイフを持った変な男が乱入したんですよ‼ 見物客の中から突然男が走り出したと思ったら、こう、ナイフを両手で構えて、わあって叫びながら馬車に突っ込んでいったんです!」
「それで、どうなったんですか」
こくり、とブノアが唾を飲みこむ音がした。
幾分か表情が緊張で強張っている。
「あ、もちろん、男は騎士たちに取り押さえられました! 馬がちょっと興奮して暴れたみたいですけどすぐに収まりましたし、第一王子殿下とお妃様にお怪我はありません。……ただ」
「ただ?」
サーラが訊ねると、リジーが口元に手を当てて、表情を曇らせた。
「その乱入した男は……、その、殺されました」
「どういうこと?」
「なんかよくわかんないけどね、他の騎士とはちょっと違う色の鎧とマントを羽織った人がね、取り押さえられている男にゆっくりと近づいたかと思うと、突然、剣を抜いて、ええっと、お腹のあたりかなあ? よく見えなかったし怖くてすぐに目をそらしたからわかんないんだけど、ぐさって突き刺したの。男はそのまま死んじゃったみたい」
「そんなことってある?」
「……他の騎士とは違う色の鎧とマント、ですか。それはもしかしたら、レナエル・シャミナード公爵令嬢……いえ、もうレナエル妃ですね。妃がディエリア国から来る際に一緒に連れてきた護衛かもしれません」
「そうなんですか? ブノアさん物知り!」
「え? ええっと、そういう話を小耳にはさんだ程度なので、正しいかどうかわかりませんよ」
ブノアがにこりと誤魔化すように微笑んだ。
ウォレスが第二王子オクタヴィアンで、ブノアがその従者であることはもちろんリジーは知らない。
リジーはウォレスのことをただの富豪で、ブノアをその富豪の使用人くらいに思っているはずだ。
富豪の使用人が第一王子の妃の事情に詳しいのは非常におかしいのだが、単純なところのあるリジーは、ブノアのその説明をあっさり信じた。お金持ちにはお金持ちの情報ルートがあるんだな、羨ましいな、くらいに思っていそうである。
「そのあとはどうなったの?」
「それは知らない。あたしもう怖くって! そしてサーラに教えてあげないといけないと思って慌てて走って来たから、そのあとどうなったかは見てないの」
人が目の前で殺されたのだ。
すぐに目をそらしたとしても、怖いに決まっているだろう。
今は興奮の方が勝っているようだが、落ち着いてきたときのリジーの心が心配だ。
(でも、その場で刺し殺すなんて……、ちょっとおかしくない?)
嫁いで来たレナエルを守ろうと必死だったとも考えられるが、男はすでに騎士団の人間に取り押さえられていたのだ。その場で殺す必要があったろうか。
リジーはクロワッサンに手を伸ばし、サクサクと食べながら言う。
「でもね、あんなことがあったのに、お妃様はあんまり慌てていなかったみたい。さすが、王子様に嫁いでくる方は度胸が据わっているよね~」
「そう……」
サーラは軽く目を閉じて、はるか昔の記憶をたどる。
思い出すのは、一度だけ会ったことがあるレナエルの顔だ。
波打つ銀髪に緑色の瞳の、なんとなく気位の高い猫を連想させる顔立ちをした、一つ年下の少女。
サーラがサラフィーネ・プランタットとしてレナエルに会ったのは、彼女が七歳の時のことだったから、もうだいぶ顔立ちは変わっているだろうか。
サラフィーネ・プランタットを見て、にこりと挑発的に細めたあの猫のような目は、十年近くたった今でも、脳の奥底に焼き付いていた。
ブノアが椅子から腰を浮かせた。
外からは悲鳴に交じって、怒号や慌ただしい足音も聞こえてくる。
サーラも腰を浮かせたが、ブノアに、「そこにいてください」と言われて座りなおした。
ブノアがパン屋の扉まで向かって、そのガラス窓から外を見やる。
「ここからではよくわかりませんが、バタバタと走り回っている人が見えますね。様子を見に行こうにもこの人だかりの中では無理でしょう」
そう言うブノアの表情にはかすかな焦りが見える。
当然だ。
ディエリア国からレナエル・シャミナード公爵令嬢が嫁いで来て、そのパレードの最中である。
もしもレナエルに何かがあって、例えば結婚に反対した誰かが馬車を襲おうとしたなどということがあったら、大問題である。
ディアリア国の王妃であるヴォワトール国の王妹も立場が悪くなるだろう。
「本日は騎士も護衛についております。ここから見る雰囲気的に市民の暴動と言うわけではないようですし……大丈夫だとは思うのですが」
シャルをはじめとする市民警察も総動員で警護に当たっている。
何かあったとしてもすぐに対処できるし、騎士に囲まれている第一王子夫妻に危害が加えられることはないと思いたい。
「何があったのかは、あとで調べればわかるでしょう」
ブノアが飲食スペースのテーブルに戻ってきて、座りなおした。
なんとなく落ち着かない気分で時間が過ぎるのをただ待っていると、しばらくして、チリンとパン屋の扉が開いて、リジーが飛びこんできた。
「大変、大変よサーラ! 大変なことが起こったの‼」
リジーの顔は紅潮している。
けれども同時に緊張もしているのか、瞳孔が開きぎみだ。
人の間を縫って走って来たのか、息も乱れていたので、サーラは作り置きの冷ました紅茶を渡してあげた。
「ありがとう~! 喉からから‼」
リジーは勢いよく紅茶を飲み干すと、再び拳を握り締めて言う。
「大変なのよサーラ‼」
「何が大変なの? 外の騒ぎと関係ある?」
「もちろん大ありよ‼」
「何があったんですか?」
ブノアに訊ねられて、リジーははじめてブノアの存在に気がついたように軽く目を見張った。
そして、「こんにちは、ブノアさん!」と挨拶をして、飲食スペースの椅子に腰を下ろす。
さっきリジーがパンを買いに来たときもブノアはいたのだが、興奮状態にあるからなのか、頭から抜け落ちている気がする。
リジーのために残っているクロワッサンを一つ用意して、紅茶のお代わりを注いでやると、サーラも椅子に腰を下ろした。
「それが、パレードに、ナイフを持った変な男が乱入したんですよ‼ 見物客の中から突然男が走り出したと思ったら、こう、ナイフを両手で構えて、わあって叫びながら馬車に突っ込んでいったんです!」
「それで、どうなったんですか」
こくり、とブノアが唾を飲みこむ音がした。
幾分か表情が緊張で強張っている。
「あ、もちろん、男は騎士たちに取り押さえられました! 馬がちょっと興奮して暴れたみたいですけどすぐに収まりましたし、第一王子殿下とお妃様にお怪我はありません。……ただ」
「ただ?」
サーラが訊ねると、リジーが口元に手を当てて、表情を曇らせた。
「その乱入した男は……、その、殺されました」
「どういうこと?」
「なんかよくわかんないけどね、他の騎士とはちょっと違う色の鎧とマントを羽織った人がね、取り押さえられている男にゆっくりと近づいたかと思うと、突然、剣を抜いて、ええっと、お腹のあたりかなあ? よく見えなかったし怖くてすぐに目をそらしたからわかんないんだけど、ぐさって突き刺したの。男はそのまま死んじゃったみたい」
「そんなことってある?」
「……他の騎士とは違う色の鎧とマント、ですか。それはもしかしたら、レナエル・シャミナード公爵令嬢……いえ、もうレナエル妃ですね。妃がディエリア国から来る際に一緒に連れてきた護衛かもしれません」
「そうなんですか? ブノアさん物知り!」
「え? ええっと、そういう話を小耳にはさんだ程度なので、正しいかどうかわかりませんよ」
ブノアがにこりと誤魔化すように微笑んだ。
ウォレスが第二王子オクタヴィアンで、ブノアがその従者であることはもちろんリジーは知らない。
リジーはウォレスのことをただの富豪で、ブノアをその富豪の使用人くらいに思っているはずだ。
富豪の使用人が第一王子の妃の事情に詳しいのは非常におかしいのだが、単純なところのあるリジーは、ブノアのその説明をあっさり信じた。お金持ちにはお金持ちの情報ルートがあるんだな、羨ましいな、くらいに思っていそうである。
「そのあとはどうなったの?」
「それは知らない。あたしもう怖くって! そしてサーラに教えてあげないといけないと思って慌てて走って来たから、そのあとどうなったかは見てないの」
人が目の前で殺されたのだ。
すぐに目をそらしたとしても、怖いに決まっているだろう。
今は興奮の方が勝っているようだが、落ち着いてきたときのリジーの心が心配だ。
(でも、その場で刺し殺すなんて……、ちょっとおかしくない?)
嫁いで来たレナエルを守ろうと必死だったとも考えられるが、男はすでに騎士団の人間に取り押さえられていたのだ。その場で殺す必要があったろうか。
リジーはクロワッサンに手を伸ばし、サクサクと食べながら言う。
「でもね、あんなことがあったのに、お妃様はあんまり慌てていなかったみたい。さすが、王子様に嫁いでくる方は度胸が据わっているよね~」
「そう……」
サーラは軽く目を閉じて、はるか昔の記憶をたどる。
思い出すのは、一度だけ会ったことがあるレナエルの顔だ。
波打つ銀髪に緑色の瞳の、なんとなく気位の高い猫を連想させる顔立ちをした、一つ年下の少女。
サーラがサラフィーネ・プランタットとしてレナエルに会ったのは、彼女が七歳の時のことだったから、もうだいぶ顔立ちは変わっているだろうか。
サラフィーネ・プランタットを見て、にこりと挑発的に細めたあの猫のような目は、十年近くたった今でも、脳の奥底に焼き付いていた。
157
お気に入りに追加
718
あなたにおすすめの小説

忘れられた薔薇が咲くとき
ゆる
恋愛
貴族として華やかな未来を約束されていた伯爵令嬢アルタリア。しかし、突然の婚約破棄と追放により、その人生は一変する。全てを失い、辺境の町で庶民として生きることを余儀なくされた彼女は、過去の屈辱と向き合いながらも、懸命に新たな生活を築いていく。
だが、平穏は長く続かない。かつて彼女を追放した第二王子や聖女が町を訪れ、過去の因縁が再び彼女を取り巻く。利用されるだけの存在から、自らの意志で運命を切り開こうとするアルタリア。彼女が選ぶ未来とは――。
これは、追放された元伯爵令嬢が自由と幸せを掴むまでの物語。

【完結】私、四女なんですけど…?〜四女ってもう少しお気楽だと思ったのに〜
まりぃべる
恋愛
ルジェナ=カフリークは、上に三人の姉と、弟がいる十六歳の女の子。
ルジェナが小さな頃は、三人の姉に囲まれて好きな事を好きな時に好きなだけ学んでいた。
父ヘルベルト伯爵も母アレンカ伯爵夫人も、そんな好奇心旺盛なルジェナに甘く好きな事を好きなようにさせ、良く言えば自主性を尊重させていた。
それが、成長し、上の姉達が思わぬ結婚などで家から出て行くと、ルジェナはだんだんとこの家の行く末が心配となってくる。
両親は、貴族ではあるが貴族らしくなく領地で育てているブドウの事しか考えていないように見える為、ルジェナはこのカフリーク家の未来をどうにかしなければ、と思い立ち年頃の男女の交流会に出席する事を決める。
そして、そこで皆のルジェナを想う気持ちも相まって、無事に幸せを見つける。
そんなお話。
☆まりぃべるの世界観です。現実とは似ていても違う世界です。
☆現実世界と似たような名前、土地などありますが現実世界とは関係ありません。
☆現実世界でも使うような単語や言葉を使っていますが、現実世界とは違う場合もあります。
楽しんでいただけると幸いです。

忘れられた幼な妻は泣くことを止めました
帆々
恋愛
アリスは十五歳。王国で高家と呼ばれるう高貴な家の姫だった。しかし、家は貧しく日々の暮らしにも困窮していた。
そんな時、アリスの父に非常に有利な融資をする人物が現れた。その代理人のフーは巧みに父を騙して、莫大な借金を負わせてしまう。
もちろん返済する目処もない。
「アリス姫と我が主人との婚姻で借財を帳消しにしましょう」
フーの言葉に父は頷いた。アリスもそれを責められなかった。家を守るのは父の責務だと信じたから。
嫁いだドリトルン家は悪徳金貸しとして有名で、アリスは邸の厳しいルールに従うことになる。フーは彼女を監視し自由を許さない。そんな中、夫の愛人が邸に迎え入れることを知る。彼女は庭の隅の離れ住まいを強いられているのに。アリスは嘆き悲しむが、フーに強く諌められてうなだれて受け入れた。
「ご実家への援助はご心配なく。ここでの悪くないお暮らしも保証しましょう」
そういう経緯を仲良しのはとこに打ち明けた。晩餐に招かれ、久しぶりに心の落ち着く時間を過ごした。その席にははとこ夫妻の友人のロエルもいて、彼女に彼の掘った珍しい鉱石を見せてくれた。しかし迎えに現れたフーが、和やかな夜をぶち壊してしまう。彼女を庇うはとこを咎め、フーの無礼を責めたロエルにまで痛烈な侮蔑を吐き捨てた。
厳しい婚家のルールに縛られ、アリスは外出もままならない。
それから五年の月日が流れ、ひょんなことからロエルに再会することになった。金髪の端正な紳士の彼は、彼女に問いかけた。
「お幸せですか?」
アリスはそれに答えられずにそのまま別れた。しかし、その言葉が彼の優しかった印象と共に尾を引いて、彼女の中に残っていく_______。
世間知らずの高貴な姫とやや強引な公爵家の子息のじれじれなラブストーリーです。
古風な恋愛物語をお好きな方にお読みいただけますと幸いです。
ハッピーエンドを心がけております。読後感のいい物語を努めます。
※小説家になろう様にも投稿させていただいております。

これでも全属性持ちのチートですが、兄弟からお前など不要だと言われたので冒険者になります。
りまり
恋愛
私の名前はエルムと言います。
伯爵家の長女なのですが……家はかなり落ちぶれています。
それを私が持ち直すのに頑張り、贅沢できるまでになったのに私はいらないから出て行けと言われたので出ていきます。
でも知りませんよ。
私がいるからこの贅沢ができるんですからね!!!!!!

踏み台(王女)にも事情はある
mios
恋愛
戒律の厳しい修道院に王女が送られた。
聖女ビアンカに魔物をけしかけた罪で投獄され、処刑を免れた結果のことだ。
王女が居なくなって平和になった筈、なのだがそれから何故か原因不明の不調が蔓延し始めて……原因究明の為、王女の元婚約者が調査に乗り出した。

笑わない妻を娶りました
mios
恋愛
伯爵家嫡男であるスタン・タイロンは、伯爵家を継ぐ際に妻を娶ることにした。
同じ伯爵位で、友人であるオリバー・クレンズの従姉妹で笑わないことから氷の女神とも呼ばれているミスティア・ドゥーラ嬢。
彼女は美しく、スタンは一目惚れをし、トントン拍子に婚約・結婚することになったのだが。

冷徹公に嫁いだ可哀想なお姫様
さくたろう
恋愛
役立たずだと家族から虐げられている半身不随の姫アンジェリカ。味方になってくれるのは従兄弟のノースだけだった。
ある日、姉のジュリエッタの代わりに大陸の覇者、冷徹公の異名を持つ王マイロ・カースに嫁ぐことになる。
恐ろしくて震えるアンジェリカだが、マイロは想像よりもはるかに優しい人だった。アンジェリカはマイロに心を開いていき、マイロもまた、心が美しいアンジェリカに癒されていく。
※小説家になろう様にも掲載しています
いつか設定を少し変えて、長編にしたいなぁと思っているお話ですが、ひとまず短編のまま投稿しました。

【短編】お姉さまは愚弟を赦さない
宇水涼麻
恋愛
この国の第1王子であるザリアートが学園のダンスパーティーの席で、婚約者であるエレノアを声高に呼びつけた。
そして、テンプレのように婚約破棄を言い渡した。
すぐに了承し会場を出ようとするエレノアをザリアートが引き止める。
そこへ颯爽と3人の淑女が現れた。美しく気高く凛々しい彼女たちは何者なのか?
短編にしては長めになってしまいました。
西洋ヨーロッパ風学園ラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる