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エレン・クラルティの勘違い 6
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頭の中がぐるぐるしたまま食べていたせいか、途中からパンケーキの味はよくわからなかった。
ただ、空腹で耐えられなくなったら困るので、必死に胃の中にパンケーキを押し込んで、二時間後。ヴァイアーライヒ公爵邸の玄関に、紺色の髪に、意志の強そうな赤茶色の瞳をした、わたしとそう変わらないくらいの年齢のご令嬢がやってきた。
エレン・クラルティ様である。
「エレン、こちらの都合も考えずに押しかけて来るなんて君らしくないんじゃないか?」
出迎えの挨拶もそこそこにお小言を言ったリヒャルト様に、エレン様はツンと顎を反らした。
「確かに不躾なことした自覚はありますわ。でも、事前に連絡を入れて逃げられたら大変ですもの」
そう言いながら、リヒャルト様の隣に立っているわたしを、エレン様はじろりと厳しく睨みつけた。
「そちらが、聖女スカーレットですわね」
「そうだが、何故君がスカーレットのことを知っている?」
リヒャルト様がわたしを拾ったことは、それこそベルンハルト様やシャルティーナ様くらいしか知らない。
お二人が言いふらすとは思えないので、エレン様がわたしがここにいることを知っているはずがないのだとリヒャルト様は言う。
「旦那様、ひとまずサロンの方へ……」
アルムさんが小声で耳打ちすると、リヒャルト様が大きく頷いた。
「ああ、そうだったな。玄関先ですまなかった。エレン、サロンへ案内しよう。話はそこで聞く。スカーレットは、一足先に昼食を摂っていなさい」
「いいえ、スカーレット様も同席いただきたいですわ。いろいろお聞かせ願いたいことがございますもの」
……ああっ、お昼ご飯が……。
先に食べていていいとお許しをもらってパッと喜んだ直後、崖から突き落とされたような気分になった。
王太子殿下の婚約者で公爵令嬢様のご命令だ。わたしが拒否できるはずもない。
しょぼんとしていると、リヒャルト様が「すまないな」とわたしの肩を叩く。
「エレン、君も昼食を摂っていないのだろう? 話は手短に済ませよう」
エレン様を気遣っているようで、リヒャルト様はわたしのお腹の心配をしているのだろう。優しい。
わたしはサロンにはじめて入ったけれど、とっても豪華で広い部屋だった。
絵画や絵皿、それから何故か古びた鎧まで飾ってある。
……何故に鎧?
「あれは数年前にどこかの伯爵にもらったものなんだ。……正直邪魔なんだが、三百年ほど昔の鎧で、値打ちものには違いないので、ああして飾っている。君がほしいなら上げるぞ」
「え、いりません。鎧は食べられないし」
あんなものをもらっても困る。もしあれがチョコレートの鎧ならよろこんでもらうところだが、さすがのわたしでも半分錆びているような鎧なんて食べられない。
リヒャルト様はふっと笑って、わたしをソファまで案内してくれた。当然のようにリヒャルト様はわたしの隣に座る。
エレン様は綺麗に整えている眉をぐっと寄せた難しい顔で対面のソファに座った。
「それで、エレン。君がこんなところまで足を運ぶなんて、いったいどんな用件だろうか。イザークの婚約者として、君は社交が忙しいと思うが?」
「まあ、白々しいこと。それに、わたくしがいなくともイザーク殿下は困りませんわ。むしろ、せいせいなさるのではないかしら?」
「またそのようなことを……」
「わたくし、少なくともリヒャルト様はわたくしの味方だと、そう思っておりましたわ」
きゅっと唇を引き結んだエレンさんは、今度はリヒャルト様をきつく睨みつけた。
「わたくしは確かに、イザーク殿下に煙たがられていますけれど、だからって……、こんな裏切りはありませんわ。リヒャルト様がそのようなことをなさる方だったなんて、ショックです」
「待ちなさい。君は何を言っているんだ。私が君の何を裏切ったと?」
「まあ! まだ白をきるおつもりですの?」
よくわからないけれど、エレン様はとっても怒っていらっしゃるようだ。
でも、エレン様がおっしゃることはわたしもよくわからない。リヒャルト様はとっても優しい素敵な方だ。エレン様が何をもって「裏切り」と言うのかはわからないが、リヒャルト様は誰かを裏切ったりしない。
……でも、よくわかっていないわたしが口を挟むのはだめよね。
もどかしい気持ちを抱えながら黙って成り行きを見守っていると、メイドさんたちがティーセットを運んで来た。
ワゴンの上に乗せられているたくさんの焼き菓子に、わたしの目が釘付けになる。
わたしの前にティーカップを置いたメイドさんが、さりげなく片目をつむってくれた。
お腹を空かせているわたしのためにたくさん用意してくれたに違いない。メイドさんありがとう!
「わたくし、聞きましたのよ。ベルンハルト様とシャルティーナ様が……って、なんですの、そのお菓子の山は」
怒った顔で何かを言いかけていたエレン様が、わたしの目の前に置かれた大皿を見て、度肝を抜かれたような顔をした。
怒った顔もどこかへ飛んで行っている。
唖然と、お菓子とわたしの顔を見比べて、「……え?」と目をぱちくりしている。
「気にしなくていい。スカーレットはよく食べる子なんだ。スカーレット、気にせず食べなさい。お腹がすいているのだろう?」
「よく食べるにしても限度が……って、ええ⁉」
リヒャルト様がいいと言ってくれたので、わたしはうきうきとお菓子を口に運ぶ。
マドレーヌにフィナンシェにクッキーにカヌレにシトロン! フリッツさんお手製のお菓子は、いつ食べても何度食べてもほっぺが落ちそうなくらいに美味しい。
わたしが夢中でお菓子を食べるのを、エレン様はしばらくあんぐりと口を開けて見つめていたが、やがて、こほんと一つ咳ばらいをして表情を戻した。
だけど、よほど驚いたのか、怒った顔には先ほどまでの迫力はない。
「それで、兄と義姉がなんだって?」
「そ、そうでしたわね。ええっと、そう、つい二週間ほど前のことですわ。お二人が陛下に、リヒャルト様が聖女を養女として迎え入れる用意があるとご相談に上がったそうです」
「なんだって?」
「うぐうっ!」
まさかの発言に、わたしはマドレーヌを喉に詰まらせかけた。
……ちょ、エレン様! それをリヒャルト様に言うのはとってもまずいです‼
これはこそこそと進めている計画なのだ!
王様のお許しが出てから、リヒャルト様に必死で頼み込もうと思っていた養女計画である。
あわあわしているわたしには構わず、エレン様が続ける。
「その聖女は『国の子』として登録されている方だとか。つまり、貴族の養女になれば貴族として遇することが可能となりますもの、リヒャルト様の娘としてイザーク殿下の新しい婚約者にすることも可能でしょう? ……わたくしと殿下の不仲が問題視されているのは承知しておりますし、いずれはわたくしが婚約者の座から下ろされる可能性も考えてはおりましたけれど、まさかリヒャルト様がそのような裏切りをなさるとは思いませんでした」
「待ちなさい、私には君の言っていることがよくわからない」
リヒャルト様がエレン様に待ったをかけて、青ざめているわたしを見た。
何かを察したような顔をして、すっと目を細めると、リヒャルト様がことさら優しい声を出す。
「エレン、私は君の立場を脅かそうとは思っていないし、養女に関しても初耳だ。きっと兄たちが何か勘違いをして先走ったのだろう」
「本当でしょうか。……聖女であれば、イザーク殿下も陛下もお喜びになるのではなくって?」
「君の勘違いだ。ひとまずこの件は私の方で調べよう。来て早々帰らせるのも可哀想だから今日は泊ってきなさい。部屋に案内させよう。そのあとで昼食だ。……それからスカーレット」
「ひゃい!」
やましいことだらけのわたしは、リヒャルト様に名前を呼ばれて声を裏返す。
「君は今から私の書斎に来なさい。いいね?」
「……ひゃい」
これはお説教の匂いがぷんぷんする。
……ああ、エレン様、なんで余計なことを言っちゃうんですか‼
ただ、空腹で耐えられなくなったら困るので、必死に胃の中にパンケーキを押し込んで、二時間後。ヴァイアーライヒ公爵邸の玄関に、紺色の髪に、意志の強そうな赤茶色の瞳をした、わたしとそう変わらないくらいの年齢のご令嬢がやってきた。
エレン・クラルティ様である。
「エレン、こちらの都合も考えずに押しかけて来るなんて君らしくないんじゃないか?」
出迎えの挨拶もそこそこにお小言を言ったリヒャルト様に、エレン様はツンと顎を反らした。
「確かに不躾なことした自覚はありますわ。でも、事前に連絡を入れて逃げられたら大変ですもの」
そう言いながら、リヒャルト様の隣に立っているわたしを、エレン様はじろりと厳しく睨みつけた。
「そちらが、聖女スカーレットですわね」
「そうだが、何故君がスカーレットのことを知っている?」
リヒャルト様がわたしを拾ったことは、それこそベルンハルト様やシャルティーナ様くらいしか知らない。
お二人が言いふらすとは思えないので、エレン様がわたしがここにいることを知っているはずがないのだとリヒャルト様は言う。
「旦那様、ひとまずサロンの方へ……」
アルムさんが小声で耳打ちすると、リヒャルト様が大きく頷いた。
「ああ、そうだったな。玄関先ですまなかった。エレン、サロンへ案内しよう。話はそこで聞く。スカーレットは、一足先に昼食を摂っていなさい」
「いいえ、スカーレット様も同席いただきたいですわ。いろいろお聞かせ願いたいことがございますもの」
……ああっ、お昼ご飯が……。
先に食べていていいとお許しをもらってパッと喜んだ直後、崖から突き落とされたような気分になった。
王太子殿下の婚約者で公爵令嬢様のご命令だ。わたしが拒否できるはずもない。
しょぼんとしていると、リヒャルト様が「すまないな」とわたしの肩を叩く。
「エレン、君も昼食を摂っていないのだろう? 話は手短に済ませよう」
エレン様を気遣っているようで、リヒャルト様はわたしのお腹の心配をしているのだろう。優しい。
わたしはサロンにはじめて入ったけれど、とっても豪華で広い部屋だった。
絵画や絵皿、それから何故か古びた鎧まで飾ってある。
……何故に鎧?
「あれは数年前にどこかの伯爵にもらったものなんだ。……正直邪魔なんだが、三百年ほど昔の鎧で、値打ちものには違いないので、ああして飾っている。君がほしいなら上げるぞ」
「え、いりません。鎧は食べられないし」
あんなものをもらっても困る。もしあれがチョコレートの鎧ならよろこんでもらうところだが、さすがのわたしでも半分錆びているような鎧なんて食べられない。
リヒャルト様はふっと笑って、わたしをソファまで案内してくれた。当然のようにリヒャルト様はわたしの隣に座る。
エレン様は綺麗に整えている眉をぐっと寄せた難しい顔で対面のソファに座った。
「それで、エレン。君がこんなところまで足を運ぶなんて、いったいどんな用件だろうか。イザークの婚約者として、君は社交が忙しいと思うが?」
「まあ、白々しいこと。それに、わたくしがいなくともイザーク殿下は困りませんわ。むしろ、せいせいなさるのではないかしら?」
「またそのようなことを……」
「わたくし、少なくともリヒャルト様はわたくしの味方だと、そう思っておりましたわ」
きゅっと唇を引き結んだエレンさんは、今度はリヒャルト様をきつく睨みつけた。
「わたくしは確かに、イザーク殿下に煙たがられていますけれど、だからって……、こんな裏切りはありませんわ。リヒャルト様がそのようなことをなさる方だったなんて、ショックです」
「待ちなさい。君は何を言っているんだ。私が君の何を裏切ったと?」
「まあ! まだ白をきるおつもりですの?」
よくわからないけれど、エレン様はとっても怒っていらっしゃるようだ。
でも、エレン様がおっしゃることはわたしもよくわからない。リヒャルト様はとっても優しい素敵な方だ。エレン様が何をもって「裏切り」と言うのかはわからないが、リヒャルト様は誰かを裏切ったりしない。
……でも、よくわかっていないわたしが口を挟むのはだめよね。
もどかしい気持ちを抱えながら黙って成り行きを見守っていると、メイドさんたちがティーセットを運んで来た。
ワゴンの上に乗せられているたくさんの焼き菓子に、わたしの目が釘付けになる。
わたしの前にティーカップを置いたメイドさんが、さりげなく片目をつむってくれた。
お腹を空かせているわたしのためにたくさん用意してくれたに違いない。メイドさんありがとう!
「わたくし、聞きましたのよ。ベルンハルト様とシャルティーナ様が……って、なんですの、そのお菓子の山は」
怒った顔で何かを言いかけていたエレン様が、わたしの目の前に置かれた大皿を見て、度肝を抜かれたような顔をした。
怒った顔もどこかへ飛んで行っている。
唖然と、お菓子とわたしの顔を見比べて、「……え?」と目をぱちくりしている。
「気にしなくていい。スカーレットはよく食べる子なんだ。スカーレット、気にせず食べなさい。お腹がすいているのだろう?」
「よく食べるにしても限度が……って、ええ⁉」
リヒャルト様がいいと言ってくれたので、わたしはうきうきとお菓子を口に運ぶ。
マドレーヌにフィナンシェにクッキーにカヌレにシトロン! フリッツさんお手製のお菓子は、いつ食べても何度食べてもほっぺが落ちそうなくらいに美味しい。
わたしが夢中でお菓子を食べるのを、エレン様はしばらくあんぐりと口を開けて見つめていたが、やがて、こほんと一つ咳ばらいをして表情を戻した。
だけど、よほど驚いたのか、怒った顔には先ほどまでの迫力はない。
「それで、兄と義姉がなんだって?」
「そ、そうでしたわね。ええっと、そう、つい二週間ほど前のことですわ。お二人が陛下に、リヒャルト様が聖女を養女として迎え入れる用意があるとご相談に上がったそうです」
「なんだって?」
「うぐうっ!」
まさかの発言に、わたしはマドレーヌを喉に詰まらせかけた。
……ちょ、エレン様! それをリヒャルト様に言うのはとってもまずいです‼
これはこそこそと進めている計画なのだ!
王様のお許しが出てから、リヒャルト様に必死で頼み込もうと思っていた養女計画である。
あわあわしているわたしには構わず、エレン様が続ける。
「その聖女は『国の子』として登録されている方だとか。つまり、貴族の養女になれば貴族として遇することが可能となりますもの、リヒャルト様の娘としてイザーク殿下の新しい婚約者にすることも可能でしょう? ……わたくしと殿下の不仲が問題視されているのは承知しておりますし、いずれはわたくしが婚約者の座から下ろされる可能性も考えてはおりましたけれど、まさかリヒャルト様がそのような裏切りをなさるとは思いませんでした」
「待ちなさい、私には君の言っていることがよくわからない」
リヒャルト様がエレン様に待ったをかけて、青ざめているわたしを見た。
何かを察したような顔をして、すっと目を細めると、リヒャルト様がことさら優しい声を出す。
「エレン、私は君の立場を脅かそうとは思っていないし、養女に関しても初耳だ。きっと兄たちが何か勘違いをして先走ったのだろう」
「本当でしょうか。……聖女であれば、イザーク殿下も陛下もお喜びになるのではなくって?」
「君の勘違いだ。ひとまずこの件は私の方で調べよう。来て早々帰らせるのも可哀想だから今日は泊ってきなさい。部屋に案内させよう。そのあとで昼食だ。……それからスカーレット」
「ひゃい!」
やましいことだらけのわたしは、リヒャルト様に名前を呼ばれて声を裏返す。
「君は今から私の書斎に来なさい。いいね?」
「……ひゃい」
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