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金色の蛇は魔女がお好き?
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その後、ユリウスにこってり絞られたメリーエルだったが、さすがに申し訳なく思ったナナリーが、友人のトゥーリに頼んで「光る青い薔薇の実」を手に入れてくれて、反省は一瞬にして消え失せた。
光る青い薔薇の実を使い魔法薬を改良したメリーエルは、満を持してダイエット薬として店先に並べて売りさばこうとしたのだが――、どういうわけか、ダイエット薬はほとんど売れなかった。
どうしてかしらと首をひねるメリーエルに、ユリウスはあきれてこう言った。
「脂肪だけ溶かし出す薬が作れたとしても、副作用の強烈な腹痛が消えていないのだから、売れるはずもないだろう」
そういうことで、あれほど危険な目にあったというのに、今回の魔法薬は失敗だ。
メリーエルはがっくりと肩を落としながら、次に儲かりそうな薬を探すべく、魔法書を読み漁る。
ユリウスはそんなメリーエルに嘆息しながら、シフォンケーキを作るため、卵白をせっせと泡立てはじめたのだった。
光る青い薔薇の実を使い魔法薬を改良したメリーエルは、満を持してダイエット薬として店先に並べて売りさばこうとしたのだが――、どういうわけか、ダイエット薬はほとんど売れなかった。
どうしてかしらと首をひねるメリーエルに、ユリウスはあきれてこう言った。
「脂肪だけ溶かし出す薬が作れたとしても、副作用の強烈な腹痛が消えていないのだから、売れるはずもないだろう」
そういうことで、あれほど危険な目にあったというのに、今回の魔法薬は失敗だ。
メリーエルはがっくりと肩を落としながら、次に儲かりそうな薬を探すべく、魔法書を読み漁る。
ユリウスはそんなメリーエルに嘆息しながら、シフォンケーキを作るため、卵白をせっせと泡立てはじめたのだった。
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