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第10章 異国の大決戦編
09.ワニアの戦い(1)
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ワニア山に上陸した連合軍は、道中において敵軍による攻撃を受ける事は無かった。
そうしてワニア山に到着し、その中腹に構えるヘルト城を目指してなおも進軍を続ける。
やがてヘルト城が彼らの目の前に飛び込んで来た。
すると城からはヘルト軍の兵たちがぞろぞろと出撃し始める。
その中には、敵将であるアテヌ・ブラウスの姿もあった。
・ワニアの戦い
セビカ・志太幕府連合軍 対 ヘルト独立勢力軍
セビカ軍
武将「セリアー・長継」
武将「ドヴェルク・セリアー」
計 10,000人
志太幕府軍
総指揮「志太祐宗」
軍師「口羽崇房」
軍団長「宮本宗重」
副軍団長「木内政武」
計 3,000人
ヘルト独立勢力軍
総大将「カルロス・ヘルト」
参謀「アテヌ・ブラウス」
計 8,000人
※
緑色→セビカ軍
赤色→志太幕府軍
青色→ヘルト独立勢力軍
アテヌ
「各々方、この険しいワニア山を登って来たことを褒めてやろう。」
よくぞこの険しい山岳地帯に築かれたヘルト城まで来れたものよ。
アテヌはそう言うと連合軍に対して拍手をしていた。
すると長継がすかさず怒鳴り声を上げ始める。
長継
「黙れ!貴様になぞ褒めてもらいたくも無いわ!」
我が軍勢に対して敵ながら天晴とでも思っているのであろう。
アテヌのその言葉は今の長継には嫌味に聞こえたようであり、不快な表情を見せている。
宗重
「何を申しておるか分からぬが、儂らを挑発しておることに間違いは無かろう。
異国の言葉である故に何を喋っているかは分からぬが、我が軍勢に対して挑発の言葉を浴びせているのであろうか。
そう思った宗重はアテヌに対して言葉を返す。
宗重
「良く聞かれよアテヌ殿!儂らは貴様を討ちに参った故に覚悟いたせ!」
するとアテヌは宗重の顔を見つめた後に不気味な笑みを浮かべ始める。
アテヌ
「おやおや?誰かと思えば…この前の老いた鼠ではないか。ふふん、良かろう。相手してやろう!まあ相手するまでも無いとは思うがな。」
アテヌは宗重を小馬鹿にした様子でそう言っていた。
宗重
「よし、先手必勝ぞ!皆の者、一気に放て!」
そう言うと宗重らの軍勢は鉄砲を構え始める。
そして次の瞬間、銃口からは火を噴きながら銃弾が放たれた。
たちまち凄まじい轟音が響き渡り、銃弾はアテヌの軍勢らに雨のごとく降り注がれていた。
この攻撃を受けた事でアテヌの軍勢の前線部隊では多数の負傷者が出ていた。
やがて銃撃の音が鳴り止み、宗重が言う。
宗重
「どうじゃ、天下の発明家 九条信常殿の地獄式鉄砲ぞ。」
宗重らの軍勢は、創天国内においては最上級の威力を誇る「地獄式鉄砲」を用いて攻撃を行っていた。
・地獄式鉄砲(じごくしきてっぽう)
九条信常が発明した鉄砲。
その威力や城の石垣をも粉々に砕き、また城壁などにも軽く穴を開けてしまうほど強力なものであったという。
そして破壊力も勝る事ながら飛距離も従来の鉄砲とは比べ物にならぬほどの長距離を記録していた。
アテヌ
「ほう、老いぼれの鼠にしては中々やるではないか。」
アテヌはあくまでも平然とした態度でそう言っていた。
宗重らの攻撃を受けたというのにも関わらず余裕そうな表情であった。
そして続けてアテヌが声を上げ始める。
アテヌ
「さあ、我らも反撃と行こうではないか。撃てっ!」
そう言うと兵たちは弓を構え、一斉に矢を放った。
放たれた矢は宗重の軍勢を目掛けて一直線に突き進んで行く。
そして矢が軍勢に到達した瞬間、凄まじい爆発音が鳴り響いていた。
アテヌ
「我が軍が開発した爆弾矢を味わうが良い。」
どうやらアテヌの軍勢が放った矢には火薬が仕込まれていたようである。
そしてこの火薬は爆発力を最大限にまで引き出すようにヘルト軍が調合したものだという。
宗重
「ぐっ…奴らも飛び道具を放ってきたか…それにしても矢が爆発とはな…」
この攻撃を受けた事で宗重の軍勢の兵たちも多数の負傷者が出ていた。
アテヌ
「ほれほれ、さっきまでの威勢はどうした?老いぼれの鼠殿よ?」
アテヌは宗重に対して挑発の言葉を浴びせていた。
宗重
「畜生…ふざけおってからに…許せぬ、許せぬぞ!」
すると軍勢の後方から宗重に対して声がかけられていた。
その声は政武のものであった。
政武
「おいおい爺さん、そんなに怒ると体に障るぜ?ここは若い俺に任せな!」
そう言うと政武の軍勢は瞬く間に宗重の軍勢と合流していた。
アテヌ
「ふふふ…また愚かな鼠が一匹、戦いを挑みに来ましたか。来なさい、相手になってあげましょう。」
アテヌは引き締まった表情を見せながらそう言っていた。
そうしてワニア山に到着し、その中腹に構えるヘルト城を目指してなおも進軍を続ける。
やがてヘルト城が彼らの目の前に飛び込んで来た。
すると城からはヘルト軍の兵たちがぞろぞろと出撃し始める。
その中には、敵将であるアテヌ・ブラウスの姿もあった。
・ワニアの戦い
セビカ・志太幕府連合軍 対 ヘルト独立勢力軍
セビカ軍
武将「セリアー・長継」
武将「ドヴェルク・セリアー」
計 10,000人
志太幕府軍
総指揮「志太祐宗」
軍師「口羽崇房」
軍団長「宮本宗重」
副軍団長「木内政武」
計 3,000人
ヘルト独立勢力軍
総大将「カルロス・ヘルト」
参謀「アテヌ・ブラウス」
計 8,000人
※
緑色→セビカ軍
赤色→志太幕府軍
青色→ヘルト独立勢力軍
アテヌ
「各々方、この険しいワニア山を登って来たことを褒めてやろう。」
よくぞこの険しい山岳地帯に築かれたヘルト城まで来れたものよ。
アテヌはそう言うと連合軍に対して拍手をしていた。
すると長継がすかさず怒鳴り声を上げ始める。
長継
「黙れ!貴様になぞ褒めてもらいたくも無いわ!」
我が軍勢に対して敵ながら天晴とでも思っているのであろう。
アテヌのその言葉は今の長継には嫌味に聞こえたようであり、不快な表情を見せている。
宗重
「何を申しておるか分からぬが、儂らを挑発しておることに間違いは無かろう。
異国の言葉である故に何を喋っているかは分からぬが、我が軍勢に対して挑発の言葉を浴びせているのであろうか。
そう思った宗重はアテヌに対して言葉を返す。
宗重
「良く聞かれよアテヌ殿!儂らは貴様を討ちに参った故に覚悟いたせ!」
するとアテヌは宗重の顔を見つめた後に不気味な笑みを浮かべ始める。
アテヌ
「おやおや?誰かと思えば…この前の老いた鼠ではないか。ふふん、良かろう。相手してやろう!まあ相手するまでも無いとは思うがな。」
アテヌは宗重を小馬鹿にした様子でそう言っていた。
宗重
「よし、先手必勝ぞ!皆の者、一気に放て!」
そう言うと宗重らの軍勢は鉄砲を構え始める。
そして次の瞬間、銃口からは火を噴きながら銃弾が放たれた。
たちまち凄まじい轟音が響き渡り、銃弾はアテヌの軍勢らに雨のごとく降り注がれていた。
この攻撃を受けた事でアテヌの軍勢の前線部隊では多数の負傷者が出ていた。
やがて銃撃の音が鳴り止み、宗重が言う。
宗重
「どうじゃ、天下の発明家 九条信常殿の地獄式鉄砲ぞ。」
宗重らの軍勢は、創天国内においては最上級の威力を誇る「地獄式鉄砲」を用いて攻撃を行っていた。
・地獄式鉄砲(じごくしきてっぽう)
九条信常が発明した鉄砲。
その威力や城の石垣をも粉々に砕き、また城壁などにも軽く穴を開けてしまうほど強力なものであったという。
そして破壊力も勝る事ながら飛距離も従来の鉄砲とは比べ物にならぬほどの長距離を記録していた。
アテヌ
「ほう、老いぼれの鼠にしては中々やるではないか。」
アテヌはあくまでも平然とした態度でそう言っていた。
宗重らの攻撃を受けたというのにも関わらず余裕そうな表情であった。
そして続けてアテヌが声を上げ始める。
アテヌ
「さあ、我らも反撃と行こうではないか。撃てっ!」
そう言うと兵たちは弓を構え、一斉に矢を放った。
放たれた矢は宗重の軍勢を目掛けて一直線に突き進んで行く。
そして矢が軍勢に到達した瞬間、凄まじい爆発音が鳴り響いていた。
アテヌ
「我が軍が開発した爆弾矢を味わうが良い。」
どうやらアテヌの軍勢が放った矢には火薬が仕込まれていたようである。
そしてこの火薬は爆発力を最大限にまで引き出すようにヘルト軍が調合したものだという。
宗重
「ぐっ…奴らも飛び道具を放ってきたか…それにしても矢が爆発とはな…」
この攻撃を受けた事で宗重の軍勢の兵たちも多数の負傷者が出ていた。
アテヌ
「ほれほれ、さっきまでの威勢はどうした?老いぼれの鼠殿よ?」
アテヌは宗重に対して挑発の言葉を浴びせていた。
宗重
「畜生…ふざけおってからに…許せぬ、許せぬぞ!」
すると軍勢の後方から宗重に対して声がかけられていた。
その声は政武のものであった。
政武
「おいおい爺さん、そんなに怒ると体に障るぜ?ここは若い俺に任せな!」
そう言うと政武の軍勢は瞬く間に宗重の軍勢と合流していた。
アテヌ
「ふふふ…また愚かな鼠が一匹、戦いを挑みに来ましたか。来なさい、相手になってあげましょう。」
アテヌは引き締まった表情を見せながらそう言っていた。
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