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第8章 将軍への道程編
45.墨山の戦い(戦後処理)
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墨山の戦いは志太軍による攻撃により外河軍は混乱に陥りつつあった。
しかし、周辺の天候が霧へと切り替わった際に形勢は逆転。
勢いを増した外河軍に対し志太軍は撤退する事を余儀なくされたのであった。
・墨山の戦い結果
<志太軍>
志太祐宗
→全軍出撃の命令を下すが後に外河軍の反撃を受けて撤退。
口羽崇冬
→序盤は松永国輝の軍勢を劣勢に追い込むが、後に霧が発生した際に劣勢へと逆転。撤退をやむ無くされた。
志太祐永
→祐宗の命によって康龍の軍勢に加勢するも悪天候の中で軍勢が劣勢となった為、撤退。
大村義道
→祐宗らの撤退を安全に行うべく殿を引き受けるが、外河軍の猛攻を受けて軍勢は壊滅。最期は国時にその首をあずける。
蛭間玄名
→康龍の軍勢を後方支援するが志太軍劣勢を受けて撤退。
杉康龍
→沖国時とほぼ互角の状態で戦っていたが、天候が変わったと同時に劣勢に。後に撤退。
大村義秀(外河頼隆)
→墨山城付近が霧に包まれた際に志太軍が劣勢となる事をいち早く予想し、撤退の準備を早々に行う。祐宗らの軍勢を安全に退却させるべく撤退の案内を行う。
<外河軍>
外河頼信
→墨山城内の守備を行うも志太軍が城内に侵入する事は無かった故に戦わずにして勝利を収める。
松永国輝
→霧という天候を味方に付け、志太軍に対して反撃を開始。全軍総攻撃によって殿を務めていた義道の軍勢を壊滅させる。
沖国時
→国輝による全軍総攻撃の命を受けて義道の軍勢を追い詰める。後に自らの手によって義道を捕縛し、処刑する。
祐宗らの軍勢は、義道が外河軍と戦っているうちに撤退し、一同は御所への退却に成功していた。
国輝
「むぅ、祐宗らは取り逃がしたか…まぁ良い。こたびの戦は我が軍が勝利したことには違い無いからのう。」
国輝が残念そうな表情を浮かべながらそう言っていた。
それに対して自慢げな様子で国時が答える。
国時
「ははっ。大村義道を討ち取ったということで志太家にとっても痛手となりましょうな。」
猛将として名高い義道という武将を失った事によって今後の志太家は弱体化するであろうと国時は考えていた。
しかし、国輝はそんな国時とは正反対な深刻そうな顔を浮かべながら言う。
国輝
「うむ、確かにそうではあるな。じゃが、儂は少々気になることがござってな。それ故、面倒なことになるやも知れぬぞ…」
何やら国輝には一抹の不安が残っている様子である。
一方、祐宗らが義道が討たれたという事を知ったのは一同が御所へと退却してからであった。
祐永
「叔父御…何故死んだ!必ず生きて帰って来ると約束したであろうが!馬鹿者よ…真に馬鹿者よ!」
祐永の目には大粒の涙がこぼれ落ちていた。
その様子に祐宗が彼の肩を軽く叩きながら言う。
祐宗
「叔父御は命をかけて我らを守ってくれたのじゃ。感謝せねばならぬわい。叔父御の死を無駄にしてはならぬぞ…」
冷静な口調ではあったが祐宗もまた目には涙を浮かべていた。
そして崇冬らを始めとする武将たちそれぞれが口を開き始める。
崇冬
「思えば義道殿には色々なことを教えていただいた。真に感謝しております…」
康龍
「義道殿は真に真っ直ぐな御人にございました。かような御方が何故、命を落とさねばならぬというのじゃ…」
玄名
「祐藤様…義道殿はご立派に戦われて逝かれました。どうか、笑顔で暖かく義道殿をお迎えいただきたく存じますぞ…」
義秀(頼隆)
「拙者が犠牲となれば良かったものを…義道殿、申し訳ございませぬ…」
皆が義道に対して追悼の意を表し、また後悔の念にも駆られているようであった。
しかし、周辺の天候が霧へと切り替わった際に形勢は逆転。
勢いを増した外河軍に対し志太軍は撤退する事を余儀なくされたのであった。
・墨山の戦い結果
<志太軍>
志太祐宗
→全軍出撃の命令を下すが後に外河軍の反撃を受けて撤退。
口羽崇冬
→序盤は松永国輝の軍勢を劣勢に追い込むが、後に霧が発生した際に劣勢へと逆転。撤退をやむ無くされた。
志太祐永
→祐宗の命によって康龍の軍勢に加勢するも悪天候の中で軍勢が劣勢となった為、撤退。
大村義道
→祐宗らの撤退を安全に行うべく殿を引き受けるが、外河軍の猛攻を受けて軍勢は壊滅。最期は国時にその首をあずける。
蛭間玄名
→康龍の軍勢を後方支援するが志太軍劣勢を受けて撤退。
杉康龍
→沖国時とほぼ互角の状態で戦っていたが、天候が変わったと同時に劣勢に。後に撤退。
大村義秀(外河頼隆)
→墨山城付近が霧に包まれた際に志太軍が劣勢となる事をいち早く予想し、撤退の準備を早々に行う。祐宗らの軍勢を安全に退却させるべく撤退の案内を行う。
<外河軍>
外河頼信
→墨山城内の守備を行うも志太軍が城内に侵入する事は無かった故に戦わずにして勝利を収める。
松永国輝
→霧という天候を味方に付け、志太軍に対して反撃を開始。全軍総攻撃によって殿を務めていた義道の軍勢を壊滅させる。
沖国時
→国輝による全軍総攻撃の命を受けて義道の軍勢を追い詰める。後に自らの手によって義道を捕縛し、処刑する。
祐宗らの軍勢は、義道が外河軍と戦っているうちに撤退し、一同は御所への退却に成功していた。
国輝
「むぅ、祐宗らは取り逃がしたか…まぁ良い。こたびの戦は我が軍が勝利したことには違い無いからのう。」
国輝が残念そうな表情を浮かべながらそう言っていた。
それに対して自慢げな様子で国時が答える。
国時
「ははっ。大村義道を討ち取ったということで志太家にとっても痛手となりましょうな。」
猛将として名高い義道という武将を失った事によって今後の志太家は弱体化するであろうと国時は考えていた。
しかし、国輝はそんな国時とは正反対な深刻そうな顔を浮かべながら言う。
国輝
「うむ、確かにそうではあるな。じゃが、儂は少々気になることがござってな。それ故、面倒なことになるやも知れぬぞ…」
何やら国輝には一抹の不安が残っている様子である。
一方、祐宗らが義道が討たれたという事を知ったのは一同が御所へと退却してからであった。
祐永
「叔父御…何故死んだ!必ず生きて帰って来ると約束したであろうが!馬鹿者よ…真に馬鹿者よ!」
祐永の目には大粒の涙がこぼれ落ちていた。
その様子に祐宗が彼の肩を軽く叩きながら言う。
祐宗
「叔父御は命をかけて我らを守ってくれたのじゃ。感謝せねばならぬわい。叔父御の死を無駄にしてはならぬぞ…」
冷静な口調ではあったが祐宗もまた目には涙を浮かべていた。
そして崇冬らを始めとする武将たちそれぞれが口を開き始める。
崇冬
「思えば義道殿には色々なことを教えていただいた。真に感謝しております…」
康龍
「義道殿は真に真っ直ぐな御人にございました。かような御方が何故、命を落とさねばならぬというのじゃ…」
玄名
「祐藤様…義道殿はご立派に戦われて逝かれました。どうか、笑顔で暖かく義道殿をお迎えいただきたく存じますぞ…」
義秀(頼隆)
「拙者が犠牲となれば良かったものを…義道殿、申し訳ございませぬ…」
皆が義道に対して追悼の意を表し、また後悔の念にも駆られているようであった。
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