架空戦国伝

佐村孫千(サムラ マゴセン)

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第5章 祐藤の野望編

81.村上城攻め(戦後処理)

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村上城攻めは志太軍が村上軍との死闘の末、志太軍の勝利に終わった。

・村上城攻め結果
志太軍
志太祐藤→全軍総動員で本丸を陥落
口羽崇数→二の丸を陥落
大村義道→志太祐藤の全軍総動員に従い本丸を陥落
羽村貞道→口羽崇数と共に二の丸を陥落
口羽崇冬→地下牢に潜入して幸龍丸を救出

村上軍
村上長継→天守に火を放った後に自害
吾助→三の丸陥落時に志太軍へ投降
幸龍丸→地下牢にて口羽崇冬の軍勢に救出される

また長継には実子がおらず、今回の戦いによって村上家は事実上滅亡した。

これにより、志太家は村上島を完全に制圧。
村上島は名実ともに志太家の領地となった。



村上島を手にして数日後、祐藤は「村上島」の地名を新たに「志栄島(しえいじま)」へと改名した。
読んで字の如く「志」太家が「栄」えるという願いを込めての改名であったと言われている。
また、今回の改名によって「村上城」は「志栄城(しえいじょう)」に改名された。

そして志栄城の城主として口羽崇数が任命された。
崇数は米村山城主であるが、兼任を務めるという形で政務を行う事となる。

更に祐藤は崇冬に対してこう命じた。

祐藤
「崇冬よ、此度の戦いの活躍は初陣とは思えぬほどの働きぶりであったな。そこでじゃが、お主を志栄城の副城主に任命致す。父上である崇数殿をしっかり支えてやってくれ。そなたには期待しておる故、しっかり励むのじゃぞ。」

崇冬
「拙者、祐藤様に認めて頂いてまことに有難き幸せにございます。父上の背中をしっかりと追いかけて志太家を支える存在に一刻も早くなれるよう、日々精進して参ります。」

崇冬は自信に満ちた表情でそう答えた。

先の村上城攻めにおいて初陣を飾った崇冬が副とは言え城主とほぼ同等の役職に任命されたのである。
家臣に二つの城を城主として兼任する事を任命し、更にその嫡男を城主の補佐として役職を与える。
祐藤の崇数、崇冬親子に対する信頼は相当な物であったと言えよう。

こうして村上島改め志栄島を手にした志太家は「天下統一」という目標に向けて確実に歩みを進めて行くのであった。
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