架空戦国伝

佐村孫千(サムラ マゴセン)

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第5章 祐藤の野望編

61.村上城攻め(1)

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志太軍は挙兵を行い、進軍を開始。
ほどなくして村上城付近に陣を敷いた。

・村上城攻め
志太軍 対 村上軍

志太軍(総兵数 10,000人)
志太家総大将「志太祐藤」
志太家軍師「口羽崇数」
志太家武将「大村義道」
志太家武将「羽村貞道」
志太家武将「口羽崇冬」
計 10,000人

村上軍(総兵数 6,500人)
村上家総大将「村上長継」
計 6,500人

祐藤
「よいか皆の者、何度も言うが此度の戦いは村上家の制圧だけでは無い。康虎殿がご嫡男である幸龍丸殿の救出も行うのじゃぞ。」

念を押すように祐藤は家臣たちに言い聞かせていた。

一方その頃、村上城では長継は天守に家臣たちを集めていた。

長継
「志太軍が間もなくこの村上城を攻めにかかるであろう。お前たちには苦労をかけることになると思うが、我が村上家の意地を貫き通して戦いに励んでくれ。頼んだぞ。」

そう言うと家臣たちは声を上げて一斉に天守から出て行った。
家臣たちは決戦を前に果敢に挑もうとする長継の姿が先代の長馬と重なって見えたと言われており、士気が飛躍的に上昇していた。
なお、村上軍は城から打って出ることはせずに籠城戦を行う方針で軍議が決定していた。

その様子を察知した祐藤は感心した表情であった。

祐藤
「どうやら長継が士気を鼓舞したようじゃな。うつけ者とは言えど流石は長馬の血を引いているだけのことはあるのう。」

義道
「これが村上家の意地と申される所以か。この戦い、人縄筋ではいかぬようじゃな。兄者、気を付けられよ。」

義道は村上軍の底知れぬ力を感じている様子であった。
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