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第4章 家督相続編
34.池山の戦い(3)
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連合軍の猛攻に遭った白河軍は、総大将の広氏を先頭に池山城への退却を行い、籠城戦を開始した。
・現在の状況
志太・大月連合軍(総兵数8,000人)
白河軍(総兵数7,000人)
祐藤
「よしよし、籠城戦を始めたようじゃな。では白河軍が鉄砲を使用させるように仕向けるのじゃ。」
そう言うと祐藤は志太の軍勢を城の狭間から近い場所に移動させた。
広氏
「何じゃあの兵どもは。あれではまるで鉄砲で撃ってくださいと言わんばかりの配置ではないか。良かろう、お望み通り鉄砲をお見舞いしてやれ。」
広氏が鉄砲の発射命令を下した。
その瞬間、城内では激しい爆発が相次いで発生した。
原因は鉄砲の暴発によるものであり、凄まじい爆発によりかなりの死傷者が出たようである。
祐藤
「かかったな。城内の鉄砲を使えぬようにしておいたのじゃ。」
祐藤は、池山城の流言とは別に城内での備蓄していた鉄砲に泥を詰めて暴発させるよう忍に工作を行わせていたのである。
これにより白河家の士気は著しく低下した。
鉄砲という最後の望みを無くした白河軍は最早連合軍の敵では無かった。
混乱により戦意喪失した白河軍は連合軍のやられるがまま攻撃を受けて甚大な被害を受けていた。
そして兵たちが城門を壊し、突破しようとした時に崇数が祐藤に言った。
崇数
「祐藤殿、池山城への侵入は元家臣であった拙者にお任せくだされ。抜け穴など全ての設計は拙者が知り尽くしております故、広氏殿を必ずや討ち取りましょうぞ。」
崇数のあとに続いた連合軍勢は、池山城内の隅々まで侵入していき全ての逃げ場を埋め尽くしていった。
やがて白河軍では自害する者や連合軍に投降する者などが相次ぎ池山城が落城するのも時間の問題であった。
池山城内では、抜け道を使用して逃亡を図ろうとしていた広氏を連合軍が発見。
広氏は連合軍に捕らえらた後に処刑された。
白河軍との戦いは総大将である広氏の死により連合軍の勝利となったのである。
・現在の状況
志太・大月連合軍(総兵数8,000人)
白河軍(総兵数7,000人)
祐藤
「よしよし、籠城戦を始めたようじゃな。では白河軍が鉄砲を使用させるように仕向けるのじゃ。」
そう言うと祐藤は志太の軍勢を城の狭間から近い場所に移動させた。
広氏
「何じゃあの兵どもは。あれではまるで鉄砲で撃ってくださいと言わんばかりの配置ではないか。良かろう、お望み通り鉄砲をお見舞いしてやれ。」
広氏が鉄砲の発射命令を下した。
その瞬間、城内では激しい爆発が相次いで発生した。
原因は鉄砲の暴発によるものであり、凄まじい爆発によりかなりの死傷者が出たようである。
祐藤
「かかったな。城内の鉄砲を使えぬようにしておいたのじゃ。」
祐藤は、池山城の流言とは別に城内での備蓄していた鉄砲に泥を詰めて暴発させるよう忍に工作を行わせていたのである。
これにより白河家の士気は著しく低下した。
鉄砲という最後の望みを無くした白河軍は最早連合軍の敵では無かった。
混乱により戦意喪失した白河軍は連合軍のやられるがまま攻撃を受けて甚大な被害を受けていた。
そして兵たちが城門を壊し、突破しようとした時に崇数が祐藤に言った。
崇数
「祐藤殿、池山城への侵入は元家臣であった拙者にお任せくだされ。抜け穴など全ての設計は拙者が知り尽くしております故、広氏殿を必ずや討ち取りましょうぞ。」
崇数のあとに続いた連合軍勢は、池山城内の隅々まで侵入していき全ての逃げ場を埋め尽くしていった。
やがて白河軍では自害する者や連合軍に投降する者などが相次ぎ池山城が落城するのも時間の問題であった。
池山城内では、抜け道を使用して逃亡を図ろうとしていた広氏を連合軍が発見。
広氏は連合軍に捕らえらた後に処刑された。
白河軍との戦いは総大将である広氏の死により連合軍の勝利となったのである。
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