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第4章 家督相続編
07.黒子の戦い(2)
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志太、白河、大月連合軍と鳥居軍は黒子の地で両者睨み合っていた。
祐村
「大月殿、ここは頼んだぞ。」
大月
「はっ。鳥居の軍勢など蹴散らせてみせましょうぞ。」
先鋒は総大将の大月長包率いる大月軍が鳥居軍に攻めかかり開戦となった。
今回の戦では大月家は当主の長包のみでの出兵であり、他軍に比べると兵数は少なく不利には見えた。
しかし、将軍家の流れを汲む大月家の意地が彼を躍起にさせたのか次々と鳥居軍の軍勢を蹴散らしていった。
やがて乱戦に持ち込んだところで志太軍、白河軍が一斉に鳥居軍を攻めた。
祐村
「よし、ここで信常が発明した鉄砲をお見舞いしてみせよ。」
志太軍の兵たちは志太九条式小型連射鉄砲を構え、鳥居軍めがけて一斉に発射した。
通常の鉄砲を上回る威力の鉄砲を一人二丁構えており、しかも連射が可能ときた。
この新兵器を前に鳥居軍の兵たちは次々と倒されていき、戦意がまたたく間に喪失していった。
景望
「いかん、兵の士気が低下しておる。ここは籠城戦に持ち込むぞ。皆の者、城へ戻るぞ。」
そう言うと鳥居軍は居城の黒子城へ全軍逃げ込んだ。
祐村
「籠城戦か。黒子城には兵糧の蓄えが山ほどあると聞く。これはひと縄筋ではいかぬようじゃな。」
祐村は面倒そうな表情でつぶやいた。
祐村
「大月殿、ここは頼んだぞ。」
大月
「はっ。鳥居の軍勢など蹴散らせてみせましょうぞ。」
先鋒は総大将の大月長包率いる大月軍が鳥居軍に攻めかかり開戦となった。
今回の戦では大月家は当主の長包のみでの出兵であり、他軍に比べると兵数は少なく不利には見えた。
しかし、将軍家の流れを汲む大月家の意地が彼を躍起にさせたのか次々と鳥居軍の軍勢を蹴散らしていった。
やがて乱戦に持ち込んだところで志太軍、白河軍が一斉に鳥居軍を攻めた。
祐村
「よし、ここで信常が発明した鉄砲をお見舞いしてみせよ。」
志太軍の兵たちは志太九条式小型連射鉄砲を構え、鳥居軍めがけて一斉に発射した。
通常の鉄砲を上回る威力の鉄砲を一人二丁構えており、しかも連射が可能ときた。
この新兵器を前に鳥居軍の兵たちは次々と倒されていき、戦意がまたたく間に喪失していった。
景望
「いかん、兵の士気が低下しておる。ここは籠城戦に持ち込むぞ。皆の者、城へ戻るぞ。」
そう言うと鳥居軍は居城の黒子城へ全軍逃げ込んだ。
祐村
「籠城戦か。黒子城には兵糧の蓄えが山ほどあると聞く。これはひと縄筋ではいかぬようじゃな。」
祐村は面倒そうな表情でつぶやいた。
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