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07.5 聖女とシスターと襲撃
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時間は少し遡る。
聖女が悪魔として浄化されそうになる二時間前。
彼女は雑巾片手に鼻唄を歌いながら礼拝堂を掃除していた。掃除が終わった後はいつものように祈りを捧げるつもりだ。
椅子や祭壇の掃除を終えたところで礼拝堂の中に一人のシスターが入ってきた。
「あら?鼻唄が聞こえたので聖女様かと思ったのですが……人違いでしたね」
そういって優しく微笑むのは三十代前半の女性シスターだ、名をハンナと言う。
彼女は聖女にとって実の姉の様な存在だ。物心つく頃には傍にいて勉強や遊びだけでなく、聖女としての在り方を教えてくれた。
「シスターハンナ!こんにちは!」
ぱっと顔を上げた聖女が挨拶をすればハンナは驚いたように目を瞬かせた。
無理もない、彼女からすれば今の聖女は見知らぬ男性なのだから。
「……どこかでお会いしたかしら?」
首を傾げるハンナに聖女は慌てて誤魔化す。
「せ、聖女様からシスターのことを聞いたことがあるんです!」
「そうだったんですね。そう言えばここ二、三日聖女様のお傍であなたを見掛けた気もしますわ。ここの掃除は聖女様にたのまれて?」
「……まぁそんなところです」
笑って誤魔化すとハンナは何かに気が付いたようにじっと聖女を見つめる。
「……?」
急に黙ってしまったハンナに聖女が戸惑っていると彼女は不思議そうに呟いた。
「あなた、聖女様によく似ていますね」
「っ!?」
まさか入れ替わっていることがバレたのかと動揺する聖女だったが、ハンナはすぐに苦笑を浮かべた。
「ふふ、急にごめんなさい。仕草や雰囲気がそっくりだったからつい」
「そんなに、似てますか?」
「えぇ。まるで本人みたい、なんて言ったら聖女様にもあなたにも失礼かもしれませんが……」
「いいえ!そんなこと、無いです」
ハンナは見た目が違っていても自分だと分かってくれるのかもしれない、その事に胸が暖かくなった。
ふと、聖女はもし彼女に入れ替わりを話したら受け入れて解決に力を貸してくれるのではと思った。
ハンナ以外のシスターに悪魔と体が入れ替わったなんて話しても信じないだろう。
万が一信じてくれたとしても、浄化を理由に自分と悪魔は命を奪われるかもしれない。
教会と言うのは基本的に『善』を中心として行動する組織であるが、その内部は善の為ならば人を傷付けても構わないという攻撃派と、善の為に動くからこそ人の心情を大切にしようという穏健派に別れている。
悪魔が煩わしく思う『戒めのティアラ』装着を聖女達に義務付けたのは前者の方だ。
しかし、聖女の教育係として選ばれたシスターハンナは穏健派だった。
聖女といえど人間である。罪人のように監視などもっての他だし聖女として万民を愛する心優しい人間に育てるべきだと司教が告げた為、穏健派の中でも一番面倒見のいいハンナが抜擢されたのだった。
「あの……シスターハンナ……少し相談したい事が」
入れ替わりのことを相談しようと聖女が口を開いた瞬間、カツンッとヒールの音を鳴らし礼拝堂に足を踏み入れるものがいた。聖女とハンナが入り口に目を向けるとそこには真っ赤なルビーのアクセサリーを身に付けた華やかな少女がいた。口許には艶やかな笑みを浮かべている。
「あ……お祈りですか?でしたらすぐ片付けますから!」
掃除の手を止めいた聖女は慌てて掃除用具を片付けようと手を伸ばす。しかしそれを少女は遮った。
「いいえ、結構ですわ」
艶のある声だった。
どこかの貴族のご令嬢だろうか?そんな人がこの礼拝堂を訪れるのは珍しい。貴族ならば貴族用の大きな礼拝堂が同じ教会の敷地内にあるはずだ。
どうしてそちらではなくこちらの小さい礼拝堂にやって来たのか。
聖女が不思議に思っていると少女はヒールを鳴らしながらこちらに近付いてきた。
そして聖女のすぐ傍にいたハンナに目を向けるとにっこりと微笑む。その微笑みは大輪の薔薇のように見惚れるものだった。
少女がぱちんと指を鳴らすと同時にハンナの首が切断されそこから血が吹き出さなければ。
何が起きたか理解するより先にハンナの体が床に崩れ落ちた。
「ハンナ!?……ひっ!」
倒れそうになった体を反射的に抱きかかえたが、息絶えたばかりの体はビクビクと痙攣しながら血で床を汚していく。
今にも落ちてしまいそうな首は虚ろな目で聖女を見詰めていた。
「あ……あ……っ」
喉が詰まって悲鳴すらあげられない聖女を少女は満足げに眺めている。
その服には不思議なことに一切の返り血はついていない。
少女は動けずにいる聖女にそっと手を伸ばして優しく頭撫でた。
「お前を『聖女』から解放するためにコイツは犠牲になったんだぜェ。お前もすぐに同じところに連れてってやるよォ」
口調はおかしいが慈愛に満ちた声色で語りかける少女を聖女は信じられないものを見るように見つめる。
「あなた……ハンナを……どうしてっ……!!」
少女を捕まえようと手を伸ばした瞬間、その姿は霧のように一瞬で消えた。
「……え?……う、ぐっ」
女が驚く間もなく体が突然痛みだした。頭部と背中が熱い。心臓がバクバクと激しく動く。
血の匂いに誘われて体の内側から何か得体のしれないものが込み上げてくるような感覚だ。
その苦しさに胸を押さえて耐えていると不意に悲鳴があった。
呼吸を荒くしながら顔を上げれば礼拝堂の入り口にシスターが三人程立って真っ青な顔でこちらを見詰めている。
「悪魔だわ……悪魔がシスターを殺したっ……!」
「すぐ聖女様をお呼びしないと……!」
「申請な礼拝堂でなんてことを…っ」
聖女が違うと告げる間もなくシスター達は人を呼び集め、やがて悪魔もやって来た。
その目は驚きに見開かれている。
そしてその後ろから姿を表したのは――先程ハンナの命を奪ったあの華やかな少女だった。
聖女が悪魔として浄化されそうになる二時間前。
彼女は雑巾片手に鼻唄を歌いながら礼拝堂を掃除していた。掃除が終わった後はいつものように祈りを捧げるつもりだ。
椅子や祭壇の掃除を終えたところで礼拝堂の中に一人のシスターが入ってきた。
「あら?鼻唄が聞こえたので聖女様かと思ったのですが……人違いでしたね」
そういって優しく微笑むのは三十代前半の女性シスターだ、名をハンナと言う。
彼女は聖女にとって実の姉の様な存在だ。物心つく頃には傍にいて勉強や遊びだけでなく、聖女としての在り方を教えてくれた。
「シスターハンナ!こんにちは!」
ぱっと顔を上げた聖女が挨拶をすればハンナは驚いたように目を瞬かせた。
無理もない、彼女からすれば今の聖女は見知らぬ男性なのだから。
「……どこかでお会いしたかしら?」
首を傾げるハンナに聖女は慌てて誤魔化す。
「せ、聖女様からシスターのことを聞いたことがあるんです!」
「そうだったんですね。そう言えばここ二、三日聖女様のお傍であなたを見掛けた気もしますわ。ここの掃除は聖女様にたのまれて?」
「……まぁそんなところです」
笑って誤魔化すとハンナは何かに気が付いたようにじっと聖女を見つめる。
「……?」
急に黙ってしまったハンナに聖女が戸惑っていると彼女は不思議そうに呟いた。
「あなた、聖女様によく似ていますね」
「っ!?」
まさか入れ替わっていることがバレたのかと動揺する聖女だったが、ハンナはすぐに苦笑を浮かべた。
「ふふ、急にごめんなさい。仕草や雰囲気がそっくりだったからつい」
「そんなに、似てますか?」
「えぇ。まるで本人みたい、なんて言ったら聖女様にもあなたにも失礼かもしれませんが……」
「いいえ!そんなこと、無いです」
ハンナは見た目が違っていても自分だと分かってくれるのかもしれない、その事に胸が暖かくなった。
ふと、聖女はもし彼女に入れ替わりを話したら受け入れて解決に力を貸してくれるのではと思った。
ハンナ以外のシスターに悪魔と体が入れ替わったなんて話しても信じないだろう。
万が一信じてくれたとしても、浄化を理由に自分と悪魔は命を奪われるかもしれない。
教会と言うのは基本的に『善』を中心として行動する組織であるが、その内部は善の為ならば人を傷付けても構わないという攻撃派と、善の為に動くからこそ人の心情を大切にしようという穏健派に別れている。
悪魔が煩わしく思う『戒めのティアラ』装着を聖女達に義務付けたのは前者の方だ。
しかし、聖女の教育係として選ばれたシスターハンナは穏健派だった。
聖女といえど人間である。罪人のように監視などもっての他だし聖女として万民を愛する心優しい人間に育てるべきだと司教が告げた為、穏健派の中でも一番面倒見のいいハンナが抜擢されたのだった。
「あの……シスターハンナ……少し相談したい事が」
入れ替わりのことを相談しようと聖女が口を開いた瞬間、カツンッとヒールの音を鳴らし礼拝堂に足を踏み入れるものがいた。聖女とハンナが入り口に目を向けるとそこには真っ赤なルビーのアクセサリーを身に付けた華やかな少女がいた。口許には艶やかな笑みを浮かべている。
「あ……お祈りですか?でしたらすぐ片付けますから!」
掃除の手を止めいた聖女は慌てて掃除用具を片付けようと手を伸ばす。しかしそれを少女は遮った。
「いいえ、結構ですわ」
艶のある声だった。
どこかの貴族のご令嬢だろうか?そんな人がこの礼拝堂を訪れるのは珍しい。貴族ならば貴族用の大きな礼拝堂が同じ教会の敷地内にあるはずだ。
どうしてそちらではなくこちらの小さい礼拝堂にやって来たのか。
聖女が不思議に思っていると少女はヒールを鳴らしながらこちらに近付いてきた。
そして聖女のすぐ傍にいたハンナに目を向けるとにっこりと微笑む。その微笑みは大輪の薔薇のように見惚れるものだった。
少女がぱちんと指を鳴らすと同時にハンナの首が切断されそこから血が吹き出さなければ。
何が起きたか理解するより先にハンナの体が床に崩れ落ちた。
「ハンナ!?……ひっ!」
倒れそうになった体を反射的に抱きかかえたが、息絶えたばかりの体はビクビクと痙攣しながら血で床を汚していく。
今にも落ちてしまいそうな首は虚ろな目で聖女を見詰めていた。
「あ……あ……っ」
喉が詰まって悲鳴すらあげられない聖女を少女は満足げに眺めている。
その服には不思議なことに一切の返り血はついていない。
少女は動けずにいる聖女にそっと手を伸ばして優しく頭撫でた。
「お前を『聖女』から解放するためにコイツは犠牲になったんだぜェ。お前もすぐに同じところに連れてってやるよォ」
口調はおかしいが慈愛に満ちた声色で語りかける少女を聖女は信じられないものを見るように見つめる。
「あなた……ハンナを……どうしてっ……!!」
少女を捕まえようと手を伸ばした瞬間、その姿は霧のように一瞬で消えた。
「……え?……う、ぐっ」
女が驚く間もなく体が突然痛みだした。頭部と背中が熱い。心臓がバクバクと激しく動く。
血の匂いに誘われて体の内側から何か得体のしれないものが込み上げてくるような感覚だ。
その苦しさに胸を押さえて耐えていると不意に悲鳴があった。
呼吸を荒くしながら顔を上げれば礼拝堂の入り口にシスターが三人程立って真っ青な顔でこちらを見詰めている。
「悪魔だわ……悪魔がシスターを殺したっ……!」
「すぐ聖女様をお呼びしないと……!」
「申請な礼拝堂でなんてことを…っ」
聖女が違うと告げる間もなくシスター達は人を呼び集め、やがて悪魔もやって来た。
その目は驚きに見開かれている。
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