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05 悪魔と聖女とカラス
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「……こんなに動けなくなるなんて聞いてねぇぞ」
アルフの家から教会に戻る道中、俺は聖女の腕の中でぼやく。
腕一本持ち上げることすら重く感じるほどに体は疲弊していた。
「中身が悪魔さんなので、いつもより負担が大きいのかもしれません。いつもなら少し疲れるだけで済みますから」
体に悪魔という異物が入っている状態で聖女の力を使ったのだからその負担は通常よりも大きいのだろう。
力を行使する前に言えよ、そういうことは!
つか浄化の力でよく俺無事だったな!?
もしかしたら自分ごと浄化されていたかも、と考えた所でふと顔を上げる。
「……ちょっと待て、なんで俺は魔力が使えないのにお前は聖女の力が使えるんだ?」
何か特別な方法でもあるのかと尋ねると聖女は首を横に振った。
「なにも特別なことはしてません、聖女の力は魂と体に宿るものですから。私は魂に宿っている力を悪魔さんの入っている体を通して使っただけですよ」
「体は入れ替わっても力は使えますってか?はっ、ムカつく」
俺は不機嫌をあらわにして舌打ちすると聖女を睨み付けた。体が重いのでそれくらいしか出来ない事が腹立たしい。
聖女が魂と肉体に聖なる力を宿すのに対し、俺が魔力を宿せるのは体にだけだ。
今の俺は魔力のない体にいる為、その力を使うことは出来ない。
俺の体にいる聖女ならばもしかして使えるのだろうか?そうだとしても使い方を教えてやる義理なんてない。
俺がふて腐れてるうちに教会の自室に戻った聖女は自室のベッドにそっと彼を下ろす。
「浄化、お疲れ様でした。今日の残りのお役目は私だけで行いますから悪魔さんは休んでいて下さい」
「あたりめぇだろ。つか動きたくても動けねぇよ」
全身が鉛にでもなったかのように重くるしいと感じながら吐き捨てるが聖女は全く気にすることなく、むしろ俺が風邪を引かないようにと心配し毛布をかけてから部屋を出ていった。
気味が悪いくらいにお人好しだ。
聖女の役目といっても八割は教会の雑用らしい。
残りの二割は神様に祈りを捧げたり浄化に出向いたり、他国の聖女と会議のようなこともするのだとか。
なぜそんな面倒な事を進んでやるのか俺には理解できないが。
(ま、いいか。俺には関係ねぇし)
今はこの体の重さを理由に役目を休んでやろうと決めた。
体調が優れないときに休むことは悪と見なされないらしく『戒めのティアラ』は発動しない。これ幸いとばかりに昼寝でもしてやろうと目を閉じる。
その瞬間、きぃと窓が開いてバサバサと羽ばたく音が聞こえた。
なんだとうっすら目を開ければ、窓の縁に真っ赤な瞳のカラスが止まっていた。
『聖女の使い魔になるとは落ちぶれたなァ』
嘴が開いたかと思うとカラスはからかうようにそう告げククッと笑う。
このカラスは普通のカラスではない、悪魔だ。
同族の俺が聖女を殺すのに失敗し入れ替わった事を知って馬鹿にしに来たのだろう。
まったく暇な奴め。
『聖女を殺すと大口を叩いておきながらザマァねぇなァ』
「うるせぇよ、見せもんじゃねぇ。とっとと消え失せろ」
カラカラと笑う相手を殴りたい衝動に刈られたが思うように動かない体では無理だ。悪態をついて追い払おうとするしか出来ないことに苛立ちながらカラスを睨み付ける。
『安心しろ、お前の代わりに俺が聖女を殺してやろうかァ。お前よりもっと楽しめる方法でな。あぁ、お前の体が死ぬかもしれねぇが許してくれよォ?お優しいセイジョサマ』
「ふざけるな!俺の体を取り戻すまであいつに手を出したら絶対に許さねぇ!……ぐ、ぅ」
カラスに掴み掛かろうと起き上がるも上半身を起こすのがやっとだ。立ち上がろうとしても叶わず、べしゃりと床に崩れ落ちた悪魔を見てカラスはギャッギャッと馬鹿にするように笑った。
『おーおー、威勢がいいのは口だけだなァ?今のお前は最高に無様だぜ』
耳に残る不快な笑い声を残してカラスは飛び去っていく。
その後ろ姿を睨み付けながら俺は拳を握り床に打ち付けた。
何としてでも早急に自分の体を取り戻さなければ、入れ替わった体は聖女の魂と共に同族に殺されてしまう。
あの悪魔ならそれくらいの事は平気でやるだろう。
(アイツが行動を起こす前に元に戻る。それが無理なら不本意だが俺の体ごと聖女を守るしかない……非力な聖女の体でどこまでやれるか……)
よろよろとベッドに戻り体を休ませながら悪魔は自分の体を守る方法を必死で考える。
暫く考えることに集中していると不意に部屋のドアが控え目にノックされた。返事も待たずに入ってきたのは聖女だ、手には食事の乗ったトレーを持っている。
「あ、起きてたんですね。ご飯持ってきたんですけど、食べられそうですか?」
今は食事どころではない。元に戻る方法もしくは自分の体を守る方法を考えなくてはならない。
しかし「いらない」と言い終えるより早く空腹を知らせる虫がきゅるるると鳴き声をあげた。
「……お前の体、燃費悪すぎだろ」
「えへへ、お恥ずかしい限りです」
呆れてため息をつけば聖女は照れ臭そうに笑いながらそっと起き上がる手助けをする。そしてベッドの上に小さな折り畳みテーブルを設置するとその上にトレーを乗せた。トレーの上ではミルク粥がほこほこと湯気を立てている。
「私のお母様直伝、ミルク粥です。美味しいですよ」
自慢げに胸を張る聖女に俺は目を瞬かせた。
「……お前、親がいたのか」
入れ替わって一日程過ぎたが、それらしい人間が聖女を尋ねて来たことはない。
教会で生活しているという事から聖女は孤児と思い込んでいた。
「はい。私の両親はここから遠く離れた村で元気に生活してますよ」
「捨てられたのか」
「違います!聖女は産まれた瞬間から教会で保護すると決められているのです。誕生日にはちゃんと会いに来てくれますから」
聖女が言うには『聖女』というものは産まれる前にその国の司教に神託が降りて分かるようになっているらしい。
その神託に当てはまる妊婦に事情を説明し、産まれた瞬間に赤子を教会で保護という名目で引き取る。『聖女』は悪しき者に狙われるから普通の家庭では守り切れない、聖なる力を持つ者が多い教会でなら守り育てることができると。
もちろん我が子が産まれてすぐに手放したがる両親など滅多にいない。教会も無理に引き離すつもりはない。あくまで同意の上だ。けれど、普通に生活してきて無事に成人を迎えられた『聖女』はこの国では一人もいないのだとか。
それはそうだろう、『聖女』なんて俺達悪魔にとっては邪魔ものだ。邪魔者は排除しなければならない。
それを知っているからこそ聖女の両親は聖女を教会に託すという。
彼女の両親が誕生日にしか会いに来られないのは、暮らしている村が教会からかなり離れているからだそうだ。
裕福な家庭ではない為、旅費を用意するのが難しいらしい。
「なら、ここで親と一緒に暮らせばいいだろ。教会なんて無駄に広いんだから」
率直な感想に聖女は苦笑を浮かべる。
「教会で暮らせるのは聖職者だけという決まりがありますから」
「人間は決まり事ばっかりだな、もっと自由に生きりゃいいのに。まぁ決まりごとに縛られてるお陰で、不満が溜まって俺達悪魔の誘惑に負けてくれるんだからありがてぇけど」
ふん、と鼻をならして俺は聖女の話を聞きながら食べ進めていたミルク粥を完食した。
美味いかったなんて言うつもりはない。
「けれど決まりを守って責任を果たしているからこそ、平穏に暮らしていけるものですよ」
空になった器を下げながら聖女はふわりと微笑む。
「平穏ねぇ……」
俺には平穏の何がいいのか分からない。
たいして変わらない毎日を死ぬまで過ごすより、好き勝手に生きた方が楽しいし刺激的だろうと思う。なぜ聖女は平穏の方が良いと言えるのか、そう問い掛けようとして止めた。
所詮は悪魔と聖女、その価値感を理解できるはずもないのだ。
俺がもう少し体を休ませようと横になると聖女が思い出したように顔をあげこう告げた。
「あ、そうだ。明日、朝から聖女同士で行う会議があるので私の代わりに悪魔さんが参加してくださいね」
お前、そういうことはもっと早く言え。
アルフの家から教会に戻る道中、俺は聖女の腕の中でぼやく。
腕一本持ち上げることすら重く感じるほどに体は疲弊していた。
「中身が悪魔さんなので、いつもより負担が大きいのかもしれません。いつもなら少し疲れるだけで済みますから」
体に悪魔という異物が入っている状態で聖女の力を使ったのだからその負担は通常よりも大きいのだろう。
力を行使する前に言えよ、そういうことは!
つか浄化の力でよく俺無事だったな!?
もしかしたら自分ごと浄化されていたかも、と考えた所でふと顔を上げる。
「……ちょっと待て、なんで俺は魔力が使えないのにお前は聖女の力が使えるんだ?」
何か特別な方法でもあるのかと尋ねると聖女は首を横に振った。
「なにも特別なことはしてません、聖女の力は魂と体に宿るものですから。私は魂に宿っている力を悪魔さんの入っている体を通して使っただけですよ」
「体は入れ替わっても力は使えますってか?はっ、ムカつく」
俺は不機嫌をあらわにして舌打ちすると聖女を睨み付けた。体が重いのでそれくらいしか出来ない事が腹立たしい。
聖女が魂と肉体に聖なる力を宿すのに対し、俺が魔力を宿せるのは体にだけだ。
今の俺は魔力のない体にいる為、その力を使うことは出来ない。
俺の体にいる聖女ならばもしかして使えるのだろうか?そうだとしても使い方を教えてやる義理なんてない。
俺がふて腐れてるうちに教会の自室に戻った聖女は自室のベッドにそっと彼を下ろす。
「浄化、お疲れ様でした。今日の残りのお役目は私だけで行いますから悪魔さんは休んでいて下さい」
「あたりめぇだろ。つか動きたくても動けねぇよ」
全身が鉛にでもなったかのように重くるしいと感じながら吐き捨てるが聖女は全く気にすることなく、むしろ俺が風邪を引かないようにと心配し毛布をかけてから部屋を出ていった。
気味が悪いくらいにお人好しだ。
聖女の役目といっても八割は教会の雑用らしい。
残りの二割は神様に祈りを捧げたり浄化に出向いたり、他国の聖女と会議のようなこともするのだとか。
なぜそんな面倒な事を進んでやるのか俺には理解できないが。
(ま、いいか。俺には関係ねぇし)
今はこの体の重さを理由に役目を休んでやろうと決めた。
体調が優れないときに休むことは悪と見なされないらしく『戒めのティアラ』は発動しない。これ幸いとばかりに昼寝でもしてやろうと目を閉じる。
その瞬間、きぃと窓が開いてバサバサと羽ばたく音が聞こえた。
なんだとうっすら目を開ければ、窓の縁に真っ赤な瞳のカラスが止まっていた。
『聖女の使い魔になるとは落ちぶれたなァ』
嘴が開いたかと思うとカラスはからかうようにそう告げククッと笑う。
このカラスは普通のカラスではない、悪魔だ。
同族の俺が聖女を殺すのに失敗し入れ替わった事を知って馬鹿にしに来たのだろう。
まったく暇な奴め。
『聖女を殺すと大口を叩いておきながらザマァねぇなァ』
「うるせぇよ、見せもんじゃねぇ。とっとと消え失せろ」
カラカラと笑う相手を殴りたい衝動に刈られたが思うように動かない体では無理だ。悪態をついて追い払おうとするしか出来ないことに苛立ちながらカラスを睨み付ける。
『安心しろ、お前の代わりに俺が聖女を殺してやろうかァ。お前よりもっと楽しめる方法でな。あぁ、お前の体が死ぬかもしれねぇが許してくれよォ?お優しいセイジョサマ』
「ふざけるな!俺の体を取り戻すまであいつに手を出したら絶対に許さねぇ!……ぐ、ぅ」
カラスに掴み掛かろうと起き上がるも上半身を起こすのがやっとだ。立ち上がろうとしても叶わず、べしゃりと床に崩れ落ちた悪魔を見てカラスはギャッギャッと馬鹿にするように笑った。
『おーおー、威勢がいいのは口だけだなァ?今のお前は最高に無様だぜ』
耳に残る不快な笑い声を残してカラスは飛び去っていく。
その後ろ姿を睨み付けながら俺は拳を握り床に打ち付けた。
何としてでも早急に自分の体を取り戻さなければ、入れ替わった体は聖女の魂と共に同族に殺されてしまう。
あの悪魔ならそれくらいの事は平気でやるだろう。
(アイツが行動を起こす前に元に戻る。それが無理なら不本意だが俺の体ごと聖女を守るしかない……非力な聖女の体でどこまでやれるか……)
よろよろとベッドに戻り体を休ませながら悪魔は自分の体を守る方法を必死で考える。
暫く考えることに集中していると不意に部屋のドアが控え目にノックされた。返事も待たずに入ってきたのは聖女だ、手には食事の乗ったトレーを持っている。
「あ、起きてたんですね。ご飯持ってきたんですけど、食べられそうですか?」
今は食事どころではない。元に戻る方法もしくは自分の体を守る方法を考えなくてはならない。
しかし「いらない」と言い終えるより早く空腹を知らせる虫がきゅるるると鳴き声をあげた。
「……お前の体、燃費悪すぎだろ」
「えへへ、お恥ずかしい限りです」
呆れてため息をつけば聖女は照れ臭そうに笑いながらそっと起き上がる手助けをする。そしてベッドの上に小さな折り畳みテーブルを設置するとその上にトレーを乗せた。トレーの上ではミルク粥がほこほこと湯気を立てている。
「私のお母様直伝、ミルク粥です。美味しいですよ」
自慢げに胸を張る聖女に俺は目を瞬かせた。
「……お前、親がいたのか」
入れ替わって一日程過ぎたが、それらしい人間が聖女を尋ねて来たことはない。
教会で生活しているという事から聖女は孤児と思い込んでいた。
「はい。私の両親はここから遠く離れた村で元気に生活してますよ」
「捨てられたのか」
「違います!聖女は産まれた瞬間から教会で保護すると決められているのです。誕生日にはちゃんと会いに来てくれますから」
聖女が言うには『聖女』というものは産まれる前にその国の司教に神託が降りて分かるようになっているらしい。
その神託に当てはまる妊婦に事情を説明し、産まれた瞬間に赤子を教会で保護という名目で引き取る。『聖女』は悪しき者に狙われるから普通の家庭では守り切れない、聖なる力を持つ者が多い教会でなら守り育てることができると。
もちろん我が子が産まれてすぐに手放したがる両親など滅多にいない。教会も無理に引き離すつもりはない。あくまで同意の上だ。けれど、普通に生活してきて無事に成人を迎えられた『聖女』はこの国では一人もいないのだとか。
それはそうだろう、『聖女』なんて俺達悪魔にとっては邪魔ものだ。邪魔者は排除しなければならない。
それを知っているからこそ聖女の両親は聖女を教会に託すという。
彼女の両親が誕生日にしか会いに来られないのは、暮らしている村が教会からかなり離れているからだそうだ。
裕福な家庭ではない為、旅費を用意するのが難しいらしい。
「なら、ここで親と一緒に暮らせばいいだろ。教会なんて無駄に広いんだから」
率直な感想に聖女は苦笑を浮かべる。
「教会で暮らせるのは聖職者だけという決まりがありますから」
「人間は決まり事ばっかりだな、もっと自由に生きりゃいいのに。まぁ決まりごとに縛られてるお陰で、不満が溜まって俺達悪魔の誘惑に負けてくれるんだからありがてぇけど」
ふん、と鼻をならして俺は聖女の話を聞きながら食べ進めていたミルク粥を完食した。
美味いかったなんて言うつもりはない。
「けれど決まりを守って責任を果たしているからこそ、平穏に暮らしていけるものですよ」
空になった器を下げながら聖女はふわりと微笑む。
「平穏ねぇ……」
俺には平穏の何がいいのか分からない。
たいして変わらない毎日を死ぬまで過ごすより、好き勝手に生きた方が楽しいし刺激的だろうと思う。なぜ聖女は平穏の方が良いと言えるのか、そう問い掛けようとして止めた。
所詮は悪魔と聖女、その価値感を理解できるはずもないのだ。
俺がもう少し体を休ませようと横になると聖女が思い出したように顔をあげこう告げた。
「あ、そうだ。明日、朝から聖女同士で行う会議があるので私の代わりに悪魔さんが参加してくださいね」
お前、そういうことはもっと早く言え。
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