魔法の本

廣瀬純一

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四人で温水プールへ

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週末、タケル(ジュンの体)、ジュン(タケルの体)、美咲(健一の体)、健一(美咲の体)の四人は、最近オープンした温水プールがあるレジャー施設にやってきた。ここ数日の体が戻らない問題についての議論から少し離れ、リフレッシュしようという計画だった。  

「ここ、すごい広いね!」  
タケルがジュンの声で感嘆の声を上げた。プールエリアはガラス張りのドーム型で、まるでリゾート地のような明るさと開放感がある。  

「いい感じだね。でも、その前に水着を買わなきゃ。」  
ジュンが冷静に指摘する。  

「まさか、自分の体で水着を選ぶことになるなんてね。」  
健一は苦笑しながら肩をすくめた。  

***

### ビキニ選びのドタバタ  

施設内のショッピングモールに向かうと、水着売り場にはカラフルなビキニがずらりと並んでいた。タケル(ジュンの体)は、一目で目に入った派手なピンクのビキニに目を止めた。  

「これ、どうかな?」  
タケルは楽しそうに持ち上げた。  

「ちょっと待ってよ!それ絶対派手すぎるでしょ!」  
ジュン(タケルの体)が即座に止める。  

「でもさ、こういうときくらい思い切ってみたら?」  
美咲(健一の体)はおどけたように言いながら、隣にあったフリル付きのビキニを手に取った。  

「それもダメ!健一が着ることになるんだから!」  
健一(美咲の体)は顔を真っ赤にしながら美咲を制止した。  

「まあまあ、せっかくだから試着してみたら?」  
ジュンが笑顔で促すと、タケルと健一は渋々試着室へ向かった。  

***

### 試着室での苦労  

「やっぱり女の体って、ビキニ着るの難しいんだな…」  
試着室の中で、タケルは紐を結ぶのに四苦八苦していた。  

「後ろどうなってるのかわかんない!」  
タケルが声を上げると、外にいたジュンが答えた。  
「紐をクロスして結ぶんだよ!わからないなら手伝おうか?」  

「いやいや、絶対見せないから!」  
タケルは慌てて返事をしながらなんとか紐を結んだ。  

一方、隣の試着室では健一がしぶしぶビキニを試着中。  
「これ、絶対恥ずかしいやつだ…」  
小声でぼやきながら鏡を見つめていた。  

***

### 購入を決意  

二人が試着室から出てくると、ジュンと美咲は大爆笑。  

「なんでそんなに似合ってるの!?おかしいって!」  
ジュンが涙を流しながら笑う。  

「もう、笑いすぎ!恥ずかしいんだから!」  
健一が真っ赤になりながら反論するが、タケルもどこか自信なさげだ。  

「でも、ちゃんと似合ってるよ。じゃあ、これで決まりだね。」  
美咲が満足そうに言い、四人はそれぞれの水着を購入した。  

***

### 温水プールへの期待  

「これで準備万端だな!」  
タケルが笑顔を見せると、ジュンが少し微笑みながら返した。  
「せっかくだから、思いっきり楽しもうね。今だけは入れ替わりのこと忘れてさ。」  

四人はそれぞれの水着袋を抱えながら、いよいよ温水プールに向かうことにした。そこには、また新たなドタバタが待ち受けているに違いない。
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