13 / 19
四人で温水プールへ
しおりを挟む週末、タケル(ジュンの体)、ジュン(タケルの体)、美咲(健一の体)、健一(美咲の体)の四人は、最近オープンした温水プールがあるレジャー施設にやってきた。ここ数日の体が戻らない問題についての議論から少し離れ、リフレッシュしようという計画だった。
「ここ、すごい広いね!」
タケルがジュンの声で感嘆の声を上げた。プールエリアはガラス張りのドーム型で、まるでリゾート地のような明るさと開放感がある。
「いい感じだね。でも、その前に水着を買わなきゃ。」
ジュンが冷静に指摘する。
「まさか、自分の体で水着を選ぶことになるなんてね。」
健一は苦笑しながら肩をすくめた。
***
### ビキニ選びのドタバタ
施設内のショッピングモールに向かうと、水着売り場にはカラフルなビキニがずらりと並んでいた。タケル(ジュンの体)は、一目で目に入った派手なピンクのビキニに目を止めた。
「これ、どうかな?」
タケルは楽しそうに持ち上げた。
「ちょっと待ってよ!それ絶対派手すぎるでしょ!」
ジュン(タケルの体)が即座に止める。
「でもさ、こういうときくらい思い切ってみたら?」
美咲(健一の体)はおどけたように言いながら、隣にあったフリル付きのビキニを手に取った。
「それもダメ!健一が着ることになるんだから!」
健一(美咲の体)は顔を真っ赤にしながら美咲を制止した。
「まあまあ、せっかくだから試着してみたら?」
ジュンが笑顔で促すと、タケルと健一は渋々試着室へ向かった。
***
### 試着室での苦労
「やっぱり女の体って、ビキニ着るの難しいんだな…」
試着室の中で、タケルは紐を結ぶのに四苦八苦していた。
「後ろどうなってるのかわかんない!」
タケルが声を上げると、外にいたジュンが答えた。
「紐をクロスして結ぶんだよ!わからないなら手伝おうか?」
「いやいや、絶対見せないから!」
タケルは慌てて返事をしながらなんとか紐を結んだ。
一方、隣の試着室では健一がしぶしぶビキニを試着中。
「これ、絶対恥ずかしいやつだ…」
小声でぼやきながら鏡を見つめていた。
***
### 購入を決意
二人が試着室から出てくると、ジュンと美咲は大爆笑。
「なんでそんなに似合ってるの!?おかしいって!」
ジュンが涙を流しながら笑う。
「もう、笑いすぎ!恥ずかしいんだから!」
健一が真っ赤になりながら反論するが、タケルもどこか自信なさげだ。
「でも、ちゃんと似合ってるよ。じゃあ、これで決まりだね。」
美咲が満足そうに言い、四人はそれぞれの水着を購入した。
***
### 温水プールへの期待
「これで準備万端だな!」
タケルが笑顔を見せると、ジュンが少し微笑みながら返した。
「せっかくだから、思いっきり楽しもうね。今だけは入れ替わりのこと忘れてさ。」
四人はそれぞれの水着袋を抱えながら、いよいよ温水プールに向かうことにした。そこには、また新たなドタバタが待ち受けているに違いない。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる