性転換マッサージ2

廣瀬純一

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あゆみと共に

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健一と真由美の間に生まれた赤ちゃんは、「あゆみ」と名付けられた。その名前には、「未来へ向かって家族全員で一歩ずつ歩んでいこう」という思いが込められていた。性別が変化するという不思議な特徴を持ちながらも、あゆみはすくすくと成長していった。

しかし、あゆみが生後1か月を迎えた日、再び家族に予期せぬ変化が訪れる。

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### あゆみの再びの変化

ある朝、真由美があゆみのおむつを替えていると、ふと違和感を覚えた。

「健一!ちょっと来て!」真由美は驚いた声で夫を呼んだ。

「どうしたんだ?」健一がリビングから駆けつけると、真由美はあゆみの小さな体を指差した。

「あゆみ、また女の子になってるわ…」

健一が覗き込むと、確かにあゆみは最初に生まれたときのような女の子の特徴に戻っていた。

「またか…なんなんだ、この子は。」健一は頭をかきながらも、あゆみの寝顔を見て微笑んだ。「でも、健康そうだし、俺たちの子どもには変わりない。」

「そうね。」真由美も小さな手を握りしめた。「ただ、不思議なことが起こり続けるわね。」

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### 二人の体の変化

その夜、さらに奇妙なことが起きた。健一がシャワーを浴びている最中、突然体に違和感を覚えた。

「真由美!ちょっと助けてくれ!」浴室から慌てた声が聞こえ、真由美が急いで駆けつける。

「どうしたの?」ドア越しに尋ねると、健一の声が不自然に高くなっている。

「俺の体が…また女になってる!」

驚いた真由美はすぐに自分の体を確認した。そして、彼女も気づいた。自分が再び男性の体に戻っていることに。

「まさか…あゆみの変化にリンクして、私たちもまた入れ替わるなんて。」真由美は混乱しながらも、鏡を見て自分の顔を触った。

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### 家族の新たなバランス

翌朝、二人は新しい体に慣れるための話し合いを始めた。

「これ、どういうことなんだろうな。」健一は再び女性の体になった自分を見下ろしながら言った。「あゆみが女の子になったから、俺も女に戻った?」

「そうとしか思えないわね。」真由美も自分の男性の声に少し驚きながら返した。「私たちの体は、あゆみとつながってるのかもしれない。」

「でも、考えてみたら悪くないかもな。」健一は微笑んだ。「俺たち二人とも、この子の変化に合わせていけばいいだけだ。」

「それもそうね。あゆみが男の子でも女の子でも、私たちがサポートするのは変わらないもの。」真由美は力強く頷いた。

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### あゆみと共に歩む日々

その後、二人は性別が変わることを特別なものとして捉えるようになった。それぞれの体に応じた役割を柔軟に分担し、日々の生活を楽しむことに集中した。

**ある日の出来事**  
「あゆみ、お母さんのこと好き?」健一が赤ちゃんの目を見つめて問いかける。

「ちょっと待って、今の『お母さん』って私?」真由美が笑いながら突っ込む。

「あ、間違えた。俺が『お母さん』か。」健一も笑いながら言い直した。

「いいじゃない、どっちがどっちでも。」真由美はあゆみを抱き上げながら言った。「この子が笑ってくれるなら、それでいいのよ。」

---

### 未来へ向けて

あゆみが成長するにつれ、性別の変化はさらに予測できないものになっていった。しかし、そのたびに健一と真由美はお互いを支え合い、新たな自分たちを受け入れることを学んでいった。

「あゆみのおかげで、俺たちは毎日が新しい発見だな。」健一は笑顔で言った。

「本当にね。この子と一緒に、これからも一歩ずつ歩んでいこう。」真由美はあゆみを優しく抱きしめた。

性別に縛られない新しい家族の形は、未来に向けて希望と愛を育んでいた。
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