15 / 163
昴の気持ち
しおりを挟む
「ありがとう。彼は復活したようだね」
格納庫から出てきた昴に義彦は声を掛けた。
「お礼を言われるほどでもありませんわ。私は言いたいことを言ったまでです」
「私にはそれも出来なかったよ」
義彦は大会社である島津産業の社長として海千山千の人物達と幾度も交渉を繰り広げてきた。部下であってもやる気を引き出すために、あえて威圧せず寝技や変化球を使ってやる気を引き出してきた。
しかし、今回の相手はようやく十才を迎えた天才少年だ。普通なら斬り捨てているが、原付二輪で島津産業を大きく躍進させた原動力を失うわけにはいかない。
まして発展の恩人となれば尚更だ。
だが義彦には打開の解決策が無かった。
そのため、打開してくれるであろう人物、自分の娘に頭を下げて対応して貰った。
「御父様の願いとあれば、この昴は何でも行います。しかし、今回は御父様の頼みが無くてもやりましたわ」
「本当かい?」
「ええ、彼は島津産業発展の為の重要な人材です。ここで力を失うのは大きな損失ですわ」
「本当かい?」
「……」
義彦の言葉に昴は沈黙した。
このまま忠弥が落ち込んでいたら文句を言いに言ったのは事実だ。
だがその理由は島津産業の為ではなく自分の為だ。
誇り高い昴を踏み台にしてまで父親に接近し己の夢を実現しようとした忠弥が、外国人の行いで落ち込み自暴自棄になるなど許せなかった。
だから少し強い口調で言って発憤させたのだ。
「本当にそれだけなのかい?」
「……そうですわ」
父親の問いかけに生まれて初めて昴は父親に嘘を吐いてた。
「ふふ、そうか」
昴の嘘に気が付いた義彦はそう言って深く追求しなかった。
自分を利用して、のし上がりさらに高みに向かっていった昴の同世代は忠弥だけだ。
しかも出会って直ぐに高圧的な態度をとっていたが、それでもめげずに自分の力を出して実力を証明。
そして昴自身との約束を盾に父親に会いに行き取り入り、会社の中に。
夏の短い間に新商品を開発して島津産業の規模を倍以上に広げた。
普通の大人でもここまで大きな事は出来ない。
だからこそ昴は忠弥から目が離せない。
最前列の特等席で見ているのだから余計に気になる。
成長して多感になり始める時期にいきなり特大級のカウンターパンチを食らったようなものだ。
昴で無くても興味を持つだろう。
ただ、昴の場合それが恋なのか興味なのか義彦には分からない。
昴も忠弥も十歳になったばかりの子供だ。
最近の子供は発育が良いと言っても精神的に成長するのはまだまだこれからであり二人の行く末を楽しみにしている義彦だった。
「で、昴。忠弥と結婚する気はあるかい?」
楽しみを増やすために義彦は爆弾を投下した。
「なっ」
放った爆弾は昴の耳に見事命中、頭の中で爆発し昴の顔を真っ赤にして頭から湯気を上げた。
「な、何故、そのような、こ、事を」
「おや、忠弥君を意識しているのかい」
「そ、そんな分け、ありませんわ、あれは鍛冶屋の息子ですから」
指をぎこちなく動かしながら冷静になろうとする昴だが、上手く行っていないようだ。
「でも忠弥は我が島津産業の社員だ。今は原付二輪の特許保有者で私の顧問だが、来年の小学校卒業と同時に正式な社員になる。いや、今の功績を見る限り役員として入って貰った方が良いな」
「そ、それは買いかぶりでは」
「我が社の規模を大きくしてくれたんだ。そんな人材を最底辺の見習いから始めさせるなんて出来ないよ。実力を証明したからには、それ相応の地位を与えないと人は付いてこないよ。何より、私の会社を大きくしてくれた恩人だ。それぐらいしないと恩を返せない。見習いとして入れるなんて恩人に鞭を打つようなものだ。私は強欲だが、忘恩の徒では無い」
「将来の幹部候補、御父様の跡継ぎと言うわけですか」
「現状を見る限りね。忠弥が一番の位置にいる」
「ですが、本当に良いのでしょうか?」
「少なくとも他に候補は居ない。この国にも他の国にもね」
「他人に会社を渡しても御父様は良いのですか」
島津産業は義彦が一代で作り上げた会社だ。創業者として愛着が有るかと思った。
「まあ、私の会社だが、何時かは誰かが継ぐ必要があるだろう。その点、忠弥は次世代としては有望だ。しかし、困ったことに彼は私の物ではない」
「? どうしてでしょうか。忠弥は島津産業のお陰で飛行機が作れますし来年には社員、それも役員で入れるのでしょう?」
「それは今回の原付二輪の対価だ。彼と私は対等だよ」
「社長と役員候補がですか? 社長の御父様が偉いのでは?」
「私が社長でいられるのは社長の職務を全うしているからだ。忠弥に役員をして貰うのは役員に相応しいと私が思っているだけ。忠弥が拒んでしまったら役員にすることは出来ないよ」
「まさか」
「あり得るよ。何しろ忠弥のお陰で島津産業は大きくなった。この急成長は世界中で話題になるだろう。何しろ、原付二輪は良い商品だから世界中で売れるだろう。そして忠弥の名前も轟く。その時、世界は忠弥を求めるだろう。具体的に言えば島津産業ではない他の会社、いやライバル会社から」
「そ、そんな事が」
「世界のビジネスはシビアだよ。有能で実績のある人材は他社の役員であっても引き抜くよ。たとえ小学校に在学していても」
「……」
昴の顔が初めて青白くなった。
「もし引き留める事が出来るなら様々な手を使わないといけないな」
少しやり過ぎたかな、と義彦は思いながらも昴を思い通りの方向へ向けさせる。
「わ、分かりましたわ御父様。会社の為に忠弥をなんとしても引き留めるため、結婚も視野に昴は全力を尽くします」
「そこまでは言っていないよ」
「いいえ、どのような手を使っても御父様は仰りました。娘として御父様のために昴は忠弥を全力で引き留めます」
そう言って昴は回れ右をして格納庫に戻っていった。
「忠弥、お腹減っていない?」
「ああ、頼みます。遅れた分、徹夜して取り返したいので」
「分かったわ。夜食を用意します」
「上手く行きそうだな」
自分の放った爆弾が思った以上に効果を上げていることに義彦は満足した。
忠弥が昴に振り向くかどうかは賭に近いが、いずれにしろ二人の間の距離が縮まるのは宜しい。
凹んでいた忠弥を復活させた昴が隣にいてくれるだけでも十分だったが、事は上手い方向へ進んでいる。
ただ、昴は今まで料理をしたことが無いので、どんな夜食が出てくるか義彦はそれが唯一の不安だった。
格納庫から出てきた昴に義彦は声を掛けた。
「お礼を言われるほどでもありませんわ。私は言いたいことを言ったまでです」
「私にはそれも出来なかったよ」
義彦は大会社である島津産業の社長として海千山千の人物達と幾度も交渉を繰り広げてきた。部下であってもやる気を引き出すために、あえて威圧せず寝技や変化球を使ってやる気を引き出してきた。
しかし、今回の相手はようやく十才を迎えた天才少年だ。普通なら斬り捨てているが、原付二輪で島津産業を大きく躍進させた原動力を失うわけにはいかない。
まして発展の恩人となれば尚更だ。
だが義彦には打開の解決策が無かった。
そのため、打開してくれるであろう人物、自分の娘に頭を下げて対応して貰った。
「御父様の願いとあれば、この昴は何でも行います。しかし、今回は御父様の頼みが無くてもやりましたわ」
「本当かい?」
「ええ、彼は島津産業発展の為の重要な人材です。ここで力を失うのは大きな損失ですわ」
「本当かい?」
「……」
義彦の言葉に昴は沈黙した。
このまま忠弥が落ち込んでいたら文句を言いに言ったのは事実だ。
だがその理由は島津産業の為ではなく自分の為だ。
誇り高い昴を踏み台にしてまで父親に接近し己の夢を実現しようとした忠弥が、外国人の行いで落ち込み自暴自棄になるなど許せなかった。
だから少し強い口調で言って発憤させたのだ。
「本当にそれだけなのかい?」
「……そうですわ」
父親の問いかけに生まれて初めて昴は父親に嘘を吐いてた。
「ふふ、そうか」
昴の嘘に気が付いた義彦はそう言って深く追求しなかった。
自分を利用して、のし上がりさらに高みに向かっていった昴の同世代は忠弥だけだ。
しかも出会って直ぐに高圧的な態度をとっていたが、それでもめげずに自分の力を出して実力を証明。
そして昴自身との約束を盾に父親に会いに行き取り入り、会社の中に。
夏の短い間に新商品を開発して島津産業の規模を倍以上に広げた。
普通の大人でもここまで大きな事は出来ない。
だからこそ昴は忠弥から目が離せない。
最前列の特等席で見ているのだから余計に気になる。
成長して多感になり始める時期にいきなり特大級のカウンターパンチを食らったようなものだ。
昴で無くても興味を持つだろう。
ただ、昴の場合それが恋なのか興味なのか義彦には分からない。
昴も忠弥も十歳になったばかりの子供だ。
最近の子供は発育が良いと言っても精神的に成長するのはまだまだこれからであり二人の行く末を楽しみにしている義彦だった。
「で、昴。忠弥と結婚する気はあるかい?」
楽しみを増やすために義彦は爆弾を投下した。
「なっ」
放った爆弾は昴の耳に見事命中、頭の中で爆発し昴の顔を真っ赤にして頭から湯気を上げた。
「な、何故、そのような、こ、事を」
「おや、忠弥君を意識しているのかい」
「そ、そんな分け、ありませんわ、あれは鍛冶屋の息子ですから」
指をぎこちなく動かしながら冷静になろうとする昴だが、上手く行っていないようだ。
「でも忠弥は我が島津産業の社員だ。今は原付二輪の特許保有者で私の顧問だが、来年の小学校卒業と同時に正式な社員になる。いや、今の功績を見る限り役員として入って貰った方が良いな」
「そ、それは買いかぶりでは」
「我が社の規模を大きくしてくれたんだ。そんな人材を最底辺の見習いから始めさせるなんて出来ないよ。実力を証明したからには、それ相応の地位を与えないと人は付いてこないよ。何より、私の会社を大きくしてくれた恩人だ。それぐらいしないと恩を返せない。見習いとして入れるなんて恩人に鞭を打つようなものだ。私は強欲だが、忘恩の徒では無い」
「将来の幹部候補、御父様の跡継ぎと言うわけですか」
「現状を見る限りね。忠弥が一番の位置にいる」
「ですが、本当に良いのでしょうか?」
「少なくとも他に候補は居ない。この国にも他の国にもね」
「他人に会社を渡しても御父様は良いのですか」
島津産業は義彦が一代で作り上げた会社だ。創業者として愛着が有るかと思った。
「まあ、私の会社だが、何時かは誰かが継ぐ必要があるだろう。その点、忠弥は次世代としては有望だ。しかし、困ったことに彼は私の物ではない」
「? どうしてでしょうか。忠弥は島津産業のお陰で飛行機が作れますし来年には社員、それも役員で入れるのでしょう?」
「それは今回の原付二輪の対価だ。彼と私は対等だよ」
「社長と役員候補がですか? 社長の御父様が偉いのでは?」
「私が社長でいられるのは社長の職務を全うしているからだ。忠弥に役員をして貰うのは役員に相応しいと私が思っているだけ。忠弥が拒んでしまったら役員にすることは出来ないよ」
「まさか」
「あり得るよ。何しろ忠弥のお陰で島津産業は大きくなった。この急成長は世界中で話題になるだろう。何しろ、原付二輪は良い商品だから世界中で売れるだろう。そして忠弥の名前も轟く。その時、世界は忠弥を求めるだろう。具体的に言えば島津産業ではない他の会社、いやライバル会社から」
「そ、そんな事が」
「世界のビジネスはシビアだよ。有能で実績のある人材は他社の役員であっても引き抜くよ。たとえ小学校に在学していても」
「……」
昴の顔が初めて青白くなった。
「もし引き留める事が出来るなら様々な手を使わないといけないな」
少しやり過ぎたかな、と義彦は思いながらも昴を思い通りの方向へ向けさせる。
「わ、分かりましたわ御父様。会社の為に忠弥をなんとしても引き留めるため、結婚も視野に昴は全力を尽くします」
「そこまでは言っていないよ」
「いいえ、どのような手を使っても御父様は仰りました。娘として御父様のために昴は忠弥を全力で引き留めます」
そう言って昴は回れ右をして格納庫に戻っていった。
「忠弥、お腹減っていない?」
「ああ、頼みます。遅れた分、徹夜して取り返したいので」
「分かったわ。夜食を用意します」
「上手く行きそうだな」
自分の放った爆弾が思った以上に効果を上げていることに義彦は満足した。
忠弥が昴に振り向くかどうかは賭に近いが、いずれにしろ二人の間の距離が縮まるのは宜しい。
凹んでいた忠弥を復活させた昴が隣にいてくれるだけでも十分だったが、事は上手い方向へ進んでいる。
ただ、昴は今まで料理をしたことが無いので、どんな夜食が出てくるか義彦はそれが唯一の不安だった。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~
月見酒
ファンタジー
俺の名前は鬼瓦仁(おにがわらじん)。どこにでもある普通の家庭で育ち、漫画、アニメ、ゲームが大好きな会社員。今年で32歳の俺は交通事故で死んだ。
そして気がつくと白い空間に居た。そこで創造の女神と名乗る女を怒らせてしまうが、どうにか幾つかのスキルを貰う事に成功した。
しかし転生した場所は高原でも野原でも森の中でもなく、なにも無い荒野のど真ん中に異世界転生していた。
「ここはどこだよ!」
夢であった異世界転生。無双してハーレム作って大富豪になって一生遊んで暮らせる!って思っていたのに荒野にとばされる始末。
あげくにステータスを見ると魔力は皆無。
仕方なくアイテムボックスを探ると入っていたのは何故か石ころだけ。
「え、なに、俺の所持品石ころだけなの? てか、なんで石ころ?」
それどころか、創造の女神ののせいで武器すら持てない始末。もうこれ詰んでね?最初からゲームオーバーじゃね?
それから五年後。
どうにか化物たちが群雄割拠する無人島から脱出することに成功した俺だったが、空腹で倒れてしまったところを一人の少女に助けてもらう。
魔力無し、チート能力無し、武器も使えない、だけど最強!!!
見た目は青年、中身はおっさんの自由気ままな物語が今、始まる!
「いや、俺はあの最低女神に直で文句を言いたいだけなんだが……」
================================
月見酒です。
正直、タイトルがこれだ!ってのが思い付きません。なにか良いのがあれば感想に下さい。
【完結】聖獣もふもふ建国記 ~国外追放されましたが、我が領地は国を興して繁栄しておりますので御礼申し上げますね~
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
婚約破棄、爵位剥奪、国外追放? 最高の褒美ですね。幸せになります!
――いま、何ておっしゃったの? よく聞こえませんでしたわ。
「ずいぶんと巫山戯たお言葉ですこと! ご自分の立場を弁えて発言なさった方がよろしくてよ」
すみません、本音と建て前を間違えましたわ。国王夫妻と我が家族が不在の夜会で、婚約者の第一王子は高らかに私を糾弾しました。両手に花ならぬ虫を這わせてご機嫌のようですが、下の緩い殿方は嫌われますわよ。
婚約破棄、爵位剥奪、国外追放。すべて揃いました。実家の公爵家の領地に戻った私を出迎えたのは、溺愛する家族が興す新しい国でした。領地改め国土を繁栄させながら、スローライフを楽しみますね。
最高のご褒美でしたわ、ありがとうございます。私、もふもふした聖獣達と幸せになります! ……余計な心配ですけれど、そちらの国は傾いていますね。しっかりなさいませ。
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
※2022/05/10 「HJ小説大賞2021後期『ノベルアップ+部門』」一次選考通過
※2022/02/14 エブリスタ、ファンタジー 1位
※2022/02/13 小説家になろう ハイファンタジー日間59位
※2022/02/12 完結
※2021/10/18 エブリスタ、ファンタジー 1位
※2021/10/19 アルファポリス、HOT 4位
※2021/10/21 小説家になろう ハイファンタジー日間 17位

~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!

裏切られた公爵令嬢は、冒険者として自由に生きる
小倉みち
ファンタジー
公爵令嬢のヴァイオレットは、自身の断罪の場で、この世界が乙女ゲームの世界であることを思い出す。
自分の前世と、自分が悪役令嬢に転生してしまったという事実に気づいてしまったものの、もう遅い。
ヴァイオレットはヒロインである庶民のデイジーと婚約者である第一王子に嵌められ、断罪されてしまった直後だったのだ。
彼女は弁明をする間もなく、学園を退学になり、家族からも見放されてしまう。
信じていた人々の裏切りにより、ヴァイオレットは絶望の淵に立ったーーわけではなかった。
「貴族じゃなくなったのなら、冒険者になればいいじゃない」
持ち前の能力を武器に、ヴァイオレットは冒険者として世界中を旅することにした。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

竹林にて清談に耽る~竹姫さまの異世界生存戦略~
月芝
ファンタジー
庭師であった祖父の薫陶を受けて、立派な竹林好きに育ったヒロイン。
大学院へと進学し、待望の竹の研究に携われることになり、ひゃっほう!
忙しくも充実した毎日を過ごしていたが、そんな日々は唐突に終わってしまう。
で、気がついたら見知らぬ竹林の中にいた。
酔っ払って寝てしまったのかとおもいきや、さにあらず。
異世界にて、タケノコになっちゃった!
「くっ、どうせならカグヤ姫とかになって、ウハウハ逆ハーレムルートがよかった」
いかに竹林好きとて、さすがにこれはちょっと……がっくし。
でも、いつまでもうつむいていたってしょうがない。
というわけで、持ち前のポジティブさでサクっと頭を切り替えたヒロインは、カーボンファイバーのメンタルと豊富な竹知識を武器に、厳しい自然界を成り上がる。
竹の、竹による、竹のための異世界生存戦略。
めざせ! 快適生活と世界征服?
竹林王に、私はなる!
もう私、好きなようにさせていただきますね? 〜とりあえず、元婚約者はコテンパン〜
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「婚約破棄ですね、はいどうぞ」
婚約者から、婚約破棄を言い渡されたので、そういう対応を致しました。
もう面倒だし、食い下がる事も辞めたのですが、まぁ家族が許してくれたから全ては大団円ですね。
……え? いまさら何ですか? 殿下。
そんな虫のいいお話に、まさか私が「はい分かりました」と頷くとは思っていませんよね?
もう私の、使い潰されるだけの生活からは解放されたのです。
だって私はもう貴方の婚約者ではありませんから。
これはそうやって、自らが得た自由の為に戦う令嬢の物語。
※本作はそれぞれ違うタイプのざまぁをお届けする、『野菜の夏休みざまぁ』作品、4作の内の1作です。
他作品は検索画面で『野菜の夏休みざまぁ』と打つとヒット致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる