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番外編+α
番外編53 上嶋守
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大事な人を守るため、剣を習っていた。
何しろ、俺は生まれた時から剣で生きるという家庭で育ったから。
今、俺は、ゼノア帝国で剣を習っているのだ。
ここ、ゼノア帝国は、今は魔王アリシア・リノベイションによって脅威に晒されているのだ。いや、ここだけではないのだ。
ただ、ここは、俺のいた故郷から近かっただけという単純な話さ。
そうそう、俺の名は、アルサー・レファーニ。
まぁ、どうでもいい名前だな。
ただ単に今、俺は剣の腕を磨いて、魔物との戦いに備えるだけ。
だったんだが?
「なんでこんなにバカみたいに強いんだ…!」
幾ら斬ってもビクともしない魔物。
見たことのない魔物だから当然といえば、当然だ。
昔から魔王は1万年毎に転生するという。
だが、今回の魔物は昔聞いた話と段違い過ぎたのだ。
「油断するな!魔物は次から次へとやって来るぞ!」
誰かにそう言われるまま、俺は斬ることしか出来なかった。
クソ…遠距離攻撃用の魔法でも囓っておくんだったぜ。
いや、元々俺にはマナってのがない。
ただ単に剣に生きて来ただけ。剣で生きることを教えられただけ。
魔法とは無縁だ。
「つぅ…!」
魔物の予測不可能の攻撃を受けてしまい、俺の心の臓を貫かれてしまった。
ドサッ…と俺は、地に伏せると同時に多くの死体が転がっていた。
そうか。
俺を含めて…死んだのか。
もし、第二の人生があるのならば…誰かを絶対に守ることが出来るような…名前に生まれ変わりたい。
って…そんな相手なんて…いなかったけど。
とにかく…誰でもいい…と俺は願ったのだった。
『とにかく転生したいあなたに朗報です!この度、あなたは上嶋守として転生させて頂きまーす!』
な、何だ?何ともいえないバカみたいな声だなと思っていたら、俺は、どこかへと飛ばされたのである。
どうやら、俺は、上嶋守として転生したらしい。
で、ここは、ニホンという世界らしい。
何ともいえない息苦しい世界だな。
だが、こうなったら、第二の人生だろうが、何が何でも大事な人を見付け、今度こそ魔物を俺の手から守ろうと決めたのだった。
まぁ、そういうことを言うと、「厨二病もいい加減にしてよ!」と片っ端から別れていくんだが、どういうことなんだかと理解出来ないまま、俺は、気が付けば、50を手前にしていたのであった。
何しろ、俺は生まれた時から剣で生きるという家庭で育ったから。
今、俺は、ゼノア帝国で剣を習っているのだ。
ここ、ゼノア帝国は、今は魔王アリシア・リノベイションによって脅威に晒されているのだ。いや、ここだけではないのだ。
ただ、ここは、俺のいた故郷から近かっただけという単純な話さ。
そうそう、俺の名は、アルサー・レファーニ。
まぁ、どうでもいい名前だな。
ただ単に今、俺は剣の腕を磨いて、魔物との戦いに備えるだけ。
だったんだが?
「なんでこんなにバカみたいに強いんだ…!」
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いや、元々俺にはマナってのがない。
ただ単に剣に生きて来ただけ。剣で生きることを教えられただけ。
魔法とは無縁だ。
「つぅ…!」
魔物の予測不可能の攻撃を受けてしまい、俺の心の臓を貫かれてしまった。
ドサッ…と俺は、地に伏せると同時に多くの死体が転がっていた。
そうか。
俺を含めて…死んだのか。
もし、第二の人生があるのならば…誰かを絶対に守ることが出来るような…名前に生まれ変わりたい。
って…そんな相手なんて…いなかったけど。
とにかく…誰でもいい…と俺は願ったのだった。
『とにかく転生したいあなたに朗報です!この度、あなたは上嶋守として転生させて頂きまーす!』
な、何だ?何ともいえないバカみたいな声だなと思っていたら、俺は、どこかへと飛ばされたのである。
どうやら、俺は、上嶋守として転生したらしい。
で、ここは、ニホンという世界らしい。
何ともいえない息苦しい世界だな。
だが、こうなったら、第二の人生だろうが、何が何でも大事な人を見付け、今度こそ魔物を俺の手から守ろうと決めたのだった。
まぁ、そういうことを言うと、「厨二病もいい加減にしてよ!」と片っ端から別れていくんだが、どういうことなんだかと理解出来ないまま、俺は、気が付けば、50を手前にしていたのであった。
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食い違いや後付け設定が多々ありますので、ご了承お願い致します。
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