132 / 195
番外編+α
番外編27 湯浅璃空
しおりを挟む
コレは終わりの見えない戦い。
魔物との戦いは、未だ終わりを見えない戦いを繰り広げていた。
我が名は、エルリード・フォン・アシュベイン。
コレでも名の通った名門貴族であり、騎士でもある。
この世界は、元々は平和に満ちた世界だった。
だが、この世界に魔王が君臨してから変わってしまった。
何の恨みを持ってこの世界を滅ぼそうとするのか分からない。
彼らの恨みは、この世界に向けられたモノでは無いはずだ。
それでも、我らは戦う術しか無かった。
「コレで一段落…か」
何とか魔物との戦いに我は座り込んだ。
「そうですね。ただ、第二波、第三波とまた来ますよ」
北の大地、死の地と呼ばれる場所から魔物は西に東に南にと襲うのだ。
「リオ。今の内に休める内に休むように皆に伝えてくれ」
「はい。エルリード様も」
「分かっている。我は少し離れた所の様子を見に行くとしよう」
「そ、そんな。お一人では危険です」
只でさえ、お疲れの中で頼む訳にはいかないということから、リオは言ったのである。
「大丈夫だ。我を信じろ…」
そう言いながら、我は少し奥へと向かったのだ。
無論、後で引き返すつもりでいた。
「ウッガルルルルルゥゥゥゥゥ~~~~~~~!!!!!!」
ま、拙い。コレは何だ!?
奥に気配も無くいただとっ!?
蛇のような触手に獅子のような姿をした、魔物に我は遭遇してしまった。
「クッ…やるしかないか」
我は血で汚れた剣を鞘から抜くと、仲間達の犠牲を生む訳にはいかないことから斬り掛かったのだった。
アレからどの位の時間が経ったのだろうか。
ただ、ここはどこなのだろう。
我は、奥に行った筈だ。
強烈な痛みと共に意識を手放した。
ということは、我は………?
「第二の人生の旅、抽選会場へようこそ」
は、はぁ?
第二の人生の旅?
つまり、我は死んだということなのか?
リオたちを守ることが出来ず、死んでしまったということなのか。
「そうですね。今はあなた一人ですので、抽選どうぞ」
「あ、ああ…」
言われてみれば、誰もいないな。
とりあえず、言われるままに我は抽選と書かれた箱から引いてみた。
「転生名前は湯浅璃空、転生種族は人間、転生日は2022年2月22日、転生先は日本にある東京都、転生特典は東大必勝頭脳、プレゼントは剣コレクション」
何だ…?と我は訳の分からないまま、ニホンにあるトウキョウトという場所へと新たな転生先へと転生したのである。
それから10年余りの年月が経った。
我は、湯浅璃空という少年として転生し、特に勉強はしていないものの、常に満点を採る日々を送る平和の時代に生きていた。
どうやら、ここは、魔物との戦いに縁のない世界のようだ。
何しろ、前世の世界はこの世界でいう、異世界だったらしい。
何が現実で何が空想なのか分からないが、我のいた世界は本物だ。
だが、我は今はこの世界を生きていこうと思う。
将来、何をしたいのか未だ分からないけど…。
魔物との戦いは、未だ終わりを見えない戦いを繰り広げていた。
我が名は、エルリード・フォン・アシュベイン。
コレでも名の通った名門貴族であり、騎士でもある。
この世界は、元々は平和に満ちた世界だった。
だが、この世界に魔王が君臨してから変わってしまった。
何の恨みを持ってこの世界を滅ぼそうとするのか分からない。
彼らの恨みは、この世界に向けられたモノでは無いはずだ。
それでも、我らは戦う術しか無かった。
「コレで一段落…か」
何とか魔物との戦いに我は座り込んだ。
「そうですね。ただ、第二波、第三波とまた来ますよ」
北の大地、死の地と呼ばれる場所から魔物は西に東に南にと襲うのだ。
「リオ。今の内に休める内に休むように皆に伝えてくれ」
「はい。エルリード様も」
「分かっている。我は少し離れた所の様子を見に行くとしよう」
「そ、そんな。お一人では危険です」
只でさえ、お疲れの中で頼む訳にはいかないということから、リオは言ったのである。
「大丈夫だ。我を信じろ…」
そう言いながら、我は少し奥へと向かったのだ。
無論、後で引き返すつもりでいた。
「ウッガルルルルルゥゥゥゥゥ~~~~~~~!!!!!!」
ま、拙い。コレは何だ!?
奥に気配も無くいただとっ!?
蛇のような触手に獅子のような姿をした、魔物に我は遭遇してしまった。
「クッ…やるしかないか」
我は血で汚れた剣を鞘から抜くと、仲間達の犠牲を生む訳にはいかないことから斬り掛かったのだった。
アレからどの位の時間が経ったのだろうか。
ただ、ここはどこなのだろう。
我は、奥に行った筈だ。
強烈な痛みと共に意識を手放した。
ということは、我は………?
「第二の人生の旅、抽選会場へようこそ」
は、はぁ?
第二の人生の旅?
つまり、我は死んだということなのか?
リオたちを守ることが出来ず、死んでしまったということなのか。
「そうですね。今はあなた一人ですので、抽選どうぞ」
「あ、ああ…」
言われてみれば、誰もいないな。
とりあえず、言われるままに我は抽選と書かれた箱から引いてみた。
「転生名前は湯浅璃空、転生種族は人間、転生日は2022年2月22日、転生先は日本にある東京都、転生特典は東大必勝頭脳、プレゼントは剣コレクション」
何だ…?と我は訳の分からないまま、ニホンにあるトウキョウトという場所へと新たな転生先へと転生したのである。
それから10年余りの年月が経った。
我は、湯浅璃空という少年として転生し、特に勉強はしていないものの、常に満点を採る日々を送る平和の時代に生きていた。
どうやら、ここは、魔物との戦いに縁のない世界のようだ。
何しろ、前世の世界はこの世界でいう、異世界だったらしい。
何が現実で何が空想なのか分からないが、我のいた世界は本物だ。
だが、我は今はこの世界を生きていこうと思う。
将来、何をしたいのか未だ分からないけど…。
1
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
転生幼女の怠惰なため息
(◉ɷ◉ )〈ぬこ〉
ファンタジー
ひとり残業中のアラフォー、清水 紗代(しみず さよ)。異世界の神のゴタゴタに巻き込まれ、アッという間に死亡…( ºωº )チーン…
紗世を幼い頃から見守ってきた座敷わらしズがガチギレ⁉💢
座敷わらしズが異世界の神を脅し…ε=o(´ロ`||)ゴホゴホッ説得して異世界での幼女生活スタートっ!!
もう何番煎じかわからない異世界幼女転生のご都合主義なお話です。
全くの初心者となりますので、よろしくお願いします。
作者は極度のとうふメンタルとなっております…
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
異世界転移したけど、果物食い続けてたら無敵になってた
甘党羊
ファンタジー
唐突に異世界に飛ばされてしまった主人公。
降り立った場所は周囲に生物の居ない不思議な森の中、訳がわからない状況で自身の能力などを確認していく。
森の中で引きこもりながら自身の持っていた能力と、周囲の環境を上手く利用してどんどん成長していく。
その中で試した能力により出会った最愛のわんこと共に、周囲に他の人間が居ない自分の住みやすい地を求めてボヤきながら異世界を旅していく物語。
協力関係となった者とバカをやったり、敵には情け容赦なく立ち回ったり、飯や甘い物に並々ならぬ情熱を見せたりしながら、ゆっくり進んでいきます。
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる