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本編_前編_
第44話
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「えーっと…ん?リベルダ領土、メッチャ広っ!」
改めて俺は、地図を見て思ったのである。
北方大陸全域がリベルダ領土って…!?
どんだけ、あの転生女神は大雑把というか何ていうか…うーん。
「この世界の中で一番広い大陸だからな。で、裏手に森があるだろう?」
「あ、ああ。確かに周辺を見た時、裏手に森はあるなと思ったけど、一度も入らなかったけど」
何しろ、森に入ると、下手したら迷ってしまうかも知れないと思って俺は、足を踏み入れなかったのである。オマケにエルフの住処だと分かった以上、何か結界が張っているに違いないと思っているからだ。
「あたしも入らなかったなぁ…」
「まあ、エルフの森は結界が基本的に張っているからな。オマケにフォルダニアの森は、エルフの森の中で一番強い結界が常に張っているし」
「となると、エルフしか入ることが出来ない森ってことか」
「いや。同じエルフかシェルファ殿と同じ転生者だけだ」
「あたしは無理だね…。その転生者じゃないし」
少し残念そうにしながら、ミレイは言った。
「そうか。俺は大丈夫ってことなんだな…。まさかあの…いやいや。あの人がエルフに転生するとは思いもしなかったし」
そう、抽選会場で聞いた時ね。
ドスの利いた声のオッサンがエルフに転生することが決まった時、スッゲー興奮していたんだよなぁ。
「それにシェルファ殿は、ソルディア・カオスティック・マジフィニクッスと呼ばれた時代の生き残りだし、今は普通のエルフは人間と同じぐらいのマナしかないけど、シェルファ殿はマナも絶大だから」
エリオスは、以前、シェルファが森に来た際に言っていたことを思い出しながら言ったのである。
「後は医学については詳しいってことか」
「そう。ただ、俺たちの両親は…」
「…すまない。変なことを言ってしまったな」
「別にいいさ。とりあえず、シリウス殿…明日、我々と一緒にフォルダニアの森に来てくれないだろうか?」
転生者同士ならば、何とか霧を晴らす方法をシェルファが教えてくれるかも知れないことから、ネイサスは言ったのである。
「分かった…。それにしても、エルフの魔法を無効化にさせる霧か…」
それならば、魔族である俺の魔法なら問題はないと思いたいけれど、ここはエルフの問題だから仕方ないかも知れないと、シリウスは思ったのだった。
「別の味も堪能したいだろう…?」
カーツは、魔吸具とは違うモノを用意すると、それをフリックの足の間へと締め付けながら言った。
「ううぅ…くるしいの…とってほしーの…」
無理矢理と意識から引き摺り出された、フリックはまた、泣き出しそうになりながら、苦痛を訴えながら返したのである。
「そうか。だが、それは出来ない頼みだな。どうしてもと言うのならば…」
「な、なに…?ボク…なんでもするの」
フリックは、苦痛から解放されるのならばと思いながら、期待しつつ、思わずと返してしまったのである。
「そうかそうか。何でもするんだな?」
「うん…するの」
「だったら…ここからここまで、よしと言うまで歩くんだな」
「ううぅ…わ、わかったの…」
恐怖に泣き濡れながら、フリックは、今は男たちの言われるままにするしか出来なかったのである。
改めて俺は、地図を見て思ったのである。
北方大陸全域がリベルダ領土って…!?
どんだけ、あの転生女神は大雑把というか何ていうか…うーん。
「この世界の中で一番広い大陸だからな。で、裏手に森があるだろう?」
「あ、ああ。確かに周辺を見た時、裏手に森はあるなと思ったけど、一度も入らなかったけど」
何しろ、森に入ると、下手したら迷ってしまうかも知れないと思って俺は、足を踏み入れなかったのである。オマケにエルフの住処だと分かった以上、何か結界が張っているに違いないと思っているからだ。
「あたしも入らなかったなぁ…」
「まあ、エルフの森は結界が基本的に張っているからな。オマケにフォルダニアの森は、エルフの森の中で一番強い結界が常に張っているし」
「となると、エルフしか入ることが出来ない森ってことか」
「いや。同じエルフかシェルファ殿と同じ転生者だけだ」
「あたしは無理だね…。その転生者じゃないし」
少し残念そうにしながら、ミレイは言った。
「そうか。俺は大丈夫ってことなんだな…。まさかあの…いやいや。あの人がエルフに転生するとは思いもしなかったし」
そう、抽選会場で聞いた時ね。
ドスの利いた声のオッサンがエルフに転生することが決まった時、スッゲー興奮していたんだよなぁ。
「それにシェルファ殿は、ソルディア・カオスティック・マジフィニクッスと呼ばれた時代の生き残りだし、今は普通のエルフは人間と同じぐらいのマナしかないけど、シェルファ殿はマナも絶大だから」
エリオスは、以前、シェルファが森に来た際に言っていたことを思い出しながら言ったのである。
「後は医学については詳しいってことか」
「そう。ただ、俺たちの両親は…」
「…すまない。変なことを言ってしまったな」
「別にいいさ。とりあえず、シリウス殿…明日、我々と一緒にフォルダニアの森に来てくれないだろうか?」
転生者同士ならば、何とか霧を晴らす方法をシェルファが教えてくれるかも知れないことから、ネイサスは言ったのである。
「分かった…。それにしても、エルフの魔法を無効化にさせる霧か…」
それならば、魔族である俺の魔法なら問題はないと思いたいけれど、ここはエルフの問題だから仕方ないかも知れないと、シリウスは思ったのだった。
「別の味も堪能したいだろう…?」
カーツは、魔吸具とは違うモノを用意すると、それをフリックの足の間へと締め付けながら言った。
「ううぅ…くるしいの…とってほしーの…」
無理矢理と意識から引き摺り出された、フリックはまた、泣き出しそうになりながら、苦痛を訴えながら返したのである。
「そうか。だが、それは出来ない頼みだな。どうしてもと言うのならば…」
「な、なに…?ボク…なんでもするの」
フリックは、苦痛から解放されるのならばと思いながら、期待しつつ、思わずと返してしまったのである。
「そうかそうか。何でもするんだな?」
「うん…するの」
「だったら…ここからここまで、よしと言うまで歩くんだな」
「ううぅ…わ、わかったの…」
恐怖に泣き濡れながら、フリックは、今は男たちの言われるままにするしか出来なかったのである。
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