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本編_前編_
第17話
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「それにしても…同じ転生者にやっと会えたと思ったら、すぐにお陀仏だったな。さすがに蘇生魔法で復活なんて…だし」
幾ら何でもな?魔法は万能だと言うけどさ?
『動物』という概念以外に使用は、個人的にしたくないからな。
何よりも植物とか物質に蘇生魔法をするって聞いたことがないし?
とりあえず、さっきの石から収穫物はあったな。
魔石は色々と使えるってことだ。
使い方次第では、魔導具として作ってみるのも悪くないかも知れないな。
既に人間の国とかでやっていそうだけど。
何たって平和になった時代に転生したんだ。
人間の国も豊かになっている筈だ。多分だけど。
「っととと…ぶつぶつと独り言を言っていたら、日が暮れてしまう」
夜になる前に魔石を一通りと集めておこう。
何だかんだと俺って独り言は多いからな。
何たって今は俺一人しかいないんだから、仕方ない。
「おっ!あった!コレが赤の魔石か。そのままの通りで赤い色だな。赤の魔石って具体的にどんなモノなんだろ。分析っと…」
≪赤の魔石-分析-≫
・赤色の魔石
・通称、レッド・ストーンと呼ばれている。
・ゼノア帝国を始めとする国で、装飾品として加工されていることが多い。
・粉末にして調合すると、色々と使える。
「ふむ…確かに色々と使えるってのは間違っていないようだ。そうだよな。平和になった時代では、既に色々と人間たちも好きなことが出来るようになったんだなぁ」
ホント、良い時代に転生して良かった。
魔王としてアレコレと人間たちの住む国を滅ぼすという、厨二病みたいなことをやってられるかって話だし。
オマケに魔王の更に上の大魔王って…何だかなぁって感じだけどね。
そればかりは仕方ないか。
表向きは大魔王と名乗らないでおこう。
そうだな…うーん。
それについては、落ち着いてからにしよう。
今はそれといった肩書きって浮かばないからさ。
「さてと…赤の魔石以外に青とかの魔石を探すとしよう」
収納魔法のストーと生活魔法のリトリヴァルを交互に唱えながら、俺は魔石をせっせと集め出したのである。
「はぁ……はぁ……」
ラグーン王国の地下で、魔力を抽出されたばかりのハイエルフの少女は、息をするのもやっとであった。
「ほら。お前はまだ役目は終わっていませんぞ」
「ううぅ…!」
鎖に繋がれたまま、少女はデイルスによって奥の間へと連れて行かれたのである。
「グヒヒヒ…なかなか良いエルフちゃんじゃないか」
「ひっ…!」
奥の間には、オークが何体もいたのだ。
ラグーン王国では、何万年も前からオークを飼い続けているのである。
人間とは違い、寿命は長く、オマケに活力も桁外れなのだ。
エルフと交わることで、希少種のエルフが稀に生まれるらしい。
尤もそれは、同じ種族同士では可能だが、本当にそれは稀しかない現状である。
「今日からここがお前の寝床だ。しっかりと励むだぞ」
「い…いや…いやあああ…!!!!!」
少女の悲痛の叫び声は届かないまま、デイルスは新たなるエルフを狩るために男たちを率いてその場を後にしたのである。
幾ら何でもな?魔法は万能だと言うけどさ?
『動物』という概念以外に使用は、個人的にしたくないからな。
何よりも植物とか物質に蘇生魔法をするって聞いたことがないし?
とりあえず、さっきの石から収穫物はあったな。
魔石は色々と使えるってことだ。
使い方次第では、魔導具として作ってみるのも悪くないかも知れないな。
既に人間の国とかでやっていそうだけど。
何たって平和になった時代に転生したんだ。
人間の国も豊かになっている筈だ。多分だけど。
「っととと…ぶつぶつと独り言を言っていたら、日が暮れてしまう」
夜になる前に魔石を一通りと集めておこう。
何だかんだと俺って独り言は多いからな。
何たって今は俺一人しかいないんだから、仕方ない。
「おっ!あった!コレが赤の魔石か。そのままの通りで赤い色だな。赤の魔石って具体的にどんなモノなんだろ。分析っと…」
≪赤の魔石-分析-≫
・赤色の魔石
・通称、レッド・ストーンと呼ばれている。
・ゼノア帝国を始めとする国で、装飾品として加工されていることが多い。
・粉末にして調合すると、色々と使える。
「ふむ…確かに色々と使えるってのは間違っていないようだ。そうだよな。平和になった時代では、既に色々と人間たちも好きなことが出来るようになったんだなぁ」
ホント、良い時代に転生して良かった。
魔王としてアレコレと人間たちの住む国を滅ぼすという、厨二病みたいなことをやってられるかって話だし。
オマケに魔王の更に上の大魔王って…何だかなぁって感じだけどね。
そればかりは仕方ないか。
表向きは大魔王と名乗らないでおこう。
そうだな…うーん。
それについては、落ち着いてからにしよう。
今はそれといった肩書きって浮かばないからさ。
「さてと…赤の魔石以外に青とかの魔石を探すとしよう」
収納魔法のストーと生活魔法のリトリヴァルを交互に唱えながら、俺は魔石をせっせと集め出したのである。
「はぁ……はぁ……」
ラグーン王国の地下で、魔力を抽出されたばかりのハイエルフの少女は、息をするのもやっとであった。
「ほら。お前はまだ役目は終わっていませんぞ」
「ううぅ…!」
鎖に繋がれたまま、少女はデイルスによって奥の間へと連れて行かれたのである。
「グヒヒヒ…なかなか良いエルフちゃんじゃないか」
「ひっ…!」
奥の間には、オークが何体もいたのだ。
ラグーン王国では、何万年も前からオークを飼い続けているのである。
人間とは違い、寿命は長く、オマケに活力も桁外れなのだ。
エルフと交わることで、希少種のエルフが稀に生まれるらしい。
尤もそれは、同じ種族同士では可能だが、本当にそれは稀しかない現状である。
「今日からここがお前の寝床だ。しっかりと励むだぞ」
「い…いや…いやあああ…!!!!!」
少女の悲痛の叫び声は届かないまま、デイルスは新たなるエルフを狩るために男たちを率いてその場を後にしたのである。
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食い違いや後付け設定が多々ありますので、ご了承お願い致します。
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