魔探偵探偵事務所

カクカラ

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1章3節 欲まみれの浸食

3-4 (63話)

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2つの資料が関係しているように見えた西崎。
ある記事によってガラリと変わっていく。
二転三転にてんさんてんしていくこの事件がどのようになっていくのかわからなくなってくる。

「もみ消されていたなんて・・・何か変ですよね。肺気腫の子供とこの子供の事件が関係あるんでしょうか?」

次のページをめくると、病院名が書かれてあった。
西崎はニヤリと笑って岩城にそのページを見せた。

「これが証拠かもな。肺気腫の子供とこの資料の子供の関係がな」

病院の名前が記載されていた。
この病院と何か関係があるのだろうか。
岩城は肺気腫の資料と西崎の持っていた資料を見比べた。
病院名が一緒だった。
まさかと思って西崎の顔を見た。

「同じ病院なんだよ。事件起こした場所がな」
「それだけじゃないと思います。僕も先ほど確認しましたけど、どうやらあの人が関係しているんですね。僕が聴取しましたから」

岩城も何かに気づいた様子だった。
聴取をした人間の中に犯人がいたというのをつかんだようだ。
西崎は岩城の電話を借りてある人間の所に電話をかけた。
出たのはあの口の悪い奴だった。

「岩城さんかと思ったらあなたでしたか、何かわかりました?サルでもわかるようなこと」
「ああ。サルでもわかるような発見したよ。いくつもな」

西崎はいろいろとシンにこれまでのことをすべて話した。
2つの資料に関係していたすべてのことを明確めいかくに。
シンもそれを聞いて納得していたようにうなずいていた。
マスターの言う資料にも何かしらの情報はあったようだ。

「やはりそうでしたか。岩城さんも何か掴んだんですか?」
「はい。でも、これは皆さんに聞いてもらいたいんです」
「そうみたいだ。これからどうするんだ?」

シンは容疑者全員を現場に集めてほしいと言って電話を切った。
西崎と岩城はすぐに対策室から出て現場に向かっていく。
資料を持ってすべての謎を解決するために。
シンも一息ついたようにゆっくりと立ち上がった。

「さてと・・・いつもの持っていくか」

シンは自分の使っている武器を取りに向かった。
最大の敵と立ち向かおうとするシンはどう対抗するのだろうか。
七つの大罪の1人であるマモンをどう引っ張り出すのか。
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