今ドキのおばけ事情!?〜トイレの花子さんの働き方改革!〜

杏西モジコ

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 わたし達はまず二階へ降りた。渡り廊下は二階の職員室の前にあるのだ。その廊下を渡って、階段を上ったら第一音楽室と第二音楽室がある。もちろん、目的のトイレもだ。
「なんか、ドキドキするね」
「うん、やっぱり少し怖いかも」
わたしの前を歩く二人が言った。
 やっぱり、二人とも怖かったんだ……。
 わたしはなんだかホッとした。
 それに、普段わたし達が勉強をする校舎とは違って、こっちの校舎はいつも薄暗い。音楽の授業や図工の授業や理科の実験がなかったらまず来ないからだ。
 音楽や図工の先生達も、普段は職員室にいるみたいで、放課後はクラブ活動がなければだれもいない。
 まだ夕方じゃないのに、電気のついていない校舎は暗くて、思わず手に持っていたチリトリと小箒を力強くにぎってしまう。心臓がばくばくして、口から何か出て来そうだった。



 三人でゆっくりと階段をのぼり、三階の女子トイレの前まで来た。
 いつも何気なく音楽の授業前に立ち寄っていたはずのトイレだったのに、急にいやな空気が流れてくる気がした。
 ぶるっと、背中が震える。
 持っているチリトリと小箒が、手汗でぬれてすべり落ちそうだった。
「よし……。二人とも準備はいい?」
 葉月ちゃんが背負っていたランドセルを廊下に置いた。しん、と静かな廊下にドサっという物音が響く。
「うん、大丈夫」
 次に七海ちゃんがランドセルを置く。わたしもそれに続いてランドセルを下ろした。
 三人で顔を見合わせると、わたし達はゆっくりと女子トイレの中に足を踏み入れた。

 女子トイレは、三つの個室と三つの洗面台が並んでいる。中は空気がひんやりとしていた。本当はしていなかったかもしれないけど、この時はすごく寒い気がした。
 葉月ちゃんの調べたうわさによると、一番奥から数えて三つ目が、花子さんのいるトイレだった。
 葉月ちゃんが三つ目のトイレの前に立った。
「……いくよ?」
 ごくんと唾を飲み込んだわたしと七海ちゃんは、ゆっくりうなずいた。

 コン、コン、コン。

「……花子さん、いらっしゃいますか」

 ……ゴクリ。
 三人ののどが同時になった。トイレの中は誰もいないのか、返事はない。

「い、いないの……かなぁ」
 葉月ちゃんが不安そうに言った。
 しかし、待てども返事は返ってこない。
「そんなぁ……」
 どうしても叶えたい願いがあったのか、七海ちゃんはひどくがっかりしていた。
 やっぱり、うわさはうわさ。古くから伝わる学校の怪談もただの物語で、きっと本当のことではないのだ。
 わたしはホッっと、胸をなで下ろし、ついでに構えていたチリトリと小箒も下ろした。
「遅くなる前に帰ろうよ」
「うん、そうだね」
「帰ろう、帰ろう」
 チリトリと小箒は下駄箱に入れて明日返せば良いかな。
 あきらめたわたし達がトイレから出ようとした時だった。


 ガチャ、という音とドアのきしむ音が背後からした。
「えっ……」
「わ、わたし、ノックしてからドアさわってないよ!」
「それじゃあ、今のって……」
 もう一度、わたし達のつばを飲み込むのどの音が重なった。
 もしかしたら、もしかして。
 あぁ、どうしよう、やっぱりすごく怖い!
 だけど、すごく怖いのに、どうしても気になってしまう。わたし達の首はゆっくりと後ろを振り返った。

「わーっ!ごめんごめん、すぐに出られなくて!」
 バン、と勢いよく葉月ちゃんがノックをしたドアから出てきたのは、白いブラウスに赤いスカートを着たおかっぱの女の子だった。
「うわぁあああっ!」
「きゃああああっ!」
「ひゃああああっ!」
 わたし達は驚いて大きな声を上げた。すると、トイレから出てきた女の子も驚いて、目をまんまるくしながら「ふぁああああっ!」と大きな声で叫び、尻もちをついた。
「だ、だ、誰っ!」
「も、もしかして、花子さんっ?」
 葉月ちゃんと七海ちゃんがふるえながら言った。わたしは口をぱくぱくさせて、おかっぱの女の子の方を見ている。手に持っていたはずのチリトリと小箒は足元に落としてしまって、かまっているよゆうがなかった。
「そ、そうよ!呼んでおいてずいぶんじゃないっ」
 花子さんはわたし達の方を見て口をへの字に曲げた。
 おばけにおどろかされるどころか、おどかしてしまった。どうしよう、本当にトイレの中に連れていかれちゃう!
 わたし達はまだ心臓がばくばくで花子さんを目で追うだけで精いっぱいだった。
「……まぁ、すぐに来なかったわたしも悪いけど」
 おどろきすぎて声が出ないだけだったが、花子さんは自分も悪かったと、そう言いながら立ち上がる。スカートに付いたほこりを払い、わたし達に向き直った。
「とりあえず、こんな暗いところじゃアレだし……ほら、行くわよ」
 花子さんはそう言うと、自分が出てきた三番目のトイレのドアを開けた。洋式トイレが現れた。
「えっ……行くって?」
「もちろん、わたしの部屋よ!」
 にこりと花子さんが笑って言った。
「部屋って、そこトイレじゃ……」
 あぁ、やっぱり……!
 その時、わたしはハッとした。
 花子さんはトイレの中にわたし達を連れて行こうとしている!
「なに言ってんのよ。ここはどう見たってトイレでしょう?ほら、入って入って」
 そう言いながら花子さんはわたし達をトイレの中に押し込んだ。
「さて、みんな入ったわね」
 花子さんはドアを閉めると、鍵をかけた。四人で入った個室はぎゅうぎゅうでせまい。でも、そんなことよりどこに連れて行かれてしまうのか怖くて、わたし達は抱き合った。花子さんはというと、怖がるわたし達を見て笑いながら便座に座り込んだ。
「行き先はわたしの部屋!」
 花子さんがそう言って、勢いよくウォシュレットのボタンをひとつ押した。よく見るとそこはいつも見るボタンではなくて『マイルーム』『三番トイレ』『各階トイレ』になっていた。


「さぁ、着いたわ!」
 花子さんがトイレのドアを開けると、そこはさっきまでわたし達がいた女子トイレではなく、可愛らしい部屋だった。壁は淡いピンク色、机はクリーム色、ベッドにはくまのぬいぐるみがたくさん並べられ、やりっぱなしのゲーム機が放置されている。カーペットもピンクの花柄で、ふわふわのクッションが四つ転がっていた。
「わぁ、かわいい!」
 わたし達は目の前に広がったかわいくてキラキラした女の子の部屋におどろいた。さっきまで怖がっていたと思えないほど声もはずんでいる。
「でしょでしょ?自慢のお部屋なの」
 ふふふ、と笑って花子さんはベッドの上に置いてあったゲーム機をさっと片付けた。ちらりと見えた画面には『ゲームオーバー』の文字が映っていて、さっき遅れて出てきたのはきっとこれのせいなのが分かってしまった。
「それじゃあ、女子会を始めましょ!」
 パン、と花子さんが手を合わせると、カーペットの上に花の形をしたテーブルが現れ、その上に花柄のティーポットとティーカップが人数分現れた。
「クッキーも必要ね」
 もう一度花子さんが手を叩くと、花の形に焼かれたクッキーがお皿いっぱいに現れた。
「すごい……!本当に魔法みたい」
 わたしがおどろいていると、葉月ちゃんが言った。
「だから言ったでしょ、花子さんは魔法使いだって」
 いやいや、さっきまで葉月ちゃんも怖がってたじゃん……!
「ふっふっふ、わたしにできないことはほとんどないのよ」
 花子さんは鼻高々にそう言った。
「さぁ、座って座って。お茶にしましょ!久しぶりのお客さんだから嬉しいわ!」
 花子さんに促され、葉月ちゃんと七海ちゃんは「やったあ、お菓子だ!」とノリノリで座り込む。その横でわたしだけゆっくり腰を下ろした。
「あのう、本当に……花子さんですか?」
 わたしはおそるおそる聞いた。
「えぇ、そうよ。呼ばれたから出てきたんだもの」
「でも、わたしが知ってる花子さんとちょっとちがったような……」
「あぁ、もしかしてトイレに引きずり込むってやつ?もう古いのよ、そのお仕事はおわり。もうやめちゃった」
「お仕事……?やめた?」
「そう、わたしは『トイレの花子さん』っていう仕事をしていたの」
 花子さんはわたし達にテーブルのクッキーと紅茶をすすめると、話を続けた。
「あなたが言うように、名前を呼ばれたらトイレに引きずり込むっていう仕事内容だったんだけどね。最近は学校の怪談を信じる子どもが減ってきて、トイレで名前を呼ばれることもなくなってきたの。そうなるとおどかすのも難しくなってきちゃって、全然仕事にならなくてさぁ。それに、引きずり込んだ後は『神隠し』の手続きをしなきゃいけないし……。あぁ、神隠しっていうのは、数十年後にお家に帰すってやつね。あの手続きがすごく大変で!手数料が上がってその分お給料から引かれちゃうのよ。おかしな話でしょう?」
 やんなっちゃうわ、と花子さんは一気に喋った。わたしはおばけの口から手数料という単語が出てくることにおどろいた。
「その手数料を会社の人に払ってもらうことはできないの?」
 七海ちゃんが言った。確かに、そういうのを『経費』っていうんだよね。お父さんやお母さんが会社までにかかる電車代は会社が払ってくれている。そういう話は社会科の時間に先生から聞いたことがあった気がする。
 だけど、花子さんは首を振った。
「かかる手数料は引き込んだ子ども次第なのよ。数十年間閉じ込める訳だから、暇つぶしの物とか必要でしょう?今の子はゲームが好きならゲーム、マンガが好きならマンガ、とか色々買ってあげなきゃいけなくて……!特にゲームは高すぎるのよ、なんでソフトも別売りなのかしら!」
 昔はあんなに高いものを子どもに買うことはなかったのにっ!花子さんはヤケになってティーカップの紅茶を一気に飲みこんだ。その勢いにわたし達は顔を見合わせる。
「そういうのが重なって、お給料も減っていったの。最近は学校のおばけって流行らないみたい。だからもう怖がらせるのをやめちゃった。こういうのって、働き方改革って言うんでしょ?」
 花子さんは得意げに言った。正直、おばけにお給料があるなんておどろきだ。そのお給料をどう使うのだろうとか色々聞きたいことが出てきたけれど、葉月ちゃんは難しい顔をしていたし、七海ちゃんはもうクッキーに夢中で聞くタイミングではないようだった。
「じゃあ、今は魔法使いになって、みんなのお願いを聞いているってこと?」
 わたしが聞くと、花子さんは「半分正解」と言った。
「もともと魔法は昔から使えたの。じゃないと人間の子どもをトイレに引きずり込めないでしょう?だから魔法使いになったわけじゃないのよね」
 確かに。葉月ちゃんが言っていたように、トイレの水の力ででも絶対に人間を流すなんて無理だ。わたし達が納得しているのを見て花子さんは続ける。
「わたしはこの魔法を使ってできることをお仕事にしたいの。みんなのお願いを聞いていけば、それが分かる気がしたんだけど……」
 だけど……。そう花子さんはためた。わたし達三人の視線が自分に集まったのを確認すると、また口を開いた。
「全然、なにしたら良いか分からないのよね」
 花子さんは大きなため息を吐いた。
「一人ずつだと効率も悪そうだし、三人で来るようにウワサを変えてもらったの。そもそも、ここにきてくれる子達が少ないし……。あなた達でまだ五組目よ」
 わたし達の他に十二人はここに来たということに、わたしは驚いた。だけどそれでも少ないらしい。全盛期はどのぐらいの人が花子さんを呼びに来たのだろうか。
「ねぇ、少子化ってそんなに深刻化してるの?あなた達以外に子どもはいないわけ?」
 急に難しい質問をされ、わたしは困ってしまう。少子化なんて、それこそ社会科の時に聞いた話だったけど、どんな意味かなんてすぐに思い出せない。
「子どもはたくさんいるよ、だってここ、小学校だもん」
 七海ちゃんが不思議そうに答えた。
「じゃあ、なんでみんなはわたしに会いにこないの?せっかく、おどかすのやめてお部屋も可愛くしたのに!来てくれないとお仕事にもならないじゃない!家賃が払えないと、わたし学校に住めなくなっちゃう!」
「それは……」
 わたしは葉月ちゃんと七海ちゃんと顔を見合わせた。そんなの、わかっている。
 だってそもそも花子さんは『学校の怪談』で一番有名な話なのだ。会ってしまえば怖くなかったけれど、会う前の渡り廊下はものすごく怖かったし、トイレから出て来た時も、ここに連れていかれる間も怖かった。
「やっぱり、おばけだから?」
 花子さんの問いに、わたし達はだまり込む。すると、花子さんは大きな伸びをしながら「なーんだ、やっぱり……」と言った。
 花子さんの眉毛が下を向き、ハの字になった。そうとう困っているみたい。ここに来る人達が少ないと、住む場所もなくなってしまうし、お仕事としても成り立たない。わたしはなんだか花子さんがかわいそうになってきた。
「じゃあさ……わたし達で何かアイディアを出し合おうよ。どうしたらみんなが花子さんに会いに来るのか考えよう」
 同じく花子さんをかわいそうに思ったのか、葉月ちゃんが言い出した。
「いいね。良い案が出たら、わたし達のお願いごと叶えてもらおうよ!」
 七海ちゃんも意見を言う。それに対してわたしも葉月ちゃんもウンウンと頷いた。
「うん、良いと思う。その方が花子さんもお仕事になるしね!」
 わたしも二人に賛成だ。
「良いの……?」
 花子さんは目を丸くしておどろいている。
「うん。だって、いきなり来てお願い叶えてくださいってなんか変な話だもんね」
「そうそう。おいしいクッキーも紅茶もごちそうになったのに、お礼をしなきゃママに怒られちゃう」
「おばけは確かに怖いけど、花子さんみたいなおばけなら大歓迎だもんね」
「本当?うれしいわ、ありがとう!」
 花子さんは大きな声で喜んでくれた。


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