VOCALOIDと僕

絢仁

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ボクハ…

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郵便でーす

はーい今行きまーす

俺の家にVOCALOIDが届いた

念願のVOCALOIDだ

本当は初音ミクが欲しかったけど高かったから少し安めのVOCALOIDを買った

名前は

威風音ハル

最近出た無名歌い手のVOCALOIDだとか

なんで無名歌い手のVOCALOIDなんか作ったんだろうか?笑

ガサガサッ

俺は期待と不安を胸にダンボールを開けた

CDとなんだこれ絵を書くやつ?

ではないな

んー

とりあえずパソコンに入れてみよう

ウィーン…

ピコン!

ん?

ピコン!ピコン!ピコン!ピコン!ピコン!ピコン!ピコン!ピコン!


──ウイルスの可能性があります──
──ウイルスの可能性があります──
──ウイルスの可能性があります──
──ウイルスの可能性があります──
──ウイルスの可能性があります──
──ウイルスの可能性があります──
──ウイルスの可能性があります──


ええぇ!

ちょ!やば!

この時俺は驚きのあまり発狂しかけた

マスター…

ん?

どこからか機械音が聞こえた

音の聞こえた方を見るとCDと一緒についてきたものの上に金髪のおとk…女の子?が立ってた

マスターオボロカセチッテゴメンニサヒ…

すごいカタコトで女の子が話しかけてきた

謝ってるのかな?

ボクヒママダフマクサベレナヒノ…

まだ喋れないって言ってるのかな?

ね、ねぇ君は誰?

俺は恐る恐る聞いた

ボクハマスターガカッテクヘタボーカロヒドノ威風音ハルデス

ぼ、VOCALOID!?

俺が買った?!

人工知能あるの!?

俺は驚きすぎて気を失ってしまった




♪♪ららーらーらーらーらー♪♪

なんか聞こえる

なんだろ聞いたことある気がする

これ…

俺の作った曲?

んん…

マスター!オキタデス!

曲が止まり機械音が聞こえた

オヤヨウゴザイマス!マスター!

少女がぴょんぴょんと跳ねている

すごく不思議だ

会話できてる

3Dで動いてる

触れられ…

マスター…ドコサワッテユンデフカ…


触れられる!?

なんだこれ!

最近の技術はすごいな!

久々にこんなに感動した

マスター…ボクコノウタウタイタイ

VOCALOIDが俺に言ってきた

この歌?あぁこの製作途中のヤツ?

ソウコレ!ボクウタイタイ!マスターノウタウタイタヒ!

VOCALOIDが前のめりになりながら必死に歌いたいと言った

しかしその曲は途中で制作意欲がなくなって作るのをやめたやつだった

ウタイタイ!ウタイタイ!

VOCALOIDはずっとこれ

しゃぁないな

この子の最初の曲つくってあげよう

そして俺はパソコンへと向かった

ヤッタ!ウタウ!

VOCALOIDの顔がぱぁっと明るくなった
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