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レッツクッキング!
しおりを挟むおはよう!
家族ができて清々しい朝です。
今日は朝からキッチンに行って、美味しい料理を作っていきます。
「おはようございます、ルーカス様」
今入ってきたのは僕の担当になったメイドのマリアです。
「おはよー、マリア。もーキッチンに行ってもいーい?」
「えぇ、大丈夫ですよ。それにしてもルーカス様、ハッキリと喋れるようになってますね。」
「言われてみればそーかも。なんでだろうねー。まぁいっか。早くキッチンに行こー」
ーーーーー
「おはよー!おじゃましますっ」
「おぅ、いらっしゃい坊っちゃん。ここの料理長を任されているカイと言います。よろしく頼んます。」
「ルーカスです!よろしくねっ。」
料理長って事は、昨日のご飯はカイが作ったんだね。スープは旨味がなかったし、肉は硬いしちょっと血の匂いが強かったし、パンは硬かった…。
ということで、僕は朝食にピッタリの甘いものを作ろうと思います!
「ねぇカイ、スライスしたパンはある?」
「まだ朝早いんで焼きたてはないが、昨日のならあるぞ。何に使うんだ?」
「できてからのお楽しみでーす!じゃあたまごとお砂糖、ミルクもある?あったらくださいな!」
パン以外の材料を混ぜてー、
パンを浸しておいてー、ここはつけて置かないといけないからなぁ。ここだけでも時間が早送りできたらなぁ。
「あとはバターで両面焼けばかんせー!できたよ!」
「まぁ甘くていい香りがしますね!」
「じゃあ三人で味見しよ!」
「いいんですかい?」
「うん、味見は大事だからねっ!」
ーパクッー
「美味しい!」
「美味いっ!」
素材がいいのか、向こうで作ったときよりおいしいな。などと考えていると、
「おはようございます。この匂いはルーカス様ですか?」
「おはよーございます、セバスさん」
「呼び捨てで大丈夫でございますよ、坊っちゃま。」
「わかったよー、セバス。このにおいって甘いにおいのこと?それなら僕だよ。でもどうして?」
「奥様より言伝で、『ルーカス、昨日言ってた通り料理したのね。私とデュークにも貰えないかしら。』とのことです。よろしいでしょうか。」
美味しそうな匂いがお母さんの所まで届いちゃったのかー。
「いいよー、今みんなの分やくね。カイ、手伝ってくれるー?」
「もちろんだとも。」
ーーーーーーーーー
「お母さんー、お待たせしましたー!僕が作ったフレンチ・トーストです!召し上がれ!」
美味しいって言ってもらえるかなー!
ワクワク!
「ありがとう、ルーカス。朝から美味しそうな香りがしててお腹が空いちゃったのよ。じゃあいただくわね。」
ーパクッー
「…。」
ぇ、無言?もしかして美味しくなかった?
「お、お母さん…、おいしく無かった?」
ーバクバクー
無言の上すごいスピードで食べ終わった。
「ごめんなさいね、あまりにも美味しくて止まらなかったわ。デュークが来るのも待てなかったわ。」
ホッ。美味しいって思ってくれて良かったぁー。
「凄い勢いで食ってたな。」
あ、お父さん。
「あらやだ、来てたの?えぇそうね、夢中になって食べちゃったわ。デュークも頂いたら?」
「あぁ。ーモグッー うん…美味いな。」
「もう、それだけなの?もっとリアクションするでしょう?」
「悪いな、なんだか驚き過ぎて一周回って普通の反応になっちまった。」
「二人とも美味しいって言ってくれてうれしーな」
「うちの息子は天才だな。」
「えぇ、天使でもあったわね。」
ーテレッ///ー
「あぁ、そうだ。あとからルーカスのステータスを見るのに執務室に集まってくれ。」
「わかったわ。じゃあルーカスは私と一緒に行きましょうね。」
「うん!わかった!」
───────────────
いかがだったでしょうか。
作者はパンを一晩位卵液に漬けておきたいとは思うものの、思い立つのが朝ご飯をを作る時なので、10分程しか漬けません(笑)
感想お待ちしてます。
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