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工房の職人
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カインはメンゼフと仕事終わりに工房へと向かっていた。
イブに聞いたが、契約したから強くなったのかもと言われたが、それだけでは帝国議会に報告はできない。
何か災害に関する情報もほしい。
そこで、精霊や魔法具の研究の第一人者である研究者を頼り、工房へ向かった。
「いいか。カイン。こいつは変わり者だから。驚くんじゃねえぞ。」
驚くなと言われると、少し緊張する。
メンゼフさんが工房の扉を開ける。
中はすごく汚い。掃除をしていないし、物の数がすごく多いのだ。
それに見たことないようなものが置かれている。見ても何の道具なのか分からない。
メンゼフさんが叫ぶ。
「おい、ミラいるか。メンゼフだ。」
奥から機械音は聞こえているが、返事はない。
「アイツは開発に入ると一切、他のことに集中できないタイプでな。挨拶はしたんだ。中に入っても文句ないだろう。」
そう言うとメンゼフさんはズカズカと工房の奥に進む。
奥のドアを開けると機械の真ん中に女性が座って、機械と思われるものをいじっている。
メンゼフさんが肩を叩くと、ようやくこちらを向いた。
すごい集中力だ。
「あれ、メンゼフさんじゃない。どうしたのよ~。」
「おう。ミラ。数週間ぶりだな。今回は例の男を連れてきたって訳さ。お前の知恵を貸してほしい。」
ミラがジッと見つめる。
「はじめまして。私はミラ。ピチピチ20歳の研究者よ。主に精霊の研究をしたいんだけど、帝国議会も頭が固くてね。それだけだと予算をくれないのよ。仕方ないからこうやって魔道具の開発だったり機械を作ったりしてるの。あなたよね。精霊出せるって。私見たことないのよ。羨ましいわ。ねえどんな感じ。」
すごい勢いでミラが話を続ける。
今の会話だけで何個の質問がされたのだろうか。助けを求めてメンゼフさんを見る。首を横に振った。
……
それから十分近くはミラの話が続いた。
途中で自己紹介をしようとしたが、カインです。と言うと、うんと言われ。延々と話が続いた。
ミラさんはすごく背が小さい。ミントさんよりも小さいだろうか。メガネをかけていて、髪は茶髪で目も茶色。研究一筋。興味がある事以外は興味がない。パワフルと言う言葉がよく似合う女性だ。。
「なるほどね。それで、なんで強くなったのか知りたいんだ。カインその指輪見せて。」
カインがミラに指輪を見せるため手を伸ばす。
ミラがジッと指輪を見つめる。
「たしかに精霊の力を感じるわ。」
「そんなこともわかるんですか。」
「勿論よ。だって私は鑑定のスキルを持っているもの。ふむふむそういうことね。ようやく少し分かってきたわ。まず最初に説明をしなくちゃいけないのは精霊がこの世にいるかどうかっていう話なの。私以外の研究者は絵本の中の話だって言ってるわ…」
ミラさんは語り始めると長い。このまま大事なところにたどり着くまで数時間はかかりそうだ。
「ミラさん。すみません。それで、何がわかったんですか。」
「もう、カインはせっかちね。使い魔みたいなものよ。」
「すみません。それだけだと理解ができないです。」
「だから、使い魔は主から魔力をもらって動けるでしょ。逆にピンチの時は魔獣に力を借りることができるじゃない。それと一緒よ。」
「それに、あなたもどう呼吸してるのって言われたら困るでしょ。そのイフリートもなんで力をくれるのかって言われても困るわよ。」
「なるほど。」
分かるような。分からないような話だ。
つまりイフリートのイブと契約してた時から、イブから力をもらっているということか。
「ねえねえ、カイン。今、イフリート出せる。」
目を輝かせたミラさんがせまって来る。
メンゼフさんが首を立てにふる。
イブおいでっ
イブが人間の姿で現れる。
カインの前に来ていたミラが、すぐにイブを至近距離で観察している。ふむふむ言っているが、イブは怯えている。助けるか。
「ミラさん。イブが怖がっています。もう少し離れて下さい。」
「あらっイブちゃんっていうのね。よろしく。少し見せてもらうわね。」
イブはすごい嫌そうな顔で僕を見る。気持ちはわかるが、ミラさんは話が通じないタイプだ。
「なるほど。わかったわ。ありがとう。お茶でも出すわね。」
そう言うとミラはイブの前から離れて机の紅茶を4人分入れて、椅子に座った。
僕たちもミラに促されて椅子に座る。
「生で精霊を初めてみた。今日死んでも悔いはないわ。」とミラが嬉しそうにしている。
「それで後は何が聞きたいの。」
メンゼフさんが口を開く。
「精霊と災害の関係性を知りたい。何か分かることはないか。」
「そうね。ざっくりとした質問だけど良いわ。今のところ無関係とは言えないと思う。なにせあの姫様が神託で災害が起きるって言ってたんでしょ。古書には精霊が必ず出てくるの。それこそ魔王を倒す時や災害級の魔獣が出てくるようなときにね。」
「内容こそ分からないが、つまり災害は間違いなく起きるということか。」
「ええ。それは間違いないわ。後はそうね。今分かることとしては、カインを鑑定したら、水と火の加護が付いているの。でも今はイフリートのイブちゃんしかいないわけじゃない。だから、ウンディーネに集中して調べたら良いじゃない。」
気絶した時にウンディーネに導かれたんだ。そこから探れば良かったのか。
「なるほど。ウンディーネか。帝国議会も調べているはずなんだが、今のところ成果がなくてな。」
「何言ってるのよ。そんなのカインが行かなきゃ何も起きるわけ無いでしょ。」
メンゼフさんが唸る。たしかにそんな気がする。
「決まりね。ウンディーネと言えば海港の街オーシャンシティから船で祀っている神殿に行けるはずだわ。いつ行く? 」
話の流れ的にミラさんも来ることになっているが、色々な意味で大丈夫だろうか。
「待ってくれ。まずは帝国議会に報告する。話はそれからだ。もう夏になるしな、オーシャンシティはいい。飯もうまいし海もある。ギルドの夏季休暇中の慰安旅行も兼ねて一週間くらい日程を取ってから調査に行こう。」
イブは話に興味が無いのだろう。つまらなそうにしていたが、飯がうまいと聞いて耳がピクピクと反応したのは見えた。
最近あまり構えていなかったからな。休暇はたらふく好きなものを食べさせてあげよう。
「うん。分かったら言ってね。勿論精霊研究家として私もついていくから。」ミラさんも楽しそうにしている。
メンゼフさんがそろそろ行くかと言う。
「ミラ、今日はありがとう。帝国議会に報告させてもらうぜ。」
「うんうん。そうして~。あっ新しく魔法具作ったから、持っていって試しに使ってよ。今回のはすごい発明なの。魔獣操作縄って名付けたんだけど。魔獣に付けたら使い魔にできるってやつ。ただ特殊な魔石が必要だから、量産は無理ね。」
メンゼフさんがカイン受け取れといった。
ミラさんから受け取る。
受け取ると、ミラさんは来た時に触っていた機械に戻っていった。
◇
メンゼフさんとイブと工房を出る。
「な、すごかっただろ。」
メンゼフさんがドヤ顔で言った。
「ミラさんは強烈でしたよ。世間ではミラさんみたいな人を天才って言うんでしょうね。」
まあなと言い、メンゼフさんがタバコに火をつける。
「でもお前の事は気に入ったみたいだな。俺が初めて行ったときなんて数回は口聞いてくれなかったぞ。」
「それはイブとメンゼフさんの関係がありますから。」
「まあな。帝国としても手がかりが分かったのは大きい。俺はこのまま城に報告しに行く。カインは帰っていいぞ。力が上がっていた理由さ分かってよかったな。また明日ギルドで会おう。」
そう言うと、メンゼフさんがタバコを消し、去っていった。
ミラさんすごかったな。
今日は用事もないし、イブに迷惑をかけたお詫びも兼ねてご馳走しよう。オークの丸焼きパーティーだ。
イブに聞いたが、契約したから強くなったのかもと言われたが、それだけでは帝国議会に報告はできない。
何か災害に関する情報もほしい。
そこで、精霊や魔法具の研究の第一人者である研究者を頼り、工房へ向かった。
「いいか。カイン。こいつは変わり者だから。驚くんじゃねえぞ。」
驚くなと言われると、少し緊張する。
メンゼフさんが工房の扉を開ける。
中はすごく汚い。掃除をしていないし、物の数がすごく多いのだ。
それに見たことないようなものが置かれている。見ても何の道具なのか分からない。
メンゼフさんが叫ぶ。
「おい、ミラいるか。メンゼフだ。」
奥から機械音は聞こえているが、返事はない。
「アイツは開発に入ると一切、他のことに集中できないタイプでな。挨拶はしたんだ。中に入っても文句ないだろう。」
そう言うとメンゼフさんはズカズカと工房の奥に進む。
奥のドアを開けると機械の真ん中に女性が座って、機械と思われるものをいじっている。
メンゼフさんが肩を叩くと、ようやくこちらを向いた。
すごい集中力だ。
「あれ、メンゼフさんじゃない。どうしたのよ~。」
「おう。ミラ。数週間ぶりだな。今回は例の男を連れてきたって訳さ。お前の知恵を貸してほしい。」
ミラがジッと見つめる。
「はじめまして。私はミラ。ピチピチ20歳の研究者よ。主に精霊の研究をしたいんだけど、帝国議会も頭が固くてね。それだけだと予算をくれないのよ。仕方ないからこうやって魔道具の開発だったり機械を作ったりしてるの。あなたよね。精霊出せるって。私見たことないのよ。羨ましいわ。ねえどんな感じ。」
すごい勢いでミラが話を続ける。
今の会話だけで何個の質問がされたのだろうか。助けを求めてメンゼフさんを見る。首を横に振った。
……
それから十分近くはミラの話が続いた。
途中で自己紹介をしようとしたが、カインです。と言うと、うんと言われ。延々と話が続いた。
ミラさんはすごく背が小さい。ミントさんよりも小さいだろうか。メガネをかけていて、髪は茶髪で目も茶色。研究一筋。興味がある事以外は興味がない。パワフルと言う言葉がよく似合う女性だ。。
「なるほどね。それで、なんで強くなったのか知りたいんだ。カインその指輪見せて。」
カインがミラに指輪を見せるため手を伸ばす。
ミラがジッと指輪を見つめる。
「たしかに精霊の力を感じるわ。」
「そんなこともわかるんですか。」
「勿論よ。だって私は鑑定のスキルを持っているもの。ふむふむそういうことね。ようやく少し分かってきたわ。まず最初に説明をしなくちゃいけないのは精霊がこの世にいるかどうかっていう話なの。私以外の研究者は絵本の中の話だって言ってるわ…」
ミラさんは語り始めると長い。このまま大事なところにたどり着くまで数時間はかかりそうだ。
「ミラさん。すみません。それで、何がわかったんですか。」
「もう、カインはせっかちね。使い魔みたいなものよ。」
「すみません。それだけだと理解ができないです。」
「だから、使い魔は主から魔力をもらって動けるでしょ。逆にピンチの時は魔獣に力を借りることができるじゃない。それと一緒よ。」
「それに、あなたもどう呼吸してるのって言われたら困るでしょ。そのイフリートもなんで力をくれるのかって言われても困るわよ。」
「なるほど。」
分かるような。分からないような話だ。
つまりイフリートのイブと契約してた時から、イブから力をもらっているということか。
「ねえねえ、カイン。今、イフリート出せる。」
目を輝かせたミラさんがせまって来る。
メンゼフさんが首を立てにふる。
イブおいでっ
イブが人間の姿で現れる。
カインの前に来ていたミラが、すぐにイブを至近距離で観察している。ふむふむ言っているが、イブは怯えている。助けるか。
「ミラさん。イブが怖がっています。もう少し離れて下さい。」
「あらっイブちゃんっていうのね。よろしく。少し見せてもらうわね。」
イブはすごい嫌そうな顔で僕を見る。気持ちはわかるが、ミラさんは話が通じないタイプだ。
「なるほど。わかったわ。ありがとう。お茶でも出すわね。」
そう言うとミラはイブの前から離れて机の紅茶を4人分入れて、椅子に座った。
僕たちもミラに促されて椅子に座る。
「生で精霊を初めてみた。今日死んでも悔いはないわ。」とミラが嬉しそうにしている。
「それで後は何が聞きたいの。」
メンゼフさんが口を開く。
「精霊と災害の関係性を知りたい。何か分かることはないか。」
「そうね。ざっくりとした質問だけど良いわ。今のところ無関係とは言えないと思う。なにせあの姫様が神託で災害が起きるって言ってたんでしょ。古書には精霊が必ず出てくるの。それこそ魔王を倒す時や災害級の魔獣が出てくるようなときにね。」
「内容こそ分からないが、つまり災害は間違いなく起きるということか。」
「ええ。それは間違いないわ。後はそうね。今分かることとしては、カインを鑑定したら、水と火の加護が付いているの。でも今はイフリートのイブちゃんしかいないわけじゃない。だから、ウンディーネに集中して調べたら良いじゃない。」
気絶した時にウンディーネに導かれたんだ。そこから探れば良かったのか。
「なるほど。ウンディーネか。帝国議会も調べているはずなんだが、今のところ成果がなくてな。」
「何言ってるのよ。そんなのカインが行かなきゃ何も起きるわけ無いでしょ。」
メンゼフさんが唸る。たしかにそんな気がする。
「決まりね。ウンディーネと言えば海港の街オーシャンシティから船で祀っている神殿に行けるはずだわ。いつ行く? 」
話の流れ的にミラさんも来ることになっているが、色々な意味で大丈夫だろうか。
「待ってくれ。まずは帝国議会に報告する。話はそれからだ。もう夏になるしな、オーシャンシティはいい。飯もうまいし海もある。ギルドの夏季休暇中の慰安旅行も兼ねて一週間くらい日程を取ってから調査に行こう。」
イブは話に興味が無いのだろう。つまらなそうにしていたが、飯がうまいと聞いて耳がピクピクと反応したのは見えた。
最近あまり構えていなかったからな。休暇はたらふく好きなものを食べさせてあげよう。
「うん。分かったら言ってね。勿論精霊研究家として私もついていくから。」ミラさんも楽しそうにしている。
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「うんうん。そうして~。あっ新しく魔法具作ったから、持っていって試しに使ってよ。今回のはすごい発明なの。魔獣操作縄って名付けたんだけど。魔獣に付けたら使い魔にできるってやつ。ただ特殊な魔石が必要だから、量産は無理ね。」
メンゼフさんがカイン受け取れといった。
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受け取ると、ミラさんは来た時に触っていた機械に戻っていった。
◇
メンゼフさんとイブと工房を出る。
「な、すごかっただろ。」
メンゼフさんがドヤ顔で言った。
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まあなと言い、メンゼフさんがタバコに火をつける。
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「それはイブとメンゼフさんの関係がありますから。」
「まあな。帝国としても手がかりが分かったのは大きい。俺はこのまま城に報告しに行く。カインは帰っていいぞ。力が上がっていた理由さ分かってよかったな。また明日ギルドで会おう。」
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