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もふもふな一日
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魔法都市マジクトを目指して、サンタルークを抜け西に進む。
歩いていると雲行きが怪しい。今にも雨が降り出しそうだ。
これは嵐が来るぞ。
サンタルークに戻ってもいいのだが、ギルドで顔が割れている。
先に進もう。田舎のほうがバレる可能性は少なそうだ。
「ライカ急ごう」
ライカと共に駆け出す。
数キロ先に村の明かりが見えている。
走れば数分で着くはずだ。
村に着くと、急いで食べ物の購入を済まして宿に入る。
少し濡れたが、ギリギリ間に合ったというところか。
部屋の中から外を見上げると、どうも強い雨が振り始めている。
「危なかったな。」
ベッドに腰掛けてタオルで体を拭いているとライカが飛び乗ってくる。
「こらっ。やめなさい。」
ライカがペロペロと顔を舐める。
鉱山ではバレないように馬宿にいてもらったから、二人っきりになるのは久しぶりだ。
ライカもタオルで拭いてあげる。
嬉しそうに素直に拭かれる姿はすごくかわいい。
ライカは戦闘でも優秀だが、このもふもふが何と言ってもたまらない。
このもふもふが世界に広がれば平和になると思う。
一生もふもふを触っていられる。
ライカはフェンリルの子どもで特別だということしか分かっていない。
調べる必要はあるな。
月に一度、満月の夜しか話せないし。魔法都市マジクトで賢者に聞いてみようか。
「ライカが犬型の状態で話せたら一番良いんだけどな。」
独り言を撫でながら呟く。
ライカが光り出す。
人間の姿に変化した。
銀髪に銀色の目。間違いなくライカだ。
「ご主人さま、久しぶりだねっ! 」
急に変化するんだ。
驚いた。
満月の日しか人間にならないのではなかったのか。
でも話し相手になれるし、色々なことを聞けるチャンスだ。
ライカ様に持ってきていた服を渡す。
「まずは服を着てくれ。」
「服は窮屈だから嫌なんだけど、ご主人様にお願いされるならいいよ~」
ライカは急いで服を着た。
「それで、ライカはなぜ人型になれたんだい。」
「ううん。分からないッ! このご飯食べても良い? 」
ライカは目を輝かせて机の上に置かれたご飯を見ている。
「もちろんだ。先に食べてから話そうか。」
食べながらライカに質問するが、ライカは自分のことを知らないらしい。フェンリルの子どもというわけではなく、記憶があるときからあの村にいたとのことだ。
当然、どうやって人型に変化できるかも知らないみたいだ。
「そうか。まあでも分からないことはしょうがないな。今日は休もう。」
机からベッドに移動する。
ベッドは一つしかないが、ライカは小さい。二人が腰掛けるには十分のスペースだ。
「ご主人様、なでなでは? 」
ライカの頭を撫でる。
銀色の髪はサラサラだ。もふもふの跡形はないが、サラサラなのは撫でていて気持ちがいい。
「えへへ。撫でられるの好き。」
ライカが喜んでいる。甘えん坊なのだろう。
「ライカはウルフ型の時の記憶はあるのかい。」
「うん。あるよ~! 骸骨ロード強かったね。私一人じゃ勝てなかったと思う。」
「あれは別格で強かったな。」
ライカがうんうんと頷く。
「ライカが好きな食べ物はやっぱり肉なのか。」
「もちろん! お肉が大好き。魔獣の肉も癖はあるけど美味しいよ~」
撫でながら会話をしていると、ライカが大きな欠伸をした。
「眠いなら寝るといいさ。明日も雨が続いて、宿で待機することになるだろう。」
「うん。じゃあ寝よっかな~」
そう言うと、ベッドに潜り込む。
今日は椅子に腰掛けて寝ることになりそうだ。
「ご主人さまは一緒に寝ないの。」
驚いた。小さいとは言えどライカは美少女だ。
「一緒に寝て良いのか。」
「もちろんだよ。一緒に寝てくれないと、寂しいもん。」
どうやら寂しがりやなだけみたいだ。
電気を消してベッドに入る。
「私が寝るまで頭なでてくれる? 」
ライカの頭を撫でているとすぐに寝息を立てて眠りについたみたいだ。
一人の時間が出来たことで、最近あったことを思い出す。
エドガーたちから追放されて、騎士団を辞めたことは少し残念だが、充実した時間を送ってきたな。
ルノガ―将軍やガリレア王とはまた会いたいが、またエドガーの子守をさせられるのはごめんだ。
それに、教会の動きが気になる。フェンリルもそうだし、鉱山でもそうだ。一応、この件だけはルノガ―将軍に報告だけ送っておこう。厄介事になるのはごめんだ。
優先度が高いことはライカのことを調べること。後はオレのスキル<猟犬>を以前調べておいてほしいといった賢者に聞くことだな。
どちらも魔法都市マジクトで済ませられることだ。
今のところ追手は来ていないみたいだが、遭遇する可能性も高い。殺したくはないが、自分のみを守るためにはやむを得ないだろう。
色々と考え事をしていると、ライカが抱きついてきた。
顔を見ると、寝ながら泣いているみたいだ。
まだライカは若いから、色々なことを思い出したのだろうか。
妹がいたらこんな感じなのかと思う。すごくかわいい。
頭を撫でてあげる。
撫でるとライカの目から涙が止まり、落ち着いたみたいだ。笑みを浮かべて寝ている。
起こしても申し訳ないし、今日は少し早いが寝るとしよう。
歩いていると雲行きが怪しい。今にも雨が降り出しそうだ。
これは嵐が来るぞ。
サンタルークに戻ってもいいのだが、ギルドで顔が割れている。
先に進もう。田舎のほうがバレる可能性は少なそうだ。
「ライカ急ごう」
ライカと共に駆け出す。
数キロ先に村の明かりが見えている。
走れば数分で着くはずだ。
村に着くと、急いで食べ物の購入を済まして宿に入る。
少し濡れたが、ギリギリ間に合ったというところか。
部屋の中から外を見上げると、どうも強い雨が振り始めている。
「危なかったな。」
ベッドに腰掛けてタオルで体を拭いているとライカが飛び乗ってくる。
「こらっ。やめなさい。」
ライカがペロペロと顔を舐める。
鉱山ではバレないように馬宿にいてもらったから、二人っきりになるのは久しぶりだ。
ライカもタオルで拭いてあげる。
嬉しそうに素直に拭かれる姿はすごくかわいい。
ライカは戦闘でも優秀だが、このもふもふが何と言ってもたまらない。
このもふもふが世界に広がれば平和になると思う。
一生もふもふを触っていられる。
ライカはフェンリルの子どもで特別だということしか分かっていない。
調べる必要はあるな。
月に一度、満月の夜しか話せないし。魔法都市マジクトで賢者に聞いてみようか。
「ライカが犬型の状態で話せたら一番良いんだけどな。」
独り言を撫でながら呟く。
ライカが光り出す。
人間の姿に変化した。
銀髪に銀色の目。間違いなくライカだ。
「ご主人さま、久しぶりだねっ! 」
急に変化するんだ。
驚いた。
満月の日しか人間にならないのではなかったのか。
でも話し相手になれるし、色々なことを聞けるチャンスだ。
ライカ様に持ってきていた服を渡す。
「まずは服を着てくれ。」
「服は窮屈だから嫌なんだけど、ご主人様にお願いされるならいいよ~」
ライカは急いで服を着た。
「それで、ライカはなぜ人型になれたんだい。」
「ううん。分からないッ! このご飯食べても良い? 」
ライカは目を輝かせて机の上に置かれたご飯を見ている。
「もちろんだ。先に食べてから話そうか。」
食べながらライカに質問するが、ライカは自分のことを知らないらしい。フェンリルの子どもというわけではなく、記憶があるときからあの村にいたとのことだ。
当然、どうやって人型に変化できるかも知らないみたいだ。
「そうか。まあでも分からないことはしょうがないな。今日は休もう。」
机からベッドに移動する。
ベッドは一つしかないが、ライカは小さい。二人が腰掛けるには十分のスペースだ。
「ご主人様、なでなでは? 」
ライカの頭を撫でる。
銀色の髪はサラサラだ。もふもふの跡形はないが、サラサラなのは撫でていて気持ちがいい。
「えへへ。撫でられるの好き。」
ライカが喜んでいる。甘えん坊なのだろう。
「ライカはウルフ型の時の記憶はあるのかい。」
「うん。あるよ~! 骸骨ロード強かったね。私一人じゃ勝てなかったと思う。」
「あれは別格で強かったな。」
ライカがうんうんと頷く。
「ライカが好きな食べ物はやっぱり肉なのか。」
「もちろん! お肉が大好き。魔獣の肉も癖はあるけど美味しいよ~」
撫でながら会話をしていると、ライカが大きな欠伸をした。
「眠いなら寝るといいさ。明日も雨が続いて、宿で待機することになるだろう。」
「うん。じゃあ寝よっかな~」
そう言うと、ベッドに潜り込む。
今日は椅子に腰掛けて寝ることになりそうだ。
「ご主人さまは一緒に寝ないの。」
驚いた。小さいとは言えどライカは美少女だ。
「一緒に寝て良いのか。」
「もちろんだよ。一緒に寝てくれないと、寂しいもん。」
どうやら寂しがりやなだけみたいだ。
電気を消してベッドに入る。
「私が寝るまで頭なでてくれる? 」
ライカの頭を撫でているとすぐに寝息を立てて眠りについたみたいだ。
一人の時間が出来たことで、最近あったことを思い出す。
エドガーたちから追放されて、騎士団を辞めたことは少し残念だが、充実した時間を送ってきたな。
ルノガ―将軍やガリレア王とはまた会いたいが、またエドガーの子守をさせられるのはごめんだ。
それに、教会の動きが気になる。フェンリルもそうだし、鉱山でもそうだ。一応、この件だけはルノガ―将軍に報告だけ送っておこう。厄介事になるのはごめんだ。
優先度が高いことはライカのことを調べること。後はオレのスキル<猟犬>を以前調べておいてほしいといった賢者に聞くことだな。
どちらも魔法都市マジクトで済ませられることだ。
今のところ追手は来ていないみたいだが、遭遇する可能性も高い。殺したくはないが、自分のみを守るためにはやむを得ないだろう。
色々と考え事をしていると、ライカが抱きついてきた。
顔を見ると、寝ながら泣いているみたいだ。
まだライカは若いから、色々なことを思い出したのだろうか。
妹がいたらこんな感じなのかと思う。すごくかわいい。
頭を撫でてあげる。
撫でるとライカの目から涙が止まり、落ち着いたみたいだ。笑みを浮かべて寝ている。
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