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ep4
ウブなシーナ
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シーナは中々寝付けなかった。
告白されて、彼に抱きついた。
GPの体はゴツゴツしていて、逞しかった。
思いだすだけで、体温が上がるきがした。
◇
GPも又眠れぬ夜を過ごしていた。
ランに半ば脅されて、シーナに告白してしまったが、まさかのOKがもらえたのだ。
あの時もっと大げさに喜べばよかったんだろうか。
抱き締めたシーナの体は柔らかかった。髪からはいい臭いがした。
フリット元船長と戦った時のシーナとは別人に思えた。
ああ、可愛いシーナ、大好きだ!
その時突然頭の中にシーナの声が聞こえた。
ー GP 聞こえる?まだ起きてる?ー
部屋の中をキョロキョロ見回してもシーナの姿は無かった。
ー 嬉しくて、舞い上がったかな?気のせいかな。シーナの声が聞こえた気がした ー
ー 気のせいじゃないわよ。さっき渡したのがこの能力、念じるだけで喋らなくても、相手に言葉が届くのよ。
GP 私のことを思って、話してみて ー
ー シーナは、可愛い。大好きだ ー
ー んあっ!
ずるい。そんなこと言って ー
ー これ、便利だな。どれくらいの距離迄届くのかな?ー
ー さぁね。オルカ号とここ位は軽く届くと思うけど ー
ー シーナ以外の人にも、言葉を送れるのかな ー
ー 相手がこの馬語(念話)を使える人限定よ ー
ー 馬語?ー
ー そうよ。そもそもこの頭に話しかける念話は、馬に教わったのよ ー
ー じゃあぼくも、馬と話せるのかな? ー
ー たぶんね ー
ー 話してみたいなぁ ー
ー ねぇ 私とは?
私より馬と話したいの? ー
ー そ そんなこと無いよ
シーナ船長が一番に決まってるじゃないか。バカだなぁ~ ー
ー 酷い ー
ー えっ ぼく何か気に障ること言った?ー
ー もういい。お休みなさい。話しかけないで。ー
GPは、一気に混乱した。
なんで急にシーナの機嫌が悪くなったのか、全く分からなかった。
直前まで楽しく話ができてたのに。
◇
シーナも、自分のざわつく気持が何なのかよく分からずにいた。
馬語を私が使えるようにしてあげたのに、他の人とか馬と話したいなんて。
それに二人だけの会話でシーナ船長って言ったわ。
もうあなたのシーナなのに。
GPのバカ!
シーナは、馬語のチャンネルを閉じて話しかけられても通じないようにして、寝ようとした。
隣のベッドではランが気持良さそうに、寝息をたてて寝ている。
シーナは何だか悔しくなって、ランの布団をめくって、横向きになってるランの尻を叩いた。
「痛~~い!何すんのよシーナ!気持ちよく寝てたのにぃ~」
「私が全然寝られないのに、気持ちよさそうに寝てるなんて、ずるいわ。
ランが私をこんな気持ちにさせたんでしょ。付き合いなさいよ。」
「それ、私じゃないわ、GPよね」
「ランがキッカケを作ったから!」
「はいはい。いいわ。それで?」
シーナは、馬語一連の話をした。
「嫉妬心ね。自分だけ見てて欲しいのに、他の人に目が行く彼にね。」
「そうなの?」
「そうよ。でもそのくらいは、許さないと身がもたないわよ。
男なんて皆、デート中でも、すれ違う女の子の品定めをするものよ。」
「それって、隣の彼女が可哀想じゃない。」
「男は、そう言う生き物だから仕方ないのよ。
シーナだって、どこに行っても男の視線を集めてるでしょ。」
「うん まぁ見られてるのは感じるけど、それって警戒されてるんじゃないの」
「違う違う、品定めしてるのよ。胸やお尻や生足を見られてるでしょ」
「戦って勝てそうな相手かチェックしてるんじゃないの?」
「勝てそうじゃないわよ
ヤレそうかよ。それは、もちろん無理だけど、勝手に視姦してるのよ。
私もシーナも男たちの頭の中では、もう何度も丸裸にされてるわよ。」
「え~~~ GPは、そんなことしないわ。して欲しくない。」
「悪意は無いのよ。それが普通の男性なのよ。
試しに明日彼と町でデートしてみたら?」
◇
翌日
シーナは、ランに言われたようにGPをデートに誘おうと思って、GPの部屋の前に来たが、何故か恥ずかしくなってたたずんでいた。
5分程もじもじしてると、ドアが開いてGPが出てきた。
「あっ!」
「あっ!」
シーナは、走って逃げた。
GPは、シーナを追いかけた
「シーナ 待ってよ。
何で逃げるんだよ。ハアハア」
GPは、どんどん引き離された。
シーナが突然立ち止まり、振り返るとアカンベーをして、また逃げ出した。
シーナは逃げながら、笑っている。
少しずつシーナのスピードが落ちてきて、GPはシーナに追いついて、シーナの腕を掴んだ。
「捕まえた。ハアハア」
「捕まってあげたのよ。」
「何で?ハアハア」
「GP 走るの遅いから。」
「じゃあ何で逃げたの?」
「逃げたかったのよ」
その時GPは、シーナをぐいっと引き寄せ抱き締めた。
「もう離さないよ。」
「んあっ なんでそう言うことサラッと言うかなぁ。
恥ずかしくなるわ。」
「シーナ 大好きだ!」
シーナは、頭から湯気が出そうなほど体が熱くなり、顔は真っ赤になった。
「離して」
「嫌だ!」
「恥ずかしいから」
「もう少しだけ」
「もう~~~」
「ぼくの部屋の前で待ってたの?」
「うん」
「声かけてくれればよかったのに」
「うん」
「何か用があったの?」
「うん。
そろそろ離してくれない」
GPが抱擁を解くと
「GP 私の買い物に付き合ってくれる?」
「買い物?まぁいいけど。
ぼくは荷物持ちかな。」
「荷物?
ああそうね。お願いするわ。」
宿を出ると直ぐに
「シーナ 手を繋いでいい?」
とGPが言ってきた
「えっ う うん いいわよ」
二人は手を繋いで歩きだした。
シーナは繋いだ手にばかり意識がいってしまった。
何だか汗ばんでいるようで、
GPが嫌だと思わないか気になった。
シーナは、繋いだ手を離して
「ゴメンね。私手に汗かくタイプだから」
「シーナが好きだから、ぼくは、シーナの汗は気にならないけど、それだったら」
GPはひじを曲げて、エスコートする姿勢をみせた。
「えっ!? うん ありがとう」
ピッタリと寄り添い歩く二人は、道行く人の注目を集め、シーナの顔はますます赤くなった。
ー 早く買い物して、荷物持って貰えば、くっついて歩かなくていいわよね ー
シーナはGPを引っ張るように、服屋へと急いだ。
服屋では、適当に買い物を済ませるつもりだったが
「シーナ、君にはこれも似合うと思うよ。
そうだなぁ。赤もいいけど、紫も似合うよ。
そうだ。両方買おうよ。」
GPのリクエストに応じてシーナは着せ替え人形のようにアレコレ試着を繰り返した。
そして
「シーナの服に合わせた服をぼくも買わなきゃ」
とGPの買い物が始まった。
海賊にしては、いつも清潔な感じの彼は、服選びも大好きなようだ。
「これなんかどうかなぁ~
シーナどっちがぼくに似合うと思う?」
「もうどっちでもいいわぁ~
これで12回目よ、全部買ったら」
「そんな、冷たいなぁ~」
「だって、お腹減ったもん
服はもういいから、何か食べに行こうよ~」
その後二人は、ちょっとオシャレな店で食事をして大漁亭に戻った。
「シーナ 今日のデートは、とても楽しかったよ」
GPは、そう言うとシーナを抱き寄せた。
「ゴメンナサイ。
ちょっと待って、まだ早いって!」
シーナは、また逃げるように自分の部屋に戻った。
「あ~~ 疲れた~~」
「あれ?シーナ。
デートして来たんじゃ無いの?」
「そうよ。なんで。」
「恋する女の顔してないから。」
「どんな顔なら恋する女なの?」
「今別れたばかりなのに、もう会いたいとかは?」
「ん~無いかな」
「デートでのこと思い出して、ポーっと体が熱くなったりする?」
「それも、特には」
「キスはしたの?」
「彼がしようとしたから、抵抗して逃げて帰って来ちゃった」
「シーナ、だったら、あなたGPのこと、好きじゃ無いのかも。」
「えっ そんなこと」
「明日も彼とデートしたい?」
「ん~ 明日はまだしたくないかな」
「GPが可哀想だから、付き合うの終わりにしたら。
シーナはGPに好感は持ってても、恋愛感情は無いことがよくわかったわ。
これが事実よ。受け入れなさい。」
告白されて、彼に抱きついた。
GPの体はゴツゴツしていて、逞しかった。
思いだすだけで、体温が上がるきがした。
◇
GPも又眠れぬ夜を過ごしていた。
ランに半ば脅されて、シーナに告白してしまったが、まさかのOKがもらえたのだ。
あの時もっと大げさに喜べばよかったんだろうか。
抱き締めたシーナの体は柔らかかった。髪からはいい臭いがした。
フリット元船長と戦った時のシーナとは別人に思えた。
ああ、可愛いシーナ、大好きだ!
その時突然頭の中にシーナの声が聞こえた。
ー GP 聞こえる?まだ起きてる?ー
部屋の中をキョロキョロ見回してもシーナの姿は無かった。
ー 嬉しくて、舞い上がったかな?気のせいかな。シーナの声が聞こえた気がした ー
ー 気のせいじゃないわよ。さっき渡したのがこの能力、念じるだけで喋らなくても、相手に言葉が届くのよ。
GP 私のことを思って、話してみて ー
ー シーナは、可愛い。大好きだ ー
ー んあっ!
ずるい。そんなこと言って ー
ー これ、便利だな。どれくらいの距離迄届くのかな?ー
ー さぁね。オルカ号とここ位は軽く届くと思うけど ー
ー シーナ以外の人にも、言葉を送れるのかな ー
ー 相手がこの馬語(念話)を使える人限定よ ー
ー 馬語?ー
ー そうよ。そもそもこの頭に話しかける念話は、馬に教わったのよ ー
ー じゃあぼくも、馬と話せるのかな? ー
ー たぶんね ー
ー 話してみたいなぁ ー
ー ねぇ 私とは?
私より馬と話したいの? ー
ー そ そんなこと無いよ
シーナ船長が一番に決まってるじゃないか。バカだなぁ~ ー
ー 酷い ー
ー えっ ぼく何か気に障ること言った?ー
ー もういい。お休みなさい。話しかけないで。ー
GPは、一気に混乱した。
なんで急にシーナの機嫌が悪くなったのか、全く分からなかった。
直前まで楽しく話ができてたのに。
◇
シーナも、自分のざわつく気持が何なのかよく分からずにいた。
馬語を私が使えるようにしてあげたのに、他の人とか馬と話したいなんて。
それに二人だけの会話でシーナ船長って言ったわ。
もうあなたのシーナなのに。
GPのバカ!
シーナは、馬語のチャンネルを閉じて話しかけられても通じないようにして、寝ようとした。
隣のベッドではランが気持良さそうに、寝息をたてて寝ている。
シーナは何だか悔しくなって、ランの布団をめくって、横向きになってるランの尻を叩いた。
「痛~~い!何すんのよシーナ!気持ちよく寝てたのにぃ~」
「私が全然寝られないのに、気持ちよさそうに寝てるなんて、ずるいわ。
ランが私をこんな気持ちにさせたんでしょ。付き合いなさいよ。」
「それ、私じゃないわ、GPよね」
「ランがキッカケを作ったから!」
「はいはい。いいわ。それで?」
シーナは、馬語一連の話をした。
「嫉妬心ね。自分だけ見てて欲しいのに、他の人に目が行く彼にね。」
「そうなの?」
「そうよ。でもそのくらいは、許さないと身がもたないわよ。
男なんて皆、デート中でも、すれ違う女の子の品定めをするものよ。」
「それって、隣の彼女が可哀想じゃない。」
「男は、そう言う生き物だから仕方ないのよ。
シーナだって、どこに行っても男の視線を集めてるでしょ。」
「うん まぁ見られてるのは感じるけど、それって警戒されてるんじゃないの」
「違う違う、品定めしてるのよ。胸やお尻や生足を見られてるでしょ」
「戦って勝てそうな相手かチェックしてるんじゃないの?」
「勝てそうじゃないわよ
ヤレそうかよ。それは、もちろん無理だけど、勝手に視姦してるのよ。
私もシーナも男たちの頭の中では、もう何度も丸裸にされてるわよ。」
「え~~~ GPは、そんなことしないわ。して欲しくない。」
「悪意は無いのよ。それが普通の男性なのよ。
試しに明日彼と町でデートしてみたら?」
◇
翌日
シーナは、ランに言われたようにGPをデートに誘おうと思って、GPの部屋の前に来たが、何故か恥ずかしくなってたたずんでいた。
5分程もじもじしてると、ドアが開いてGPが出てきた。
「あっ!」
「あっ!」
シーナは、走って逃げた。
GPは、シーナを追いかけた
「シーナ 待ってよ。
何で逃げるんだよ。ハアハア」
GPは、どんどん引き離された。
シーナが突然立ち止まり、振り返るとアカンベーをして、また逃げ出した。
シーナは逃げながら、笑っている。
少しずつシーナのスピードが落ちてきて、GPはシーナに追いついて、シーナの腕を掴んだ。
「捕まえた。ハアハア」
「捕まってあげたのよ。」
「何で?ハアハア」
「GP 走るの遅いから。」
「じゃあ何で逃げたの?」
「逃げたかったのよ」
その時GPは、シーナをぐいっと引き寄せ抱き締めた。
「もう離さないよ。」
「んあっ なんでそう言うことサラッと言うかなぁ。
恥ずかしくなるわ。」
「シーナ 大好きだ!」
シーナは、頭から湯気が出そうなほど体が熱くなり、顔は真っ赤になった。
「離して」
「嫌だ!」
「恥ずかしいから」
「もう少しだけ」
「もう~~~」
「ぼくの部屋の前で待ってたの?」
「うん」
「声かけてくれればよかったのに」
「うん」
「何か用があったの?」
「うん。
そろそろ離してくれない」
GPが抱擁を解くと
「GP 私の買い物に付き合ってくれる?」
「買い物?まぁいいけど。
ぼくは荷物持ちかな。」
「荷物?
ああそうね。お願いするわ。」
宿を出ると直ぐに
「シーナ 手を繋いでいい?」
とGPが言ってきた
「えっ う うん いいわよ」
二人は手を繋いで歩きだした。
シーナは繋いだ手にばかり意識がいってしまった。
何だか汗ばんでいるようで、
GPが嫌だと思わないか気になった。
シーナは、繋いだ手を離して
「ゴメンね。私手に汗かくタイプだから」
「シーナが好きだから、ぼくは、シーナの汗は気にならないけど、それだったら」
GPはひじを曲げて、エスコートする姿勢をみせた。
「えっ!? うん ありがとう」
ピッタリと寄り添い歩く二人は、道行く人の注目を集め、シーナの顔はますます赤くなった。
ー 早く買い物して、荷物持って貰えば、くっついて歩かなくていいわよね ー
シーナはGPを引っ張るように、服屋へと急いだ。
服屋では、適当に買い物を済ませるつもりだったが
「シーナ、君にはこれも似合うと思うよ。
そうだなぁ。赤もいいけど、紫も似合うよ。
そうだ。両方買おうよ。」
GPのリクエストに応じてシーナは着せ替え人形のようにアレコレ試着を繰り返した。
そして
「シーナの服に合わせた服をぼくも買わなきゃ」
とGPの買い物が始まった。
海賊にしては、いつも清潔な感じの彼は、服選びも大好きなようだ。
「これなんかどうかなぁ~
シーナどっちがぼくに似合うと思う?」
「もうどっちでもいいわぁ~
これで12回目よ、全部買ったら」
「そんな、冷たいなぁ~」
「だって、お腹減ったもん
服はもういいから、何か食べに行こうよ~」
その後二人は、ちょっとオシャレな店で食事をして大漁亭に戻った。
「シーナ 今日のデートは、とても楽しかったよ」
GPは、そう言うとシーナを抱き寄せた。
「ゴメンナサイ。
ちょっと待って、まだ早いって!」
シーナは、また逃げるように自分の部屋に戻った。
「あ~~ 疲れた~~」
「あれ?シーナ。
デートして来たんじゃ無いの?」
「そうよ。なんで。」
「恋する女の顔してないから。」
「どんな顔なら恋する女なの?」
「今別れたばかりなのに、もう会いたいとかは?」
「ん~無いかな」
「デートでのこと思い出して、ポーっと体が熱くなったりする?」
「それも、特には」
「キスはしたの?」
「彼がしようとしたから、抵抗して逃げて帰って来ちゃった」
「シーナ、だったら、あなたGPのこと、好きじゃ無いのかも。」
「えっ そんなこと」
「明日も彼とデートしたい?」
「ん~ 明日はまだしたくないかな」
「GPが可哀想だから、付き合うの終わりにしたら。
シーナはGPに好感は持ってても、恋愛感情は無いことがよくわかったわ。
これが事実よ。受け入れなさい。」
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