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ep4
飛びます
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「ギニー船長さん
約束どうり船に乗せてくれるんですよね」
「あっ えっ え~~~
やっぱ乗るの?」
「そりゃそうよ。、あの岩礁壊して町までのルート作ったときに約束したわよね。」
「んまぁ そうだな。
約束だからな。
但し、水着とか露出の多い服は禁止だ。」
「え~~~なんで~~」
「クルーたちの気が散るからな」
「本当は見たいのに?」
「そうだ。一瞬の気の緩みで事故が起こるんだ。」
「船長!大丈夫ですか?女なんか乗せて。
縁起悪いですよ」
この世界では、肌の露出以外にも、色々な場面で女性に対する差別があって、その殆どが、不吉なこと、事故とかが起こるなどと、いわれのない理由がもっともらしく信じられていた。
「客としてだ。クルーじゃないから、大丈夫だ。」
◇
こうして二人は、2頭の馬と共に貨物船五郎丸に乗り込んだ。
ランが船首を見て指さして
「船長さん、なんでカンチョーしてる男性の彫刻が、先っちょにあるの?」
「あれはカンチョーじゃない!
距離・方向・速度・風向き
それらに集中する人の姿勢なんだ。
船にとって、全て重要なことなんだよ。」
「へぇー」
◇
こうして始まった航海は、いたって順調に進んでいった。
「シ~~~ナ~~~
ランは、退屈で~~す」
海も沖に出ると、周りはどこまでも海、海、海
進んでいても海、海、海
二人で組手をしたり、魔法を海に向って撃ったりしたが、それもだんだんと飽きてきて、何もせずにボーッとする時間が増えた。
シーナはふと思いついた物をつくってみることにした。
「シーナ。それなあに?」
「これは、ハンググライダー。人が空を飛ぶ為の凧よ。」
シーナは船尾から、それを持って海に飛び出した。
身体強化と風魔法を使って、海の上を駆け出して、助走をつけると、ハンググライダーは、風を掴んでふわりと浮いた。そしてすぐに海に落ちそうになった。
シーナが風魔法を凧に当てると、機体は安定して再び舞い上がった。
シーナを乗せてハンググライダーは、どんどんと高度を上げて船の上空をぐるぐる回っている。
「いいなぁ~気持ち良さそう。
シーーーーナァーーーー
私も、飛びたーーーい!」
ー ラン、気持ちいいわよ
どう?あなたもやってみる? ー
ー 大声張り上げたのに~
聞こえなかったんですか?ー
ー 風の音で何も聞こえなかったわ ー
ー 私も飛びたいって叫んだんですよ ー
ー わかったわ。待ってて ー
シーナは、ゆっくりと旋回しながら降下して、やがて甲板に着艦した。
「ラン このハンググライダーで飛ぶには、風魔法が必要よ。
風魔法を使えるようにするから、来て」
ランがそばに来ると、シーナはいつものように、ランの胸を掴んで、ギフト『再構築』
で、風魔法適性をランに与えた。
「ああ~
やっぱり、これ
気持ちいい
う~~~ん」
ランは、空を飛びたい一心で、風魔法を次々とものにしていった。
「飛ぶ時に大切なのは、パワーの調整よ
強すぎる風を翼に当てると、キリモミ墜落するかも知れないし、弱すぎたら飛び上がれないわ。」
ランは、風魔法での魔力のパワー調節もどんどん上達していった。
やはり火魔法を使い慣れていたからだろう。
◇
2日ほどで、ランの風魔法は、かなりのレベルになった。
「ラン、ソロソロ飛んで見る?」
「えっ いいんですか?」
「飛べないランは、ただのランよ!」
「ちょっとなに言いたいかわからないんだけど。」
「とにかく飛んでみなさい」
シーナはランの前にハンググライダーを出した。
「これを?」
「使っていいわよ。上手く飛べたらあなたにあげるわ。」
「えっ シーナ 本当?
嬉しい シーナ大好き」
「ラン ヤメて 抱きつかないでよ 恥ずかしいから」
シーナはハンググライダーでの飛びかたを、ランにレクチャーした数分後
ー シーナ、これ最高!気持ちいい ー
ランは空をぐるぐると回っている。
舞うようにひらひらしたり、急降下してみたりと、自由自在に大空を楽しそうに飛び回っている。
ー シーナ、わたしずーっとこうして飛んでいたい。
もうこれ私のですよね ー
ー いいわよ、好きなだけ飛べば。
日暮れには、降りてきてね ー
ー はーい ー
◇
ランがハンググライダーで飛び始めてから1時間ほど経った頃
ー シーナ 船を見つけたわ。10時方向に船がいるわ ー
ー どんな船?ー
ー ちょっと見に行ってくるわね ー
ー 気を付けてね。あなたまだ飛びなれてないんだから。ー
ー は~~い ー
◇
ランが飛び去ってから数分後
ー シーナ、たぶん戦艦よこれ。
ギニーさんの貨物船の倍位の大きさで、左右に砲門が8つずつあって、ガラの悪い感じの男たちが、働いてるわ。
海賊よ、きっと ー
ー まだ、あなたは見つかってない?ー
ー うん、でも五郎丸は見つかってるみたいよ ー
ー わかった。
あたしもすぐ飛んで行くから、何もしないで待ってて ー
シーナは船長の所に行き
「ギニー船長、10時方向に海賊船らしき船がいます。
私とランは、そちらに行きますから、馬たちをよろしく。
お世話になりました。」
「えっ なに そうなの?
シーナさん お気をつけて~~~」
船長は、慌ててクルーに指示をあれこれと出した、シーナはランに渡した、ハンググライダーより、翼を小さくした、スピード重視タイプを作り飛びあがった。
◇
ー ラン、お待たせ ー
ー なにそれ カッコよくなってる ー
ー まだ試作品の、スピードタイプよ
これは風魔法使い続けないとならないの
とにかく、降りるわよ ー
ー えっ、海賊船にですか?ー
ー そう、船をもらうのよ ー
♤♡♧♢♤♡♧♢
新章スタートしました。
さてこの先どうなるかな
お楽しみに~
約束どうり船に乗せてくれるんですよね」
「あっ えっ え~~~
やっぱ乗るの?」
「そりゃそうよ。、あの岩礁壊して町までのルート作ったときに約束したわよね。」
「んまぁ そうだな。
約束だからな。
但し、水着とか露出の多い服は禁止だ。」
「え~~~なんで~~」
「クルーたちの気が散るからな」
「本当は見たいのに?」
「そうだ。一瞬の気の緩みで事故が起こるんだ。」
「船長!大丈夫ですか?女なんか乗せて。
縁起悪いですよ」
この世界では、肌の露出以外にも、色々な場面で女性に対する差別があって、その殆どが、不吉なこと、事故とかが起こるなどと、いわれのない理由がもっともらしく信じられていた。
「客としてだ。クルーじゃないから、大丈夫だ。」
◇
こうして二人は、2頭の馬と共に貨物船五郎丸に乗り込んだ。
ランが船首を見て指さして
「船長さん、なんでカンチョーしてる男性の彫刻が、先っちょにあるの?」
「あれはカンチョーじゃない!
距離・方向・速度・風向き
それらに集中する人の姿勢なんだ。
船にとって、全て重要なことなんだよ。」
「へぇー」
◇
こうして始まった航海は、いたって順調に進んでいった。
「シ~~~ナ~~~
ランは、退屈で~~す」
海も沖に出ると、周りはどこまでも海、海、海
進んでいても海、海、海
二人で組手をしたり、魔法を海に向って撃ったりしたが、それもだんだんと飽きてきて、何もせずにボーッとする時間が増えた。
シーナはふと思いついた物をつくってみることにした。
「シーナ。それなあに?」
「これは、ハンググライダー。人が空を飛ぶ為の凧よ。」
シーナは船尾から、それを持って海に飛び出した。
身体強化と風魔法を使って、海の上を駆け出して、助走をつけると、ハンググライダーは、風を掴んでふわりと浮いた。そしてすぐに海に落ちそうになった。
シーナが風魔法を凧に当てると、機体は安定して再び舞い上がった。
シーナを乗せてハンググライダーは、どんどんと高度を上げて船の上空をぐるぐる回っている。
「いいなぁ~気持ち良さそう。
シーーーーナァーーーー
私も、飛びたーーーい!」
ー ラン、気持ちいいわよ
どう?あなたもやってみる? ー
ー 大声張り上げたのに~
聞こえなかったんですか?ー
ー 風の音で何も聞こえなかったわ ー
ー 私も飛びたいって叫んだんですよ ー
ー わかったわ。待ってて ー
シーナは、ゆっくりと旋回しながら降下して、やがて甲板に着艦した。
「ラン このハンググライダーで飛ぶには、風魔法が必要よ。
風魔法を使えるようにするから、来て」
ランがそばに来ると、シーナはいつものように、ランの胸を掴んで、ギフト『再構築』
で、風魔法適性をランに与えた。
「ああ~
やっぱり、これ
気持ちいい
う~~~ん」
ランは、空を飛びたい一心で、風魔法を次々とものにしていった。
「飛ぶ時に大切なのは、パワーの調整よ
強すぎる風を翼に当てると、キリモミ墜落するかも知れないし、弱すぎたら飛び上がれないわ。」
ランは、風魔法での魔力のパワー調節もどんどん上達していった。
やはり火魔法を使い慣れていたからだろう。
◇
2日ほどで、ランの風魔法は、かなりのレベルになった。
「ラン、ソロソロ飛んで見る?」
「えっ いいんですか?」
「飛べないランは、ただのランよ!」
「ちょっとなに言いたいかわからないんだけど。」
「とにかく飛んでみなさい」
シーナはランの前にハンググライダーを出した。
「これを?」
「使っていいわよ。上手く飛べたらあなたにあげるわ。」
「えっ シーナ 本当?
嬉しい シーナ大好き」
「ラン ヤメて 抱きつかないでよ 恥ずかしいから」
シーナはハンググライダーでの飛びかたを、ランにレクチャーした数分後
ー シーナ、これ最高!気持ちいい ー
ランは空をぐるぐると回っている。
舞うようにひらひらしたり、急降下してみたりと、自由自在に大空を楽しそうに飛び回っている。
ー シーナ、わたしずーっとこうして飛んでいたい。
もうこれ私のですよね ー
ー いいわよ、好きなだけ飛べば。
日暮れには、降りてきてね ー
ー はーい ー
◇
ランがハンググライダーで飛び始めてから1時間ほど経った頃
ー シーナ 船を見つけたわ。10時方向に船がいるわ ー
ー どんな船?ー
ー ちょっと見に行ってくるわね ー
ー 気を付けてね。あなたまだ飛びなれてないんだから。ー
ー は~~い ー
◇
ランが飛び去ってから数分後
ー シーナ、たぶん戦艦よこれ。
ギニーさんの貨物船の倍位の大きさで、左右に砲門が8つずつあって、ガラの悪い感じの男たちが、働いてるわ。
海賊よ、きっと ー
ー まだ、あなたは見つかってない?ー
ー うん、でも五郎丸は見つかってるみたいよ ー
ー わかった。
あたしもすぐ飛んで行くから、何もしないで待ってて ー
シーナは船長の所に行き
「ギニー船長、10時方向に海賊船らしき船がいます。
私とランは、そちらに行きますから、馬たちをよろしく。
お世話になりました。」
「えっ なに そうなの?
シーナさん お気をつけて~~~」
船長は、慌ててクルーに指示をあれこれと出した、シーナはランに渡した、ハンググライダーより、翼を小さくした、スピード重視タイプを作り飛びあがった。
◇
ー ラン、お待たせ ー
ー なにそれ カッコよくなってる ー
ー まだ試作品の、スピードタイプよ
これは風魔法使い続けないとならないの
とにかく、降りるわよ ー
ー えっ、海賊船にですか?ー
ー そう、船をもらうのよ ー
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さてこの先どうなるかな
お楽しみに~
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