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ep2
じゃじゃ馬ならし
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シーナは、ジュピターに乗り
ル・ドマン邸にローズを迎えに行った。
「今日から、出発迄ローズさんの乗馬訓練を始めます。」
「乗馬?馬に乗るの?
私そんなの嫌
馬車で行けばいいじゃない」
「ならご同行は諦めてもらいます。
首都へは荷物だけ運ぶことにします。」
「なによ!偉そうに!
パパに言ってやるから。」
「そのパパさんには、私がお嬢様をお連れする際の条件をご承諾いただいてますが。」
「なによ条件って」
「私の命令にお嬢様が服従することが条件です」
「えっ なによそれ
私にあなたの言いなりになれって言うの?
笑えない冗談ね」
「冗談かどうか、ドマンさんに確認されてはどうですか?
それから、馬に乗りやすい服に着替えて下さい。
私は30分後にはここを出ます。
それまでに覚悟を決めてきて下さい。」
「パパぁ~」
ローズは部屋を飛び出して行った。
ー ジュピターたちよりローズの方が、手のかかるじゃじゃ馬ね ー
シーナは、1つ大きなため息をついた。
ー そろそろ30分経ったかしら?
まぁ 一人旅の方が気楽でいいわよね。ー
シーナが腰を上げようとした時に
ドマンさんが半ベソのローズを伴ってきた。
「すみませんねぇ
お待たせして。
納得させるのに、時間がかかってしまいました。
娘をよろしくお願いします。
すぐに着替えもさせますので、もう少しお待ち下さい。
ほらローズ、お前からもひとこと 言うことが有るだろう」
ローズは敵意のこもった目をしながらも
「よろしくお願いします」と言った。
ー まるで罠に捕まった猛獣ね ー
シーナは、また1つ ため息をついた。
玄関前で、ジュピターと待っていると、ドマンさんと乗馬服姿のローズがやってきた。
「あれ?私の馬はどこ?」
「ローズ 今は、私とタンデムで牧場に行きます。」
「ちょっとあなた。私のこと呼び捨てにしたわね。」
「そうよ。私はあなたに教える人、あなたは私に教わる人。
ローズ、人にものを教わる姿勢をまず身に着けなさい。
今から私のことは『シーナさん』と呼びなさい!命令よ!」
ローズは悔しそうに下唇を噛んで、ドマンさんを見る。
ドマンさんは、ローズの頭を撫でた。
ー この子じゃじゃ馬 ー
ジュピターの言葉が頭の中にした。
ー ワガママ娘だけど、頼むわねジュピター ー
シーナはジュピターの目を見て、声に出さずに言葉を発した。
「ブルルル」
ジュピターが返事をしてくれたみたいだった。
ジュピターに跨がり、ローズを引っ張り上げ、前に跨がせて牧場へと向かった。
「ねぇ、何で馬なの?
あなただって、馬車のほうが楽でしょ。」
「馬車で盗賊に襲われてたら、逃げるのは難しいわ。
まして、ル・ドマン商会のお嬢様を乗せた馬車がのんびり旅など、格好の標的になります。
あなたを誘拐すれば、高額の身代金をドマンさんから奪えるでしょう。
馬で素早く移動した方が、安全度が増しますし、もしものときに、逃げるにもスピードが重要だからよ。」
「わかったわ。わざと私の嫌がることをしてる訳じゃあ無いのね。」
「ローズの嫌がることをしても、私になんの得も無いわ」
「私に命令されるんじゃ無くて、命令する方になるのは、さぞ気分がいいでしょうね。」
「いちいち、こうして反発してくるあなたと居るのは気分が悪いわよ。
私はあなたにマウントとって気持ち良くなりたいなんて、これっぽっちも思ってないわよ。
あなたの好き勝手を許したら、とても私だけじゃこの任務は達成出来ないわ。
あなたには私の命令に従って旅の安全な進行に協力してもらわないとならないのよ。」
「ふ~ん、ものは言いようね」
◇
牧場に着いて、早速引き馬から始めた。
「私、あっちの白い馬がいい」
とかローズは言ったが当然却下した。
ー コイツ落としていい?ー
ー ダメよジュピター 暴れないで ー
「今のうちに、ジュピターと仲良くなるのよ」
「ジュピター?」
「あなたが乗ってる馬の名前よ」
「そうなんだ。こうしてタラタラ歩いてもつまらないわ。
ジュピター、走りなさいよ。もっと速く。
走れ!」
ローズは、ジュピターの上で腹を蹴ったりしてバタバタしている。
ー うるさい女 ー
ジュピターは、走りだした。
シーナは引き綱を短くして押さえようとしたが、引きずられそうになり手を離した。
ー ジュピター止まって ー
ローズは走るジュピターが走るリズムに動きを合わせられずに、鞍の上で跳ねながらしがみついている。
そして、とうとうローズは振り落とされた。
シーナは咄嗟に敷きワラを出して、ローズを受け止めた。
ローズは髪や服に藁をつけたまま立ち上がり
「なによ!この凶暴な馬は!
あなた!こんな馬に私を乗せて、怪我させるつもり!」
「この馬は、大人しい子よ、それなのに暴れたのは、あなたが怖いからよ。
ローズ、あなた
少しは、馬の気持ちを考えてみたら?
知らない人間が背中に乗って、わーわー言ってきたら、怖がるのは当然だと思わないの?
私はジュピターと仲良くなるようにってあなたに言ったはずよ。
怖がられて嫌われてどうするのよ。
やっぱり旅は諦めたら!」
「いやよ!あきらめない!」
「いい、ローズ
よく考えなさい
私も、馬のジュピターも、あなたの旅のパートナーよ。
あなたに支配されるつもりは無いから。
こんな態度を続けるなら、一緒に旅は出来ないって言ってるのよ。」
「じゃあ、どうすればいいのよ!」
「いちいち人に聞かないで、自分の頭で考えなさいよ。」
「シーナの意地悪!」
「シーナさん って言いなさい。
命令したでしょ」
「言いにくいのよ
シーナさんって」
「私を尊敬して、先生と慕えば、自然とそう呼べるはずよ。
目下の人と思っている内は難しいでしょうね。」
「わかったわよ。
ジュピターと仲直りしてみる。
手伝ってくれますか?シーナさん。」
「ギリギリ許せる範囲の答えね。
一緒に行ってあげるから、ジュピターの引き綱を持って歩く所から始めましょう。」
「一歩後退?」
「2・3歩かもね。
あなたが近寄って、ジュピターが逃げ無ければいいんだけど………」
ローズと二人で、ジュピターの方に歩いていく。
草を喰んでいるジュピターが、わたしたちのことを見て、歩いて遠ざかる。
「シーナ さんが捕まえて、後から私が行くのはどう?」
「それで、仲直りになると思う?」
「じゃあどうしたらいいのよ!」
ローズの大きな声にジュピターが反応して、駆けて離れて行く
「はぁ~~
ローズ あなたのやることは今の所全て裏目に出てるわね。
一人で頑張ってみなさい。
ちゃんと謝って仲直りするのよ。」
シーナは、ローズを置いて柵の外に出た。
ローズは、ジュピターを走って捕まえようとした。
当然ジュピターは逃げる。いくら柵の中とはいえ。人が走って馬を捕まえられる訳がない。
ローズは何度も転んでは立ち上がりジュピターを追いかける。
ジュピターは、遊んでいるかのように、ギリギリ迄近寄らせてから、逃げ出す。
ローズはジュピターの真後ろに回り込み忍び足で近寄って行く。
ー 馬は後も大体見えるのに、隠れてるつもりかな ー
ローズがダッシュすると、ジュピターも走って逃げてしまった。
「ごめんなさい ごめんなさい ジュピター
驚かせてごめんなさい。
仲直りしてよ~~
お願い。」
ジュピターはプイッと横を向いて歩いて逃げて行く
「お願い、ジュピター
私から逃げないでよ」
ローズはとうとう泣き出してしまった。
泣きながらジュピターの後をトボトボついて行く。
やがてローズは歩くのを止めて、立ちどまり、両膝を着いてしゃくりあげて泣いている。
ローズの涙に滲んた目に近寄ってくるジュピターが写った。
♤♡♧♢♤♡♧♢
お気に入り登録していただいた方々に感謝いたします。
とっても励みになります。
これからまだまだシーナの活躍は続きます。
応援よろしくお願いします。
ル・ドマン邸にローズを迎えに行った。
「今日から、出発迄ローズさんの乗馬訓練を始めます。」
「乗馬?馬に乗るの?
私そんなの嫌
馬車で行けばいいじゃない」
「ならご同行は諦めてもらいます。
首都へは荷物だけ運ぶことにします。」
「なによ!偉そうに!
パパに言ってやるから。」
「そのパパさんには、私がお嬢様をお連れする際の条件をご承諾いただいてますが。」
「なによ条件って」
「私の命令にお嬢様が服従することが条件です」
「えっ なによそれ
私にあなたの言いなりになれって言うの?
笑えない冗談ね」
「冗談かどうか、ドマンさんに確認されてはどうですか?
それから、馬に乗りやすい服に着替えて下さい。
私は30分後にはここを出ます。
それまでに覚悟を決めてきて下さい。」
「パパぁ~」
ローズは部屋を飛び出して行った。
ー ジュピターたちよりローズの方が、手のかかるじゃじゃ馬ね ー
シーナは、1つ大きなため息をついた。
ー そろそろ30分経ったかしら?
まぁ 一人旅の方が気楽でいいわよね。ー
シーナが腰を上げようとした時に
ドマンさんが半ベソのローズを伴ってきた。
「すみませんねぇ
お待たせして。
納得させるのに、時間がかかってしまいました。
娘をよろしくお願いします。
すぐに着替えもさせますので、もう少しお待ち下さい。
ほらローズ、お前からもひとこと 言うことが有るだろう」
ローズは敵意のこもった目をしながらも
「よろしくお願いします」と言った。
ー まるで罠に捕まった猛獣ね ー
シーナは、また1つ ため息をついた。
玄関前で、ジュピターと待っていると、ドマンさんと乗馬服姿のローズがやってきた。
「あれ?私の馬はどこ?」
「ローズ 今は、私とタンデムで牧場に行きます。」
「ちょっとあなた。私のこと呼び捨てにしたわね。」
「そうよ。私はあなたに教える人、あなたは私に教わる人。
ローズ、人にものを教わる姿勢をまず身に着けなさい。
今から私のことは『シーナさん』と呼びなさい!命令よ!」
ローズは悔しそうに下唇を噛んで、ドマンさんを見る。
ドマンさんは、ローズの頭を撫でた。
ー この子じゃじゃ馬 ー
ジュピターの言葉が頭の中にした。
ー ワガママ娘だけど、頼むわねジュピター ー
シーナはジュピターの目を見て、声に出さずに言葉を発した。
「ブルルル」
ジュピターが返事をしてくれたみたいだった。
ジュピターに跨がり、ローズを引っ張り上げ、前に跨がせて牧場へと向かった。
「ねぇ、何で馬なの?
あなただって、馬車のほうが楽でしょ。」
「馬車で盗賊に襲われてたら、逃げるのは難しいわ。
まして、ル・ドマン商会のお嬢様を乗せた馬車がのんびり旅など、格好の標的になります。
あなたを誘拐すれば、高額の身代金をドマンさんから奪えるでしょう。
馬で素早く移動した方が、安全度が増しますし、もしものときに、逃げるにもスピードが重要だからよ。」
「わかったわ。わざと私の嫌がることをしてる訳じゃあ無いのね。」
「ローズの嫌がることをしても、私になんの得も無いわ」
「私に命令されるんじゃ無くて、命令する方になるのは、さぞ気分がいいでしょうね。」
「いちいち、こうして反発してくるあなたと居るのは気分が悪いわよ。
私はあなたにマウントとって気持ち良くなりたいなんて、これっぽっちも思ってないわよ。
あなたの好き勝手を許したら、とても私だけじゃこの任務は達成出来ないわ。
あなたには私の命令に従って旅の安全な進行に協力してもらわないとならないのよ。」
「ふ~ん、ものは言いようね」
◇
牧場に着いて、早速引き馬から始めた。
「私、あっちの白い馬がいい」
とかローズは言ったが当然却下した。
ー コイツ落としていい?ー
ー ダメよジュピター 暴れないで ー
「今のうちに、ジュピターと仲良くなるのよ」
「ジュピター?」
「あなたが乗ってる馬の名前よ」
「そうなんだ。こうしてタラタラ歩いてもつまらないわ。
ジュピター、走りなさいよ。もっと速く。
走れ!」
ローズは、ジュピターの上で腹を蹴ったりしてバタバタしている。
ー うるさい女 ー
ジュピターは、走りだした。
シーナは引き綱を短くして押さえようとしたが、引きずられそうになり手を離した。
ー ジュピター止まって ー
ローズは走るジュピターが走るリズムに動きを合わせられずに、鞍の上で跳ねながらしがみついている。
そして、とうとうローズは振り落とされた。
シーナは咄嗟に敷きワラを出して、ローズを受け止めた。
ローズは髪や服に藁をつけたまま立ち上がり
「なによ!この凶暴な馬は!
あなた!こんな馬に私を乗せて、怪我させるつもり!」
「この馬は、大人しい子よ、それなのに暴れたのは、あなたが怖いからよ。
ローズ、あなた
少しは、馬の気持ちを考えてみたら?
知らない人間が背中に乗って、わーわー言ってきたら、怖がるのは当然だと思わないの?
私はジュピターと仲良くなるようにってあなたに言ったはずよ。
怖がられて嫌われてどうするのよ。
やっぱり旅は諦めたら!」
「いやよ!あきらめない!」
「いい、ローズ
よく考えなさい
私も、馬のジュピターも、あなたの旅のパートナーよ。
あなたに支配されるつもりは無いから。
こんな態度を続けるなら、一緒に旅は出来ないって言ってるのよ。」
「じゃあ、どうすればいいのよ!」
「いちいち人に聞かないで、自分の頭で考えなさいよ。」
「シーナの意地悪!」
「シーナさん って言いなさい。
命令したでしょ」
「言いにくいのよ
シーナさんって」
「私を尊敬して、先生と慕えば、自然とそう呼べるはずよ。
目下の人と思っている内は難しいでしょうね。」
「わかったわよ。
ジュピターと仲直りしてみる。
手伝ってくれますか?シーナさん。」
「ギリギリ許せる範囲の答えね。
一緒に行ってあげるから、ジュピターの引き綱を持って歩く所から始めましょう。」
「一歩後退?」
「2・3歩かもね。
あなたが近寄って、ジュピターが逃げ無ければいいんだけど………」
ローズと二人で、ジュピターの方に歩いていく。
草を喰んでいるジュピターが、わたしたちのことを見て、歩いて遠ざかる。
「シーナ さんが捕まえて、後から私が行くのはどう?」
「それで、仲直りになると思う?」
「じゃあどうしたらいいのよ!」
ローズの大きな声にジュピターが反応して、駆けて離れて行く
「はぁ~~
ローズ あなたのやることは今の所全て裏目に出てるわね。
一人で頑張ってみなさい。
ちゃんと謝って仲直りするのよ。」
シーナは、ローズを置いて柵の外に出た。
ローズは、ジュピターを走って捕まえようとした。
当然ジュピターは逃げる。いくら柵の中とはいえ。人が走って馬を捕まえられる訳がない。
ローズは何度も転んでは立ち上がりジュピターを追いかける。
ジュピターは、遊んでいるかのように、ギリギリ迄近寄らせてから、逃げ出す。
ローズはジュピターの真後ろに回り込み忍び足で近寄って行く。
ー 馬は後も大体見えるのに、隠れてるつもりかな ー
ローズがダッシュすると、ジュピターも走って逃げてしまった。
「ごめんなさい ごめんなさい ジュピター
驚かせてごめんなさい。
仲直りしてよ~~
お願い。」
ジュピターはプイッと横を向いて歩いて逃げて行く
「お願い、ジュピター
私から逃げないでよ」
ローズはとうとう泣き出してしまった。
泣きながらジュピターの後をトボトボついて行く。
やがてローズは歩くのを止めて、立ちどまり、両膝を着いてしゃくりあげて泣いている。
ローズの涙に滲んた目に近寄ってくるジュピターが写った。
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