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ep2
旅立つ準備
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「守備隊長MJさんからの紹介状は見させてもらった。
シーナさんの実力は、MJさんをも上回るそうですね。」
「人はみな、万能では有りません。
たまたまMJとの試合で私が勝ったことが一度有るだけです。」
「何か罠でも使ったんですか?」
「真剣勝負では、禁止されてること以外は、何をやっても勝つことが正義です。
その時は、私の持つ手札がMJを上回っていただけです。」
「すまない。試すような問いかけをして。
あなたは、見た目の可愛らしさで、そのクレバーな頭脳や戦闘力の高さを隠されてますね。
是非とも今回、首都への商品の輸送の護衛を頼みたい。
それと…」
「それと?」
「ローズの同行を許していただけないか?
50万✨でいかがだろう。」
「お嬢様の同行ですか?
でしたら、この仕事依頼はなかったことに……」
「ちょっと待たれよ
70万いや80万でいかがだろう?」
「私が無理だと感じた時点で引き換えしてもいいのなら、お嬢様ごと、その金額でお受けします。
ただし、お嬢様が私の命令に従うことが絶対条件です。
それと、上記理由にて途中中断した場合にも、それまでかかった費用などは返還不要として下さい。」
「ほう やはりあなたは素晴らしい商売人としての資質もお持ちの方ですね。
問題有りません。是非ともその条件で依頼致します。」
「お嬢様は、乗馬は出来ますか?」
「いや、常々は馬車故、ローズが自ら馬に乗ることは無いが。」
「では、あと10万✨乗馬訓練費としてお願い致します。」
「その条件も飲もう。よろしく頼む。」
「それじゃあ4日後の朝に出発します。」
ー 今日旅立つ予定が伸びちゃったな。ー
◇
シーナは再び守備隊の営舎に向かった。
MJの能力は、あの時に色々と写し取らせてもらったが、乗馬に関しては未経験で、練習がしたいと思ったからだ。
「馬に乗る練習?
それなら、私よりシーナと同室だったケイトのほうが適任ね。
いつものように訓練場にこの時間はいるはずよ。行ってみたら」
ー ケイトさんかぁ。魔力コントロールで世話になった、かつてのルームメイトだけど、あの人ちょっと苦手なのよね。ー
訓練場に行くと、ケイトは直ぐに、見つかった。
「ケイトさん ご無沙汰してます。」
「ああ シーナか。今見ての通り訓練中だ。
私に用か」
「あのー 馬の乗り方を直ぐに覚えたいんです。」
「相変わらず自分の都合で人のじゃまをするんだな。
訓練が終わるまで待て!」
シーナは、玉の汗を流して黙々と訓練するケイトを見守り、訓練が終わるのを待った。
「ケイトさん。
すみませんでした。訓練中にお邪魔して。」
「ほう。少しは、成長したな。
で、馬に乗るにはだったな。
乗ったことは有るのか?」
「全然有りません。でもやり方だけは知ってます」
「例のギフトで手に入れて有る訳か?
で、実践が伴って無いので私の所に頼みに来たと」
「はい。そうです。」
「乗って覚えるしか無いな。私じゃ無くて馬に教われ。」
「馬にですか?」
「ああ。
馬は道具じゃない。生き物だ。気に入らない相手には暴れて乗せない馬もいる。
馬の気持ちが分からなければ、馬をコントロールするのは難しい。」
「テクニックより、意思疎通が大事なんですね。」
「馬にしてみれば、自分より遥かに小さな人間が、背中に乗って『走れ』とか『右に行け』とか指図するんだぞ。
自分に置き換えてみろ。
『冗談じゃない、アンタの言うことなんて聞くもんか』って振り落したくなるだろ。」
「そうですね」
「そう言うことだ。」
「………」
「まだ何か?」
「馬に実際に乗せてはもらえませんか?」
「何故、隊員でもなくなったお前に、私がそこまでしなきゃならんのだ。」
「うっ そこは、昔のよしみで」
「私はなれあったつもりは無いが」
「ごめんなさい。失礼します。」
ー ああ~やっぱりケイトさん苦手 ー
取り敢えず馬を借りて乗ってみることにした。
MJの所に一旦戻って、馬を買うとか借りるならどこがいいか相談すると。町の南のラミミー牧場を教えてくれた。
◇
「守備隊のMJさんの紹介のシーナさんか。よろしくな。
俺はラミミー、みんなラミって言うけどな。
ラミミーって言いにくいだろ。ラミでいいぜ。
守備隊はうちの上得意さんで何頭もうちの馬が行ってるんだよ。」
「そうなんですか。
私馬に乗るのは、実は初めてなんです。
乗り方は、勉強したので、実際乗って見ようと思って。」
「そうかぁ、だったらMJの紹介だし、このラミちゃんが直に教えてやるよ」
厩舎に行くと何頭もの馬がいた。
「まずは馴れるというか、馬と知り合いにならないとな。
コイツはジュピター メスで18歳。うちの牧場の最年長、お婆さんだな。
昔は気性が荒くて手を焼いたが、脚はどの馬よりも速かった。
今は、すっかり大人しくなって、馬が初めての人にはうってつけだな。
世話してみるか?」
「乗るのではなくて、世話ですか?」
「引き馬で良ければ乗れるだろうが、乗馬がしたいんだろ。
馬に乗って旅がしたいんだろ。MJの手紙に書いてあったぞ。
馬と仲良くなるのが先だな。まして旅に出るなら世話が出来なきゃダメだろ」
「ラミさん、あなたの馬の扱いかた、私のギフトでもらってもいいですか?」
「へっ?
あっ そういやぁそんなことがMJの手紙にも書いてあったな。
いいぜ どうするんだ。」
「ご許可がいただきたかっただけです。
もう写し終わりました。」
「俺は何とも無いぞ」
「そうだと思います。
これまで気づいた人はいません」
「じゃあ。直ぐ乗るかい。」
「そうですね。ジュピターに挨拶しますね。」
シーナは檻の中に入って、ジュピターの体を撫でた。
「ジュピター 私は、シーナ。私を乗せてくれるかしら。
あなたとお友達になりたいわ。」
シーナは『緋の眼』になってジュピターを診た。
「あら、歯がかなりすり減ってて、蹄鉄も問題ね」
「おいおい、それMJの『緋の眼』だよな。
それで素人のアンタがそんなことが分かるのかい」
「ええ、私のギフトとラミさんからもらった技術でわかります。」
「ジュピター 今から歯と蹄鉄なおすから、驚いて暴れたりしないでね。」
シーナは、もう一度ジュピターの首筋を撫でてから口を一瞬開けさせた。
ついで、前脚後脚を少しだけ持ち上げては下ろしていった。
それを見ていたラミさんが
「おいおいウソだろー、馬の歯の治療と装蹄を一瞬でかよ」
「ラミさん、ジュピターが走りたそうなので、いいですか。」
「んぁ ん いいぞ、そこの鞍を使いな。
にしても、たいした能力だな。」
シーナは、まるでやり慣れた用に、ジュピターに鞍や手綱を装着してゆく。
ジュピターも全く嫌がる素振りを見せなかった。
シーナさんの実力は、MJさんをも上回るそうですね。」
「人はみな、万能では有りません。
たまたまMJとの試合で私が勝ったことが一度有るだけです。」
「何か罠でも使ったんですか?」
「真剣勝負では、禁止されてること以外は、何をやっても勝つことが正義です。
その時は、私の持つ手札がMJを上回っていただけです。」
「すまない。試すような問いかけをして。
あなたは、見た目の可愛らしさで、そのクレバーな頭脳や戦闘力の高さを隠されてますね。
是非とも今回、首都への商品の輸送の護衛を頼みたい。
それと…」
「それと?」
「ローズの同行を許していただけないか?
50万✨でいかがだろう。」
「お嬢様の同行ですか?
でしたら、この仕事依頼はなかったことに……」
「ちょっと待たれよ
70万いや80万でいかがだろう?」
「私が無理だと感じた時点で引き換えしてもいいのなら、お嬢様ごと、その金額でお受けします。
ただし、お嬢様が私の命令に従うことが絶対条件です。
それと、上記理由にて途中中断した場合にも、それまでかかった費用などは返還不要として下さい。」
「ほう やはりあなたは素晴らしい商売人としての資質もお持ちの方ですね。
問題有りません。是非ともその条件で依頼致します。」
「お嬢様は、乗馬は出来ますか?」
「いや、常々は馬車故、ローズが自ら馬に乗ることは無いが。」
「では、あと10万✨乗馬訓練費としてお願い致します。」
「その条件も飲もう。よろしく頼む。」
「それじゃあ4日後の朝に出発します。」
ー 今日旅立つ予定が伸びちゃったな。ー
◇
シーナは再び守備隊の営舎に向かった。
MJの能力は、あの時に色々と写し取らせてもらったが、乗馬に関しては未経験で、練習がしたいと思ったからだ。
「馬に乗る練習?
それなら、私よりシーナと同室だったケイトのほうが適任ね。
いつものように訓練場にこの時間はいるはずよ。行ってみたら」
ー ケイトさんかぁ。魔力コントロールで世話になった、かつてのルームメイトだけど、あの人ちょっと苦手なのよね。ー
訓練場に行くと、ケイトは直ぐに、見つかった。
「ケイトさん ご無沙汰してます。」
「ああ シーナか。今見ての通り訓練中だ。
私に用か」
「あのー 馬の乗り方を直ぐに覚えたいんです。」
「相変わらず自分の都合で人のじゃまをするんだな。
訓練が終わるまで待て!」
シーナは、玉の汗を流して黙々と訓練するケイトを見守り、訓練が終わるのを待った。
「ケイトさん。
すみませんでした。訓練中にお邪魔して。」
「ほう。少しは、成長したな。
で、馬に乗るにはだったな。
乗ったことは有るのか?」
「全然有りません。でもやり方だけは知ってます」
「例のギフトで手に入れて有る訳か?
で、実践が伴って無いので私の所に頼みに来たと」
「はい。そうです。」
「乗って覚えるしか無いな。私じゃ無くて馬に教われ。」
「馬にですか?」
「ああ。
馬は道具じゃない。生き物だ。気に入らない相手には暴れて乗せない馬もいる。
馬の気持ちが分からなければ、馬をコントロールするのは難しい。」
「テクニックより、意思疎通が大事なんですね。」
「馬にしてみれば、自分より遥かに小さな人間が、背中に乗って『走れ』とか『右に行け』とか指図するんだぞ。
自分に置き換えてみろ。
『冗談じゃない、アンタの言うことなんて聞くもんか』って振り落したくなるだろ。」
「そうですね」
「そう言うことだ。」
「………」
「まだ何か?」
「馬に実際に乗せてはもらえませんか?」
「何故、隊員でもなくなったお前に、私がそこまでしなきゃならんのだ。」
「うっ そこは、昔のよしみで」
「私はなれあったつもりは無いが」
「ごめんなさい。失礼します。」
ー ああ~やっぱりケイトさん苦手 ー
取り敢えず馬を借りて乗ってみることにした。
MJの所に一旦戻って、馬を買うとか借りるならどこがいいか相談すると。町の南のラミミー牧場を教えてくれた。
◇
「守備隊のMJさんの紹介のシーナさんか。よろしくな。
俺はラミミー、みんなラミって言うけどな。
ラミミーって言いにくいだろ。ラミでいいぜ。
守備隊はうちの上得意さんで何頭もうちの馬が行ってるんだよ。」
「そうなんですか。
私馬に乗るのは、実は初めてなんです。
乗り方は、勉強したので、実際乗って見ようと思って。」
「そうかぁ、だったらMJの紹介だし、このラミちゃんが直に教えてやるよ」
厩舎に行くと何頭もの馬がいた。
「まずは馴れるというか、馬と知り合いにならないとな。
コイツはジュピター メスで18歳。うちの牧場の最年長、お婆さんだな。
昔は気性が荒くて手を焼いたが、脚はどの馬よりも速かった。
今は、すっかり大人しくなって、馬が初めての人にはうってつけだな。
世話してみるか?」
「乗るのではなくて、世話ですか?」
「引き馬で良ければ乗れるだろうが、乗馬がしたいんだろ。
馬に乗って旅がしたいんだろ。MJの手紙に書いてあったぞ。
馬と仲良くなるのが先だな。まして旅に出るなら世話が出来なきゃダメだろ」
「ラミさん、あなたの馬の扱いかた、私のギフトでもらってもいいですか?」
「へっ?
あっ そういやぁそんなことがMJの手紙にも書いてあったな。
いいぜ どうするんだ。」
「ご許可がいただきたかっただけです。
もう写し終わりました。」
「俺は何とも無いぞ」
「そうだと思います。
これまで気づいた人はいません」
「じゃあ。直ぐ乗るかい。」
「そうですね。ジュピターに挨拶しますね。」
シーナは檻の中に入って、ジュピターの体を撫でた。
「ジュピター 私は、シーナ。私を乗せてくれるかしら。
あなたとお友達になりたいわ。」
シーナは『緋の眼』になってジュピターを診た。
「あら、歯がかなりすり減ってて、蹄鉄も問題ね」
「おいおい、それMJの『緋の眼』だよな。
それで素人のアンタがそんなことが分かるのかい」
「ええ、私のギフトとラミさんからもらった技術でわかります。」
「ジュピター 今から歯と蹄鉄なおすから、驚いて暴れたりしないでね。」
シーナは、もう一度ジュピターの首筋を撫でてから口を一瞬開けさせた。
ついで、前脚後脚を少しだけ持ち上げては下ろしていった。
それを見ていたラミさんが
「おいおいウソだろー、馬の歯の治療と装蹄を一瞬でかよ」
「ラミさん、ジュピターが走りたそうなので、いいですか。」
「んぁ ん いいぞ、そこの鞍を使いな。
にしても、たいした能力だな。」
シーナは、まるでやり慣れた用に、ジュピターに鞍や手綱を装着してゆく。
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