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ep2
宿屋
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いつも厨房に行く時間に、纏めた荷物とともに営舎を出た。
玄関前で一度振り返って
「お世話になりました。」
と一礼した。
ー 最初にここに転生した、あの場所から再スタートがいいわよね ー
中央噴水広場にシーナは向かった。
色々な商店が建ち並ぶのを横目に見ながら、広場
に着いた。
ー そう、ここ ここよね。
噴水の所に腰掛けた所で、お婆さんがトニーを連れて来たんだっけ。 ー
すると
「おや?お前さん、あの時の娘さんかな?」
「ああ、お婆さん。そうですよ。トニーさんは、いい人でしたよ。
お婆さんのおかげで本当に助かりました。
あのときはありがとうございました。」
「私はホーリー
お婆さんという名では無い!
あんたも無事でよかったな!」
「あっ いえ あの~
ごめんなさい。
ホーリーさん
あなたがあのとき守備隊に連絡してなかったら、私はどうなってたか。
御礼をさせて下さい。」
「礼にはおよばんよ。
人として、やるべきことをしたまでじゃ」
「ホーリーさん
そう言わずに私に心ばかりの御礼をさせて下さい。」
シーナは、ホーリー婆さんに、転生してからこれまでの話を、多少脚色して話した。
「ああ そうだったのかい。それで今は、宿を探しているということだな。」
ー ん?何かテンプレ臭がするけど…… ー
「わしの家は、代々宿屋をやってての
今は息子が継いでくれとるんじゃが、最近は客が少なくなっての。
よかったらわしの所に泊まらんか?」
「何か出たりしません?」
「ウェルカムエールは出しとるが………」
「お世話になろうかなぁ~
でも私余りお金持って無くて。
何かお手伝いして、それを宿泊費にしてもらえるなら………」
「住み込み従業員希望じゃな。」
「はい!常勤では無く臨時で!」
「ちょっと 虫のいい気もするが、まぁいい。
後は息子が決めるじゃろう。
ついて来なされ」
シーナはこうしてホーリー婆さん
もとい、ホーリーおばさんの宿屋に行くことになった。
◇
「なぁ ポプルさんよぅ。
いいかげん首を縦に振らないかい。
悪い話じゃ無いだろう。今どきこんなボロいホテルを高値で買ってやるって話をさぁ~」
「だから、申し上げてるじゃないですか。
ぼくは先祖代々受継いでいるこのホテルを守りたいんです。
どうかお引き取り下さい。」
「こっちだって都合ってもんがあるんだ。
はいそうですかって帰る訳には行かないんだよ。
この契約書にサインもらうまでは、帰らないからな」
「他のお客様もいらっしゃいますし、これ以上こうしたおこないをされますと、営業妨害として守備隊に訴えることになりますが、よろしいですか」
「なに~
守備隊だあ?
おれは契約に来たんだぜ、営業妨害たぁなんだ
ふざけるなよ。」
しばらく様子を見守っていたシーナがツカツカと近寄り、男の肩をノックした。
「な なんだよてめぇは!
小娘は引っ込んでろ!」
「守備隊から来ましたシーナです。
先程からのやり取りを見ていました。
ちょっとあなた営舎までご同行願います。」
「なんだなんだ!
口からでまかせ言ってんじゃねぇよ。
おまえみたいな小娘が守備隊な訳無いだろ。
おれは騙されないぞ」
「抵抗されますと、身柄を確保します。」
シーナがゆっくりとまばたきをすると、その右目が『緋の眼』に変わっていた。
男は、シーナの『緋の眼』を見てかなり動揺した。
「いや ウソだろーおめえ。
お おれは、交渉してただけだよ。
もう帰るからな。
許してくれよ~~
悪かったな、大声出してポプルさんよ。
俺は地声がデカいんだよ。」
男は脱兎の如く逃げ出していった
「もう来るなよ~」
シーナは男の背に言葉を投げかけた。
男が出て行くと
「守備隊の方、ありがとうございます。
助かりました。」
「ああ、私は、守備隊から来たのは本当ですが、守備隊では有りません。昨日まで守備隊で下働きをしてました。」
「ああ そうなんですか。それにしても助かりました。
ありがとうございます。」
「いえいえ」
「ポプルよ、この方はシーナさんじゃ。
ここで住み込みで、臨時で働きたいそうじゃ
どうじゃ雇ってやれんかの」
「母さん、働き手は欲しいけど、人を雇えるほどの余裕は無いよ。
シーナさんごめんなさい。残念だけど……」
「あの、私、寝るところと食事だけで結構です。
屋根裏でも物置部屋でも雨露がしのげればいいんです。
給金は余裕が出来たらでいいです。
私がいれば、絶対に繁盛する宿になります。
それでもだめですか?」
「本当に無給で?」
「余裕が出来たら有給にしてください。」
「なら、はいこれ」
209と書いてある鍵を渡された。
「よかったな」とホーリー婆さんがシーナの肩に手をかけた。
それと同時にカウンターの奥から女性と男の子が出てきた。
「あなた~ 怖かったわ」
「妻のメアリーと息子のトムです。
こちらシーナさん。住み込みで働いてもらうから。」
「あら かわいい娘ね。あなた。絶対に手を付けたりしちゃだめだからね。」
「なにを馬鹿な!」
「だって最近はいつも疲れたって言って、直ぐ寝ちゃうじゃない。よそにいい人居ないでしょうね。」
「おまえ!人前でなにを言ってるんだ!」
「浮気したら許さないから!
あなたもよ、主人に色目使ったら出てってもらうからね。」
「はぁ~
ポプルさん、今夜は奥さんをたくさん愛してあげてください。
奥さんかなりストレス溜めてらっしゃいますね。」
「アハハ アハハ」
「ポプルよ、お前がしっかりせんとな。
ちゃんと女房を大切にせい」
メアリーさんは、ポプルさんの腕に抱き着いて、しっかり胸を押し当てている。
ー 奥さん、わざと見せつけてるのね ー
「私、ちゃんとしたお客様を泊めるような部屋でなくてもいいです。」
渡された鍵を振りながらそう言うと。
「ああ そこはもう何年も物置部屋にしてる所だから気にしないでくれ。」
「その部屋って寝るスペース位有りますよね。
捨てていい物もあったりします?
あと、大事なものとかも有れば教えて下さい。」
「ほとんどが要らない物だよ。要るものは無いと思う。」
「じゃ、私が処分してもいいですか?チェックしなくてもいいんですか?」
「ああ、いいよ。任せるから」
ー この人ズボラなのかな?
あまり宿の経営者には向いてないのかも ー
そんなことを思いながら、209号室にシーナは向かった。
♤♡♧♢♤♡♧♢
ep2スタートです。
これから色んな能力をシーナは身につけていきます。
お気に入り登録よろしくお願いします。
玄関前で一度振り返って
「お世話になりました。」
と一礼した。
ー 最初にここに転生した、あの場所から再スタートがいいわよね ー
中央噴水広場にシーナは向かった。
色々な商店が建ち並ぶのを横目に見ながら、広場
に着いた。
ー そう、ここ ここよね。
噴水の所に腰掛けた所で、お婆さんがトニーを連れて来たんだっけ。 ー
すると
「おや?お前さん、あの時の娘さんかな?」
「ああ、お婆さん。そうですよ。トニーさんは、いい人でしたよ。
お婆さんのおかげで本当に助かりました。
あのときはありがとうございました。」
「私はホーリー
お婆さんという名では無い!
あんたも無事でよかったな!」
「あっ いえ あの~
ごめんなさい。
ホーリーさん
あなたがあのとき守備隊に連絡してなかったら、私はどうなってたか。
御礼をさせて下さい。」
「礼にはおよばんよ。
人として、やるべきことをしたまでじゃ」
「ホーリーさん
そう言わずに私に心ばかりの御礼をさせて下さい。」
シーナは、ホーリー婆さんに、転生してからこれまでの話を、多少脚色して話した。
「ああ そうだったのかい。それで今は、宿を探しているということだな。」
ー ん?何かテンプレ臭がするけど…… ー
「わしの家は、代々宿屋をやってての
今は息子が継いでくれとるんじゃが、最近は客が少なくなっての。
よかったらわしの所に泊まらんか?」
「何か出たりしません?」
「ウェルカムエールは出しとるが………」
「お世話になろうかなぁ~
でも私余りお金持って無くて。
何かお手伝いして、それを宿泊費にしてもらえるなら………」
「住み込み従業員希望じゃな。」
「はい!常勤では無く臨時で!」
「ちょっと 虫のいい気もするが、まぁいい。
後は息子が決めるじゃろう。
ついて来なされ」
シーナはこうしてホーリー婆さん
もとい、ホーリーおばさんの宿屋に行くことになった。
◇
「なぁ ポプルさんよぅ。
いいかげん首を縦に振らないかい。
悪い話じゃ無いだろう。今どきこんなボロいホテルを高値で買ってやるって話をさぁ~」
「だから、申し上げてるじゃないですか。
ぼくは先祖代々受継いでいるこのホテルを守りたいんです。
どうかお引き取り下さい。」
「こっちだって都合ってもんがあるんだ。
はいそうですかって帰る訳には行かないんだよ。
この契約書にサインもらうまでは、帰らないからな」
「他のお客様もいらっしゃいますし、これ以上こうしたおこないをされますと、営業妨害として守備隊に訴えることになりますが、よろしいですか」
「なに~
守備隊だあ?
おれは契約に来たんだぜ、営業妨害たぁなんだ
ふざけるなよ。」
しばらく様子を見守っていたシーナがツカツカと近寄り、男の肩をノックした。
「な なんだよてめぇは!
小娘は引っ込んでろ!」
「守備隊から来ましたシーナです。
先程からのやり取りを見ていました。
ちょっとあなた営舎までご同行願います。」
「なんだなんだ!
口からでまかせ言ってんじゃねぇよ。
おまえみたいな小娘が守備隊な訳無いだろ。
おれは騙されないぞ」
「抵抗されますと、身柄を確保します。」
シーナがゆっくりとまばたきをすると、その右目が『緋の眼』に変わっていた。
男は、シーナの『緋の眼』を見てかなり動揺した。
「いや ウソだろーおめえ。
お おれは、交渉してただけだよ。
もう帰るからな。
許してくれよ~~
悪かったな、大声出してポプルさんよ。
俺は地声がデカいんだよ。」
男は脱兎の如く逃げ出していった
「もう来るなよ~」
シーナは男の背に言葉を投げかけた。
男が出て行くと
「守備隊の方、ありがとうございます。
助かりました。」
「ああ、私は、守備隊から来たのは本当ですが、守備隊では有りません。昨日まで守備隊で下働きをしてました。」
「ああ そうなんですか。それにしても助かりました。
ありがとうございます。」
「いえいえ」
「ポプルよ、この方はシーナさんじゃ。
ここで住み込みで、臨時で働きたいそうじゃ
どうじゃ雇ってやれんかの」
「母さん、働き手は欲しいけど、人を雇えるほどの余裕は無いよ。
シーナさんごめんなさい。残念だけど……」
「あの、私、寝るところと食事だけで結構です。
屋根裏でも物置部屋でも雨露がしのげればいいんです。
給金は余裕が出来たらでいいです。
私がいれば、絶対に繁盛する宿になります。
それでもだめですか?」
「本当に無給で?」
「余裕が出来たら有給にしてください。」
「なら、はいこれ」
209と書いてある鍵を渡された。
「よかったな」とホーリー婆さんがシーナの肩に手をかけた。
それと同時にカウンターの奥から女性と男の子が出てきた。
「あなた~ 怖かったわ」
「妻のメアリーと息子のトムです。
こちらシーナさん。住み込みで働いてもらうから。」
「あら かわいい娘ね。あなた。絶対に手を付けたりしちゃだめだからね。」
「なにを馬鹿な!」
「だって最近はいつも疲れたって言って、直ぐ寝ちゃうじゃない。よそにいい人居ないでしょうね。」
「おまえ!人前でなにを言ってるんだ!」
「浮気したら許さないから!
あなたもよ、主人に色目使ったら出てってもらうからね。」
「はぁ~
ポプルさん、今夜は奥さんをたくさん愛してあげてください。
奥さんかなりストレス溜めてらっしゃいますね。」
「アハハ アハハ」
「ポプルよ、お前がしっかりせんとな。
ちゃんと女房を大切にせい」
メアリーさんは、ポプルさんの腕に抱き着いて、しっかり胸を押し当てている。
ー 奥さん、わざと見せつけてるのね ー
「私、ちゃんとしたお客様を泊めるような部屋でなくてもいいです。」
渡された鍵を振りながらそう言うと。
「ああ そこはもう何年も物置部屋にしてる所だから気にしないでくれ。」
「その部屋って寝るスペース位有りますよね。
捨てていい物もあったりします?
あと、大事なものとかも有れば教えて下さい。」
「ほとんどが要らない物だよ。要るものは無いと思う。」
「じゃ、私が処分してもいいですか?チェックしなくてもいいんですか?」
「ああ、いいよ。任せるから」
ー この人ズボラなのかな?
あまり宿の経営者には向いてないのかも ー
そんなことを思いながら、209号室にシーナは向かった。
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