ルーザー

烏帽子 博

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ミッションは世直し

ミランダとの……

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「マーク!」

駆け寄るミランダをマークは抱き締めた。

約束通りに、ミランダの呼吸が苦しい位に、ギュっと抱き締めた。

ミランダの乳房の柔らかさもわからないくらい、マークはミランダをきつく抱き締めた。

「マーク 苦しいわ」

「ああ 苦しい位抱きしめるって言っただろ」

「息をさせて」

ミランダは、ヒョウに変身していたからか、獣の匂いを放っていた。
マークはそれさえも懐かしく、愛おしく感じていた。

「ぼくのミランダ、もう離さないよ」

「あー マーク、どうしてあなたはマークなの?」

ー もしも~~~し おふたりさん。
お芝居ごっこはそのへんでいいかなぁ~
で、一応確認なんだけど、
ミランダは、どこに泊まる予定かな? ー

ー レイ うちじゃ駄目かな ー

ー 私の目の前でミランダを抱く気?
ミランダの目の前で私を抱くの?
ありえないでしょ、そんなの、私はイヤよ! ー










ー 黙ってるのね。
わかったわ、私が出てゆくわ
ミランダの方が好きなのね  ー





ー ごめん 約束なんだ 本当に好きなのは、ずっとレイだよ。
ミランダは死の恐怖からやっと解放されたんだ、だから ー

ー あーそうですか。私たちだって、生か死のぎりぎりの戦いをしてきたんじゃない?
ミランダは誰のお陰で助かったのよ!ー

ー レイのお陰だよ。レイは強いよ。でも ー

ー でも なに?ー

ー ミランダはレイみたいに強くないんだ。だから守ってあげないと ー



私はそこで念話をやめた。
私だって強くないのに

本当はいつも心が折れそうで、逃げ出したいのよ。

私のどこが強いって言うの?

周りのみんなが居たから、支えてくれたから、ここまで来れたのよ。

私は強くは無いわよ

私だって大声あげて泣いて、マークの胸にすがりたいのに。
なんでミランダの指定席なのよ。

「マークのバカァ~~~」

大声で叫んで、泣いた。




「マーク どうしたの?なんか困った顔してる」

「レイが家を出てゆくって」

「えっ それって、私のせいね」









「やっぱり、そうなんだ。
マーク だめよ、レイさんを手放したら。
絶対ダメ。
私はいいから、マークはレイさんといるべきよ。
たまには、私のところにも来て欲しいけどね。
レイさんを連れ戻すまでは、わたしのところにも来ないで。
わたし、レイさんを不幸にしてまであなたと一緒になりたいとは思わないからね。」

ミランダはマークの腕の中からすり抜けて、マークの胸に腕を突っ張った。











ー レイ レイ ぼくだマークだよ ー












ー 返事をしてよレイ。
ミランダに怒られたんだ。レイを連れ戻せって。
連れ戻すまでわたしのところにも来ないでって言われたんだ ー







ー なぁ なんとか言えよレイ ー






ー 私が、『はい。そうですか』って言うとおもったの?
女の気持ちが全然わかってないわ。
ミランダも傷つけたのよあなたは。
バカな男!一人で反省しなさい!
マーク ミランダに繋いでー

ー 繋いだよ ー

ー ミランダ、レイよ。あなた、よかったら私の所に来なさいよ。ー

「エエエ~」
マークは驚いた

ー ありがとうございます。そうします。ー




ー マーク。私もミランダもオアズケよ。
じゃそういうことで ー









「レイさん、はじめまして、ミランダです。
やっぱり綺麗な人。」

「はじめまして、ミランダ。あなたも素敵よ。その胸は羨ましいわ。
あと、もう敬語はやめて。レイって呼んでね。」

やってるレストランで食事を済ませてから以前住んで居たところに行ってみると、まだ私が居た時のままになっていた。

ミランダにシャワーを浴びさせてから、私のTシャツをわたした。

身長は二人とも同じ位だからいいと思ったのに、ミランダはおへそが見えてる。

「やっぱりこのオッパイのせいね」

ミランダのオッパイは、程よい弾力だった

「キャッ
 驚いた 急に触るんだもん」

ミランダはガードするように左腕を胸の下に置いてるが、ますます胸が強調されて、乳首もまるわかりだ。

「女の私でも触りたくなるオッパイね。
これに今夜触れないなんて、マークは残念でしょうね。」

「言ってくれれば、レイ
もっと触っても、いいわよ」

「やめとくわ、へんな気になりそうだから。
そうだ!ミランダ 変身して見せてよ」

ミランダがTシャツを脱いでからヒョウに変身した。

「かっこいい!やっぱり目が光るのね」

「レイ あなたのスキルも見せてよ」

「いいわよ、じゃあ、そこの窓を開けて」

私はミランダの体を浮かび上がらせて、窓から外に出した。

「あわわわわ、私浮いてる」

ミランダは足をバタバタさせたり、カエル泳ぎをしている。

わたしも窓から外に出て

「ミランダ、夜の空中散歩を楽しみましょう。
これが、私のスキルよ。最初は小石を飛ばして的に当てるだけだったけど、今は色んな物や人も飛ばしたりできるのよ。
泳がなくても落ちないから、安心して」

ミランダは恐る恐る泳ぐのをやめた。
さぁ行きましょう。

私はミランダと手をつないで、高く高く舞い上がった。
月あかりの中、建物が小さく見える。
15分位飛び回ってから、家に窓から入って戻った。

「わー 楽しかった。最初は恐かったけど、慣れたら飛んでるのが気持ちよかったわ。」

「そう。楽しんでくれたんならよかったわ。
あと、もう一つ私のスキルは、治癒回復系よ。
ミランダの左膝にさっきまでアザがあったでしよ」

「あれ?綺麗に治ってる」

「この2つが私のスキルよ。」


それから私たちは、ガールズトークに花を咲かせた。

気がつくと二人とも、マークとどうしたとか、マークとこんなことがあったとかマーク絡みの話ばかりをしていた。







それから3日間私たちは寝食を共にした。

発電所の復興作業は、メグミとヘイマンを中心に進める事になり、その他のメンバーはレイバーの供出をお願いして回ったり、治安維持を受け持っていた。


3日目の夜
「レイ、もう一度空中散歩がしたいの。疲れてる所悪いけどお願いできる?」

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