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ざまあ する?
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執務室の前に着き
「レミーです。
ただ今戻りました。」
と声を掛けた。
「入れ!」
と中から伯爵の声が聞こえた。
「父上、こいつ凄い術を使います。お気をつけください。」
と後から追ってきたボリスが言った。
「レンドルフ伯爵、ボリスの言う通りです。
私は、あなたの駒には成りません。
それと、私を犯そうとしたボリスを私は許してません。
廃嫡の上追放していただけますか?」
伯爵は、目を通してた書類を握り締めた
「何を生意気な!小娘が!
自分の立場をわかっておるのか?」
「ええ、よくわかってます。あなたの命もボリスの命も今は私の手の中です。
私は蟻一匹殺すのと同じ位簡単にあなた達を殺せますよ。」
「なにを馬鹿なことを!」
「百聞は一見にしかず。臨死体験をしてもらいますね」
レミーは、伯爵を『収納』した。
「おまっ なにを!」
「ボリス、あなたも入る?」
「うわっ。勘弁してくれ。もう二度とあんなところに入りたくないよ。
お願いだ!やめてくれ!」
「ボリスは、ほんの一瞬入っただけじゃない。
そんなに、怖かったんだ。気絶してたわよね。」
「あんなところに入れられたら、生きた心地がしないよ。
僕は気絶してなかったら、気がふれてたはずだよ。」
「じゃあ、伯爵がどうなったか見てみましょう。」
レミーは、伯爵を『収納』から取り出した。
「父上!大丈夫ですか!
僕です。ボリスです。」
「ああ、何とかな。
レミー 人は死ぬとああなるのか?
光も音も匂いも重さも何も無い世界に行くのか?」
「今は無を感じてもらいましたが、実際は無そのものになるので、無を感じることも有りませんよ。」
「そうか。では、お前が死ね!」
レミーの足もとが突然無くなって、レミーは地下へと落とされた。
「ひゃあ~~」
レミーが下を見ると剣山の様に刃物が光っていた。
レミーは、瞬時にその刃物を『収納』して、代わりに布団を何枚も出した。
〈ふぅ~ 落とし穴か!
見えてる物なら怖くないけど、突然のトラップとかにはまだ対応しきれないわね〉
レミーは『自由空間』への扉を出して、再び伯爵の執務室に戻った。
「お お お前は~
なぜだ?
どうやって?」
「アワワワ お化けか?」
「ばかボリス。本人よ。
伯爵、今ので私も吹っ切れました。
まずは、痛い目にあってもらいますね。」
伯爵の頭上に石や岩が現われて次々と降り注ぐ。
部屋の中を走って逃げ回る伯爵を追いかけるようにどんどんと落ちてくる。
「やめてくれ。
助けてくれ。」
そして、先程レミーが落とされた落し穴にあしを踏み外し落ちて行った
「うわ~~」
「安心して!刃物は無いから」
ドスンという衝撃音と
「ぐぇっ」といううめき声が聞こえた。
「灯り」
魔法で下を照らして、ボリスと二人で覗き込むと
伯爵が動いていた。
レミーは、伯爵を一旦『収納』して、再び執務室に出した。
「足がぁー」
見れば、伯爵の右足があり得ない方向に折れ曲がっていた。
「私を殺そうとしたんだから、殺されて当然よね。
でも、言うことを聞けば、殺さないであげるわ。」
「わかった。何でも言うことを聞く。
だから、殺さないでくれ。」
「いいわ。でもその折れた足 そのままだと、死んじゃうわよ」
「治癒してもらえないのか?」
「切り落してから、傷口を塞ぐ位なら、してあげてもいいわよ。」
「元通りにも出来るんだろ。頼む!治してくれ!」
「そりゃ、出来ないこと無いけど、それって虫が良すぎない?
やっぱり面倒だから殺しちゃおうかしら。フフフ」
「わかった!頼む!足は諦める!助けてくれ!」
「仕方ないわね」
レミーは『部分収納』を使い、膝下で伯爵の足を切断して『治癒』で出血を止めた。
「これでもう大丈夫よ。
一応切り落とした足も返すわね。」
切断した血だらけの足を伯爵の目の前に出した。
ボコボコに顔が腫れ上がった伯爵は、一瞬重たそうなまぶたを開けて、その足を見ただけだった。
「ボリス!お前を廃嫡の上追放する。
ワシを恨むなよ。」
「はい、父上。
決して恨みません。
これまで育てていただきありがとうございました。」
「ううう ボリスよ
体に気を付けてな。」
「はい、父上こそお元気でいて下さい。ううう」
「ちょっと~ あんたたち、まるで私が悪者みたいじゃない。
やめてよ親子の今生の別れのシーンとかは…」
「いや、でも、実際、そうだし…」
「可哀想な目に合ったのは、わたしのほうよ、そこんところわかってる?
あんたたち親子のせいで、私は辛い日々をおくってきたのよ。
それがやっと、仕返しする千載一遇のタイミングが巡ってきたのよ。
それなのに、まるで私があなた達をいじめてるみたいじゃないの。」
「レミー様 お慈悲を」
「ボリス あんたはどれだけ私が大変だったか知らないでしょ。
スキルが無かったら今頃私は魔物の餌になってたはずよ」
「ぼくが餌になる番か。」
「あんた、少しは戦えるんでしょ。か弱い女性じゃあるまいし。」
「ペンより重い物は持ったことが無いよ。
戦うなんて、とんでもない。
枝ぶりのいい木でも探すよ。」
「馬鹿なこと言わないでよ。自殺なんかしたら、許さないから。」
「それじゃあ、許してくれるの?」
「冗談じゃない。許すわけないでしょ。」
「どっちみち許してくれないなら、自殺しても、しなくても同じだよね。」
「もういいわ、死ぬならご勝手に!
特別に温情でマジックバッグと10万G持たせてあげる。
せいぜいそれで生き抜いてみなさいよ。
それ以上は、期待しても無駄よ。」
レミーは『収納』からマジックバッグと10万Gを取り出し、ボリスに投げた。
「それじゃあねボリス。さようなら。
二度と会うことは無いわよ。もし、目の前に顔を出したら…」
「命は無いものと思え だろ。
わかってるよ。
マジックバッグとお金
一応礼を言う。
じゃあな!」
ボリスはそれらをひっつかんで、逃げる様にその場を去って行った。
「さて次は、伯爵!」
「ひっ!
まだなにか?!」
「全く、声かけただけで怯えないでよ。
あなたには、隠居してもらうわ。
ボリスの追放と私がこの伯爵家当主になったと内外に知らせなさい。
あなたにこれ以上危害を与えるつもりはないから、安心なさい。
但し、自由はもう無いわよ、これからは、北の角部屋があなたの部屋。
私の許可無しで部屋から出ることは許しません。見張りもつけます。」
「それでは、牢獄と一瞬ではないか?」
「私の『収納』の方がお望みかしら?」
「とんでもない!
よろこんで、北の角部屋に行くよ。」
こうして、レミー・レンドルフ伯爵が誕生した。
「レミーです。
ただ今戻りました。」
と声を掛けた。
「入れ!」
と中から伯爵の声が聞こえた。
「父上、こいつ凄い術を使います。お気をつけください。」
と後から追ってきたボリスが言った。
「レンドルフ伯爵、ボリスの言う通りです。
私は、あなたの駒には成りません。
それと、私を犯そうとしたボリスを私は許してません。
廃嫡の上追放していただけますか?」
伯爵は、目を通してた書類を握り締めた
「何を生意気な!小娘が!
自分の立場をわかっておるのか?」
「ええ、よくわかってます。あなたの命もボリスの命も今は私の手の中です。
私は蟻一匹殺すのと同じ位簡単にあなた達を殺せますよ。」
「なにを馬鹿なことを!」
「百聞は一見にしかず。臨死体験をしてもらいますね」
レミーは、伯爵を『収納』した。
「おまっ なにを!」
「ボリス、あなたも入る?」
「うわっ。勘弁してくれ。もう二度とあんなところに入りたくないよ。
お願いだ!やめてくれ!」
「ボリスは、ほんの一瞬入っただけじゃない。
そんなに、怖かったんだ。気絶してたわよね。」
「あんなところに入れられたら、生きた心地がしないよ。
僕は気絶してなかったら、気がふれてたはずだよ。」
「じゃあ、伯爵がどうなったか見てみましょう。」
レミーは、伯爵を『収納』から取り出した。
「父上!大丈夫ですか!
僕です。ボリスです。」
「ああ、何とかな。
レミー 人は死ぬとああなるのか?
光も音も匂いも重さも何も無い世界に行くのか?」
「今は無を感じてもらいましたが、実際は無そのものになるので、無を感じることも有りませんよ。」
「そうか。では、お前が死ね!」
レミーの足もとが突然無くなって、レミーは地下へと落とされた。
「ひゃあ~~」
レミーが下を見ると剣山の様に刃物が光っていた。
レミーは、瞬時にその刃物を『収納』して、代わりに布団を何枚も出した。
〈ふぅ~ 落とし穴か!
見えてる物なら怖くないけど、突然のトラップとかにはまだ対応しきれないわね〉
レミーは『自由空間』への扉を出して、再び伯爵の執務室に戻った。
「お お お前は~
なぜだ?
どうやって?」
「アワワワ お化けか?」
「ばかボリス。本人よ。
伯爵、今ので私も吹っ切れました。
まずは、痛い目にあってもらいますね。」
伯爵の頭上に石や岩が現われて次々と降り注ぐ。
部屋の中を走って逃げ回る伯爵を追いかけるようにどんどんと落ちてくる。
「やめてくれ。
助けてくれ。」
そして、先程レミーが落とされた落し穴にあしを踏み外し落ちて行った
「うわ~~」
「安心して!刃物は無いから」
ドスンという衝撃音と
「ぐぇっ」といううめき声が聞こえた。
「灯り」
魔法で下を照らして、ボリスと二人で覗き込むと
伯爵が動いていた。
レミーは、伯爵を一旦『収納』して、再び執務室に出した。
「足がぁー」
見れば、伯爵の右足があり得ない方向に折れ曲がっていた。
「私を殺そうとしたんだから、殺されて当然よね。
でも、言うことを聞けば、殺さないであげるわ。」
「わかった。何でも言うことを聞く。
だから、殺さないでくれ。」
「いいわ。でもその折れた足 そのままだと、死んじゃうわよ」
「治癒してもらえないのか?」
「切り落してから、傷口を塞ぐ位なら、してあげてもいいわよ。」
「元通りにも出来るんだろ。頼む!治してくれ!」
「そりゃ、出来ないこと無いけど、それって虫が良すぎない?
やっぱり面倒だから殺しちゃおうかしら。フフフ」
「わかった!頼む!足は諦める!助けてくれ!」
「仕方ないわね」
レミーは『部分収納』を使い、膝下で伯爵の足を切断して『治癒』で出血を止めた。
「これでもう大丈夫よ。
一応切り落とした足も返すわね。」
切断した血だらけの足を伯爵の目の前に出した。
ボコボコに顔が腫れ上がった伯爵は、一瞬重たそうなまぶたを開けて、その足を見ただけだった。
「ボリス!お前を廃嫡の上追放する。
ワシを恨むなよ。」
「はい、父上。
決して恨みません。
これまで育てていただきありがとうございました。」
「ううう ボリスよ
体に気を付けてな。」
「はい、父上こそお元気でいて下さい。ううう」
「ちょっと~ あんたたち、まるで私が悪者みたいじゃない。
やめてよ親子の今生の別れのシーンとかは…」
「いや、でも、実際、そうだし…」
「可哀想な目に合ったのは、わたしのほうよ、そこんところわかってる?
あんたたち親子のせいで、私は辛い日々をおくってきたのよ。
それがやっと、仕返しする千載一遇のタイミングが巡ってきたのよ。
それなのに、まるで私があなた達をいじめてるみたいじゃないの。」
「レミー様 お慈悲を」
「ボリス あんたはどれだけ私が大変だったか知らないでしょ。
スキルが無かったら今頃私は魔物の餌になってたはずよ」
「ぼくが餌になる番か。」
「あんた、少しは戦えるんでしょ。か弱い女性じゃあるまいし。」
「ペンより重い物は持ったことが無いよ。
戦うなんて、とんでもない。
枝ぶりのいい木でも探すよ。」
「馬鹿なこと言わないでよ。自殺なんかしたら、許さないから。」
「それじゃあ、許してくれるの?」
「冗談じゃない。許すわけないでしょ。」
「どっちみち許してくれないなら、自殺しても、しなくても同じだよね。」
「もういいわ、死ぬならご勝手に!
特別に温情でマジックバッグと10万G持たせてあげる。
せいぜいそれで生き抜いてみなさいよ。
それ以上は、期待しても無駄よ。」
レミーは『収納』からマジックバッグと10万Gを取り出し、ボリスに投げた。
「それじゃあねボリス。さようなら。
二度と会うことは無いわよ。もし、目の前に顔を出したら…」
「命は無いものと思え だろ。
わかってるよ。
マジックバッグとお金
一応礼を言う。
じゃあな!」
ボリスはそれらをひっつかんで、逃げる様にその場を去って行った。
「さて次は、伯爵!」
「ひっ!
まだなにか?!」
「全く、声かけただけで怯えないでよ。
あなたには、隠居してもらうわ。
ボリスの追放と私がこの伯爵家当主になったと内外に知らせなさい。
あなたにこれ以上危害を与えるつもりはないから、安心なさい。
但し、自由はもう無いわよ、これからは、北の角部屋があなたの部屋。
私の許可無しで部屋から出ることは許しません。見張りもつけます。」
「それでは、牢獄と一瞬ではないか?」
「私の『収納』の方がお望みかしら?」
「とんでもない!
よろこんで、北の角部屋に行くよ。」
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