34 / 52
第2章
アマテラス
しおりを挟む
「ララ もう寝た?」
同じ布団で反対を向いて、ララは寝てる。
ララの体温が伝わって来て、ララの女の子らしい甘い香りもしてくる。
(鎮まりたまえ。鎮まりたまえ。
仕方ない。もう一度トイレに行こう。)
クリスが、布団から出ると
「クリス、どうしたの」
「ごめん 起こしちゃったかな。トイレに行って来る」
「オカズは、私にしてよ。」
「そんなんじゃ無いから。」
「行ってらっしゃい」
(ララに余計な気を使わせちゃったな。次は『スリープ』の魔法を覚えたいなぁ)
そう思いながら、クリスは意識を手放した。
☆☆☆☆☆
クリスは、夢を見ていた。
目の前にボンヤリとだが後光が差した人がいる。
『魔眼』を使って見ても、その人の顔は良く見えない。
(私は、アマテラス
クリス 本来のあなたは、あの日教会の玄関の前で息絶えていたの。
あなたは、私の治める世界で生まれて、そして数年後に死んだの。
私は、この世界のクリスの体にあなたの魂を届けたの。そして、私の加護を付けた。それが『超時空』
私はあなたが心配でヤマトタケルに戦いかたを教えるように頼んだの。
あなたたちの『見る』力はヤマトタケルからの加護。
二人が一つになる時、二人のスキルは、全てシンクロするわ)
☆☆☆☆☆
「クリス、起きて、朝よ」
ララは、クリスの頬にキスをするとサッと布団から出て、クリスに背中を向けて着替え始めた。
クリスは、慌てて視線を外そうとするが、目が釘付けだった。
あと少しでララが着替え終わるところで、漸くクリスもララに背を向けて着替え始めた。
ララの生着替えのせいで、クリスの分身は、ガチガチになってて着替えにくい。
クリスは、それを鎮めようと、別の事を考えようとした。
クリスは、夢の話をララにした。
「と言うことは、クリスは本当は、クリス・ラングレーでも無いってことよね。
タケル師匠の本名はヤマトタケルでクリスと私に加護をくれた神様ってことよね。
私たちが、結婚すれば、お互いのスキルがシンクロするのね。」
「だいたいそうだよ」
「あれっ どこか違ったかしら」
「結婚すれば、じゃ無くて、二人が一つになった時って」
「スケベ えっち クリスのバカ」
「あー バカって言ったー」
「やーよー ちゃんとお嫁さんにしてくれるまで、そういうことは、しない約束でしょ。」
「そうだけどさ」
「えぇー 約束反故にする気」
ララは、胸を隠すように腕を組んだ。
「そうじゃ無いって。結婚式をする時期を早めてもいいかもって思っただけだよ」
「早くやりたいだけでしょ」
「違うって ララのバカ」
「あー バカって言ったー 知らない」
ララはプイって横を向いた。
「ごめん、バカは取り消すよ。
洋服買いに行こう。」
この時クリスは、女性と買物に行く怖さを忘れていた。
本人は、もちろん色々な服を取っ替え引っ替えし、そのたびにクリスは感想を求められる。
「ララ可愛い」「ララ似合うよ」「ララ素敵だ」
それで済む時はまだいい。
問題は「どっちが似合うと思う」と聞かれた時だ。
「どっちも似合う」は悪手だ
「ちゃんと考えくれてない」って膨れられる
「こっちがいい」と言えば
「どうして」と説明を求められる。
最後に編み出した手は
「よりララが可愛く感じたから」
「なんかビビッと来たんだ」
の2つだ。
そして究極は。
「ぼくには選べない。どっちも似合うから、両方買おう」だった。
ララの買い物が終わる頃には、クリスの魂は抜け出しそうになったが、今度はクリスの服を買う番だ。
クリスは着せ替え人形となって耐える。
「クリスがこの服だったら、さっき選んだ私のドレスの中でどれがいいかしら。
2人並んだときの見え方って大事よね~」
クリスは、口を開いて放心状態だった。
一旦 着てきた服に着替えて、ランチに出かけ、それから馬車と馭者をレンタルして洋服店に戻りフォーマルに着替えてから、領主邸に向った。
領主邸の門前に馬車を停め、馭者が馬車の扉を開ける。
クリスが、先に下りてララをエスコートして馬車から降ろす。
「今日は、お客様がいらっしゃるとは、聞いておりませんが、当屋敷にどのような御用でしょうか。」
それなりの格好をして馬車で来ただけの効果は有るようだ。
門番も無下に追い返したりはして来ない。
「突然の訪問をお許し下さい。
私は、クリス。彼女は、ララと言います。
二人とも冒険者をしている者です。
訪問をお許しいただけるようでしたら、領主様にお目通りしたい。
無理なようであれば、せめて、この手紙をお渡しいただきたい。」
クリスは、門番に手紙を渡した。
ララが門番に10000Gを握らせ
「これはあなたに」
門番は、うやうやしく会釈して、「少々お待ちを」と言って屋敷へと走って行った。
同じ布団で反対を向いて、ララは寝てる。
ララの体温が伝わって来て、ララの女の子らしい甘い香りもしてくる。
(鎮まりたまえ。鎮まりたまえ。
仕方ない。もう一度トイレに行こう。)
クリスが、布団から出ると
「クリス、どうしたの」
「ごめん 起こしちゃったかな。トイレに行って来る」
「オカズは、私にしてよ。」
「そんなんじゃ無いから。」
「行ってらっしゃい」
(ララに余計な気を使わせちゃったな。次は『スリープ』の魔法を覚えたいなぁ)
そう思いながら、クリスは意識を手放した。
☆☆☆☆☆
クリスは、夢を見ていた。
目の前にボンヤリとだが後光が差した人がいる。
『魔眼』を使って見ても、その人の顔は良く見えない。
(私は、アマテラス
クリス 本来のあなたは、あの日教会の玄関の前で息絶えていたの。
あなたは、私の治める世界で生まれて、そして数年後に死んだの。
私は、この世界のクリスの体にあなたの魂を届けたの。そして、私の加護を付けた。それが『超時空』
私はあなたが心配でヤマトタケルに戦いかたを教えるように頼んだの。
あなたたちの『見る』力はヤマトタケルからの加護。
二人が一つになる時、二人のスキルは、全てシンクロするわ)
☆☆☆☆☆
「クリス、起きて、朝よ」
ララは、クリスの頬にキスをするとサッと布団から出て、クリスに背中を向けて着替え始めた。
クリスは、慌てて視線を外そうとするが、目が釘付けだった。
あと少しでララが着替え終わるところで、漸くクリスもララに背を向けて着替え始めた。
ララの生着替えのせいで、クリスの分身は、ガチガチになってて着替えにくい。
クリスは、それを鎮めようと、別の事を考えようとした。
クリスは、夢の話をララにした。
「と言うことは、クリスは本当は、クリス・ラングレーでも無いってことよね。
タケル師匠の本名はヤマトタケルでクリスと私に加護をくれた神様ってことよね。
私たちが、結婚すれば、お互いのスキルがシンクロするのね。」
「だいたいそうだよ」
「あれっ どこか違ったかしら」
「結婚すれば、じゃ無くて、二人が一つになった時って」
「スケベ えっち クリスのバカ」
「あー バカって言ったー」
「やーよー ちゃんとお嫁さんにしてくれるまで、そういうことは、しない約束でしょ。」
「そうだけどさ」
「えぇー 約束反故にする気」
ララは、胸を隠すように腕を組んだ。
「そうじゃ無いって。結婚式をする時期を早めてもいいかもって思っただけだよ」
「早くやりたいだけでしょ」
「違うって ララのバカ」
「あー バカって言ったー 知らない」
ララはプイって横を向いた。
「ごめん、バカは取り消すよ。
洋服買いに行こう。」
この時クリスは、女性と買物に行く怖さを忘れていた。
本人は、もちろん色々な服を取っ替え引っ替えし、そのたびにクリスは感想を求められる。
「ララ可愛い」「ララ似合うよ」「ララ素敵だ」
それで済む時はまだいい。
問題は「どっちが似合うと思う」と聞かれた時だ。
「どっちも似合う」は悪手だ
「ちゃんと考えくれてない」って膨れられる
「こっちがいい」と言えば
「どうして」と説明を求められる。
最後に編み出した手は
「よりララが可愛く感じたから」
「なんかビビッと来たんだ」
の2つだ。
そして究極は。
「ぼくには選べない。どっちも似合うから、両方買おう」だった。
ララの買い物が終わる頃には、クリスの魂は抜け出しそうになったが、今度はクリスの服を買う番だ。
クリスは着せ替え人形となって耐える。
「クリスがこの服だったら、さっき選んだ私のドレスの中でどれがいいかしら。
2人並んだときの見え方って大事よね~」
クリスは、口を開いて放心状態だった。
一旦 着てきた服に着替えて、ランチに出かけ、それから馬車と馭者をレンタルして洋服店に戻りフォーマルに着替えてから、領主邸に向った。
領主邸の門前に馬車を停め、馭者が馬車の扉を開ける。
クリスが、先に下りてララをエスコートして馬車から降ろす。
「今日は、お客様がいらっしゃるとは、聞いておりませんが、当屋敷にどのような御用でしょうか。」
それなりの格好をして馬車で来ただけの効果は有るようだ。
門番も無下に追い返したりはして来ない。
「突然の訪問をお許し下さい。
私は、クリス。彼女は、ララと言います。
二人とも冒険者をしている者です。
訪問をお許しいただけるようでしたら、領主様にお目通りしたい。
無理なようであれば、せめて、この手紙をお渡しいただきたい。」
クリスは、門番に手紙を渡した。
ララが門番に10000Gを握らせ
「これはあなたに」
門番は、うやうやしく会釈して、「少々お待ちを」と言って屋敷へと走って行った。
64
お気に入りに追加
487
あなたにおすすめの小説
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
追放されたら無能スキルで無双する
ゆる弥
ファンタジー
無能スキルを持っていた僕は、荷物持ちとしてあるパーティーについて行っていたんだ。
見つけた宝箱にみんなで駆け寄ったら、そこはモンスタールームで。
僕はモンスターの中に蹴り飛ばされて置き去りにされた。
咄嗟に使ったスキルでスキルレベルが上がって覚醒したんだ。
僕は憧れのトップ探索者《シーカー》になる!
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜
犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。
この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。
これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる