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シラカワモデル
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もともとシラカワの里は、観光が主な産業で、昔ながらの造りの建物が並ぶ様は、「一度は死ぬまでに見たい観光スポットランキング」で常に上位を占めていた。
しかし、今回の一連の騒ぎで客足は遠のき、戦からの復興に苦慮すると思われた。
ロイを君主とした、復興軍事政権が誕生した。
ロイは「ルー運を一つ使ってくれ」
「ルールルルー あなたが良く見てた番組をやれば」
ここで、はずすわけには行かないので毎回企画を考える前に、運を一つ使った。
当然その企画はどれ一つ外れることなく
里の復興に寄与した
「愛は里を救う」をスローガンに打ち出した
大物エンターテイナーによる青空チャリティーコンサート
チャリティーマラソン
から始まり
住民の家の修繕のためのクラウドファンディング設立
有名人を起用し家を再生する様や
キャンプのノウハウを映像や書籍にして販売した
支援金を里に送ってもらった方には、ライたちに働いてもらい、ジビエ食材を返礼品とした。
里では、獣人も立派な労働力で、特に建築の分野では、彼らのパワーがものをいった。当然彼らにも妥当な賃金が支払われ、彼らもまた購買者となり経済がまわり始めた。
人流も増え近隣自治体からは一時「焼けぶとり」などと揶揄されることもあったが、最近は視察団(公費で観光を楽しむ団体客)がひっきりなしだ
国へは、これまで通りに税を入れ、有力者へのロビー活動を行い。「討伐すべし」と言う人を減らしていった。
逆に「シラカワモデル」を国家運営にも取り入れようとの意見も、増えてきた。
軍備面ではラビとエリに訓練担当と自衛団の編成をさせた
職業軍人ではなく、消防団的な組織として、平時は皆それぞれの職に就いている。
パーティーでは無くとも、エリート持ちのエリの部隊に所属すると、そのスキルの恩恵を受けるようで、レベルアップは著しかった。
ライはラビとの模擬戦闘が楽しいらしく、今はミーナと同じように、空を飛んだり、気功波を撃ったりもしている。
あの日から半年近くが過ぎた
「そろそろだな」
高い戦闘力を有するパーティーマーベルが、内外共に旧体制を支持する人々を抑えてきたが、もう力による支配は必要ないだろう。
獣人の参政権、女性の参政権を認め、13歳以上の全ての里の人に選挙権を与え
里長選挙を行った。
第1回里長選挙が行われ、エリックやライも立候補したが、「お腹を空かせた子供のいない村作り」を公約にした、パン屋の女将さんのオソノさんが、女性票を集め当選した。
オソノさんは、当選後直ぐに、シラカワの里を、シラカワの村に改名した。
人口も増えて、ギルドも新たに出来た
俺は、ライを呼び出した。
「俺たちパーティーマーベルは、冒険者として、また旅に出ようと思う。そして、その前に君に見てもらいたい物がある」
エリが魔法の袋から「マグマの杖」を取り出し、ライの前に置いた
「こ、これは! 俺も見るのは初めてだ。長老の虎のタビも呼んでいいか?」
虎のタビは、一目見るなり
「これぞ 我らが女神様よりお預かりした「マグマの杖」じゃ。ワシの二代まえの族長様がどこぞの山の中に隠したと聞いとるが、その族長様は、その場所を誰にも話さないまま、人族との戦闘でお無くなりになったのだ。
ああ それをロイ殿が見つけて守っていたとは、なんたる吉事じゃ」
クリネが「私たちエルフに伝わる話では「マグマの杖」は何かの結界を解くカギで決して道具として使ってはならないとされてます。
虎印のタビさん、何かご存知ですか?」
しかし、今回の一連の騒ぎで客足は遠のき、戦からの復興に苦慮すると思われた。
ロイを君主とした、復興軍事政権が誕生した。
ロイは「ルー運を一つ使ってくれ」
「ルールルルー あなたが良く見てた番組をやれば」
ここで、はずすわけには行かないので毎回企画を考える前に、運を一つ使った。
当然その企画はどれ一つ外れることなく
里の復興に寄与した
「愛は里を救う」をスローガンに打ち出した
大物エンターテイナーによる青空チャリティーコンサート
チャリティーマラソン
から始まり
住民の家の修繕のためのクラウドファンディング設立
有名人を起用し家を再生する様や
キャンプのノウハウを映像や書籍にして販売した
支援金を里に送ってもらった方には、ライたちに働いてもらい、ジビエ食材を返礼品とした。
里では、獣人も立派な労働力で、特に建築の分野では、彼らのパワーがものをいった。当然彼らにも妥当な賃金が支払われ、彼らもまた購買者となり経済がまわり始めた。
人流も増え近隣自治体からは一時「焼けぶとり」などと揶揄されることもあったが、最近は視察団(公費で観光を楽しむ団体客)がひっきりなしだ
国へは、これまで通りに税を入れ、有力者へのロビー活動を行い。「討伐すべし」と言う人を減らしていった。
逆に「シラカワモデル」を国家運営にも取り入れようとの意見も、増えてきた。
軍備面ではラビとエリに訓練担当と自衛団の編成をさせた
職業軍人ではなく、消防団的な組織として、平時は皆それぞれの職に就いている。
パーティーでは無くとも、エリート持ちのエリの部隊に所属すると、そのスキルの恩恵を受けるようで、レベルアップは著しかった。
ライはラビとの模擬戦闘が楽しいらしく、今はミーナと同じように、空を飛んだり、気功波を撃ったりもしている。
あの日から半年近くが過ぎた
「そろそろだな」
高い戦闘力を有するパーティーマーベルが、内外共に旧体制を支持する人々を抑えてきたが、もう力による支配は必要ないだろう。
獣人の参政権、女性の参政権を認め、13歳以上の全ての里の人に選挙権を与え
里長選挙を行った。
第1回里長選挙が行われ、エリックやライも立候補したが、「お腹を空かせた子供のいない村作り」を公約にした、パン屋の女将さんのオソノさんが、女性票を集め当選した。
オソノさんは、当選後直ぐに、シラカワの里を、シラカワの村に改名した。
人口も増えて、ギルドも新たに出来た
俺は、ライを呼び出した。
「俺たちパーティーマーベルは、冒険者として、また旅に出ようと思う。そして、その前に君に見てもらいたい物がある」
エリが魔法の袋から「マグマの杖」を取り出し、ライの前に置いた
「こ、これは! 俺も見るのは初めてだ。長老の虎のタビも呼んでいいか?」
虎のタビは、一目見るなり
「これぞ 我らが女神様よりお預かりした「マグマの杖」じゃ。ワシの二代まえの族長様がどこぞの山の中に隠したと聞いとるが、その族長様は、その場所を誰にも話さないまま、人族との戦闘でお無くなりになったのだ。
ああ それをロイ殿が見つけて守っていたとは、なんたる吉事じゃ」
クリネが「私たちエルフに伝わる話では「マグマの杖」は何かの結界を解くカギで決して道具として使ってはならないとされてます。
虎印のタビさん、何かご存知ですか?」
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