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王立魔法学院
不埒なシンデレラ
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あーあー なんか物足りない。
シューとクリームが かしずいてくれるけど、もう最初の時の感動がないわ。
平民の主人公が王子様と…
シンデレラになりたいのよ。
王子様はどこにいるの?
どうやって知り合えばいいの?
マンガの主人公みたいに、ツンデレの王子様、できれば三男とか権力争いには関係なくて、それでもお金には困らない人と恋人になりたい。
「コンコン」
「コンコン」
窓を誰か叩いてる
窓のそばにいくと、ジェリーが顔を出した。
「モニカ 外に遊びに行かない?」
「トムは?」
「知らないわよ。いいから、行くの?行かないの?」
きゅうな誘いで、胸がドキドキする。
「どこに行くの?」
「いいから、早く!」
ジェリーに腕を引っ張られ、窓から外に出た。
「今晩は」ミトさんが挨拶した。
「三人で、遊びに行くわよ」
私は、ワクワク、ドキドキした
前世でもクラブとかに踊りに行って補導される娘がクラスにもいた。
遊びに行ったときの話を、楽しそうに話す彼女たちを、羨ましく思いながら、「安売りしてる」と思って、プライドを保ってた。
ジェリーの、「いきつけ」が有るそうで、その店に行った。
あらかじめジェリーが用意していた、露出度の多い超ミニワンピースに三人着替えて出陣した。
股がスースーして落ち着かないし、周りの男の視線が怖い。
ジェリーは、堂々としてて、スターのようだ。
ミトさんも、見られなれてる!
パーティーでいつも男性二人といるからかなぁ。
なんだか、前世も含めてとっても損してた気がする。
踊って、口説かれて、踊って、口説かれて
こんな世界が有ったんだ。
まるで自然な流れのように、私の肩に手をかけたり、手を握ってくる。
その時「モニカ!帰るよ!」
ジェリーの厳しい声を聞いた。
学院に帰って、三人で窓から帰宅した。
ジェリーもミトも、バージンじゃないのかなぁ~
そんなことを考えてると、ぜんぜん眠れない。
肩に置かれた手の感覚
腰にまわされた腕の感覚を思い出すと、身体が熱くなった。
神様ごめんなさい。モニカはちょっと悪い娘です。
明朝は、ちゃんと祈りを捧げよう
でも、もし又誘われたら?
絶対に行きたい!
日々の訓練や、戦闘、作戦考えて知恵をしぼって
そんなこと、ぜーんぶ忘れて夢中になって踊った。
お酒も飲んだからかなぁ
触れられるのも嫌じゃなかった
モニカは、何度もその時を思い出して、眠れない夜を過ごした。
朝になり、太陽があがってきた。
窓から光が射し込んでくる。
日に向かって祈りを捧げると清々しい気持ちになった。
窓を開けると、まだ冷たい風が頬を撫でた。
急に頭が冴えてきた。
そう言えば、今日ジェリーは模擬戦だって言っていた。
前の晩、夜遊びして大丈夫なの?
今日戦ったら、私なら負ける気しかしない。
ジェリーとミトと三人並んでお酒飲んでたとき、私は上の空で適当に相づち打ってた。
「明日の模擬戦のこと考えてたら、わけわかんなくなってさ」
「トムのやつ作戦考えるのには役立たずだし、チーズ君は未知数だし」
「トム追い出して、あんたに残ってもらえばよかった」とか言い出した。
そしたらミトさんが
「いっそこの三人で、パーティー組んじゃおうか」
「それいいね!組んじゃおうモニカ」
そのあと、自分がどんな返事したか覚えてない。
というより、たぶん返事しないで、また踊りに行ったような?
ジェリーは次の日の模擬戦の緊張をほぐしたかったんだ。
そんなこと気づかないで、私だけ有頂天になってたんだ。
ジェリーに謝らなきゃ
カフェテリアに行くと、ジェリーは、トムとチーズといた。
「ジェリー、昨日はゴメンなさい。私舞い上がってて」
「何?私アンタに謝られるようなこと、あった?
私 覚えが無いから気にしないでいいわよ。
今パーティーで、相談中だからまたにしてくれる」
呆気なく突き放された。
そうだ、私は今は彼女とは別のパーティーなんだと感じた。
その日の模擬戦で、ジェリーのパーティーは3ー0で勝利した
ジェリーの火球レベルMAX
トムのゴーレムパンチMAX
は、相変わらず威力抜群だ。
それに加えて、チーズ君の「風をまとう」ディフェンスが有利に試合を進めた。
もう、私の戻る余地はないなぁ~
シューとクリームが かしずいてくれるけど、もう最初の時の感動がないわ。
平民の主人公が王子様と…
シンデレラになりたいのよ。
王子様はどこにいるの?
どうやって知り合えばいいの?
マンガの主人公みたいに、ツンデレの王子様、できれば三男とか権力争いには関係なくて、それでもお金には困らない人と恋人になりたい。
「コンコン」
「コンコン」
窓を誰か叩いてる
窓のそばにいくと、ジェリーが顔を出した。
「モニカ 外に遊びに行かない?」
「トムは?」
「知らないわよ。いいから、行くの?行かないの?」
きゅうな誘いで、胸がドキドキする。
「どこに行くの?」
「いいから、早く!」
ジェリーに腕を引っ張られ、窓から外に出た。
「今晩は」ミトさんが挨拶した。
「三人で、遊びに行くわよ」
私は、ワクワク、ドキドキした
前世でもクラブとかに踊りに行って補導される娘がクラスにもいた。
遊びに行ったときの話を、楽しそうに話す彼女たちを、羨ましく思いながら、「安売りしてる」と思って、プライドを保ってた。
ジェリーの、「いきつけ」が有るそうで、その店に行った。
あらかじめジェリーが用意していた、露出度の多い超ミニワンピースに三人着替えて出陣した。
股がスースーして落ち着かないし、周りの男の視線が怖い。
ジェリーは、堂々としてて、スターのようだ。
ミトさんも、見られなれてる!
パーティーでいつも男性二人といるからかなぁ。
なんだか、前世も含めてとっても損してた気がする。
踊って、口説かれて、踊って、口説かれて
こんな世界が有ったんだ。
まるで自然な流れのように、私の肩に手をかけたり、手を握ってくる。
その時「モニカ!帰るよ!」
ジェリーの厳しい声を聞いた。
学院に帰って、三人で窓から帰宅した。
ジェリーもミトも、バージンじゃないのかなぁ~
そんなことを考えてると、ぜんぜん眠れない。
肩に置かれた手の感覚
腰にまわされた腕の感覚を思い出すと、身体が熱くなった。
神様ごめんなさい。モニカはちょっと悪い娘です。
明朝は、ちゃんと祈りを捧げよう
でも、もし又誘われたら?
絶対に行きたい!
日々の訓練や、戦闘、作戦考えて知恵をしぼって
そんなこと、ぜーんぶ忘れて夢中になって踊った。
お酒も飲んだからかなぁ
触れられるのも嫌じゃなかった
モニカは、何度もその時を思い出して、眠れない夜を過ごした。
朝になり、太陽があがってきた。
窓から光が射し込んでくる。
日に向かって祈りを捧げると清々しい気持ちになった。
窓を開けると、まだ冷たい風が頬を撫でた。
急に頭が冴えてきた。
そう言えば、今日ジェリーは模擬戦だって言っていた。
前の晩、夜遊びして大丈夫なの?
今日戦ったら、私なら負ける気しかしない。
ジェリーとミトと三人並んでお酒飲んでたとき、私は上の空で適当に相づち打ってた。
「明日の模擬戦のこと考えてたら、わけわかんなくなってさ」
「トムのやつ作戦考えるのには役立たずだし、チーズ君は未知数だし」
「トム追い出して、あんたに残ってもらえばよかった」とか言い出した。
そしたらミトさんが
「いっそこの三人で、パーティー組んじゃおうか」
「それいいね!組んじゃおうモニカ」
そのあと、自分がどんな返事したか覚えてない。
というより、たぶん返事しないで、また踊りに行ったような?
ジェリーは次の日の模擬戦の緊張をほぐしたかったんだ。
そんなこと気づかないで、私だけ有頂天になってたんだ。
ジェリーに謝らなきゃ
カフェテリアに行くと、ジェリーは、トムとチーズといた。
「ジェリー、昨日はゴメンなさい。私舞い上がってて」
「何?私アンタに謝られるようなこと、あった?
私 覚えが無いから気にしないでいいわよ。
今パーティーで、相談中だからまたにしてくれる」
呆気なく突き放された。
そうだ、私は今は彼女とは別のパーティーなんだと感じた。
その日の模擬戦で、ジェリーのパーティーは3ー0で勝利した
ジェリーの火球レベルMAX
トムのゴーレムパンチMAX
は、相変わらず威力抜群だ。
それに加えて、チーズ君の「風をまとう」ディフェンスが有利に試合を進めた。
もう、私の戻る余地はないなぁ~
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