魔王の子

烏帽子 博

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第二章

戦争孤児

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私は四魔将を再び作り出した。
まず玄武には城ではなく、城壁と家を作らせた。
白虎には狩りでの食料調達。
青龍は荷物の運搬。
朱雀は教育係をさせた。

「わかってる!?あなたたち!また魔物使って人間の村を襲ったりしたら、即消すからね。
『マオ様のために』なんて要らないから」

連れてきた子どもは、0才~13才。

大変なのは13才も知能が0才な点だ。
言語はもちろん、食事もトイレもわかってない。

それなのに体格は年齢なりで、駆けだすこともできるし、力もそれなりに有り、発情もする。

そんな子にオムツをさせるのがどれだけ大変か。
なにせ頭の中は0才児だ、
やることは小さな子と一緒なんだから、オムツを取った途端にオシッコをされて、浴びせられるのはしょっちゅうだし、オムツに手を入れて、自分の汚物を投げてこられた時は、さすがにこちらも切れそうになった。


幸い結界が守ってくれるので大事には至らなかった。
このときほど結界が自動的に発動することをありがたく感じたことはなかった。


早く年齢なりの知識とマナーを
つけて貰いたくて、私たちは、何度も話し合いをした。

「記憶」を魔力を使ってインストールしたいと誰もが感じながらも、誰もがそれを否定した。



年齢が10歳位違う年上の子が、小さな子が遊んでるオモチャを力ずくで奪う。
人とは、そんな生き物なのかと思う。
大国がその力に物を言わせて周りの小国に侵略するようだ。
この子らは、宇宙レベルのそんな争いの中で作り出されたんだ。

力の支配の犠牲者なのに、力をものに言わせる行動をする子ども


人とは?
人とは?


※※※※※


もっと色んなストーリーに広げたいと思っていながら、あまりに世界の状況が恐い世の中で、こんな話になりましたことをお許しください。

この話は、ここで一度終わりにします。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
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