11 / 22
第一章
剣舞そして卒業
しおりを挟む
ー はい 皆さん、午後は剣舞の練習よ。
多少木刀とか振り回したこと有るのは?ー
私とタマが手を上げた
ー 私たち、木の枝ですけど、しょっちゅう剣術ゴッコしてました。ー
ー それじゃあ、二人一緒にかかって来なさい。
私は剣舞で対応するからね。
ポコとセーラはよく見ててね。ー
私とタマは、身体強化を使い、スピードも変化をつけたり、同時に攻めたりと、思い付くことを色々やってみたが、ことごとく外された。
2分位戦い、私たちが肩で息をするようになった頃、フウリンに木刀を叩き落とされた。
ー 見学してたポコとセーラ、感想は?ー
ー フウリンさん強い!ー
ー 剣舞で戦うって普通に戦うのとどう違うんですか?ー
ー 簡単に言うと、直線と曲線、柔と剛、力より技、二の先 ー
ー よけいに分かりません ー
ー それじゃあ、今度私とジンが戦うから、4人ともよく見ててね。私とジンの戦い方の違いをね。
因みに私にちゃんとした戦い方を最初な教えてくれたのがジンよ
剣舞は光の剣聖ビアンカ、つまりジンと私の母に教わったのよ ー
フウリンとジンの試合を四人は観戦することになった。
ジンは真っ直ぐ突っ込んでゆき、木刀を上段から振り下ろす。
フウリンは剣先を後ろに、ツカをジンに向けて受ける。
ジンの剣は、軌道を変えられてフウリンの脇に流れる。
二人の剣が、離れるとその反動を使ったフウリンの剣が、ジンの首を捉えに行く。
ジンは、ブリッジのような体制になってそれを避け、そのままバク転して距離をとった。
フウリンはそのまま前へと距離を詰め剣先が8の字を描くようにジンに斬りつける。
ジンは、何度かそれを躱してから横に飛んで、体制を立て直し、中段からの攻撃を繰り出す。
フウリンは、このときもジンの剣をマトモには受けない。
剣が会わさった瞬間に、少しジャンプして、ジンの剣のミネに沿わすように剣の刃を滑らせ、ジンの喉元を狙う。
ジンは一瞬早くそれを跳ね上げ、フウリンの胴を薙ぎにいく
フウリンは突き出した剣を引き左手を剣のミネに添えて
ジンの剣を受ける………と見せかけて体をねじるように回転させて下から斬りつける
ジンは軽くジャンプして、これを払おうと剣を振り下ろすが、ここでもフウリンは剣先を反してジンの剣筋をずらす。
二人はお互いにバックステップして距離をとった。
フウリンは、空中に飛び上がり回転しながらジンを攻める。
「ズリーなフウリン、飛ぶのかよ。」
「あなたの大好きなお母さんも飛んだわよ」
「それじゃあ、僕も本気だす」
フウリンが再び空から急降下しながらジンを攻撃するが
ジンはそれに背を向けて逃げる。
それを追うフウリン。
ジンが向き直り、剣をつき出す。
フウリンは今度もそれを受け流そうとすると、そのまま距離を詰めたジンの膝蹴りがフウリンの腹をとらえたかに見えた。
「浅い!」タマが呟いた
フウリンは後ろに、飛んでいた。
「フウリン、腕をあげたな。
昔ならこれで決まってたのに。」
「いいえ、これで決まり。あなたの勝ちよ。
膝蹴り、魔力込めなかったでしょ。
ホントなら私は、ぶっ飛んでるところよね。」
「まぁ そうかもね。」
ー みんないいかしら。剣舞は剣の一つの流派みたいなものよ。パワー負けする相手にはかなり有効な戦い方よ。
一つ一つの型を繰り返して、体に覚えさせてね
で、それぞれの得意な武器は何かな? ー
ー 私は剣かな?でも、タマと木の枝振り回していた時のことを思うと木刀は、少し重い気がするわ。ー
ー そうか、それじゃあマオマオはレイピアがいいんじゃないかな、軽いから素早く動かせるし、マオマオには強力な結界もあるし、いいと思うわよ。ー
ー ありがとうフウリン。
私 レイピアにします。
タマは何にするの? ー
ー 私は、槍がいいわ。でも持ち歩くのには邪魔そうね。どうしようかな。ー
ー タマ 槍は女性向きの武器とも言えるわよ。剣はその重さが女性には扱い辛くて、マオマオがレイピアを選んだのもそうだしね。
敵と距離をとって戦えるのは、メリットよ。
それにタマの場合は、かいくぐってフトコロに入られても、爪でも攻撃できるでしょ ー
ー 決めた!槍にする。フウリンおねがいします。ー
ー え~~~っと ポコは、タガーにしようかなぁー ー
ー うん いいんじゃないかな ー
ー あれれ?フウリン
私の扱いがジンに似てるような
タガーにしたらどうだとかを言ってくれないのかな ー
ー ポコって ちょっと面倒くさい かまってちゃんかぁ
まぁ ジンの気持ちもわかるわ
あのね、マオマオもタマも決めかねて悩んでたから、ちょっと後押ししたのよ。
あなたにタガーは、合ってるわよ。ー
ー はーい わかりました。タガーで決めます ー
ー 残るはセーラね。何にしたい?ー
ー 私は、普通の剣がいいです。フウリンさんみたいな戦い方をしたいです。そして光の剣聖の名を継ぎたいと思います。ー
みんな、一瞬固まった。
この子、こんなにハッキリ物を言うキャラだっけ?
フウリンがフォローした。
ー 凄いわね。目標を持つのは大切なことよ。途中で投げ出さないためにも、セーラみたいにハッキリした目標を持って努力をみんなしましょう。ー
それから約3ヶ月がたった。
それぞれがある程度自分の武器を使いこなし、飛行も自在になった。
ー 今日は編隊飛行の仕上げをします。
5つの重なる輪を空に描くの
私が持ってる5色のスモークカラーボールこれを使います。
少しでも描く時の飛ぶスピードが違ったり円の大きさが違うと台無しになるから気をつけて。
尚これは、私からの飛行訓練卒業課題です。ー
ー
一番機は私、二番機にセーラ、三番機マオマオ、四番機タマ、五番機はポコよ
全員テイクオフ
まずV字飛行
二番機四番機は私の左手三番機五番機は右手
きれいなV字を作るのよ。
三番機マオマオちょっと速いわ
四番機タマもうちょっと高度揃えて
散開するように180°宙返りしてまたV字に
戻ります。二番機四番機は45度
三番機五番機は0度
一番機は90度とします
3 2 1 GO!
それぞれが違う角度で離れてゆきながらも、同じペースで見えるように宙返りするのは、全員の息が合って初めてこなせる難易度の高さだ。
これを何度か繰り返してから、5色の輪に挑戦する。
この日は3回挑戦して、一度も成功しなかった。
それから三日後、ジンが面白い魔法を開発した。
「5色の輪はなかなか大変みたいだね。期待して見守ってるから。みんながんばって。
話は変わるけど、僕から発表が有ります。
新しい魔法を開発しました。そしてその魔法を『リンク』と名付けました。
どんな魔法かと言うと、僕は前からフウリンの持ってる無限箱と同じ様な物が出来ないかと考えていたんだ。
そしたら、何と!
ちょっと無限箱と機能は違うけど とても便利な魔法が完成しました。
今ここで、みんなに披露します。」
ジンが30センチ角位の結界を作り出すと、何とその中に別の空間が現れた。
ジンはその結界の中に手を入れてコップを取り出した。
「この結界はボクの部屋とリンクしてるんだ、フウリンの無限箱みたいに時間停止して鮮度や温度を保ったり、何があるかリストにしたりも出来ないけど、いつでも部屋の物を取り出したり、しまったり出来るんだ。
そして、生き物も可能なんだ
それで僕自身がそこに入れば僕は瞬時に自分の部屋に戻ることが出来るんだ」
「ヘェ~それは凄いわね。
で、それって、もしかして他の場所でも可能なの?」
「過去に行ったことのある場所でなおかつマークをしておけば可能かな。あと知り合いのいる場所にも行けるよ。」
「あなたがそのマークを着けたかどうかを他の人はわかるの?」
「わからないと思う」
「犯罪レベルの魔法ね」
「な 何で?」
「知り合いの女の部屋にいつでも忍び込める魔法よね。
忍び込まなくても覗き放題よね。」
「それは思いつかなかった。」
「駄目よ絶対に!私のパンツとか手を出さないでよ」
「はい 神に誓ってやりません」
「それで、その魔法は私たちも、使えそうなの?」
「うん たぶんすぐに使えるように出来ると思う。みんな結界をあれだけコントロールして飛んだりできるんだから」
「そしたら、みんなが卒業出来たら、記念の祝いに教えてくれる。私にもね。」
「もちろんそれで構わないよ」
それから一週間後、
五輪飛行が成功して、フウリン飛行教室は全員卒業となった。
「剣舞の卒業課題は、魔物狩りよ。
これまで攻撃魔法はダメとか、相手を、捕まえる結界や魔法は使わないように指定したけど、今回はオールフリーとします。唯一控えて欲しいのは、自然破壊となる大規模な爆発や火災や洪水です。
そうね。簡単すぎるだろうが、ひとり10匹とします。」
当然だが、半日程度で40匹の魔物が狩られた。
探知スキルに勝るタマがやはり一番早かった。
魔物の居場所を見つけるのが、一番上手いんだから、当然よね
だいたいの魔物が濡れてるから、水魔法と槍の複合で仕留めたのかな。
私は二番目に早かったが、「ルール上は問題無いが魔物の損傷が激しい。後に買取ってもらうのに、査定に影響する」そうだ。
剣舞の課題だったけど、これまで抑えていた結界が思う存分使えてスッキリした。
一応最後の一匹だけレイピア一突きで仕留めたから、これでいいだろう。
三番目はポコだ、殆どが背後からタガーの一突きで仕留められている。
ポコに狙われたヤツは、気づいた時には致命傷だっただろう。
やっぱ変身たりして相手にさとられずに近づけるポコならでわね。
一番最後は、セーラだった。
彼女は一匹倒す毎に祈りを捧げ成仏させていたそうだ。
その太刀筋は素晴らしく、胴を真っ二つとか、首をハネたりとかで、魔物は痛みすら感じることもなく倒されたんじゃないかなと思った
一匹だけ胴にこぶし大の穴が開いたのがあったが、パンチしたのかなぁ。
フウリンは、ひとりひとりを笑顔で迎えてくれた。
「みんなご苦労さま。
全員課題完了ね。
剣舞については、基礎が出来ただけだけど、それは日々の練習で各自で磨き上げてください。飛ぶ訓練で、パワーの制御も相手の魔力もわかるようになったはずよ
冒険者ギルドのランクで言うならSSSランクの実力よ。
どうかみんな この力を正しく使って欲しい。
強い力は、使い方一つで自分自身や周りの人を不幸にすることも有ります。
一つの国や一つの組織に縛られることなく、正確な情報の元に自分の行動に責任を持って下さい。
これで私から教えるのはオシマイよ。
ジンに教わった『リンク』でいつでもすぐ会えるからね」
そう言ってフウリンは去って行った。
多少木刀とか振り回したこと有るのは?ー
私とタマが手を上げた
ー 私たち、木の枝ですけど、しょっちゅう剣術ゴッコしてました。ー
ー それじゃあ、二人一緒にかかって来なさい。
私は剣舞で対応するからね。
ポコとセーラはよく見ててね。ー
私とタマは、身体強化を使い、スピードも変化をつけたり、同時に攻めたりと、思い付くことを色々やってみたが、ことごとく外された。
2分位戦い、私たちが肩で息をするようになった頃、フウリンに木刀を叩き落とされた。
ー 見学してたポコとセーラ、感想は?ー
ー フウリンさん強い!ー
ー 剣舞で戦うって普通に戦うのとどう違うんですか?ー
ー 簡単に言うと、直線と曲線、柔と剛、力より技、二の先 ー
ー よけいに分かりません ー
ー それじゃあ、今度私とジンが戦うから、4人ともよく見ててね。私とジンの戦い方の違いをね。
因みに私にちゃんとした戦い方を最初な教えてくれたのがジンよ
剣舞は光の剣聖ビアンカ、つまりジンと私の母に教わったのよ ー
フウリンとジンの試合を四人は観戦することになった。
ジンは真っ直ぐ突っ込んでゆき、木刀を上段から振り下ろす。
フウリンは剣先を後ろに、ツカをジンに向けて受ける。
ジンの剣は、軌道を変えられてフウリンの脇に流れる。
二人の剣が、離れるとその反動を使ったフウリンの剣が、ジンの首を捉えに行く。
ジンは、ブリッジのような体制になってそれを避け、そのままバク転して距離をとった。
フウリンはそのまま前へと距離を詰め剣先が8の字を描くようにジンに斬りつける。
ジンは、何度かそれを躱してから横に飛んで、体制を立て直し、中段からの攻撃を繰り出す。
フウリンは、このときもジンの剣をマトモには受けない。
剣が会わさった瞬間に、少しジャンプして、ジンの剣のミネに沿わすように剣の刃を滑らせ、ジンの喉元を狙う。
ジンは一瞬早くそれを跳ね上げ、フウリンの胴を薙ぎにいく
フウリンは突き出した剣を引き左手を剣のミネに添えて
ジンの剣を受ける………と見せかけて体をねじるように回転させて下から斬りつける
ジンは軽くジャンプして、これを払おうと剣を振り下ろすが、ここでもフウリンは剣先を反してジンの剣筋をずらす。
二人はお互いにバックステップして距離をとった。
フウリンは、空中に飛び上がり回転しながらジンを攻める。
「ズリーなフウリン、飛ぶのかよ。」
「あなたの大好きなお母さんも飛んだわよ」
「それじゃあ、僕も本気だす」
フウリンが再び空から急降下しながらジンを攻撃するが
ジンはそれに背を向けて逃げる。
それを追うフウリン。
ジンが向き直り、剣をつき出す。
フウリンは今度もそれを受け流そうとすると、そのまま距離を詰めたジンの膝蹴りがフウリンの腹をとらえたかに見えた。
「浅い!」タマが呟いた
フウリンは後ろに、飛んでいた。
「フウリン、腕をあげたな。
昔ならこれで決まってたのに。」
「いいえ、これで決まり。あなたの勝ちよ。
膝蹴り、魔力込めなかったでしょ。
ホントなら私は、ぶっ飛んでるところよね。」
「まぁ そうかもね。」
ー みんないいかしら。剣舞は剣の一つの流派みたいなものよ。パワー負けする相手にはかなり有効な戦い方よ。
一つ一つの型を繰り返して、体に覚えさせてね
で、それぞれの得意な武器は何かな? ー
ー 私は剣かな?でも、タマと木の枝振り回していた時のことを思うと木刀は、少し重い気がするわ。ー
ー そうか、それじゃあマオマオはレイピアがいいんじゃないかな、軽いから素早く動かせるし、マオマオには強力な結界もあるし、いいと思うわよ。ー
ー ありがとうフウリン。
私 レイピアにします。
タマは何にするの? ー
ー 私は、槍がいいわ。でも持ち歩くのには邪魔そうね。どうしようかな。ー
ー タマ 槍は女性向きの武器とも言えるわよ。剣はその重さが女性には扱い辛くて、マオマオがレイピアを選んだのもそうだしね。
敵と距離をとって戦えるのは、メリットよ。
それにタマの場合は、かいくぐってフトコロに入られても、爪でも攻撃できるでしょ ー
ー 決めた!槍にする。フウリンおねがいします。ー
ー え~~~っと ポコは、タガーにしようかなぁー ー
ー うん いいんじゃないかな ー
ー あれれ?フウリン
私の扱いがジンに似てるような
タガーにしたらどうだとかを言ってくれないのかな ー
ー ポコって ちょっと面倒くさい かまってちゃんかぁ
まぁ ジンの気持ちもわかるわ
あのね、マオマオもタマも決めかねて悩んでたから、ちょっと後押ししたのよ。
あなたにタガーは、合ってるわよ。ー
ー はーい わかりました。タガーで決めます ー
ー 残るはセーラね。何にしたい?ー
ー 私は、普通の剣がいいです。フウリンさんみたいな戦い方をしたいです。そして光の剣聖の名を継ぎたいと思います。ー
みんな、一瞬固まった。
この子、こんなにハッキリ物を言うキャラだっけ?
フウリンがフォローした。
ー 凄いわね。目標を持つのは大切なことよ。途中で投げ出さないためにも、セーラみたいにハッキリした目標を持って努力をみんなしましょう。ー
それから約3ヶ月がたった。
それぞれがある程度自分の武器を使いこなし、飛行も自在になった。
ー 今日は編隊飛行の仕上げをします。
5つの重なる輪を空に描くの
私が持ってる5色のスモークカラーボールこれを使います。
少しでも描く時の飛ぶスピードが違ったり円の大きさが違うと台無しになるから気をつけて。
尚これは、私からの飛行訓練卒業課題です。ー
ー
一番機は私、二番機にセーラ、三番機マオマオ、四番機タマ、五番機はポコよ
全員テイクオフ
まずV字飛行
二番機四番機は私の左手三番機五番機は右手
きれいなV字を作るのよ。
三番機マオマオちょっと速いわ
四番機タマもうちょっと高度揃えて
散開するように180°宙返りしてまたV字に
戻ります。二番機四番機は45度
三番機五番機は0度
一番機は90度とします
3 2 1 GO!
それぞれが違う角度で離れてゆきながらも、同じペースで見えるように宙返りするのは、全員の息が合って初めてこなせる難易度の高さだ。
これを何度か繰り返してから、5色の輪に挑戦する。
この日は3回挑戦して、一度も成功しなかった。
それから三日後、ジンが面白い魔法を開発した。
「5色の輪はなかなか大変みたいだね。期待して見守ってるから。みんながんばって。
話は変わるけど、僕から発表が有ります。
新しい魔法を開発しました。そしてその魔法を『リンク』と名付けました。
どんな魔法かと言うと、僕は前からフウリンの持ってる無限箱と同じ様な物が出来ないかと考えていたんだ。
そしたら、何と!
ちょっと無限箱と機能は違うけど とても便利な魔法が完成しました。
今ここで、みんなに披露します。」
ジンが30センチ角位の結界を作り出すと、何とその中に別の空間が現れた。
ジンはその結界の中に手を入れてコップを取り出した。
「この結界はボクの部屋とリンクしてるんだ、フウリンの無限箱みたいに時間停止して鮮度や温度を保ったり、何があるかリストにしたりも出来ないけど、いつでも部屋の物を取り出したり、しまったり出来るんだ。
そして、生き物も可能なんだ
それで僕自身がそこに入れば僕は瞬時に自分の部屋に戻ることが出来るんだ」
「ヘェ~それは凄いわね。
で、それって、もしかして他の場所でも可能なの?」
「過去に行ったことのある場所でなおかつマークをしておけば可能かな。あと知り合いのいる場所にも行けるよ。」
「あなたがそのマークを着けたかどうかを他の人はわかるの?」
「わからないと思う」
「犯罪レベルの魔法ね」
「な 何で?」
「知り合いの女の部屋にいつでも忍び込める魔法よね。
忍び込まなくても覗き放題よね。」
「それは思いつかなかった。」
「駄目よ絶対に!私のパンツとか手を出さないでよ」
「はい 神に誓ってやりません」
「それで、その魔法は私たちも、使えそうなの?」
「うん たぶんすぐに使えるように出来ると思う。みんな結界をあれだけコントロールして飛んだりできるんだから」
「そしたら、みんなが卒業出来たら、記念の祝いに教えてくれる。私にもね。」
「もちろんそれで構わないよ」
それから一週間後、
五輪飛行が成功して、フウリン飛行教室は全員卒業となった。
「剣舞の卒業課題は、魔物狩りよ。
これまで攻撃魔法はダメとか、相手を、捕まえる結界や魔法は使わないように指定したけど、今回はオールフリーとします。唯一控えて欲しいのは、自然破壊となる大規模な爆発や火災や洪水です。
そうね。簡単すぎるだろうが、ひとり10匹とします。」
当然だが、半日程度で40匹の魔物が狩られた。
探知スキルに勝るタマがやはり一番早かった。
魔物の居場所を見つけるのが、一番上手いんだから、当然よね
だいたいの魔物が濡れてるから、水魔法と槍の複合で仕留めたのかな。
私は二番目に早かったが、「ルール上は問題無いが魔物の損傷が激しい。後に買取ってもらうのに、査定に影響する」そうだ。
剣舞の課題だったけど、これまで抑えていた結界が思う存分使えてスッキリした。
一応最後の一匹だけレイピア一突きで仕留めたから、これでいいだろう。
三番目はポコだ、殆どが背後からタガーの一突きで仕留められている。
ポコに狙われたヤツは、気づいた時には致命傷だっただろう。
やっぱ変身たりして相手にさとられずに近づけるポコならでわね。
一番最後は、セーラだった。
彼女は一匹倒す毎に祈りを捧げ成仏させていたそうだ。
その太刀筋は素晴らしく、胴を真っ二つとか、首をハネたりとかで、魔物は痛みすら感じることもなく倒されたんじゃないかなと思った
一匹だけ胴にこぶし大の穴が開いたのがあったが、パンチしたのかなぁ。
フウリンは、ひとりひとりを笑顔で迎えてくれた。
「みんなご苦労さま。
全員課題完了ね。
剣舞については、基礎が出来ただけだけど、それは日々の練習で各自で磨き上げてください。飛ぶ訓練で、パワーの制御も相手の魔力もわかるようになったはずよ
冒険者ギルドのランクで言うならSSSランクの実力よ。
どうかみんな この力を正しく使って欲しい。
強い力は、使い方一つで自分自身や周りの人を不幸にすることも有ります。
一つの国や一つの組織に縛られることなく、正確な情報の元に自分の行動に責任を持って下さい。
これで私から教えるのはオシマイよ。
ジンに教わった『リンク』でいつでもすぐ会えるからね」
そう言ってフウリンは去って行った。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる